【まとめ】ガールズバーの利益率はどれくらい?高い理由と失敗しない5つのポイント
- ガールズバーの利益率はどれくらい?
- ガールズバーの利益率が高いのはなぜ?
- ガールズバー経営で失敗しないためには?
「ガールズバーの経営は難しい?」「ガールズバーの利益率はどれくらい?」とお悩みの方、必見。
ガールズバーの利益率は20%〜40%とほかの業種より高い傾向です。経営を成功させるためには、好立地を選ぶ、コンセプトを明確にする、などを徹底することが大切です。
この記事では、ガールズバーの経営を考えている方へ向けて、ガールズバーの利益率が高い理由や利益率を上げるコツを解説します。記事を読み終わる頃には、ガールズバーの経営において大切なポイントがわかり、経営を成功に導くことができるでしょう。
ガールズバーの利益率は20~40%で非常に高い
ガールズバー経営に興味がある方で最初に気になるのが「ガールズバーは儲かるのか」ということでしょう。まずはガールズバーが儲かるのか、利益率を見ながら解説します。
飲食店といってもさまざまな営業形態やジャンルが存在しますが、一般的な飲食店における利益率は10%程度で良好とされています。アルコール類を出すガールズバーの利益率は20~40%といわれています。
利益率とは、売上に対する利益の割合のことです。売上から、飲み物代をはじめとする原価や人件費、家賃に光熱費などの諸経費を引いて残る利益の割合がとても高いため、儲けが出やすく利益率が高いとされています。
ガールズバーの利益率が高い4つの理由
ガールズバーが高い利益率を誇るのは、以下の4つの理由が挙げられます。
- 市場規模が大きい
- キャストの人件費が安い
- アルコール類の利益率が高い
- 初期費用を抑えやすい
1. 市場規模が大きいため
ガールズバーの利益率が高い理由の1つめは、市場規模が大きいことです。一般社団法人日本フードサービス協会の「令和3年外食産業市場規模推計値」によると、バー・キャバレー・ナイトクラブなどの2021年1月〜12月までの市場規模推計値は7,216億円でした。
同じくアルコール類を出している「居酒屋・ビアホールなど」は4,483億円の市場規模推計値で、市場規模は比較的大きいです。
市場規模の大きさは、従事して食べていけている人の数でもあります。つまり、相応の稼ぎができている人がいる=お金を落とす人が多い市場といえるでしょう。
2. キャストの人件費が安いため
次に、キャストの人件費がほかの水商売に比べて比較的かからないことも高い利益率を生む原因の1つです。人件費はコストのなかで最もかかる経費とされています。人件費が抑えられれば利益が増え、利益率が高まるでしょう。
1対1の接客をするキャバクラと比較し、ガールズバーではキャスト1人に対し男性2人で接客することが多いです。客の取り合いが起こることもないため、キャスト同士の競争も少なく、結果的に人件費を抑えられます。
ガールズバーは客単価が高い反面、人件費を安く設定できるため高い利益率を生み出せます。
3. アルコール類の利益率が高いため
ガールズバーでの接客において欠かせない、アルコール類の利益率が高いこともガールズバー経営の利益を支える要因の1つです。
通常、アルコール類の原価は数十円〜100円で、販売価格が1,000円程度で客に提供されます。各種アルコール類の原価の一例は以下のとおりです。
- ビール:100円
- サワー、○○ハイ:60〜70円
- ハイボール:40〜50円
ビールが仮に1,000円で提供されていた場合、900円の儲けが出て、利益率90%になります。当然、お店は延長を促したりキャストにもドリンクをお願いしたりすることでさらなる利益を生み出すでしょう。
アルコール類は儲けを出すうえで欠かせないアイテムです。
4. 初期費用を抑えやすいため
ガールズバーの経営は、初期費用を100万〜500万円と低く抑えられる点も、高い利益率を維持できる理由の1つです。
飲食店を開店する際、最低限、数百万〜数千万円の初期費用が必要です。
ガールズバーは、キャストと客が作り上げるものであるため、明確なコンセプトを持ち外装と内装を仕上げれば、十分でしょう。キャストのキャラクターの豊富さと人数を確保すれば来店にもつながり、高い利益率を期待できます。
ガールズバーの利益率を上げる2つのコツ
ガールズバーの利益率が高い理由がわかったところで、利益率を上げるコツを2つ紹介します。経営する際に意識しましょう。
- 固定費を下げる
- 損益分岐点を下回らない
1. 固定費を下げる
ガールズバー経営において利益率を上げるコツの1つめは、固定費を下げることです。固定費と変動費の2つの費用があり、同じ売上でも費用を下げることで利益増が見込めます。
ドリンク代やアルバイトの人件費などコントロールが効く変動費に対して、固定費は売上に関係なく固定的にかかる費用のことです。
お店を決める時点で、賃料や人件費など固定費を意識しながら立地や物件を選ぶことで、無駄な出費を回避できるでしょう。
2. 損益分岐点を下回らない
経営においては、損益分岐点を下回らないことも重要です。損益分岐点とは、売上高と経営にかかる費用が同じになるポイントのことです。損益分岐点を下回ると、かかる費用が売上高を上回ることになるため、赤字に陥ります。
計算方法は、損益分岐点=固定費÷限界利益率(=変動費÷売上高)です。
利益ばかりを追い求めるあまり、経費のことを考えずに経営すると損益分岐点を下回る可能性があります。ガールズバー経営を安定稼働させるためにも、まずは損益分岐点を守る、という目標を意識しましょう。
ガールズバー経営の経営は難しい?失敗しない5つのポイント
ガールズバー経営で失敗しないために欠かせないポイントは、以下の5つです。
- 好条件の立地を選ぶ
- コンセプトを明確にする
- 開業資金を多めに用意する
- キャストの質と量を重視する
- 優秀な男性スタッフを雇う
同じような条件でお店を出しても儲かるお店とそうでないお店があります。リピート客を増やして利益率を上げるためにも、失敗しないポイントを理解しましょう。
1. 好条件の立地を選ぶ
経営で失敗しないためにも、ガールズバー経営の第一歩であるお店選びの際に好条件の立地を選ぶことが重要です。好条件の立地とは、ガールズバー目当ての客が多くいるエリアで、類似したコンセプトのお店が少ない場所を指します。
ガールズバーが多いエリアは、宣伝広告費を多くかけずとも集客が可能です。似た系統のお店がなければ、客の取り合いにもならず独自性を保てます。
集客力のないエリアでリスクの高い経営をするよりは、お店選びの段階からメリットの多いエリアを念頭において選定するようにしましょう。
2. コンセプトを明確にする
競合と差別化を図るためにも、明確なコンセプトを立てましょう。
ありきたりなコンセプトでは飽きられてしまうおそれがあります。奇抜すぎても、好き嫌いがわかれるためリスキーでしょう。自分の好きなように決められるコンセプトだからこそ、慎重かつ大胆に決める必要があります。
「どのようにお店を楽しんでほしいのか」を根底におき、他店のコンセプトを参考にしながら、オリジナリティのあるコンセプトにしましょう。
3. 開業資金を多めに用意する
開業資金に余裕を持たせることは重要です。オープン後、売上が伸びずに支払いに追われ、軌道に乗る前に資金が尽きることも考えられるからです。
開店してからすぐに客足が順調とは限りません。お店を繁盛させ、長続きさせるためにも、可能なかぎり多めの資金を用意しておくに越したことはないでしょう。
4. キャストの質と量を重視する
キャストの質と量も失敗しないためのポイントです。ガールズバーで接客するのはキャストのため、キャストの質が良ければ利益につながり、失敗するリスクを減らせるといえます。
従業員を選ぶポイントは、自分の給料を自分で売り上げられているかの指標「給与対比」が100%以下であるか、客に営業をかけてくれるかです。
利益率を最大化させるために必要なキャストは、総客数の70%とされます。これより少ないと寂しい印象を与え、これより多くても客に与える印象は変わりません。
5. 優秀な男性スタッフを雇う
優秀な男性スタッフを雇えるかも、ガールズバー経営を左右するポイントとして挙げられます。安定的な運営を実現するために、店を裏方から支え、全体を見張る用心棒的な役割を担う男性スタッフが欠かせないからです。
接客するキャストに目が行きがちですが、キャストの送迎やホール運営は男性スタッフの担当です。ドリンクやフードの仕入れや在庫管理など多岐にわたる裏方仕事をこなします。
アルコール類を提供するガールズバーでは、酔って迷惑をかける客が出てくる可能性もあります。キャストが安心して接客できるのも用心棒的な役割を担う男性スタッフの存在があってこそといえます。
まとめ
ガールズバーは、飲食店経営において20〜40%と高い利益率を誇る業種です。
ガールズバーを経営するうえで大切なことは、固定率の低減や損益分岐点を下回らないこと、立地やコンセプト選定、スタッフ選びです。
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