マッチングサイト構築の費用相場を解説!見積もり例や注意点も紹介

株式会社アンドソリューション
監修者
株式会社アンドソリューション 代表取締役 太田 寛
最終更新日:2023年09月22日
マッチングサイト構築の費用相場を解説!見積もり例や注意点も紹介
この記事で解決できるお悩み
  • マッチングサイトの構築にかかる費用はいくら?
  • マッチングサイトの構築費用を抑える方法はある?
  • マッチングサイトの作り方は?

マッチングサイト構築費用は、作り方により50万円〜200万円と幅があります。
この記事では、マッチングサイトを作りたい方向けに、マッチングサイト構築にかかる費用相場について、作り方や実際の見積もり例を踏まえて徹底解説します。

この記事を読み終わった頃には、理想とするマッチングサイトのイメージがより強くつかめるようになるでしょう。

サイトを構築する際の注意点や、費用を抑えるコツも紹介するため、ぜひ最後までお読みください。

マッチングサイトの依頼でお困りではありませんか?

もしも今現在、

  • とにかく安く依頼したい
  • 自社の規模の場合での費用を知りたい
  • 機能ごとの費用の違いが知りたい

上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の業者から提案がもらえ、相場感や各社の特色を把握したうえで最適な専門家を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。

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マッチングサイトとはユーザー同士をマッチングするサービス

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マッチングサイトとは「商品」「サービス」「スキル」「情報」などを提供したいユーザーと、提供されるものが欲しいユーザーをマッチングさせるWebサービスのことです。

弊社「比較ビズ」も「仕事を依頼したい法人ユーザー」と「仕事を請け負いたい法人ユーザー」のニーズをマッチングさせる、BtoBマッチングサイトです。

マッチングサイトの特徴は、ユーザー間の需要に応じたサービスを提供できることです。大規模展開が必要ないため、地域密着型サービスを含めた多種多様なマッチングサイトが続々登場しています。

マッチングアプリとマッチングサイトの違い

マッチングサイトとは「企業と企業」「企業と人」をつなげるサイトの総称です。
一方、マッチングアプリは、異性との出会いに特化したアプリを指します。マッチングアプリも人と人をつなげる目的のため、マッチングサイトに含まれます。

マッチングサイトは4種類

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マッチングサービスがビジネスとして成立するためには、ターゲット層に合ったサイトを構築する必要があります。マッチングサイトの種類は4種類です。ターゲット層によりわけられます。

  1. CtoCマッチングサイト
  2. BtoCマッチングサイト
  3. CtoBマッチングサイト
  4. BtoBマッチングサイト

1. CtoCマッチングサイト

「CtoCマッチングサイト」は、個人消費者同士のニーズをマッチングさせるサービスです。「C」は「Consumer=消費者」を指しており、具体的には以下のサイトが想定されます。

  • フリーマーケット
  • オークション
  • 駐車場
  • スキル
  • 出会い

個人間取引が中心となるため、スマートフォンで使えるアプリが重要になります。マッチングアプリも、CtoCマッチングサイトの1種です。

以下のサイトが、CtoCマッチングサイトの代表例です。

akippa(あきっぱ) 駐車場のシェアリングサービス
キッズライン ベビーシッターのマッチングサービス
Pairs(ペアーズ) 恋活・婚活のマッチングサービス

マッチングアプリの開発費用は、以下の記事でくわしく解説しています。

2. BtoCマッチングサイト

「BtoCマッチングサイト」は、企業と個人消費者のニーズをマッチングするサイトです。「B」は「Business=企業」を指しており、ショッピングサイトや求人サイトなどが該当します。

企業のニーズを掲載して個人消費者が企業を探すBtoCマッチングサイトでは、検索機能をいかに充実させるかがポイントです。

以下のサイトがBtoCマッチングサイトの代表例です。

indeed(インディード) 企業と働く人材のマッチングサービス
SUUMO(スーモ) 不動産のマッチングサービス
食べログ 飲食店と個人消費者のマッチングサービス

BtoCマッチングサイトは、以下の記事でくわしく解説しています。

3. CtoBマッチングサイト

「CtoBマッチングサイト」では、個人消費者と企業をマッチングするサービスを提供するサイトです。 「BtoC」とは異なり、個人消費者側がサービスを提供し、企業が購入する形になります。

以下のサイトがCtoBマッチングサイトの代表例です。

Pixta(ピクスタ) 写真素材のマッチングサービス
ランサーズ サービス提供者と企業とのマッチングサービス
クラウドワークス サービス提供者と企業とのマッチングサービス

4. BtoBマッチングサイト

「BtoBマッチングサイト」では、企業と企業のニーズをマッチングするサービスを提供します。仕事を請け負いたい・依頼したいニーズをマッチングさせるサービスが多いのが特徴で、市場規模は大きくないのが一般的です。

薄利多売になりがちなCtoCやBtoCとは対照的に、BtoBは高付加価値のビジネスモデルを採用するケースが多くあります。

以下のサイトが、BtoBマッチングサイトの代表例です。

TRANBI M&Aのマッチングサービス
比較ビズ 仕事の請け負い・依頼のマッチングサービス

マッチングサイトの構築方法

マッチングサイトの構築方法は、大きく分けてスクラッチ開発とパッケージ開発の2種類があります。

それぞれくわしく解説します。

パッケージ開発

パッケージ開発は、既存プラットフォームを利用する構築方法です。WordPressやOsclassが代表格といえます。プラットフォームを構築する必要がないため、価格が抑えられる傾向です。

既存のプラットフォームを使うことにより、既存の機能にサイトを合わせなければならないことや、ライセンス料がかかることがデメリットといえます。

メリット デメリット
・短期間で開発できる
・初期費用が安い
・元からある機能にサイトを合わせる必要あり
・ライセンス料が必要 

スクラッチ開発

スクラッチ開発は、ゼロからマッチングサイトを構築する方法です。自社の希望に応じた、完全にオリジナルのシステムが構築できる点が最大のメリットです。

完全オリジナルであることから、初期費用が高額になりがちな点と、時間がかかる点がデメリットとなります。

メリット デメリット
・完全オリジナルのシステムが作れる
・ライセンス料が不要
・初期費用が高い
・ゼロから構築するため時間がかかる

パッケージ開発とスクラッチ開発を足した形もある

既存のプラットフォームを利用しつつ、独自機能が必要なときだけスクラッチ開発で対応する方法があります。基本的に既存のプラットフォームを利用するため、パッケージ開発に近い費用で開発が可能です。

パッケージ開発とスクラッチ開発のいいところを取り入れられますが、中途半端なサービスとなってしまう可能性もあります。

マッチングサイトの構築方法は、以下の記事でくわしく解説しています。

マッチングサイトの構築にかかる費用

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マッチングサイトの構築は構築方法で費用が変わります。パッケージ開発の例としてWordPressとOsclassの費用、スクラッチ開発の費用をそれぞれ解説します。

WordPressで構築すると50〜150万円

WordPressは、世界中でもっとも利用されるオープンソースCMSです。ビジネス向けテーマや会員機能の追加プラグインを無料で活用できるため、トータル費用を抑えながらマッチングサイトを構築できます。

WordPressを使って必要最低限の機能でマッチングサイトを構築する場合の費用は、50万円程度です。機能を追加しても150万円程度で収まるでしょう。

Osclassで構築すると50〜150万円

Osclassは、マッチングサイト構築に特化したオープンソースCMSです。会員登録、会員情報確認、検索、マッチングなどの機能が標準で備わっているため、比較的簡単にマッチングサイトを構築できます。

構築費用はWordPress同様、50〜150万円です。比較的安価で済みますがニッチなCMSのため、対応できる開発会社が少ない弱点があります。

スクラッチ開発で構築すると200〜1,000万円

スクラッチ開発は、1からマッチングサイトを構築していく方法です。制限なく開発できるため、大規模なプラットフォームや、多機能かつ大量ユーザーの利用を期待するマッチングサイト構築に向いています。

スクラッチ開発のデメリットは、費用が高くなることが挙げられます。依頼する会社によりますが、最低200万円必要です。なかには1,000万円程度かかる場合もあります。

費用が上がりがちのスクラッチ開発では、Webフレームワークの活用や複数会社への見積もり依頼(相見積もり)など、コストを抑える工夫が必要です。

見積もり例から見る実際の構築費用を紹介

マッチングサイト構築の費用相場を具体的にイメージできるよう、システム開発会社の協力を得て見積もり例を作成しました。

「提供ユーザー管理機能」「コンテンツ情報管理機能」「マッチング管理機能」「利用ユーザー管理機能」に限定した最低限の内容です。

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エンジニア1名あたりの1日の人件費を「人日単価(にんにちたんか)」と呼びます。人日単価は、会社規模に応じて高くなる傾向が一般的です。

今回の見積もりでは、人日単価を35,000円と設定しました。開発会社の規模による人日単価と開発費用総額の違いは以下のとおりです。

種類 人日単価 開発費用
見積書の例 35,000円 1,831,500円
フリー・副業 20,000円 1,012,000円
零細(従業員が1〜2名) 30,000円 1,402,500円
小規模(営業と制作が別) 40,000円 1,754,500円
中堅規模 60,000円 2,728,000円

システム開発の費用相場やマッチングサイト制作の見積もりは、次の記事をご一読ください。

マッチングサイトの構築費用を抑えるポイント2つ

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マッチングサイトの構築費用を抑えるポイントは、次の2つです。

  • 既存のプラットフォームを利用する
  • マッチングサイトの構築経験がある企業に外注する

既存のプラットフォームを利用する

はじめから開発するスクラッチ開発では、どうしても費用が高くなりがちです。WordPressやOsclassなど既存のプラットフォームを使ったパッケージ開発をおこなうことで、構築費用が安くなります。

また、どうしても必要な独自機能を作りたい場合のみスクラッチ開発を取り入れることで、理想に近いサイトを構築することができるでしょう。

サイト内でも、プラットフォームに元からある機能に合わせる箇所と1からこだわりたい箇所を明確にすることで費用を最小限に抑えることが可能です。

マッチングサイトの構築経験がある企業に外注する

マッチングサイトの構築には、システム開発会社・Web制作会社の選定が非常に重要です。マッチングサイトの構築経験が豊富なシステム開発会社の場合、サービスのアイデアを踏まえたうえで的確にアドバイスしてくれます。

過去に似たサイトを開発したことがある場合はノウハウを持っているため、納期の短縮や開発費の削減も期待できます。

マッチングサイトの構築で注意したいポイント2選

利用ユーザー同士のニーズをマッチングさせるマッチングサイトは、ビジネスとして参入しやすいのが特徴です。参入しやすいからこそ、使いやすいユーザーが集まるマッチングサイトを構築する必要があります。

マッチングサイトの構築で注意したいポイントは、次の2つです。

  • 機能を絞りスモールスタートから拡張していく
  • リサーチを徹底しビジネスモデルを定める

それぞれくわしく解説します。

機能を絞りスモールスタートから拡張していく

マッチングサイトに最初から機能を盛り込むと、失敗したときのリスクが高くなります。リスクを回避するためには機能を絞ってスタートし、ユーザーの反応を見ながら改善・拡張していくのがおすすめです。

スモールスタートには、将来の機能追加も見越してサイト構築方法を決定することが非常に重要です。拡張に制限があると、ユーザーが増えたときにサイトを拡大できなくなってしまいます。将来の成長を見込んで、ゆとりのあるサイト構築を計画することが大切です。

リサーチを徹底しビジネスモデルを定める

使いやすいマッチングサイトを構築しても、ユーザーニーズがなくてはビジネスとして成立しません。マッチングサイトで提供するサービスに需要があるかどうか、徹底してリサーチしましょう。

リサーチの結果、利益が見込めることがわかった時点でビジネスモデルを定めます。対象者が「企業」または「個人」で作成するマッチングサイトは変わります。顧客に合った適切なマッチングサイトを構築することが重要です。

まとめ

マッチングサービスは比較的参入しやすい分、マッチングサイトの作り方が重要となります。使いやすく愛されるマッチングサイトを作るには、自社アイデアを最適な形にできるシステム開発会社の存在が欠かせません。

システム開発会社やWeb制作会社はたくさんあるため、候補先選びに迷うこともあるでしょう。弊社運営の「比較ビズ」なら、必要事項を入力するだけで自社に合った会社を探すことが可能です。複数の会社に無料で相談できるのもポイントです。

システム開発会社の選定に迷ったときは、ぜひ「比較ビズ」を利用してみてください。

監修者のコメント
株式会社アンドソリューション
代表取締役 太田 寛

2015年に中野区でシステム開発会社として会社を設立。「ユーザは何を求めているか?」「本当は何をしたいのか?」などユーザビリティ・マーケティング両面から御社のサービス開発をサポート。「開発&大きな付加価値」を追加できるような企画・提案を行う。

マッチングサービスは「欲しいものがあるAさん」と「持っているものを提供したいBさん」をつなげる仲介業的な昔からあるとてもシンプルなサービスですが、場所やコミュニティにとらわれないインターネットの世界とはかなり親和性の高いサービスと言えます。

また同時にマッチングサービスは「〇〇をしたいAさんとBさんをつなげる」サービスなためマッチングする内容としては旅行でもフリマでもチケットでも良く「これが欲しい、これがしたい」という欲望の数だけマッチングサイトが必要とされるため、全体的に参入しやすいビジネスモデルであると言えます。

その多くのマッチングサイトの中で勝ち残っていく上で大事なことは、ビジネスモデルがしっかりしていることはもちろん、メルカリの様にちょっとした使い勝手の良さで同業他社を大きく引き話すことが可能です。より良いマッチングサービスとするためにユーザの使いやすさをしっかり考え抜いてサイトの構築を行っていきたいところです。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

マッチングサイトの依頼でお困りではありませんか?

もしも今現在、

  • とにかく安く依頼したい
  • 自社の規模の場合での費用を知りたい
  • 機能ごとの費用の違いが知りたい

上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の業者から提案がもらえ、相場感や各社の特色を把握したうえで最適な専門家を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。

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