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X(旧Twitter)を開発するために必要な機能は?構築費用も紹介!

株式会社コムセント
監修者
最終更新日:2023年12月14日
X(旧Twitter)を開発するために必要な機能は?構築費用も紹介!
この記事で解決できるお悩み
  • X(旧Twitter)のようなサイト開発に必要な費用は?
  • X(旧Twitter)のようなサイトを開発するときのポイントは?
  • SNSの開発ができる外注先は?

X(旧Twitter)は個人での利用だけでなく、営業活動やマーケティングなど、さまざまな場面で利用されています。

この記事では、X(旧Twitter)のようなシステムを開発する際に必要な費用とポイントを解説。会社や店舗でX(旧Twitter)に近いシステムの開発を検討している方は、必見です。

最後まで読めば、必要な費用相場や押さえるべきポイントが理解できるようになります。ぜひ参考にしてください。

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X(旧Twitter)のようなシステムで使われる機能14選

SNS

X(旧Twitter)は一見シンプルですが、さまざまな機能が含まれています。SNSとしての基本機能はもちろん、検索機能や他サービスとの連携など、実は機能が豊富です。

ここからは、X(旧Twitter)のようなシステムで使われる機能を種類別に紹介します。

  • 基本機能
  • ポスト(旧ツイート)表示に関連する機能
  • あると嬉しい機能

InstagramやTikTokのようなSNS開発は以下の記事でくわしく解説しているため、参考にしてください。

基本の6機能

X(旧Twitter)のようなSNSで欲しい基本機能は、次の6種類です。

  1. ユーザー管理機能
  2. ポスト(旧ツイート)機能
  3. フォロー機能
  4. リプライ機能
  5. いいね機能
  6. リポスト(旧リツイート)機能

上記は、SNSに最低限必要な機能です。それぞれの機能を詳しく解説します。

1. ユーザー管理機能

ユーザー管理機能はほとんどのシステムに必要で、ログインやプロフィールの編集機能なども含まれます。必要な機能ですが、実装が大変です。

最近では、スタンダードなユーザー登録機能に加えて、別サービスのアカウントを連携できるユーザー管理機能も増えています。

2. ポスト(旧ツイート)機能

X(旧Twitter)では、ポスト(旧ツイート)を発信する機能が必須です。ユーザーがサービスを使う場面をイメージして、発信機能の詳細を決めていきます。

ポスト(旧ツイート)は文字がメインです。文字の他に次の情報を付加できるといいでしょう。

  • 画像
  • 動画
  • 他サイトへのリンク
  • 位置情報

また旧Twitter(X)では、下書き機能と予約投稿機能が利用できます。下書き機能は未完成のポスト(旧ツイート)を準備し、後で編集や公開が可能です。

一方、予約投稿機能は特定の日時に予め準備したポスト(旧ツイート)を自動的に公開します。ポスト(旧ツイート)を効果的に準備し、公開することができます。

3. フォロー機能

フォロー機能は、特定の人のポスト(旧ツイート)を見たい場合に必要です。

友達や有名人など、ポスト(旧ツイート)を見たい相手のアカウントをフォローすることで、相手のポスト(旧ツイート)を自分のタイムラインに表示できるようにします。

サービス内での影響度は、フォロワー数でわかります。フォローが多いほどサービス内で影響を与えやすくなるため、ユーザーが影響力を測るための指標です。

4. リプライ機能

リプライは、特定のポスト(旧ツイート)に対してポスト(旧ツイート)で返信する機能です。相手のポスト(旧ツイート)にリプライすると、会話による交流が生まれます。相互にリプライし合うことで、相手との親密度が深まるでしょう。

自分のポスト(旧ツイート)へのリプライは、ポスト(旧ツイート)を補足する役割になります。ポスト(旧ツイート)に規定された文字数では足りない場合に使うと便利です。

5. いいね機能

いいね機能を使うと、ポスト(旧ツイート)に対してリアクションができます。リプライと違い、相互にやりとりしなくても手軽にリアクションが可能です。

X(旧Twitter)では、いいねの数が爆発的に増えることで、ポスト(旧ツイート)の内容が話題となる場合があります。いわゆる「バズる」状態です。

いいねが増えて話題になることが、SNSの利用者増加にもつながります。

6. リポスト(旧リツイート)機能

リポスト(旧リツイート)機能は、特定のポスト(旧ツイート)を引用して発信する機能です。

ポスト(旧ツイート)をそのままリポスト(旧リツイート)するだけではなく、自身のポスト(旧ツイート)内に埋め込む形でのリポスト(旧リツイート)も可能です。いいね機能と同じく、リポスト(旧リツイート)数が増えるとサービスの活性化が期待できます。

ポスト(旧ツイート)表示に関連する4機能

ポスト(旧ツイート)表示に関連する機能として紹介するのは、次の4種類です。

  1. タイムライン表示機能
  2. 検索機能
  3. ハッシュタグ機能
  4. リスト機能

1. タイムライン表示機能

タイムライン機能をつけることで、フォローしているユーザーのポスト(旧ツイート)を見ることができます。X(旧Twitter)のようなシステムでは、最も基本的な表示方法です。

自分のタイムラインには、フォローしたユーザーがいいねやリポスト(旧リツイート)したポスト(旧ツイート)も流れてきます。フォローしたユーザーのリアクションにより新たな出会いが期待できる反面、フォロー相手が誰にいいねしたかは知らなくていいと思う方もいます。

タイムラインにはどこまで表示できるか、ユーザーに選択させる機能をつけてもいいでしょう。

2. 検索機能

キーワード検索によって、他のユーザーやポスト(旧ツイート)を取得できる機能です。X(旧Twitter)の場合は、最新や話題のポスト(旧ツイート)、画像付きポスト(旧ツイート)を対象に検索できる機能があります。

検索の目的はユーザーによって異なるため、検索結果の見せ方にも工夫するといいでしょう。

3. ハッシュタグ機能

ポスト(旧ツイート)内に特定のキーワードや文章を入れることで、関連ポスト(旧ツイート)を簡単に表示できる機能です。X(旧Twitter)の他InstagramやTikTokでもハッシュタグ機能があり、SNSらしい関係性作りを加速させる定番機能となりつつあります。

特定のキーワードを入れるには、キーワードの頭に「ハッシュタグ(#)」を使用します。ハッシュタグ機能を使うことで、共通の話題を持つ人同士で手軽につながる事が可能です。

4. リスト機能

フォローする人が増えてくると、タイムラインを追いきれなくなることがあります。そのときに役立つのが、リスト機能です。

特定のユーザーをグルーピングしてリストに登録しておくことで、ポスト(旧ツイート)をリストごとに確認できるようになります。

あると嬉しい4機能

X(旧Twitter)には、充実したサービスを作るための機能があります。いずれも必須機能ではありませんが、あると嬉しい機能です。必要に応じて実装しましょう。

  1. DM機能
  2. 通知機能
  3. プロモーション機能
  4. 外部アプリ連携機能

1. DM機能

SNSにおける「DM」とは、ダイレクトメッセージ(Direct Messege)の頭文字です。ユーザー同士が、直接連絡をとれる機能を指します。リプライ機能との違いは、個人的なやり取りとなる点です。

2. 通知機能

フォローしているユーザーのポスト(旧ツイート)や、自身のポスト(旧ツイート)に対するアクションがあった際に通知する機能です。ユーザー側のメリットは、アクションにすぐ反応できることです。

サービス提供側には、ユーザーにポスト(旧ツイート)を見てもらえるほか、告知代わりとなるメリットもあります。

3. プロモーション機能

ユーザーのタイムラインに、任意のポスト(旧ツイート)を表示させる機能です。法人アカウントが利用する場合が多いですが、一般のユーザーも使えるようになっています。

プロモーション機能は、基本的に無料で利用できるSNSサービスの貴重な収入源です。

4. 外部アプリ連携機能

X(旧Twitter)はAPIと呼ばれるサービスを公開しています。X(旧Twitter)のAPIを使用と、自作のアプリケーションとX(旧Twitter)の連携が可能です。一般的には、自身のホームページへのX(旧Twitter)の埋め込みや、他システムからポスト(旧ツイート)を投稿するときに使われます。

APIなどの柔軟に外部アプリとの連携方法を提供することで、より多くのユーザーへの利用促進が図れるでしょう。

X(旧Twitter)のようなサービスを作る場合の概算費用相場

すべてのデバイスに最適なデザインを

X(旧Twitter)のようなサービスを開発する際に、どれくらいの開発費用が必要となるのか解説します。今回は、エンジニアの人件費を1人/月80万円と想定しました。

以下2パターンを例として、開発費用の相場を見ていきましょう。

  1. 最低限の機能で開発する場合
  2. X(旧Twitter)と同等のクオリティを目指して開発する場合

1. 最低限の機能で開発する場合

X(旧Twitter)を最低限の機能で開発する仕様にする場合、メインとなるポスト(旧ツイート)投稿機能を軸に、下記機能の実現を考えます。

  • ユーザ管理機能
  • ポスト(旧ツイート)機能
  • リプライ機能
  • フォロー機能
  • タイムライン表示機能
  • いいね機能

スマートフォンアプリの開発は費用が高額のため、Webブラウザで利用するアプリケーションでの実現を想定します。開発期間は1カ月、エンジニアの必要人数は2.5人です。検証などの期間を含めると実際にはもっと時間はかかります。

上記の実装内容で想定した場合、以下の費用が想定されます。

注意点

※本見積には、デザイン費などは含んでいません。

必要人数単価費用総額
2.5人/月80万円約200万円

サービスのコンセプト次第では、リプライ機能といいね機能のどちらかを削る、ユーザー管理機能を簡略化するなどして、コスト削減を図ってもいいでしょう。

2. X(旧Twitter)と同等のクオリティを目指して開発する場合

X(旧Twitter)と同等のサービスを考えた場合の開発費用です。今回は、スマホアプリの開発を想定します。

スマホアプリの開発は、サーバーとスマホアプリの双方の開発費用が必要です。(Webブラウザでの開発でもサーバー(バックエンド)とクライアント(フロントエンド)の開発に分かれる可能性が高いです。)エンジニアの必要人数はそれぞれ下表のとおりで、開発期間は3カ月です。

注意点

※本見積には、デザイン費などは含んでいません。

必要人数単価費用総額
サーバー開発費用約28人/月80万円約2,240万円
スマホアプリ開発費用約8人/月80万円約640万円

X(旧Twitter)の開発費用の特徴

X(旧Twitter)の場合、ほとんどの機能が「ポスト(旧ツイート)」に限られるため、機能のパターンが少ない特徴があります。従って、適切なデータ構造が固まってしまえば、初期費用は機能が増えても比較的安く抑えられると考えられます。

開発コストは、機能数の増加と比例して増加します。ただし、初期の機能を減らして価格を抑えたとしても、サービスの更新に対する費用は必要不可欠です。ユーザーのニーズを考えると、リリース後にサービスを改善するための追加費用は必須と考えておいた方がいいでしょう。

システム開発の費用相場は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

発注費用を抑える3つのポイント

ポイント_虫眼鏡

X(旧Twitter)のようなサービスを再現する際、開発費用を抑えるポイントは次の3点です。

  • システムの構造をシンプルにする
  • 最低限の機能からスタートする
  • 最初はブラウザからの利用に限定する

それぞれ詳しく解説します。

システムの構造をシンプルにする

X(旧Twitter)のようなサービスを再現する際に大切なのは、シンプルなシステム構造を意識することです。外部システムとの連携を意識しすぎると、システムが複雑な構成となります。

サービスが複雑化すると、ユーザーが離れてしまう可能性があります。さらに、バグや障害が起きやすくなり開発費用の増加を招くため、システムはシンプルに保つように注意しましょう。

最低限の機能からスタートする

X(旧Twitter)は、Webブラウザからの利用に限定すると、スマホアプリの開発費用をまるごと削減が可能です。将来的にスマホアプリへの対応を視野に入れ、汎用的な規格にしておくとよいでしょう。

どうしてもスマホアプリで提供したい場合は、スマホアプリから操作できる機能を限定するとコスト削減が可能です。

最初はブラウザからの利用に限定する

最初は少ない機能数でサービスを提供することで、開発費用を削減できます。機能追加の判断は、基本のサービス内容を体験したユーザのフィードバックを踏まえて、計画的に行うといいでしょう。

X(旧Twitter)のようなサービスを作る際に気を付けるべき2大ポイント

ターゲット

X(旧Twitter)のようなサービスを作る際に気を付けるポイントは、次の2点です。

  • ユーザー同士の交流を活発にする仕組みを作る
  • ユーザーの使い方にあわせてシステムやサービスを改善する

ポイントをおさえて、よりユーザが集まりやすいサービスを目指しましょう。

1. ユーザー同士の交流を活発にする仕組みを作る

X(旧Twitter)の特徴は、ユーザー同士の活発なコミュニケーションです。提供されるコミュニケーション手段はさまざまあり、リプライ、いいね、リポスト(旧リツイート)など、それぞれ異なる効果を発揮します。

人とのつながりはSNSを利用する大きな目的の1つです。活発な交流は、開発のポイントとして外せないでしょう。

2. ユーザーの使い方にあわせてシステムやサービスを改善する

SNSを使うユーザーは、利用目的がさまざまです。そのため、ユーザーがサービスをどう使うか観察し、柔軟にシステムを変更することも大切です。

SNSは、サービスが使いにくいとユーザーが離れてしまいます。そのため、ユーザーに寄り添って使いやすさを追及することが必須です。ユーザーの使い方や反応を分析し、継続的なシステム改善に取り組んでいきましょう。

まとめ

X(旧Twitter)のようなサービスは、シンプルなシステム構成のため比較的開発しやすいです。最初は最低限の機能で開発し、サービスを提供し始めてから、ユーザーの使い方を見て継続的な改善を行っていきましょう。

自社でのシステム開発が難しい場合は、外部に委託することもおすすめです。弊社「比較ビズ」では、登録されている複数のシステム開発会社に一括で見積もりや相談ができます。複数の見積もりを見て、自社に合ったシステム開発会社を選ぶことができます。

X(旧Twitter)のようなSNSを構築するときは、目的に沿った使いやすいシステムの構築が必須です。システム構築でお困りの際は、ぜひ「比較ビズ」をご利用ください。

監修者のコメント
株式会社コムセント
野地 剛

出版からスタートして、Webコンテンツ、Webマーケティング、システム開発へと事業内容を進化。現在は決済を中心としたシステム、LIVE配信システム、アプリ制作、マッチングサイトやシュミレーションサイト、外部APIを使用したサービスなど、型にはまらないシステム開発やオリジナルシステム開発を得意とする。

機能以外にも、見積に大きく影響する要素としてアクセス量があります。本当に X レベルのアクセスをさばくとなると、通常の構成では不可能です。

採用するサーバー構成やフレームワークなどが通常の Web サイトとは異なってくるので、その分工数も増大する可能性が高いでしょう。ランニングコストも同様です。

最初は小さな規模から始めるにしろ、最終的のどの程度のユーザー数、投稿数を目指すのか、を考えておくことで、将来を考えた構造にしておくことができます。

既にXに存在する機能だけでは魅力に欠けるため、独自性を出すための機能や仕組みが必要になります。その開発費も別途掛かることも考えておきましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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