Twitter広告の費用・料金相場は?7つの課金方式や入札方法を解説

最終更新日:2023年03月14日
SUGI WORK
監修者
代表 杉山茂幸
Twitter広告の費用・料金相場は?7つの課金方式や入札方法を解説
この記事で解決できるお悩み
  • Twitter広告にかかる費用の相場は?
  • Twitter広告はどのような料金体系なの?
  • どのようなTwitter広告があるの?

「Twitter広告を活用したい」という方必見! この記事ではTwitter広告の費用や種類について解説します。 最後まで読むことで、Twitter広告にどれくらい予算をかけるべきかがわかります。

Twitter広告の目的別の課金ポイントについても紹介するため、これからTwitter広告の方向性を決めたい方もぜひ参考にしてください。

Twitter広告にかける費用の目安

初めてTwitter広告を運用する場合、必要な費用の想定は簡単ではありません。しかし、Twitter広告においては予算を先に決め、その範囲内で可能な広告方法の選定が一般的です。

目指す広告の内容に応じて費用は大きく前後しますが、目安は次のとおりです。

  • 基本的な運用:月額10万円〜
  • 分析ありの運用:月額30万円〜

基本的な運用:月額10万円〜

Twitter広告の基本的な運用に必要な費用は、月額10万円〜です。Twitterはリツイートやいいねを通して拡散される可能性を秘めているため、広告費に関係なく情報が広まるチャンスがあります。

課金できる広告の対象は「広告キャンペーン」と「広告グループ」の目的によります。それぞれで請求可能アクションが設定されており、アクションが発生した際に課金するシステムです。

ウェブサイトへの訪問数増加を目指している広告の場合、ユーザーがリンクをクリックした段階で費用が発生します。「ブランド認知向上」「購入検討」「コンバージョン」など、さまざまな目的にあわせてTwitter広告を活用できます。

分析ありの運用:月額30万円〜

詳しい分析を踏まえた運用を意識するのであれば、月額30万円〜が目安です。Twitterで広告を出した際の反応や拡散を分析することで、広告内容を改善しながら運用ができます。

分析によってユーザーの生の反応を感じられるメリットがあり、広告効果以外にマーケティング効果が得られます。

Twitter広告の費用は予算にあわせてカスタマイズ可能

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Twitter広告は、予算にあわせて最適な形にカスタマイズ可能です。Twitter広告ヘルプセンターによれば、Twitterには事業規模にかかわらず広告が掲載可能で、いつでも広告費を調節できます。

参照:Twitter広告の料金

費用がかかる仕組みは以下のとおりです。

  • オークション方式のため1円からでも入札できる
  • 入札金額にもとづいて目的に応じたTwitter広告を流せる
  • Twitter広告キャンペーンの目的により課金ポイントが異なる

オークション方式のため1円からでも入札できる

Twitter広告はオークション方式で、広告スペースの入札をおこないます。広告スペースの価格は高額なものから1円で購入可能なものまで幅広く、少ない予算でも広告が出せます。

広告キャンペーンで発生する支払い金額を決める要素は、次の4つです。

  1. 広告の魅力
  2. ターゲティングしているオーディエンスのサイズ
  3. 同じオーディエンスをターゲティングしている他の広告主様の数
  4. 入札額

狙っているターゲットの数が多く、さらに競合が多い枠である場合には費用が高くなります。広告キャンペーンが始まったら、Twitter広告のオークションに参加します。同じ枠を狙う競合よりも高い額で落札した場合、広告表示される確率が高くなる仕組みです。

入札金額にもとづいて目的に応じたTwitter広告を流せる

Twitter広告において、広告主はオークションで落札することで広告が流せます。広告主が指定したターゲットが「美容」である場合、日ごろから美容に関心を寄せるターゲットに表示されます。

同じ広告枠を狙う競合がいる場合には、入札額の他に「品質スコア」が高い必要があります。Twitter広告では入札額と広告の品質の2つのポイントで表示回数が決定するためです。「品質スコア」は、共感度、関連性などが重視されます。

効果を最大化にするためには、ユーザーの目を引く魅力的なビジュアル広告であることも大切です。

Twitter広告キャンペーンの目的により課金ポイントが異なる

Twitter広告キャンペーンでは、目的に応じて課金ポイントが決定します。Twitterでフォロワー数を増やすことを目的に設定した場合、フォロワーが1人増えるごとに課金されます。その場合、ウェブサイトクリックのアクションでは課金されません。

目的別の課金ポイントは、次のとおりです。

広告キャンペーンの目的 課金ポイント
ブランド認知度の向上:リーチ インプレッション数(CPM)
購入検討:動画の再生数 動画の再生数(CPV)
購入検討:プレロール再生数 プレロール再生数(CPV)
購入検討:アプリのインストール数 アプリのクリック回数(CPAC)
購入検討:ウェブサイトのクリック数 リンクのクリック回数(CPC)
購入検討:エンゲージメント数 エンゲージメント数(CPE)
購入検討:フォロワー数 フォロー数(CPF)
コンバージョン:アプリのリエンゲージメント数 アプリのクリック回数(CPAC)

Twitter広告の課金ポイント7つ

Twitter広告で課金が発生するアクションは、次の7つです。この中から、自社が必要としているアクションを選んでキャンペーンの目的に設定します。

  1. インプレッション数:1000インプレッションあたり400〜650円
  2. 動画の再生数:1再生あたり5〜20円
  3. プレロール再生数:1再生あたり5〜20円
  4. アプリのインストール回数:1インストールあたり100〜250円
  5. リンクのクリック回数:1クリックあたり24円〜200円
  6. エンゲージメント数:1エンゲージメントあたり40〜100円
  7. フォロー数:1フォローあたり40〜100円

1. インプレッション数:1000インプレッションあたり400〜650円

Twitter広告では、1000インプレッションあたり400〜650円発生します。インプレッションとは、タイムライン上に表示された数です。1000回インプレッションがあるということは、1000回ユーザーの目に触れたことを指します。

2. 動画の再生数:1再生あたり5〜20円

動画が1回再生されると、5〜20円発生します。Twitterの投稿には動画を掲載することができるため、広告効果を最大にするために動画を活用することも有効です。

動画はメッセージ性の高い発信ができ、文字情報のみの広告よりも効果が高まります。Twitterのタイムライン上の広告動画は自動再生され、詳しく見たいと思ったユーザーのタップを誘導できる仕組みです。

3. プレロール再生数:1再生あたり5〜20円

プレロール再生は、1回あたり5〜20円発生します。プレロール再生とは、広告とプレミアムコンテンツを組み合わせた広告の形です。ユーザーが再生しようとしている動画の前に広告を差し込むため、高確率で視聴されます。

Twitter広告ではターゲットを絞って広告を表示でき、プレミアムコンテンツの再生には効果が期待できます。動画コンテンツとの関連性を維持しながら広告を出すため、ブランド確立に効果的です。

4. アプリのインストール回数:1インストールあたり100〜250円

アプリが1回クリックされると、100〜250円が発生します。アプリのインストール数増加を目指す広告主に最適な目的です。

課金対象となるのは1インストールもしくは1クリックです。インプレッションを選択した場合はアプリストアをクリックした場合か、実際にインプレッションに至った場合に課金されます。クリックの場合は、クリックした場合にのみ課金されます。

5. リンクのクリック回数:1クリックあたり24円〜200円

ウェブサイトの訪問増加を目指す場合、ウェブサイトの1クリックあたり24〜200円が課金されます。集客したいウェブサイトの内容に関心がありそうなユーザーを対象に広告を掲示するため、クリックされる可能性が高まります。

6. エンゲージメント数:1エンゲージメントあたり40〜100円

エンゲージメント数キャンペーンでは、エンゲージメント数あたり40〜100円が発生します。エンゲージメントとは、リツイート、返信、いいね、投票、ハッシュタグクリックなどすべてのアクションが含まれます。

エンゲージメント数キャンペーンを利用することで、Twitterユーザー間での情報拡散が進んでいきます。ブランド価値の向上や購買促進を目指す場合は、キャッチーな広告内容を心がけましょう。

7. フォロー数:1フォローあたり40〜100円

フォロー数キャンペーンでは、1人フォロワーが増えるたびに40〜100円が発生します。ブランドアカウントのフォロワーを増やしたい場合におすすめです。

フォロワー数を増やすことで、ブランドからの発信を直接受け取るユーザーが増加します。フォロワーは情報拡散につながるアクションをしてくれる可能性があるため、フォロワーのフォロワーにまで情報が届きます。

Twitter広告の3つの配信面

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ツイッター広告には大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれに広告目的や表示方法が異なります。

  1. プロモーションツイート
  2. プロモーションアカウント
  3. プロモーショントレンド

特徴を押さえて使い分けることで、よりよい広告戦略を練ることができます。それぞれの特徴は、次のとおりです。

1. プロモーションツイート

「プロモーションツイート」とは、メイン機能であるタイムラインに表示される広告です。一般的なツイートと同じ体裁で表示されます。投稿に対してコメント返信やいいね、リツイートなどができる仕組みです。

一般投稿と区別するために「プロモーション」と表示される特徴があります。プロモーションツイートはリツイート可能なため、読んだユーザーが拡散をして情報が広がっていく可能性があります。高い認知拡大効果を秘めた広告方法です。

プロモーションツイートの情報拡散の他の主な目的として、自社サイトへの誘導が挙げられます。ツイートを目にしたユーザーを集めることで、集客力が向上します。

2. プロモーションアカウント

「プロモーションアカウント」は自社アカウントをおすすめしてもらう広告タイプです。アカウント検索結果やタイムラインの「おすすめユーザーセクション」に表示されます。

Twitterには、興味を持ちそうなジャンルのアカウントを勧める機能があります。フォローしていないユーザーにも露出の機会が増え、フォロワー数を増やすのに役立つ点がメリットです。

「プロモーションアカウント」の活用は、すでにツイッターを始めているがなかなかフォロワー数が伸びないケースに有効です。イベントなどのプロモーション用のアカウントを開設した際に、短期間でフォローを一定数以上増やすことができます。

3. プロモーショントレンド

「プロモーショントレンド」は、おすすめトレンドの上位に表示されるタイプの広告です。目立つ位置に表示されるため、大きな広告効果が期待できます。トレンド情報の下部に「プロモーション」の表示が入り、一般のトレンドとは区別されます。

広告が表示されるのが24時間限定のものを「プロモトレンド・ファーストビュー」と呼びます。「プロモトレンド・ファーストビュー」は検索ボタンを押すと一番上位に表示されるため、集客効果が高いことが特徴です。

短時間限定のプロモーションですが、トップ表示の効果は絶大です。ただし、1日1社のみの広告枠で費用が高い点に考慮しなければなりません。

Twitter広告における3つの入札方式

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広告を入札するための方法は、次の3つです。

  1. 自動入札
  2. 上限入札単価
  3. 目標入札単価

1. 自動入札

「自動入札」では、最小限の予算から大きな効果が得られるよう、入札額が自動的に最適化されます。オークションで競える金額が自動で算出されるため、すばやく簡単に広告キャンペーンが実施できます。初めての利用におすすめです。

2. 上限入札単価

「上限入札単価」は、アクションごとに支払う金額の上限管理が可能なシステムです。請求可能なアクション(ウェブサイト訪問やコンバージョンなど)に払える金額を選択できます。

上限となる金額を設定できるため、競合が自社の上限を超えた入札額を提示した場合にはオークションを自動で降りられます。上限設定のためには支払ってもいい出費を予想する必要があるため、経験豊富な広告主におすすめです。

3. 目標入札単価

「目標入札単価」を選択すると、1日あたりの最終目標額に収まるように広告キャンペーンの入札額が最適化されます。目標として設定できるのは以下の項目です。

  • フォロワー数
  • ウェブサイト訪問数
  • リーチ
  • アプリのインストール数
  • アプリのリエンゲージメント数
  • キャンペーンの目的

特定の広告キャンペーンにおいてのみ利用可能な入札方法です。フォロワーを増やしたい、ウェブサイト訪問者を増やしたいなど、具体的な目的にあわせて広告が出せます。目標金額内で最大限の広告効果が得られます。

まとめ

Twitter広告では、幅広い選択肢から最適な方法を見つけられます。効果のある広告を打つためには、自社の広告の目的地をあらかじめ明確にしておきましょう。

Twitter広告が初めてであっても効率的に運用できるよう、業者に依頼することがおすすめです。比較ビズでは、広告に精通した業者への見積もりを複数社同時にとることができます。ぜひお気軽にご相談ください。

監修者の一言

ツイッター広告はSNS広告の中でも「コンテンツ力」が試される広告。「いいね」も「リツイート」も全て広告の内容・企画が共感できるものか、読みやすい文章か、画像や映像が魅力的か。などなど。いわゆる「バズる」仕掛けが作られているかで大きな差が生じます。

広告費用は、広告の種類や運用スタイルや設定によりますが、単純に単価だけで比較すると、他のSNS広告と比べて同程度か気持ち高い程度で運用が可能です。費用面も大切ですが、ツイッターは若い世代のユーザーが多いため、若年層に効率的にアプローチしたい、二次拡散(リツイート)を集めたいなどのシーンで活用が期待できる広告ではないでしょうか。

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代表 杉山茂幸
監修者

山形県出身。埼玉県越谷市と山形県上山市の2拠点で活動中のフリーランス。開業5年目でSUGI WORK代表。国内・海外法人から行政案件まで経験。WEB制作をはじめ、デザイナー・エンジニア・出張撮影・ドローン空撮・取材・自社メディア運営など幅広い分野で活動中。中小企業の課題解決が得意。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。