経営コンサルタントの仕事内容とは?働き方や必要資格、必要スキルや平均年収など徹底解説

更新日:2019年08月24日 発注カテゴリ: 経営コンサルタント
経営コンサルタントの仕事内容とは?働き方や必要資格、必要スキルや平均年収など徹底解説

経営コンサルタントとは文字通り「経営に関するコンサルティングを行う職業」のことです。ただ言葉にするとわかりやすいですが実際にどんな仕事をしているのか?となると実態を掴みにくい面があるのも事実です。

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経営コンサルタントとは

経営に関するアドバイスを行うのが主な仕事ですが、そのアドバイスが適切なものであることが求められますから、そのための情報収集や分析などの仕事も求められます。むしろこちらの方がメインの仕事といってもよいでしょう。

コンサルティングのような「情報を売る」サービスの場合、利用する側は費用対効果をもっとも重視します。成果が出なければ利用している意味がないわけですから、すぐに契約を切る、しかもできるだけ早く成果がでることを求めます。

しかしビジネスの世界、とりわけ経営は早く成果が出ればよいというわけでは必ずしもありません。利益を上げるだけなら市場の相場や世の中のニーズの動向を見極めるだけでもある程度達成できますが、経営コンサルタントとなると赤字体質や無駄遣いが多い環境など経営環境そのものを抜本的に改革していかなければならない面も出てきます。

ですから経営コンサルタントの場合、成果をしっかり出しつつ長期的な視点も意識したアプローチで仕事に臨む必要が出てきます。これが他のビジネス系のコンサルティングとは異なる部分でしょう。ですから仕事内容も多岐に渡ります。

経営コンサルタントの仕事内容

そもそもクライアントからどのような仕事を依頼されるかによって違いが出てきます。先ほど触れたように「赤字体質を何とかしたい」「コストカットを実現したい」といった経営環境そのものを抜本的に改めるような相談を持ちかけられることもあれば、「不採算の事業を整理したい」「M&Aを検討しているので専門的なアドバイスがほしい」などかなり具体的な目的で依頼してくるケースも出てきます。

それぞれの要望に基づいて情報収集や処理・分析を行っていくわけです。たとえばコストカットが目的の場合にはまず経営状況の分析と情報の収集が求められます。現時点でお金の流れがどうなっているのか、どの部分でムダが発生しているのか。客観的な視点での分析が求められます。

このムダをクライアントにきちんと説明するためにも数字がともなった情報が求められます。またコストカットは単に支出を減らすだけでなく会社ごとの事情を踏まえたうえで判断していくことが求められます。

ビジネスの常識で考えると無駄に思える出費もその会社にとってはとても重要な出費になっているというケースもあります。会社の歴史や習慣、理念にも踏み込んで本当にムダなのかどうか、必要な経費とそうでない出費の違いを見極める必要が出てきます。

よほど乱脈経営に陥っている会社でない限りはどんな出費にもある程度の必要性や理由があるものです。それをカットするということは経営者なり従業員になんらかの不利益が生じるリスクを抱えることにもなります。

それをどう説明し、納得させることができるか?クライアントがコンサルタントのアドバイスをすべて受け入れてくれるとは限らないだけにこの部分で手腕が求められます。

経営コンサルタントに必要な能力やスキル

こうした基本的な部分から見ても経営コンサルティングには情報の分析力に加えてコミュニケーション力が問われることがわかります。

他のコンサルタントとは違い、経営者の経営手腕や会社の体質そのものに疑問を投げかけるようなアドバイスをするケースも増えてくるので相手のプライドを傷つけず、反発を受けないような形でスムーズに受け入れてくれるようなアドバイスを心がける。対人コミュニケーション能力が非常に重視される分野でもあるのです。

またクライアントとのコミュニケーションだけでなく自社のスタッフとの連帯も重視される職業です。膨大な情報を扱うこともあり、経営コンサルティングはひとつの案件を一人で対応するのではなくチームを組んで対応するのが原則です。

依頼を受けるとコンサルタント会社ではその依頼内容に合わせて適任者を選んだ上でチームを組み、それぞれのスタッフが自分に求められる役割を果たすために全力を尽くす形になるわけです。ですから与えられた役割を果たすためのスキル・知識はもちろん、チームの一員として活躍するための協調性、コミュニケーション能力なども問われることになります。

複雑なビジネスのシステムの中で情報を有効に利用するためにはいろいろな情報をうまく扱い、組み合わせていく必要が出てきます。

自分ひとりですべての情報を網羅して判断し、アドバイスする内容を決めるのではなくチームのスタッフがそれぞれ集めた情報を組み合わせながら分析を行い、最終的にチームの総意としてアドバイスの内容を決定することになります。

そのためにも必要な情報をチーム全体の進行状況に合わせて収集できる能力に加えて自分の情報・分析と他のスタッフの情報・分析をうまく組み合わせながらより広い視点で最終的な答を導き出す能力も問われます。

一方こうしたチームを編成する立場、チームを率いるリーダーになった場合には適材適所で人材を割り振るスキルやスタッフが集めてくる情報・分析をうまくまとめていくといった指導者としての資質も問われることになります。

こうしてみてもやりがいを感じられる仕事なのですが、その分求められる能力や知識が多く大変な面もあります。よいコンサルタントは非常に優れた成果を発揮する一方でそうでないコンサルタントはなかなか結果を出せない。

似たような情報を扱っているはずなのにコンサルティングの品質に大きな差があるといったケースも珍しくありません。

経営コンサルタントに求められる働き方

チームを組んで働くこともあって自分のペースで情報収集・分析を行うわけにはいかずスタッフと協調した働き方が求められます。他のスタッフが欲しい情報をしっかり提供できる状態にしておくこと、逆に他のスタッフが集めている情報の中で自分に役立つものがあれば積極的に活用すること。

つねにチーム全体の進行状況を確認しながら業務を行っていく必要があります。またM&Aのようにビジネスの動向によって状況がどんどん変化していく分野もありますから、当然市場の動向もチェックしたうえで必要に応じて業務の方向性を変更していくようなフレキシビリティも必要になってきます。

さらにコンサルティングの仕事を受けた後はずっとスタッフだけで業務を行うとは限らず、クライアントの担当者がチームに加わる場合もあります。またクライアントの経営会議に参加したり、定期的に報告を行うなど一定の連絡を保つ必要も出てくるため、こうした面にも対応できる働き方が求められます。

業務を進めていく過程でクライアントに報告するためのレポートを作成する、クライアント側の要望に柔軟に対応していくなどがあります。

経営コンサルタントは激務?仕事時間や仕事量は?

こうした点は仕事時間や仕事量とも関わってきます。事業の再編など規模の大きなプロジェクトに関するコンサルティングを受けた場合には期間内に求められる成果を達成するためにかなり忙しい日々を送ることになります。

決算の期日などの影響で時間があらかじめ決められている場合にはとくに忙しい状況になることが多くなります。また、こうした「情報を売る」ビジネスは国内企業よりも外資系企業のほうが積極的に活用することが多い傾向が見られます。

こうした海外に広く事業展開している会社の場合、判断を下す場合でも本国や他の国の支社と連絡を取りながら行われることが多く、コンサルタントも海外の担当者と直接話し合う機会も多くなります。一定の語学力が求められるのはもちろん、時差の関係で不規則な就業環境になりがちな面も出てきます。

こうしてみると非常に忙しくて大変な仕事なイメージも出てきますが、案件ごとに仕事が動いていくため、ひとつの案件を終わった後にはまとめて休みを取れることも多く必ずしも激務とは言い切れない面もあります。

休日の日数や就業時間という点ではそれほど厳しい職場ではないものの、時期によって忙しくなるときとそうでないときが出てくる少々不規則な環境になるのは間違いないでしょう。

日ごろの仕事は基本的に自社で行いますが、先ほども触れたようにクライアントの会議に出席する、担当者と話し合うなどの機会もあるのでクライアントの元に出向することもあります。

市場の動向をチェックするなどの情報収集ではコネがある金融関係者などと会うことも必要になるでしょう。1日中足を棒にして忙しく歩き回るわけではありませんが、デスクワークで終始する仕事では決してありません。

経営コンサルタントに必要なスキルはあるか

このように高度な知識と分析力、積極的な行動力にコミュニケーション能力とさまざまな資質が求められる経営コンサルタントですが、「この資格がなければ仕事に就けない」という条件はとくにありません。

「情報を売る」というサービスそのものに漠然とした面がありますし、幅広い能力が問われるコンサルタントの仕事はとうてい一つの資格だけでカバーできるようなものではないからです。

言い方を変えれば業務に必要な専門的な知識・スキルを身につけるためにも複数の資格が求められる一方、たくさんの資格を持っていてもその知識・スキルをコンサルティングに役立てることができなければ意味がないことになります。この点も経営コンサルタントの難しいところであり、面白いところでもあるのでしょう。

ただ経営コンサルタント会社に就職する場合にはある程度知識・スキルの裏づけになる資格を持っておいた方が便利です。また専門的な知識・スキルをクライアントにアピールする意味でも資格は役立ちます。就職する際にはこれといった資格は求められないものの、就職した後に資格取得が求められることもあります。

経営コンサルタントになるために役立つ知識や資格

もっとも就職に役立ち、クライアントへのアピールになるのはMBAの学位です。簡単に取得できるものではありませんが、それだけに非常に高い評価を得られます。同じく簡単ではないものの高い評価が得られるのが公認会計士です。とくにM&Aの分野と会計の分野でこの資格の専門的な知識が役立ちます。

税理士もニーズが高い仕事です。税理士事務所ではなく経営コンサルタントとして開業する税理士も増えており、税金の方面からのアドバイスがメインになりますが、プラスアルファで資金調達を含めた経営改善のアドバイスを行っていくうえでこの資格が役立ちます。

とくに海外進出が増えている現在では国際間の税務に関するコンサルティングへのニーズが増えている状況です。近年ニーズが増えているのが中小企業診断士です。経営状態の抜本的な改善、効率化などの業務を求めるのは多くが中小企業です。

また経営コンサルティングのメリットがビジネスシーンに広く浸透するようになったことで中小企業が依頼するケースも増えているため、この資格の重要性が増しています。

先ほども少し触れたようにコストカットや経営改善は単に数字だけで判断するのではなく、それぞれの会社の習慣や理念、伝統なども踏まえたうえで行う必要があるため中小企業ならではの知識が欠かせません。

また資金調達の選択肢として公的資金や助成金・補助金を活用する方法もあるのでこうした方面の知識が求められる部分でもこの資格が役立ちます。

従業員の労働環境も含めた経営環境の改善のためのアドバイスを経営コンサルタントに求める機会が増えています。そのため純粋にビジネスに関する知識だけでなく労務に関する専門的な知識が求められるようになっており、社会保険労務士の資格も役立ちます。

中小企業診断士は経営者の視点からのアドバイスに役立つのに対してこちらは従業員の視点からのアドバイスに役立つ資格となるでしょう。ただこうした資格があれば就職やキャリアに有利なのは間違いありませんが、あくまで成果が求められる仕事です。

そして成果を出せる経営コンサルタントになるためには才能はもちろんですが、経験と実績がもっとも重要になるのは間違いないでしょう。多くの経営コンサルタント会社ではキャリアコースが用意されており、先ほど触れたチームの中で担当する役割が設定されています。

経営コンサルタントのキャリアパスとは

最初のうちはもちろんコンサルティングを直接手がけることはなく、アシスタントの形でもっぱら情報の収集と分析を担当することになります。先輩・上司の指示に基づいて資料を用意し、必要に応じてデータを提供する。

この段階で正確さとスピードの両方を見につけていくことになります。数年ほどこの環境で経験を積んでようやく本格的にチームの一員としてコンサルティングに直接関わっていく形になるのです。さらにキャリアを積むとチームのリーダーを任せられるようになるほか、経営にも関与する「プリンシパル」などの役職に就くことができます。

成果が問われるうえにこのようにキャリアを積んでいく必要があるため、この職業の年収にはかなりの個人差が出てきます。アシスタントの時代と本格的にコンサルティングに関わる時代では求められる仕事と責任の重さが段違いですから給料も大きな差がありますし、チームのリーダーともなると全体の成果・結果に責任を負う立場になるのでその分収入が大幅にアップします。

また成果を出しているスタッフの評判をあてにして依頼するクライアントも多いため、優秀な経営コンサルタントになれれば会社全体の利益に貢献できる形になります。

経営コンサルタントの平均年収

優秀な経営コンサルタントになると、会社側も成果だけでなくその評判にも給料を払うことが多くなり収入がどんどんアップしていきます。依頼すれば確実に利益が得られるなら少々コンサルタント料が高くても支払う会社には事欠きませんし、そうなれば自然と本人の収入に反映されるわけです。

逆に言えばキャリアを積んでもなかなか思うように成果が得られない場合はそもそもコンサルタント料が上昇しないので収入も増えません。それどころか成果を出せていないことを理由に会社を辞めなければならないケースも出てきます。経営コンサルタントの平均年収に関してはこのように少々厳しい現実も含まれています。

事情もあるので経営コンサルタントの具体的な平均年収を出すのは難しい面もあるのですが、求人情報に掲載されている金額では400〜800万円台程度が相場とされています。幅があるのは応募条件によって求められる経験が違ってくるのが主な理由です。

こうしてみると意外に低いようにも見えますが、入社した後に成果次第で一気に伸びる「伸びシロ」を考えると決して低い数字ではないでしょう。順調に成果を出していけば30代で年収1000万円を超えるケースも珍しくありませんし、コンサルタント会社の「顔」になるような立場になれば40代前半で2000万円を超えることもあります。

まとめ

経営コンサルタントは高い年収を得られる優秀なコンサルタントになると途中で独立開業することもありますし、逆にコンサルタント会社で思うように成果が得られない場合には一般企業に転職して先ほど挙げた資格を活かすといったケースも出てきます。

ですから独立開業して一時的に年収が落ちる、経営コンサルタントを辞めたらかえって収入が増えた、といったこともあるのでなかなか年収の全体像を見渡すのが難しいのです。

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