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Instagramのようなサービス開発に必要となる機能/概算費用を解説

更新日:2021年11月19日 発注カテゴリ: Webシステム開発
Instagramのようなサービス開発に必要となる機能/概算費用を解説

Instagramは国内主要SNSのひとつで、保有ユーザ数は第三位といわれています。2019年3月で国内月間アクティブアカウント数は3300万人超でした。スマホからの利用を前提としており、核となる機能は静止画や動画を投稿して共有する機能です。ユーザは無料で撮影・編集・投稿を行うことができます。投稿は他ユーザに公開でき、利用者間を繋ぎます。コンテンツではビジュアルを重視し、オシャレな投稿が人気を集める傾向です。若い女性を中心としたユーザ層は、その分野で高いアピール力を持っています。本記事では、Instagramのようなアプリを構築する場合に必要な機能を洗い出し、見積とその内容を解説をしています。

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SNS

SNSとはSocial Networking Serviceの頭文字を取ったもので、Web上で利用者間のコミュニティ(社会的ネットワーク)を作るサービスです。利用者はSNS上でバイアスのかかっていない意見を交換し合い、人間関係を深めたり、有用な情報を得ることを目的に利用します。

日本国内ではLINE、Twitter、Facebook、Instagramが4大サービスといわれています。LINEは個人間を繋ぐメッセージツールとしての機能が充実しており、Twitterは気軽な投稿で拡散力の高さが特徴、Facebookは世界中に多くのユーザを抱えており実名での登録が必要なことからフォーマルな雰囲気を持っています。

そしてInstagramはそもそもカメラアプリとして登場した経緯もあり、画像コンテンツの編集が得意でビジュアルを重視したメディアです。それぞれのSNSが特徴を持って競い合っており、人々の生活に無くてはならないサービスにまで普及しています。

利用者数(MAU)は2020年時点でLINEが8600万、Twitterが4500万、Instagramが3300万、Facebookが2800万といわれており、その数を見ただけでも普及度合いが伝わってきます。

※利用者数に関して

LINEは公式発表資料より。Twitterは2017年の公式Tweetより推定値。Instagramは2019年の公式発表からの推定値。Facebookは2017年のイベント時のアナウンスからの推定値。

Instagram(インスタグラム)

InstagramのSNSとしての特徴を確認しておきましょう。一つは、ビジュアルを重視し、見た目がキレイなコンテンツが集まる点です。カメラや編集で、フィルターという機能を使うことにより簡単にキレイな写真、動画が撮れる/作れることから流行したといわれています。

そもそもカメラアプリとして登場したという経緯もあり、投稿無しの撮影加工用としても利用可能なアプリとなっています。

このビジュアルを重視したコンテンツが集まる特性から、若い女性層を中心に普及が進みました。その中からInstagrammerと呼ばれる人気投稿者が生まれ、企業とのタイアップを行う事により、さらなる人気を得るサイクルが出来上がったようです。

以降、利用者層は広がり、中心は変わらないものの、年齢層および性別をこえて利用者が広がっています。2018年6月の公式アナウンスでは世界中での利用者数は10億人を越え、現在は更に増加していると考えられます。

InstagramのSNSとしてもう一つ特徴的なのは、投稿にハッシュタグを付けて、ユーザがハッシュタグを検索して利用する文化です。他のSNSは投稿の拡散のためにシェア機能を利用していることが多いのですが、Instagramは単純な拡散ではなくユーザが自ら検索することでより強固なつながりのあるコミュニティを作る事に成功しています。

現在Instagramの運営を行っているのはFacebook社です。世界的な巨大SNSであるFacebookを持つFacebook社が、2012年4月にInstagramの開発会社を買収しており、現在は広告出稿などのプラットフォームを共有しています。

当時創業2年目、社員数13名の企業に約10億ドル(当時レートで約810億円)という巨額の値段がついたことは大きなニュースとなりましたが、現在の普及を見ると決して過剰な投資ではなかったのでしょう。

Instagramのビジネスモデル

Instagramの主な収益源は広告出稿料によるものです。売上は非公開のため詳細は不明ですが、2019年のInstagramの売上は200億ドルといった情報も挙がっており、SNS上の広告という超巨大なビジネス市場を作り上げたといえるでしょう。

また、2020年10月よりライブ配信におけるバッジ機能が利用可能となりました。視聴者から配信者に直接的にプレゼントを送る機能であり、こちらも手数料がInstagramの収益となっています。

なお、Instagramはサービス開始直後はカメラ、画像編集用のフィルターの販売が主な収入源だったといわれています。

Instagramは、ユーザに対して無料で提供されています。ほぼすべての機能が利用可能で、メインとなる機能は、静止画および動画コンテンツの投稿と視聴です。動画には短めのリールと長めのIGTVの二種類がありますが、いずれも全てのユーザで利用可能です。

また、一般のユーザでもプロアカウントと呼ばれるビジネス用の機能が使えるアカウントへの切り替えができます。こちらも広告機能以外は無料で利用できます。

Instagramを語るうえで外せないのがインスタグラマーの存在です。Instagramを利用する著名で人気のあるユーザをインスタグラマーと呼びます。一部のインスタグラマーは、Instagramでの投稿により収入を得ており、専業のインスタグラマーという職業も生まれたといわれているほどです。

インスタグラマーの投稿による収益は、企業との間に契約を行い、企業の製品やブランドをInstagram上に投稿することによって成り立っています。Instagramは仕組みとして関与はしていません。

また、アフィリエイトリンクの掲載、ビジネスサイトへの誘導、収益化ができるメディアへの誘導、ライブ配信における投げ銭という形でも、ユーザが収益化可能なことも利用の普及が進んだ要素の一つでしょう。

Instagram側でも、インサイト(分析)、ショップ機能など、インスタグラマーにとっても収益をあげる仕組みが整えています。

想定する機能

Instagramのサービスから、機能を洗い出し、解説します。表向きに公開されている機能とサービス提供者のみが利用する機能に別けることができ、サービス提供者側の機能に関しては想定で記載しています。

また、表向きに公開されている機能は一般ユーザ向けとそこに拡張機能を加えたプロアカウント向けが存在しており、本記事では利用ユーザを分けて記載しています。

システム構成

ユーザ向け機能はスマホアプリでの提供を想定しています。プロアカウント向けの機能に関しては一般ユーザ向けの機能を拡張して実装しており、重複する部分は共通して利用する想定です。また、スマホアプリのバックグラウンドにWebサーバーを利用します。運用向けの機能はすべてWebシステムでの構築を想定しています。

なお、広告の出稿に関してはFacebookと共通のビジネスマネージャーという機能を使って実現しており、本記事では見積の対象外としています。

注意点

※Webとスマホの併用、スマホのマルチプラットフォーム対応は、ユーザ向けの機能が二重、三重に開発が必要となるイメージです。

必須機能と追加機能

最低限の機能として、写真・動画撮影をして編集、投稿、参照ができ、その際に広告が表示される仕組みを想定しています。

「必須」の欄に〇の付いた機能は必須となる機能です。★の付いた機能は必須ではありませんがビジネスを盛り上げるのに必要となる機能と位置づけています。

NO 利用ユーザ 機能グループ 機能 種別 必須
1-1 ユーザ向け ユーザ管理 ユーザ登録 アプリ/Web
1-2 プロフィールメンテナンス アプリ/Web
1-3 ログイン アプリ/Web
1-4 投稿検索 ハッシュタグ検索 アプリ/Web  
1-5 アカウント検索 アプリ/Web  
1-6 タイムライン アプリ/Web
1-7 アクション フォロー アプリ/Web
1-8 保存 アプリ/Web
1-9 コンテンツ編集 カメラ アプリ
1-10 コンテンツ編集 アプリ
1-11 フィード投稿 アプリ/Web
1-12 ストーリーズ投稿 アプリ/Web  
1-13 ライブ配信 配信告知 アプリ/Web  
1-14 ライブ配信 アプリ/Web  
1-15 投げ銭(バッジ) アプリ/Web  
2-1 プロアカウント
向け
プロアカウント
追加機能
ビジネスプロフィール アプリ/Web  
2-2 Instagramインサイト アプリ/Web
2-3 投稿の宣伝(広告化) アプリ/Web  
2-4 ショップ機能 アプリ/Web  
2-5 広告出稿 ビジネスマネージャー連携 アプリ/Web  
2-6 写真広告 Web  
2-7 動画広告 Web  
2-8 ストーリーズ広告 Web  
2-9 カルーセル広告 Web  
2-10 コレクション広告 Web  
2-11 発見タブ広告 Web  
3-1 運営側向け ユーザ管理 ユーザ一覧検索 Web
3-2 ユーザ情報更新 Web
3-3 コンテンツ管理 投稿管理 Web
3-4 ライブ配信管理 Web  
3-5 広告管理 広告一覧検索 Web  
3-6 広告登録 Web
3-7 広告編集 Web
3-8 分析 ユーザ情報分析 Web
3-9 広告分析 Web
3-10 情報告知 お知らせ登録 Web
3-11 利用ガイドライン、QA Web  
4-1 バックグラウンド サーバー    
4-2 DB    
4-3 WEBサーバー    

ユーザ向け

コンテンツを作成、投稿、視聴するユーザ向けの機能です。

ユーザ管理

  • 1-1 ユーザ登録
  • 1-2 プロフィールメンテナンス
  • 1-3 ログイン

サービス利用のためのユーザを登録、管理する機能です。ユーザは投稿、コメント、フォローなどの情報と関連付けられます。

Instagramでは、投稿したユーザへのフォローがコミュニティ拡大や投稿の拡散に大きな影響を持っており、プロフィールの充実は重要視されるポイントです。

投稿検索

  • 1-4 ハッシュタグ検索
  • 1-5 アカウント検索

投稿された動画を検索し、視聴を行うための機能です。動画につけられたハッシュタグ(キーワード)や投稿したアカウントを条件として指定して、投稿を検索します。

Instagramではハッシュタグを多数つけることができ、その利用が非常に活発な文化を持っています。ハッシュタグやそれに代替する投稿を探すための機能を実装することで、SNSを盛り上げることに繋がります。

  • 1-6 タイムライン

ユーザの登録された情報、GPSによる位置データ、視聴履歴、関連のあるユーザなどから、興味の有りそうな投稿を探し、おすすめする機能です。

このタイムライン機能はサービスによって独自性の出る部分で、Instagramでは独自のアルゴリズムが実装されています。他のSNSとのカラーの違いを出すために重要な機能です。

内部的には、ログインの情報と蓄積された大量の利用履歴などの情報をAIに解析させてタイムラインに表示する投稿を導きだしています。

アクション

  • 1-9 フォロー
  • 1-8 保存

視聴した投稿に対して、ユーザがリアクションする機能です。フォローはいわゆるお気に入りのユーザを登録することで、フォロワーと呼ばれる登録ユーザ数はアカウントの人気を示すバロメータとなっています。

コンテンツ編集

  • 1-9 カメラ
  • 1-10 コンテンツ編集

スマホのカメラによる静止画、動画といったコンテンツの撮影、保存を行う機能です。コンテンツの撮影時または保存したコンテンツに対して、フィルターという色合い、明るさなどをコントロールする効果を付与する機能が人気です。その他の加工機能も備えており、いわゆる美肌、かわいく見える加工なども含まれます。

コンテンツの撮影、編集は他の視聴や検索などの機能とは違い、特殊なプログラムを作成する必要があります。構築可能なライブラリやプログラミング言語も限られており、事例も少ないことから、コストが高くなりやすい機能です。サービスにおける位置付けを確認し、コストと相談しながら開発する必要があります。

スマホアプリでの動画編集の場合は、C++言語での作成が想定されます。

  • 1-11 フィード投稿
  • 1-12 ストーリーズ投稿

編集したコンテンツを配信サービスに投稿する機能も必要となります。投稿時にはハッシュタグによるキーワード付与を行い、ユーザに視聴されるよう調整を行います。

また、Instagramにはフィード投稿とストーリーズ投稿という二種類の投稿の種類があります。インスタグラムのアプリ内での表示位置や表示サイズ等に違いがあります。

フィード投稿はいわゆる通常の投稿スタイルです。他のサービスと同様に投稿したコンテンツは何もしなければ永続的にWeb上に残ります。

ストーリーズは投稿後24時間で公開が終了する短い動画コンテンツです。期間限定をすることにより、ユーザの投稿しやすさや視聴意欲をあげる投稿となっています。
※ストーリーズはアーカイブすることにより継続的に公開することも可能です。

ライブ配信

  • 1-13 配信告知
  • 1-14 ライブ配信
  • 1-15 投げ銭(バッジ)

付加的な機能として、Instagramではライブ配信機能を提供しています。配信者のカメラに写る映像を、視聴者にもリアルタイムで見ることが出きる仕組みです。

視聴者はコメントや「いいね」を配信者に送ることが可能です。また、視聴者が配信者にプレゼントを行うバッジ機能も実装されており、その手数料はサービス運営者の収益となります。

プロアカウント向け

ビジネス向けにInstagramを利用するユーザのための機能です。Instagramではユーザは通常のアカウントとプロアカウントを無料で切り替えることができ、広告の配信以外については全て無料で利用可能です。

基本的に、本来のコンテンツ投稿、SNS機能外の機能のため、本記事内では必須ではなく付加機能として扱っています。

プロアカウントも通常ユーザと同様の機能を備えていますが、以下の説明では重複する機能については共通のプログラムを利用することとして、記載を省略しています。

プロアカウント追加機能

  • 2-1 ビジネスプロフィール

通常のプロフィールに加えて、ビジネス向けのプロフィール情報を登録可能です。

  • 2-2 Instagramインサイト

プロアカウントについて、投稿の視聴状況、視聴層、リンククリック率、フォローワーなどの情報をまとめ、プロアカウントユーザがアカウントの運用分析に利用する機能です。

  • 2-3 投稿の宣伝(広告化)

アカウントによる過去の投稿を宣伝する機能です。過去の投稿を広告の様に他の表示欄に表示させます。有料機能です。

  • 2-4 ショップ機能

アカウントが一定の条件を満たす場合、投稿からECサイトへのリンクを行うための機能です。投稿から直接販売サイトへ連携することができます。

広告出稿

  • 2-5 ビジネスマネージャー連携

InstagramではFacebookと広告出稿のための仕組みが統合されており、Instagramへの広告出稿はビジネスマネージャーというツールを利用して行います。本見積では、ビジネスマネージャーを起動する部分までを見積に入れています。自分でサービスを作る場合には、広告出稿のための機能も必要となってきます。

  • 2-6 写真広告
  • 2-7 動画広告
  • 2-8 ストーリーズ広告
  • 2-9 カルーセル広告
  • 2-10 コレクション広告
  • 2-11 発見タブ広告

Instagramでは複数種類の広告を用意しており、利用者が広告の目的にあわせて選択できる方式を取っています。主な収益が広告によるものであり、その収益を高めるための方法として充実を図っています。

サービス運営側向け

Instagramの運営サービス側が利用するための管理機能です。

ユーザ管理

  • 3-1 ユーザ一覧検索
  • 3-2 ユーザ情報更新

ユーザの管理に利用する機能です。ユーザサポート、不正なユーザの利用停止、履歴の追跡、利用状況の確認などが主な用途となります。

コンテンツ管理

  • 3-3 投稿管理
  • 3-4 ライブ配信管理

ユーザの投稿、ライブ配信といったコンテンツを管理する機能です。問題のあるコンテンツの停止、ユーザ問い合わせ対応、広告配信の設定などの参照、更新を可能とします。

広告管理

  • 3-5 広告一覧検索
  • 3-6 広告登録
  • 3-7 広告編集

広告の配信に関する登録、管理を行う機能です。表示頻度、対象エリア、ジャンル、ターゲット層などが設定できる必要があります。サービス開始当初はユーザが直接広告登録を行うより、運用側で登録を行える形を取った方が扱いやすいと考えられます。

分析

  • 3-8 ユーザ情報分析
  • 3-9 広告分析

利用者の履歴、地域、年代や広告に関するクリック率、コンテンツとの関連性などを収集し、分析を行い、有用な傾向を見いだすための機能です。データを集積していわゆるビッグデータを作り出し、解析を行います。

必須機能ではありませんが、SNSとしてターゲットを策定し、サービスの拡大に向けた戦略立案に必要となる機能です。外部のBIツールとの連携でも実現可能と考えられます。

情報告知

  • 3-10 お知らせ登録

サービスにおける、機能追加、障害情報、メンテナンスなどのアナウンスを行うための機能です。登録したお知らせ情報は画面上への表示やメールでの配信でユーザに知らせます。

  • 3-11 利用ガイドライン、QA

サービスの使い方やよくある質問とその回答をコンテンツとしてまとめておきます。利用のためのマニュアルを充実させることで利用者の満足度をあげ、運営側の問い合わせに回答するためのコストを低減する機能です。

バックグラウンド

Instagramのようなサービスを提供する場合、ユーザ側のアプリとは別に、データやコンテンツを格納、表示、検索するためのプログラムの稼働環境(サーバー)を用意する必要があります。また、動画コンテンツの場合は、動画を格納するための領域も必要となります。

サービスの開始時にはユーザ数も多くないため、稼働環境、格納領域は小規模(スモールスタート)でかまいません。サービス利用者が増加した際には環境を拡張する必要が出てきます。

特にコンテンツを追加し続けるなど稼働環境に柔軟な拡張性が求められる場合には、クラウドサービスを利用した環境構築が効率的です。初期の小規模な状態ではコストを押さえて利用することができ、大規模な環境が必要となった際も柔軟に対処できます。

また機能の実現を考えた場合、WebサーバーやDBなどのミドルウェアも必要となります。こちらも規模が小さいうちはフリーウェアなどで構築できますが、大規模化した場合レスポンス確保、サポートの有無などの観点から商用のライセンス取得が必要となるケースもあります。

クラウドサービスを利用する前提でも、オンプレミスでも、環境構築のコストとランニングコストが一定量必要となります。

注意点

※本記事の見積もりではバックグラウンドのハードウェアやミドルウェアおよびクラウドサービスの利用にかかる費用は、全体の見積額から除外しています。

必須ではないがビジネスを盛り上げるために必要となる機能

Instagramのようなサービスを構築する際に、必須ではないもののサービスの独自性と成長を支える機能として、タイムラインによる動画のサジェスト(おすすめ)機能と分析機能があります。

高度な先端技術を利用しており、手をかければかけるほどコストはかかりますが、Instagramでも注力しており、SNSとしての独自性を打ち立てる機能となっています。

タイムラインによるサジェスト機能

ユーザの利用履歴などの大量のデータを蓄積し、AIを使用してユーザの興味や好みを分析、各ユーザに向けて最適化したコンテンツフィードの表示を行っています。

特にInstagramでは、累積の視聴回数よりも新たに投稿されたコンテンツを表示する工夫がなされており、常に新しい流行を探すユーザに訴求しています。

分析機能

ビジネスを拡大させるためには、定期的な状況の分析と対策が必要となります。状況の分析のためには、サービス利用に関するデータを大量に蓄積しておき、傾向を分析する仕組みづくりも欲しいところです。

後追いでの作成や別の仕組みとして構築することも可能ですが、サービス構築のタイミングで準備をしておくと効率よく開発できます。

Instagramのようなサービスを作る場合の概算費用

前提として初期構築のみを想定しています。また、コンテンツの作成、投稿、視聴と広告出稿による収益を必須機能として、その他の機能は追加機能として扱っています。

実際には運用しながら改善が発生するため、ランニングコスト+改修費用を掛けてのブラッシュアップが必要です。またサービス構築・運営以外にも、広告出稿のための営業活動などが別途必要となります。

※本見積には、サービス構築後の運営や広告に関する費用、利用するサーバーやミドルウェアの購入費用、クラウドサービスの利用費用などは含んでいません。

最低限の場合

先にあげた機能一覧より必須の機能を最低限の実装でサービス構築した場合の費用見積です。

開発規模  14機能
内容 ビジュアルビジュアルコンテンツ重視のSNS
想定工数  約7.125人月
想定価格 570万円(人月80万円で算出)

カメラによる特殊効果を付けての撮影、編集に関する機能は一般的な開発対象ではなく、技術者も少ないため高額となってしまいます。

高いクオリティを目指す場合

先の機能一覧のすべての機能を、一般的な商業アプリケーションとして問題のないクオリティを目指した実装でサービス構築した場合の費用見積もりです。

開発規模 37機能
想定工数  25.75人月
想定価格  2060万円(人月80万円で算出)

ただし、タイムライン、分析系の機能については簡易な機能として実現するレベルの見積としています。これらの機能のカスタマイズ性能を高める場合には、別途大きなコストが必要となります。

Instagramの場合にはタイムラインの表示に独自のアルゴリズムを利用し、新規コンテンツのチェックを優先するユーザに特化したサジェストを実現しているようです。

また、主な収益源となる広告機能にも複数種類を用意しているため、コストがかかる計算となっています。

一般的な料金相場

ビジュアルコンテンツを重視したSNSを作成する場合、動画の作成、編集を行う機能は特殊な技術が必要で、技術者が少ないため高額になることが想定されます。

ノウハウを持った業者が確保できることを前提として、500万円代からのスタートとなるでしょう。カメラ機能や編集部分を主機能から外した場合には、コストを抑えることが可能となります。

収益モデルについて

Instagramは企業による広告出稿料が主な収益源です。広告は複数種類を用意し、ユーザに選択肢を与えて満足してもらえる仕組みを提供しています。

  • 写真広告
  • 動画広告
  • ストーリーズ広告
  • カルーセル広告
  • コレクション広告
  • 発見タブ広告

アプリの利用者層と選べる広告形態が、Instagramへの企業の広告掲載を促す大きな要因となっています。

また、Instagramはサービス開始当初は画像編集アプリとしてフィルターの販売によるビジネスモデルを取っていました。現在では行われていないものの、別の収益方法を考える余地もあるといえます。

発注費用を抑えるポイント

モバイル向け動画コンテンツサービスを外部に発注する際、費用を抑えるには下記のポイントに注意しましょう。

ノウハウ、事例を持った業者を探す

Instagramのようなサービスを構築する場合には、スマホアプリ、Webアプリ、動画編集ソフトの三つの技術要素が必要となります。

一方で、発注先となる業者(ベンダー)にも得意/不得意な分野があります。過去に事例を持っており、ノウハウを持っている分野に対しての発注であれば、学習コストが下がり費用を抑えて発注することが可能です。

スマホアプリ、Webアプリについては、人気があり一般的なITベンダーはノウハウを持っている可能性が高いです。動画編集アプリケーションについては、比較的事例を持ったベンダーは少なく、ベンダー探しが重要なポイントとなります。

SNS分に関しては近年普及が進んでいる分野なこともあり、ノウハウを持つ業者を探してみましょう。事例を持つ業者を見つけられれば、ビジネスアイデアも引き出すことができるかもしれません。

機能により業者を分ける

上記のノウハウ、事例を持った業者を探すことと関連しますが、専門性の高い機能はノウハウ、事例を持ったベンダーに部分的に発注を行う事も検討してみてください。

特に、Instagramのようなサービスの場合には、動画編集、サジェスト、分析について作りこみの余地があります。しかし、この作りこみを行う場合は専門性の高い技術が必要なため、機能ごとに個別に発注する事も選択肢の一つです。

デザインを妥協する

エンドユーザが利用するユーザインタフェースはアプリケーションのとても大事な要素です。しかし、デザインには定まった正解はなく、こだわり続けるといくら時間と費用があっても足りません。

まずは限られた予算で、サービスを実現する最低限の機能を作り上げることに重点をおき、デザインはほどほどで納得しておくのが良いでしょう。一度サービスを公開してからでも、後からデザインだけ修正することも可能です。

スモールスタート

InstagramのようなSNSを作ることを考える場合、最初から多くのユーザを想定して環境を用意すると無駄なコストがかかることが想定されます。小さくスタートして、ユーザ数にあわせて規模の拡大を行う計画を立てる必要があります。

機能の追加、改善を行いながらユーザ拡大へ対応するため難しいところはありますが、拡張余力を持った開発を行いたいところです。

また、開発、設計にてアプリケーションの内部構造などの情報を資料として残しておかないと、後にどのような構造か不明になることがあり得ます。これをブラックボックス化といいます。設計情報をきちんと残し、後で改造する場合に備えておきたいところです。

Instagramのようなサービスを作る際に気を付けたいポイント

InstagramのようなSNSを作り、ビジネスを構築する際に重要なポイントを紹介します。

インフルエンサーを輩出し人気のあるサービスに

SNSには流行を作り上げるインフルエンサーの存在が必要です。InstagramでInstagrammer(インスタグラマー)と呼ばれる世界的に注目を集めるユーザが多数存在しており、SNSとしてのInstagramを盛り上げています。

そして、InstagrammerはInstagramの活用をビジネスとしても成り立たせていおり、両者の成長はお互いにメリットをもたらすものとなっています。このようなインフルエンサーとなるユーザの獲得が、SNSの運営では軸となります。

Instagramはユーザが投稿することによりコンテンツが作られる仕組みです。これは運営側はコンテンツを作る必要が無く、その分のコストは不要となります。しかし、逆に言えばSNSの隆盛もユーザに依存することとなります。

Instagramは他のSNSと比較して、意図的にシェア機能を弱め、ユーザにコンテンツを探させる仕組みを取っています。これは、一つのコンテンツが爆発的な拡散を生む構造ではなく、ユーザが好みにあったコンテンツを探す構造です。投稿者と視聴者の間には同じ価値観の共有がなされ、より強固なグループの形成をしているといわれています。

同様のサービスを検討する場合には、コンテンツの投稿が続くように要素を継続的に加え手ユーザを引き付け、その関係性を維持する仕組み作りが必要となります。

競合サービスとの差別化を図る

SNSを運営しようとする場合には、既に多くの競合サービスが存在しています。まったく同じアイデア、モデルで既にユーザを獲得しているSNSには勝てません。運営するSNSが重視するポイントを前面に出し、差別化を図ることが求められます。

運営しようとしているSNSの、ポイントとなる部分やコンテンツの競争が激しい場合は、SNSの軸となるポイント、コンテンツの種類変更までを視野に入れて考えるようにしましょう。

SNSの場合は、システムの構造は一定の形が存在しており、メインのコンテンツを差し替えることで別の特徴を生み出せるため、柔軟に考えることが成功に繋がり得ます。

InstagramのようなSNSを作ろうとすると、カメラでの撮影、編集機能に多くのコストが必要となります。初期コストが負荷になるような場合には、この部分は切り離して外部ツールを利用する、他のコンテンツと差し替えるなどの選択肢を検討するべきです。

総括

InstagramのようなSNSを構築する場合、まずはビジネスモデルの検討が重要です。収益構造、コンテンツの拡充、利用者の誘導方法などを検討し、サービスの拡大サイクルを組み立てておきましょう。その後、サービスの実現可否や採算分岐等を検討して、それからサービス構築の具体的なところを詰めていきます。この順序ならば、構築費用の予算などが考えやすくなるでしょう。

SNSの運営での成功者の話を見ると、採算よりもアイデアからスタートして成功している事例が目立ちます。しかし、これは成功した者だけが残り、話が残っているだけで、その影には多くの失敗も存在しています。SNSの運営では失敗することもあり得るという前提で挑んでみてください。

SNSの運営は、失敗した場合にもそのシステムはある程度再利用が可能です。失敗しても次に挑めるのであれば、コンテンツを差し替えてSNSをコストを抑えて構築することが可能です。失敗から得た教訓を持ってリトライするサイクルが成功の近道かも知れません。

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