システム開発のオープン系・汎用系・Web系の違いを解説!依頼先選定のポイントは?

更新日:2021年04月05日 発注カテゴリ: Webシステム開発
システム開発のオープン系・汎用系・Web系の違いを解説!依頼先選定のポイントは?

システム開発には、オープン系・汎用系・Web系をはじめとしたいくつかの種類がありますが、これらの言葉を耳にしたことのある企業担当者でも、特徴や違いを把握している方は多くはないでしょう。なぜなら、目的を達成するシステムを開発できれば過程や種類は関係ないから。しかし、それぞれの開発種類は、特徴も違えば、技術、活用されるシステムも違います。つまり、目的に応じた最適なシステムを開発するには、それぞれの違いを正確に把握しておくことが重要。そこで本記事は、システム開発を検討する企業担当者の方に向け、オープン系・汎用系・Web系の違い・特徴・技術などを徹底解説!目的に応じた最適な依頼先選定のポイントも紹介していきます。

オープン系システム開発とは?

オープン系システム開発とは、技術的な仕様やソースコードが公開されている、ソフトウェア・ハードウェアを組み合わせて構築・開発されるシステム開発のこと。ここでいうハードウェアとは、サーバ・ルーター・スイッチなどを含め、一般に入手できるもの。ソフトウェアとは、仕様・ソースコードが公開されているパッケージ・アプリケーションのほか、ゼロベースからシステム開発するスクラッチも含まれます。

オープン系システム開発の場合、インターネットに接続してWeb共有されるケースも少なくありませんが、IP-VPNなどのプライベートネットワーク・イントラネット、社内LANネットワークに限定して活用される場合も。必ずしもWeb環境を必要とするわけではありません。

汎用系システム開発とは?

汎用系システム開発とは、一般では入手できない「汎用機」と呼ばれる専用コピューターをベースに、ゼロからシステムをスクラッチ開発していくシステム開発のこと。インターネット、イントラネット、社内LANなどで共有されるケースが一般的ですが、あくまでも汎用機という「クローズドな環境」で開発・構築されるのが汎用系システム開発です。

汎用系が「さまざまな用途や分野に広く用いる」という、汎用の意味からは大きく離れた「クローズドな環境」でシステム開発されることに違和感を感じる方がいるかもしれません。これは汎用機以前に「専用機」が使われていたから。過去には、計算の目的別に複数の専用機を用意する必要がありましたが、高性能な「汎用機」1台ですべてを統合できるようになった = さまざまな用途・分野に広く使われるようになりました。これが汎用系と呼ばれる由来です。

Web系システム開発とは?

Web系システム開発とは、クライアントマシン(PC・モバイルデバイスなど)をインターネットに接続して利用することを前提に、Web環境にシステムを構築するシステム開発のこと。閲覧するだけのWebサイト・ホームページではなく、クライアントのアクションを受付けて処理する、なんらかのシステムが搭載されているものをWeb系と呼ぶ場合が多いようです。

Web環境にシステムを構築するという意味では、スマートフォンアプリ・タブレットアプリ開発などをWeb系システム開発と呼ぶ場合も。一般に入手できるハードウェア、オープンなソフトウェアを活用する、ゼロベースのスクラッチ開発も含まれるなど、Web系システム開発はオープン系に近い部分も少なくありません。

オープン系・汎用系・Web系の特徴・技術

オープン系・汎用系・Web系それぞれの概要が理解できたところで、種類の違うそれぞれのシステム開発がどのような特徴を持つのか?どのような技術が使われているのか?解説していきましょう。

オープン系の特徴・技術

オープン系システム開発の特徴は、一般に入手しやすいハードウェア・ソフトウェアを組み合わせて活用するため、開発工数・コストを減らしながら柔軟性の高いシステムを開発できることです。たとえば、Linux、Windows、UNIXなどのOSを活用すれば、開発基盤をゼロから構築する必要はありません。パッケージを活用してシステムを構築するなら、工数も大幅に削減できるでしょう。

サーバ・ルーター・スイッチなどのハードウェアも、年々高性能化・低価格化が進んでいるうえ、AWSなどのパブリッククラウドを安価に利用できる環境が整っています。システム開発の目的・用途に応じて、幅広い選択肢から最適な組み合わせを検討できる柔軟性もオープン系の特徴。比較的簡単にアップデート・改修できるのもオープン系のメリットです。

ハードウェア 一般に入手しやすいサーバ・ルーター・スイッチ、パブリッククラウドなど
OS Linux、Windows、UNIXなど
プログラミング言語 C#、C++、VB.NET、PHP、Ruby、Python、Javaなど

汎用系の特徴・技術

汎用系システム開発の特徴は、メインフレーム・ホストコンピューターともいわれる、高性能「汎用機」をベースにすることによって、高速処理・堅牢性を重視したシステムを開発・構築できることです。ただし、汎用機自体が高額であることに加え、開発基盤・アプリケーションを含めたスクラッチ開発が必須。当然、システム開発にかかる費用はオープン系よりも高額です。

機械語に近いプログラミング言語でコンパイルされるため、処理速度が非常に高速なのも特徴です。一方、クローズドな環境で動作するシステムのため、外部システムとの連携やデータ運用に弱い傾向もあります。

ハードウェア メインフレーム・ホストコンピューターなどの汎用機
OS 独自の開発基盤を構築
プログラミング言語 COBOL、FORTRAN、PL/SQL、Java、Cなど

Web系の特徴・技術

Web系システム開発の特徴は、パブリッククラウドやホスティングサービスなどを活用し、比較的安価にBtoC向けWebアプリケーションを構築・開発できることです。主にユーザーの目に触れるフロントエンド開発、フロントエンドを支えるユーザーの目に触れないバックエンド開発に分類でき、ストレスなく通信できるようなトラフィック処理、使い勝手を意識したUI / UXなどに注力した開発が行われます。

ハードウェア パブリッククラウド、ホスティングサービス
OS Linux、Windows、UNIXなど
プログラミング言語 Java、PHP、Ruby、Python、Objective-C、HTML、JavaScriptなど

オープン系・汎用系・Web系で開発されるシステム

それではオープン系・汎用系・Web系、それぞれ異なるシステム開発は、具体的にどのようなシステムに活用されることが多いのか?例を交えながら簡単に解説していきましょう。

オープン系の中心は業務システム

オープン系で開発されるシステムは、基幹系システムや情報系システムなどの業務系アプリケーションが中心。具体的には、販売管理、受発注管理、在庫管理、顧客管理、販売管理、勤怠管理などの各システム開発が挙げられるでしょう。これらの管理システムは、スクラッチで開発される場合も少なくありませんが、豊富に存在するパッケージやフレームワークをカスタマイズし、工数・コストを抑えシステム開発が優先される場合もあります。

オープン系システム開発は、ハードウェアに依存した開発が不要なため、依頼先の選択肢を幅広く持てるのも特徴。規模・対応する分野・得意な領域の異なる、さまざまなシステム開発会社に依頼できます。

金融・物流・製造で活用される汎用系

汎用系で開発されるシステムは、金融・物流・製造など、高速処理・堅牢性・機密性が重視される業界・業種の基幹系システム開発・構築で採用される場合がほとんど。具体的には、銀行・証券・保険会社などの勘定系システム、物流会社などの流通管理システム、製造会社・メーカーなどの生産管理システムなどが挙げられるでしょう。

富士通・IBM・日立などの汎用機(メインフレーム・ホストコンピューター)を活用してシステム開発するため、個々のハードウェアに依存した開発が必要。必然的に、依頼先はメーカー系のシステム開発会社、あるいは特定のハードウェアに精通したシステム開発会社になります。

Web系の中心はアプリケーション・サービス

Web系で開発されるシステムは、BtoC向けのWebアプリケーション・サービス、モバイルアプリである場合がほとんど。具体的には、ECサイト、口コミサイト、ポータルサイト、予約サイト、SNS、およびそれらのモバイルアプリなどが挙げられるでしょう。

Web共有を前提にしたオープン系システム開発に近い一面があるWeb系ですが、開発するシステムの方向性は180度異なるといえます。依頼先は多数の候補から選定可能ではあるものの、得意分野をしっかりと見極めていくことが重要です。

オープン系・汎用系・Web系の今後は?

オープン系・汎用系・Web系、それぞれの概要・特徴・技術の違い、それぞれで開発されるシステムを紹介してきましたが、IT技術は日進月歩であるのも事実。新たな技術が登場すれば、現在の状況が大きく変化することも考えられます。それでは、オープン系・汎用系・Web系の今後はどうなっていくのか?将来性について考えられることを簡単に紹介していきましょう。

オープン系は業務システム開発の主流に

オープン系システム開発は、現在でも多くの業務システム開発に使われていますが、その傾向は今後より一層加速すると考えられます。なぜなら、オープン系で活用される「一般に入手しやすいハードウェア」の高性能化・低価格化がより一層進んでいること、オープンなソフトウェア技術を活用することで、柔軟性・拡張性の高いシステムを開発・構築できるからです。

従来のオープン系は、汎用機ほどの処理能力の高さ・高速性を必要としない業務システムに採用される傾向がありましたが、いまやオープン系で活用されるハードウェアは汎用機に迫る性能を持つものも少なくありません。これまで汎用系でシステム開発していた企業も、開発費用を抑えられ、より柔軟なシステムを構築できるオープン系に移行する流れが加速しています。

汎用系の今後は保守が中心

オープン系とは対照的に、汎用系システム開発の今後は、従来システムの保守・メンテナンス、再構築などが中心になると予想され、汎用系による新規システム開発は減少していくと見られます。これは、高価なメインフレーム・ホストコンピューターを導入・維持・管理する負担が大きいこと、さらにハードウェアに依存する開発コストが高額になる傾向があるからです。

汎用系でもっとも活用されるプログラミング言語「COBOL」を扱えるエンジニアが減少しているのも、開発コストが高騰する理由。勘定系システムなど、高速かつ堅牢性の求められる大規模システムでの需要は依然高いものの、パフォーマンスの高まるオープン系に移行する企業も増えていくでしょう。

需要のますます高まるWeb系

Web系システム開発は、今後、オープン系以上に需要が高まっていくと考えられます。数少ない日本の成長産業が「eコマース」であることからもわかるように、BtoCを中心としたビジネス展開に、Webアプリケーションが欠かせない存在となっているからです。Go、Pythonなど、主にバックエンド開発に用いられる、新しいプログラミング言語も続々登場しており、IT技術の進化にあわせた再構築需要も旺盛です。

システム開発の最適な種類を選ぶには?

ここまでの解説で、開発するシステムに応じて、オープン系・汎用系・Web系を適切に使い分けるべきであることがおわかりいただけたのではないでしょうか?それでは、システムを開発するにあたって、最適な開発種類を選ぶには、なにを判断基準にすればいいのでしょう?重要なことは「開発するシステムの目的」「費用対効果」です。

開発するシステムの目的・費用対効果

どのようなシステムを開発するかによって、適切な開発種類は異なります。ただし、最終的にどのようなシステムを開発するにしても、実現したいことをあらかじめ明確にしておかなければなりません。そのためには、どのような目的でシステム開発するのか?しっかりと方向性を定めておくべきでしょう。

費用対効果も重要です。たとえば、国内各拠点で共有する会計システムを開発・構築するにはオープン系、汎用系どちらでも対応可能ですが、コストの高額な汎用系の場合、企業規模によっては得られる業務効率化・生産性向上よりも、システム開発コストの負担が大きくなってしまうことも考えられます。

システム開発の種類 向いているシステム 共有方法 開発コスト 開発期間
オープン系 業務システム インターネット・イントラネット 高い 長い
汎用系 高速性・堅牢性の求められる業務システム インターネット・イントラネット 非常に高い 非常に長い
Web系 Webアプリケーション・モバイルアプリ インターネット 比較的安い 比較的短い

それぞれの特徴をしっかり把握したうえで、システム開発する目的・費用対効果をあわせながら、どの開発種類を選ぶのが最適なのか?当りをつけていくことが重要です。

システム開発会社選定のポイント

システム開発にあたって、最適な開発種類を選ぶことは重要ではありますが、依頼先であるシステム開発会社を選定することはもっと重要。同じオープン系を得意としていても、システム開発会社によって技術力・提案力・コストが大きく異なるからです。それでは、適切なシステム開発会社を選定するには、どのようなことに気を付けておけばいいのか?ポイントを簡単に紹介していきます。

RFP(提案依頼書)を作成する

最適な開発種類を選ぶためには、開発するシステムの目的・費用対効果が重要であることは上述しましたが、これを明確にするためには「RFP(提案依頼書)」を作成するのがベスト。RFPとは、文字通り「どのようなシステムを開発したいのか」「どのような機能が必要なのか」「予算・納期」などのプロジェクト概要をまとめ、システム開発会社から提案・見積もりをもらうための提案依頼書です。

当然、システムの目的・要件などを明確にする必要があるため、どのようなシステム開発種類を採用すればいいのかも自然と把握できるようになります。システム開発会社側も、プロジェクトの概要が把握できていれば、最適な提案をしやすくなります。

システム開発会社の得意分野・開発実績

作成したRFPはどこに持ち込めばいいのか?次は、依頼先となるシステム開発会社の候補をピックアップしなければなりません。どのような分野のシステム開発を得意としているのか?これまでにどのような開発実績を積み重ねてきているのか?ホームページなどでしっかりと確認しておくのがおすすめです。

特に、オープン系・Web系で迷っているような場合は注意が必要。業務システム開発に対応しているシステム開発会社でも、Webアプリケーションの実績しかない、といったケースもあるからです。オンプレミス型でのシステム構築を検討しているのであれば、1社のみで完結できる技術力があるのか?確認しておくべきでしょう。

複数のシステム開発会社に提案・見積もりを依頼

もちろん、RFPを持ち込む候補先のシステム開発会社は、複数ピックアップすることが鉄則。少なくとも、3〜4社程度の候補先をピックアップし、RFPに対する提案・見積もりを比較しながら、最終的な1社に絞り込んでいくべきです。

共通のRFPに対する回答を複数社から得られれば、システム開発会社の提案力、技術力を比較できるだけでなく、見積書の金額が適正かどうかも判断しやすくなるからです。事前準備を整えるだけでは得られない、ITのプロフェッショナルからの提案が複数得られるのもポイントです。

まとめ

オープン系・汎用系・Web系の違い・特徴・技術など、知っているようで知らないシステム開発の種類を本記事では解説してきました。それぞれの開発種類に適しているシステムが異なるため、オープン系・汎用系・Web系の違いを把握しておくことは、システム開発を進めるうえでも重要です。しかし、それ以上に重要なのがシステム開発会社の選定であるのは本文でも紹介した通り。RFPを作成した上で、適切な候補先をピックアップすることが重要です。

とはいえ、多種多様なシステム開発会社が存在するなか、候補先を選ぶことすら迷ってしまうことがあるかもしれません。「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、優良なシステム開発会社をスピーディーに探せます。複数の会社に無料で相談できるのもポイント。システム開発会社の選定に迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。

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