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InstagramのようなSNS開発に必要となる機能とは?概算費用を解説

株式会社コムセント
監修者
最終更新日:2023年12月14日
InstagramのようなSNS開発に必要となる機能とは?概算費用を解説
この記事で解決できるお悩み
  • InstagramのようなSNSサービスに必要な機能は?
  • どのように収益化するの?
  • トータルの開発費用はいくら?

「Instagramのような写真・動画SNSを開発したいが、どのくらいの費用がかかるのかわからない…」という方必見!

この記事ではInstagramのようなサービスを開発したい方に向け必須機能や追加機能、収益化モデルや流れを解説します。

開発作業を外部委託する費用を抑えるポイントも紹介するので、競合サービスと差別化を図りたい方はぜひ参考にしてください。

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写真・動画SNSの開発で必要な機能一覧

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Instagramにおける、ユーザー向けの機能と運営側の機能を分けて解説します。サービス提供者側の機能に関しては想定を掲載しています。

Instagramには、一般ユーザー向けとプロアカウント向けに拡張された機能があります。以下の表では、写真や動画を撮影して編集し投稿、閲覧ができ、広告が表示される機能を紹介しています。

必須となる機能には〇が付いており、サービスに独自性を生むために必要となる機能は★で表記しています。

NO 利用ユーザー 機能グループ 機能 種別 必須
1-1 ユーザー向け ユーザー管理 ユーザー登録 アプリ/Web
1-2 プロフィールメンテナンス アプリ/Web
1-3 ログイン アプリ/Web
1-4 投稿検索 ハッシュタグ検索 アプリ/Web  
1-5 アカウント検索 アプリ/Web  
1-6 タイムライン アプリ/Web
1-7 アクション フォロー アプリ/Web
1-8 保存 アプリ/Web
1-9 コンテンツ編集 カメラ アプリ
1-10 コンテンツ編集 アプリ
1-11 フィード投稿 アプリ/Web
1-12 ストーリーズ投稿 アプリ/Web  
1-13 ライブ配信 配信告知 アプリ/Web  
1-14 ライブ配信 アプリ/Web  
1-15 投げ銭(バッジ) アプリ/Web  
2-1 プロアカウント向け プロアカウント追加機能 ビジネスプロフィール アプリ/Web  
2-2 Instagramインサイト アプリ/Web
2-3 投稿の宣伝(広告化) アプリ/Web  
2-4 ショップ機能 アプリ/Web  
2-5 広告出稿 ビジネスマネージャー連携 アプリ/Web  
2-6 写真広告 Web  
2-7 動画広告 Web  
2-8 ストーリーズ広告 Web  
2-9 カルーセル広告 Web  
2-10 コレクション広告 Web  
2-11 発見タブ広告 Web  
3-1 運営側向け ユーザー管理 ユーザー一覧検索 Web
3-2 ユーザー情報更新 Web
3-3 コンテンツ管理 投稿管理 Web
3-4 ライブ配信管理 Web  
3-5 広告管理 広告一覧検索 Web  
3-6 広告登録 Web
3-7 広告編集 Web
3-8 分析 ユーザー情報分析 Web
3-9 広告分析 Web
3-10 情報告知 お知らせ登録 Web
3-11 利用ガイドライン、QA Web  
4-1 バックグラウンド サーバー    
4-2 DB    
4-3 WEBサーバー    

一般ユーザーに必要な15の機能

コンテンツを作成、投稿、視聴するユーザー向けの機能です。

ユーザー管理

  • 1-1 ユーザー登録
  • 1-2 プロフィールメンテナンス
  • 1-3 ログイン

サービス利用のためのユーザーを登録、管理する機能です。ユーザーは投稿、コメント、フォローなどの情報と関連付けられます。投稿したユーザーへのフォローがコミュニティ拡大や投稿の拡散に大きな影響力があり、プロフィールの充実は重要視されるポイントです。

投稿検索

  • 1-4 ハッシュタグ検索
  • 1-5 アカウント検索

この機能は投稿された動画を検索し、視聴するためのものです。投稿に付けられたハッシュタグや投稿したアカウントを検索条件に指定して利用します。

Instagramではハッシュタグの使用が非常に盛んであり、多数のハッシュタグを付けることができます。ハッシュタグを用いた投稿検索機能を実装することで、SNSの活性化につながるでしょう。

  • 1-6 タイムライン

ユーザーのプロフィール情報やGPSによる位置情報、閲覧履歴、関連するユーザーなどから、興味を持ちそうな投稿を検索し、推奨する機能です。各サービスの独自性が出る重要な部分であり、Instagramでは独自のアルゴリズムが実装されています。

内部的には、ログイン情報や蓄積された多数の利用履歴などをAIが解析して、タイムラインに表示する投稿を導き出しています。

アクション

  • 1-7 フォロー
  • 1-8 保存

視聴した投稿に対して、ユーザーがリアクションする機能です。フォローは、ユーザーがお気に入りのアカウントを登録することで、そのアカウントのフォロワー数は人気の指標として利用されています。

保存機能は、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、コンテンツの再利用や後での閲覧を容易にします。ユーザーが自身の好みや関心に合ったコンテンツを管理し、思い出を保存することができるため、魅力を高める重要な機能です。

  • 1-9 カメラ
  • 1-10 コンテンツ編集

この機能はスマートフォンのカメラで静止画や動画を撮影し、保存ができる機能です。撮影時や保存後には、フィルターを使って色調や明るさなどをコントロールできます。美肌効果やかわいらしさを演出する機能など、その他の加工機能も備えています。

コンテンツの撮影や編集は他の機能とは異なり、特殊なプログラムを作成する必要があります。使用できるライブラリやプログラミング言語が限られており、開発には高いコストがかかることがあるため注意しましょう。

スマートフォンアプリでの動画編集には、AndroidであればC++がサポートされ、iOSであればObjective-CかSwiftが使用されます。

コンテンツ編集

  • 1-11 フィード投稿
  • 1-12 ストーリーズ投稿

編集したコンテンツを配信するためには、投稿機能が必要です。投稿する際は、ハッシュタグのキーワードを付与して、ユーザーが見つけやすいようにすることもできます。

Instagramには、フィード投稿とストーリーズ投稿の2種類があります。

フィード投稿は一般的な投稿で、他のサービスと同様に投稿したコンテンツはWeb上に残ります。

ストーリーズ投稿は期間限定で公開され、投稿後24時間で消えます。期間限定であることで、ユーザーが気軽に投稿しやすくなり、視聴者も興味を持ちやすくなるでしょう。
※ストーリーズはアーカイブすることにより継続的に公開することも可能です。

ライブ配信

  • 1-13 配信告知
  • 1-14 ライブ配信
  • 1-15 投げ銭(バッジ)

Instagramは、ライブ配信機能を追加機能として提供しています。この機能では、配信者のカメラに写る映像を視聴者がリアルタイムで見れます。

視聴者は、コメントや「いいね」を配信者に送ることができ、さらにバッジ機能によってプレゼントを贈れます。このバッジ機能は、サービス運営者の収益源の1つです。

プロアカウントに必要な11の機能

Instagramをビジネス目的で使用するユーザー向けに提供されています。Instagramでは、ユーザーは通常のアカウントとプロアカウントを無料で切り替えることができ、広告以外のすべての機能が無料で利用可能です。

必須の機能ではなく、付加機能として扱われるコンテンツの投稿やSNS機能以外の機能を説明します。プロアカウントも通常のユーザーと同様の機能を備えていますが、重複する機能は共通のプログラムを使用するため、説明は省略します。

プロアカウント追加機能

  • 2-1 ビジネスプロフィール

通常のプロフィールに加えて、ビジネス向けのプロフィール情報を登録可能です。

  • 2-2 Instagramインサイト

ユーザーがアカウントの運用分析に活用するための投稿の視聴状況、視聴者層、リンククリック率、フォロワー数などの情報がわかるものです。

  • 2-3 投稿の宣伝(広告化)

アカウントによる過去の投稿を宣伝する有料機能です。過去の投稿を広告のように他の表示欄に表示することができます。

  • 2-4 ショップ機能

アカウントが一定の条件を満たす場合、投稿からECサイトへのリンクを行うための機能です。投稿から直接販売サイトへ連携することができます。

  • 2-5 ビジネスマネージャー連携

InstagramではFacebookと広告出稿のための仕組みが統合されています。Instagramへの広告出稿はビジネスマネージャーというツールを利用します。

本見積では、ビジネスマネージャーを起動する部分まで見積に入れています。サービスを自分で作成する場合は、広告出稿機能も必要です。

広告出稿機能を追加する場合、開発費用はさまざまな要因によって異なりますが、通常数10万円から数100万円が必要です。さらに、品質管理やセキュリティ対策などの追加コストが発生する場合があります。

広告出稿

  • 2-6 写真広告
  • 2-7 動画広告
  • 2-8 ストーリーズ広告
  • 2-9 カルーセル広告
  • 2-10 コレクション広告
  • 2-11 発見タブ広告

Instagramでは複数種類の広告を用意しており、利用者が広告の目的にあわせて選択できる方式を取っています。主な収益が広告によるものであり、その収益を高めるための方法として充実性があります。

サービス運営者に必要な11の機能

Instagramのサービス運営者が利用するための管理機能です。

ユーザー管理

  • 3-1 ユーザ一一覧検索
  • 3-2 ユーザー情報更新

ユーザーの管理に利用する機能です。主な用途は、ユーザーサポート、不正利用ユーザーのアカウント停止、アカウントの利用履歴の追跡、そして利用状況の確認が挙げられます。

コンテンツ管理

  • 3-3 投稿管理
  • 3-4 ライブ配信管理

ユーザーの投稿、ライブ配信などのコンテンツを管理する機能です。

広告管理

  • 3-5 広告一覧検索
  • 3-6 広告登録
  • 3-7 広告編集

この機能は、広告の配信に関する登録や管理を行うもので表示頻度、対象エリア、ジャンル、ターゲット層などを設定できます。広告主が自分たちの広告を登録し、管理することが可能ですが、個人のユーザーは広告を登録できません。

分析

  • 3-8 ユーザー情報分析
  • 3-9 広告分析

利用者の履歴、地域、年代や広告に関するクリック率、コンテンツとの関連性などを収集し分析を行い、有用な傾向を見いだすための機能です。データを集積してビッグデータを作り出し、解析を行います。

必須機能ではありませんが、SNSとしてターゲットを策定し、サービスの拡大に向けた戦略立案に必要となる機能です。外部のBIツールとの連携でも実現可能と考えられます。

BIツールとは?

ビジネスにおける意思決定のための情報を分析・可視化するソフトウェアツールのことです。
Instagramでは、投稿の分析やフォロワーの分析、広告の管理に活用され、効果的なサービスの活用やマーケティング戦略の策定が可能です。

情報告知

  • 3-10 お知らせ登録

サービスの機能追加、障害情報、メンテナンスなどのアナウンスを行うための機能です。登録したお知らせ情報は、画面上への表示やメールでの配信でユーザーに知らせます。

  • 3-11 利用ガイドライン、QA

サービスの使い方やよくある質問と回答をコンテンツとしてまとめて提供する機能です。利用者がサービスをよりスムーズに利用できるようマニュアルを充実させ、利用者満足度を高められます。

運営側が、問い合わせに回答するためにかかるコストを低減することも可能となります。

バックグランドに必要な3つの機能

Instagramのようなサービスを提供する場合、ユーザー側のアプリとは別に以下の機能も必要です。

アプリケーションサーバー

Instagramのようなサービスでは、ユーザーが投稿した写真や動画、コメントなどの情報を管理するサーバーが必要です。動画コンテンツの場合は、動画を格納するための領域も必要となります。

サービスの開始時にはユーザー数も多くないため、稼働環境や格納領域は小規模でかまいません。サービス利用者が増加した際は、必要に応じて環境を拡張しましょう。

DB

DB(データベース)は、Instagramのようなウェブサービスを開発する際に必要な要素の1つです。

データの保存や管理、検索などを行うシステムで、ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションで使用されます。設計が適切だと、サービスの拡張性やパフォーマンス向上につながります。

Webサーバー

Webサーバーは、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションから送信されたリクエストを受け取り、レスポンスを返すサーバーです。

Instagramのようなサービスでは、ユーザーがアプリケーションから送信したリクエストを受け取ります。そこから必要なデータを取得し、HTMLやJSON形式でレスポンスを返します。

サービスに独自性を生むために検討すべき2つの機能

Instagramには、サービスの独自性と成長を支える機能として、タイムラインによる動画のサジェスト機能と分析機能があります。高度な先端技術を利用しており、コストはかかりますがInstagramは注力しており、SNSの独自性を打ち立てる機能です。

タイムラインによるサジェスト機能

大量のユーザー利用データを蓄積し、AIを活用してユーザーの興味や好みを分析し、最適化したコンテンツフィードを提供しています。常に最新のコンテンツを表示するため、視聴回数よりも新着投稿を優先的に表示し、新しい流行を求めるユーザーにアピールしています。

分析機能

ビジネスを拡大させるためには、定期的な状況の分析と対策が必要となります。そのためには、大量のサービス利用データを蓄積し、傾向を分析する仕組みを構築することが望ましいです。

後から作成したり別途構築したりすることもできますが、サービス構築のタイミングで準備をしておくと効率的な開発ができます。

Instagramのようなサービスを作る場合の概算費用

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前提として初期構築のみを想定しています。コンテンツの作成、投稿、視聴と広告出稿による収益を必須機能として、その他の機能は追加機能として扱っています。

実際には運用しながら改善が発生するため、ランニングコスト+改修費用を掛けてのブラッシュアップが必要です。サービス構築・運営以外にも、広告出稿のための営業活動などが別途必要となります。

注意点

※本見積には、サービス構築後の運営や広告に関する費用、利用するサーバーやミドルウェアの購入費用、クラウドサービスの利用費用などは含んでいません。

一般的な料金相場

SNSを作成する場合、動画の作成、編集を行う機能は特殊な技術が必要で、技術者が少ないため高額になることが想定されます。

ノウハウを持った業者が確保できることを前提として、500万円代からのスタートとなるでしょう。カメラ機能や編集部分を主機能から外すと、コストを抑えることが可能です。

最低限の機能のみを付ける場合

冒頭で挙げた機能一覧より、必須の機能を最低限の実装でサービス構築した場合の費用見積です。

開発規模 14機能
内容 ビジュアルコンテンツ重視のSNS
想定工数 約7.125人月
想定価格 570万円(人月80万円で算出)

カメラによる特殊効果を付けての撮影・編集に関する機能は、一般的な開発対象ではなく、技術者も少ないため高額になる傾向があります。

高いクオリティを目指す場合

冒頭の機能一覧のすべての機能を、一般的な商業アプリケーションとして問題のないクオリティでサービス構築した場合の費用見積もりです。

開発規模 37機能
想定工数  25.75人月
想定価格  2,060万円(人月80万円で算出)

タイムライン・分析系の機能は簡易な機能として実現するレベルの見積としています。これらの機能のカスタマイズ性能を高める場合には、別途大きなコストが必要となります。

Instagramの場合にはタイムラインの表示に独自のアルゴリズムを利用し、新規コンテンツのチェックを優先するユーザーに特化したサジェストを実現しています。主な収益源となる広告機能にも複数種類を用意しているため、コストがかかる計算になります。

Instagramの収益モデルとは?SNS開発において参考にすべき点

InstagramはFacebookの子会社であり、Facebookと同様に広告収入が最も大きな収益源です。ここからは、Instagramの代表的な4つの収益モデルを解説します。

広告収入企業がInstagram上に広告を掲載し、クリックや表示回数に応じて広告費が支払われる
ユーザーデータの販売Instagramは、ユーザーの行動データを分析し、企業に提供することで収益を得る
企業はそれらのデータを使用して、よりターゲットに合った広告の配信が可能
ショッピング機能企業がInstagram内で直接商品を販売することができ、Instagramは商品の売上から手数料を得ることが可能( EC サイト側に連携機能が必須)
クリエイター支援機能Instagramは、有料のサブスクリプションサービスやツールを提供することで収益が発生する

開発を発注する際に費用を抑えるには

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Instagramのようなサービスを開発するには、高度な技術力と豊富な経験が必要です。以下4つのポイントを考慮することで、費用を抑えることが可能です。

  • ノウハウや事例を持った業者へ依頼する
  • プログラミング言語に慣れておく
  • デザインをシンプルにする
  • スモールスタートから始める

ノウハウや事例を持った業者へ依頼する

Instagramのような大規模なアプリケーションを開発するには、高度な技術力が必要です。発注するベンダー(業者)には、得意/不得意な分野があり、ノウハウを持っているベンダーに発注することで、費用を抑えることができます。

SNSに関しては近年普及が進んでいるため、ノウハウを持つベンダーを見つけることが重要になります。事例を持つベンダーを見つけることで、ビジネスアイデアを引き出すことができるでしょう。

Instagramのようなサービスの場合、動画編集、サジェスト、分析など作り込むことができますが、専門性の高い技術が必要になります。機能ごとに個別に発注することも選択肢の1つでしょう。

プログラミング言語に慣れておく

プログラミングの知識は必須ではないですが、少しでも知識があることで外注先に適切な指示がしやすくなり、間違いに直ぐに気付けるようになります。時間の短縮になり、同時に修正依頼も減るため費用を抑えることが可能でしょう。

Instagramのフロント部分などでは主にPythonを使って構築されています。Instagramくらいの大規模なシステムでは、複数の言語をそれぞれの特徴に合わせて利用するのが一般的です。

デザインをシンプルにする

エンドユーザーが利用するユーザーインタフェースは、アプリケーションにおいて非常に重要な要素です。デザインには決定的な正解がなく、こだわり続けるとどれだけ時間や費用をかけても終わりがありません。

まずは限られた予算でサービス最低限の機能を実現することに重点を置き、デザインは適度に抑えて納得することが重要です。サービスを公開した後でも、デザインを後から修正することはできます。

スモールスタートから始める

InstagramのようなSNSを開発する際には、最初から多くのユーザーを想定して環境を用意すると無駄なコストがかかる可能性があります。小規模なスタートから始めて、ユーザー数に応じて徐々に規模を拡大することが重要です。

機能の追加や改善に取り組みながら、ユーザーの拡大にあわせてシステムを拡張する必要がありますが、開発に余裕を持たせることが望ましいでしょう。

開発や設計の段階で、アプリケーションの内部構造などの情報を文書化して残しておかないと、後にブラックボックス化する可能性があります。設計情報をしっかりと残しておき、後で改良する場合に備えることが重要です。

Instagramのようなサービスを作る際の注意点

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Instagramのような写真・動画SNSを開発する際に安全性や競合サービスとの差別化を図ることが成功への鍵となります。ここでは、サービスを作る際の3つの注意点を解説します。

  • プライバシーとセキュリティの確保をする
  • コンテンツモデレーションを導入する
  • 独自のマーケティング戦略を策定する

プライバシーとセキュリティの確保をする

今回の見積には含まれていませんが、ユーザーのプライバシーやセキュリティを守るために適切なアクセス制御や暗号化、二段階認証などのセキュリティ機能を実装する必要があります。

Instagramはユーザーが自分自身や自分の周りの情報を共有するためのプラットフォームであり、高いユーザー情報の保護が求められます。

コンテンツモデレーションを導入する

ユーザーが投稿するコンテンツに不適切な内容を事前にフィルタリングするためのモデレーションシステムを導入する必要があります。

コンテンツモデレーションは、アプリ上で共有されるコンテンツの内容を監視・管理し、適切なものだけを公開します。利用者の安全性や信頼性を高めることが可能となるでしょう。

独自のマーケティング戦略を策定する

競合サービスとの差別化やユーザー獲得のために独自のマーケティング戦略を策定しましょう。運営するSNSの競合が激しい場合は、SNSの軸となるポイントやコンテンツの種類変更までを視野に入れて考えることが重要です。

InstagramのようなSNSを作ろうとする場合、カメラでの撮影や編集機能に多くのコストが必要となります。初期コストが負荷になる場合には、この部分を切り離して外部ツールを利用するか、他のコンテンツと差し替えるなどの選択肢を検討してみましょう。

まとめ

InstagramのようなSNSを構築する場合、ビジネスモデルの検討が重要です。収益構造やコンテンツの拡充、利用者の獲得方法などを検討し、サービスの拡大サイクルを設計しましょう。

その後、サービスの実現可能性や採算性を検証し、具体的なサービス構築を進めます。この順序であれば、構築費用の予算を正確に見積もることができます。

ビジネスモデルや技術に関する検討に不安がある場合は、比較ビズに相談してみてください。比較ビズは、ビジネスの検討やIT技術の相談に応じてくれるサービスで、専門のアドバイザーがサポートしてくれます。

監修者のコメント
株式会社コムセント
野地 剛

出版からスタートして、Webコンテンツ、Webマーケティング、システム開発へと事業内容を進化。現在は決済を中心としたシステム、LIVE配信システム、アプリ制作、マッチングサイトやシュミレーションサイト、外部APIを使用したサービスなど、型にはまらないシステム開発やオリジナルシステム開発を得意とする。

この記事では主に構築費用を解説していますが、 Instagram のような画像・動画を主にしたサービスではサーバー構成が特殊になることが多く、ランニングコストが高くなる傾向にあります。

業者へ見積もったときにランニングコストの概算も算出してもらい、本当に収益とのバランスが取れるのか確認が必要です。機能の取捨選択は、構築コスト観点にプラスしてランニングコスト観点でも考えましょう。サーバースペック・台数を多く必要とするような機能はサービスが軌道に乗ってから実装するのも手です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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