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食べログの構築に必要な機能と開発費用相場

更新日:2020年12月25日 発注カテゴリ: Webシステム開発
食べログの構築に必要な機能と開発費用相場

グルメサイト・クチコミサイトといえば「食べログ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?絶大な集客力で飲食店とユーザーの架け橋になる、食べログのビジネスモデルを見て、業界に参入したい、あるいは食べログのような機能を実装したクチコミサイトを構築したいと考える企業担当者も少なくないかもしれません。そこで本記事では、グルメサイト・クチコミサイトの構築を考える企業担当者に向け、食べログの集客力の秘密・サイトの機能を分析するとともに、クチコミサイト構築の開発費用相場、成功のためのポイントなどを解説していきます。

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飲食ポータルサイト「食べログ」

食べログは、カカクコムグループが運営する飲食ポータルサイトです。競合として知られるのは、飲食ポータルサイトの老舗である「ぐるなび」がありますが、月間利用者数1億1,000万人といわれる圧倒的な集客力を誇り、名実共にNo.1の存在なのが「食べログ」です。

「ランキングとクチコミで探せるグルメサイト」のコンセプト通り、日本全国の飲食店情報が登録され、ユーザーが写真・感想などのクチコミを投稿できるのが特徴。食べログがクチコミサイトといわれる理由でもあります。

飲食店を利用したいユーザーだけでなく、顧客を集客したい飲食店から高い支持を得ているのも食べログの特徴です。飲食店経営者を対象にしたある調査によれば、「集客にもっとも効果を感じられる施策」のNo.1は、14.6%の支持を得た「食べログへの掲載」という結果になっています。

飲食店に関していえば、自社ホームページやチラシなどよりも、食べログ掲載の方が集客に貢献している実態がわかります。

食べログのビジネスモデル

それでは、飲食店・ユーザー双方から高い支持を得ている食べログは、どのようなビジネスモデルで収益を上げているのでしょうか?ひとつは、登録者数150万人といわれる、月額300円の「食べログプレミアムサービス」です。

プレミアムクーポンの配信、ランキング検索など、無料ユーザーとの差別化をうまく図ることで、収益の柱として成長させることに成功しています。

もうひとつの柱が、飲食店向けの「店舗有料掲載費」です。月額1万円から10万円までの4つのプランが用意され、ゴールデンタイムに優先表示させることでネット予約を獲得しやすくできるのが特徴。「ネット予約手数料」「サイト・アプリ内広告」などと合わせ、ユーザー・飲食店双方から、まんべんなくマネタイズできる仕組みが確立されているのです。

食べログの機能を分析

それでは、絶大な集客力を持つレビューサイト・クチコミサイトである食べログは、サイトにどのような機能を備えているのか?ユーザー・飲食店・システム運営者、それぞれが使えるメインの機能を簡単に紹介しておきましょう。

ユーザー向け機能

美味しい飲食店を検索したい、飲食店のクチコミを投稿したいエンドユーザーが利用できる機能です。

飲食店検索機能

その時の気分、場所など、ニーズに応じて全国の飲食店情報を検索できる機能です。ペット可などのこだわり条件、ユーザー評価のランキング、グルメ著名人のおすすめなど、多彩な切り口で好みの飲食店を検索できるのも食べログの魅力です。

クチコミ機能

食べログの代表的な機能が、飲食店のクチコミ機能です。ユーザー自ら飲食店の感想・写真・評価を投稿できるのはもちろん、他ユーザーが投稿したクチコミを参考に飲食店を選ぶのも可能です。食べログのクチコミ詳細ページには、違反報告、いいねボタン、お気に入りユーザのフォロー機能などが用意されており、SNSのようにユーザーの動機付けに役立っているのがわかります。

予約機能

インターネット経由で飲食店を予約できる機能です。食べログの収益源のひとつでもあり、できるだけ多く予約を獲得したい飲食店にとっても有益な機能です。ユーザー・飲食店双方が安心して利用できるよう、決済機能を持たせるのも重要です。

ユーザー情報管理機能

ユーザー登録・ログイン・プロフィール編集など、一部機能を利用するのに必須となるユーザー情報管理機能です。ユーザー登録の手間を省いて集客力を高めるため、食べログではFacebookをはじめとする主要なWebサービス連携機能を備えています。

飲食店向け機能

食べログでネット集客したい、飲食店が利用する機能です。

飲食店情報管理機能

食べログで公開する、飲食店情報を管理する機能です。営業時間・所在地・電話番号などの基本情報のほか、メニュー・コース・料金・写真・クーポンなどの掲載も可能。ユーザーに自店をアピールできる、登録飲食店にとってはもっとも重要な機能です。

予約管理機能

飲食店が食べログ経由で入った予約を管理できる機能です。予約時の飲食店への通知、予約状況管理などが中心になりますが、確実に予約が欲しい飲食店にとっては、なくてはならない機能だといえるかもしれません。

プロモーション機能

飲食店がキャンペーン・新メニュー・クーポンなどを、食べログで告知できる機能です。

システム管理者機能

レビューサイト・クチコミサイトとしての食べログを運営する、システム管理者が利用する機能です。

飲食店・ユーザー管理機能

飲食店・ユーザーの情報を管理する機能です。

問い合わせ機能

飲食店・ユーザーからの各種問い合わせを受け付ける機能です。

食べログのようなクチコミサイト構築の概算費用

食べログのメイン機能が把握できたところで、レビューサイト・クチコミサイトを構築するのにどの程度の開発費用が必要なのか?3つのパターンに分けて紹介します。

最低限のクチコミサイトを構築する場合

クチコミをメインとしたWebサービスを構築するのであれば、以下の機能は欠かせません。

  • 飲食店検索機能
  • クチコミ機能
  • ユーザ情報管理機能
  • 飲食店情報管理機能

インターフェースデザイン・機能をシンプルにまとめ、システム開発会社の人月単価を80万円と想定した場合、想定工数が約2人月となるため、開発費用は約160万円程度になると予想されます。

食べログと同等の機能を実装・構築する場合

食べログと同等の機能を実装したレビューサイト・クチコミサイトを構築するなら、想定工数が約35人月となるため、開発費用は約2,800万円程度になると予想されます。メインとなる機能をすべて実装するのはもちろん、紹介していない機能も実装すること、インターフェースデザインを作り込むこと考慮すれば、妥当といえるかもしれません。

GPS連動の飲食店検索機能、クレジットカード決済機能が必要な予約機能などは特に難易度が高く、実装しようとすれば開発費用に大きく影響します。膨大なトラフィックを捌くためのインフラ環境構築も考慮に入れる必要があるでしょう。

一般的な開発費用の相場

レビューサイト・クチコミサイトを構築するといっても、実装する機能の数・開発工数で費用相場が大きく変動するのが理解できたのではないでしょうか?もちろん、規模やトラフィックに応じたサーバ・ネットワークなど、インフラ環境の構築も忘れてはなりません。

しかし、近年ではレビュー・クチコミ・ポータルサイトの構築を得意とするシステム開発会社も多く、専用のミドルウェアを自社開発して工数を減らし、リーズナブルな費用を実現している会社も少なくありません。

一般的な機能を持つレビューサイト・クチコミサイトを構築するのであれば、開発費用250万円から、月額費用4万円程度から依頼できるシステム開発会社を見つけられるでしょう。

食べログ人気の秘密は?

ここまでで、食べログのビジネスモデルを紹介するとともに、サイト機能の分析、それを踏まえた上でのレビューサイト・クチコミサイトの開発費用概要を解説してきました。

しかし、食べログのビジネスモデル、サイト機能を表面だけ真似てもレビューサイト・クチコミサイトとしての成功は望めません。なぜ、食べログがここまで成功したのか?その秘密を探ることによって、自社が進む方向性が見えてくるのではないでしょうか?

ユーザーファーストの食べログ

後発サービスである食べログが、なぜ、グルメサイトの草分け的存在である「ぐるなび」を上回る成長を遂げたのか?それは、食べログが徹底したユーザーファーストの戦略を貫いたからだといわれています。

ビジネスモデルでも紹介したように、食べログの収益の柱は「有料会員」。収益を上げるためには有料会員を増やす。そのためにはユーザー数を増やす必要があり、「失敗しないお店選び」を合い言葉に徹底的にユーザーの役に立つ施策・サイト改善を行ってきたのです。

一方の「ぐるなび」のビジネスモデルでは、収益の柱は飲食店であり、IT活用やメニュー開発支援なども提供しています。「ユーザーの役に立つ飲食店を紹介する」「飲食店の役に立つようにユーザーを紹介する」では、大きく方向性が異なることがわかるでしょう。店舗数に限界のある飲食店、膨大な潜在層が潜むユーザー、どちらを収益の柱にするかで、成長にも大きな差が出てくるのです。

徹底したSEO対策

もちろん、クチコミサイトともいえる食べログは、集客をクチコミだけに頼っていたわけではありません。各コンテンツに徹底したSEO対策を施し、月間PV18億ともいわれる圧倒的な集客力を獲得したのです。

流入経路の約72%が検索エンジン経由だともいわれており、「ランチ」「ラーメン」「レストラン」とエリア・地名を組み合わせた、いわゆるビッグキーワードでは、ほぼすべて食べログが10位以内表示を果たしています。

食べログに手薄な領域はある?

つまり、ユーザーファーストという食べログの成功のポイントは取り入れる価値がありますが、SEOという意味では、食べログをはじめとした大手サイトに対抗するのは非常に困難だと考えられます。それでは、食べログの集客施策に手薄な領域はないのでしょうか?

ヒントになるのは、比較的新しいグルメサイト「TERIYAKI」です。TERIYAKIは検索エンジンからの流入が約19%にとどまっている一方、SNSからの流入が約20%、ブログ・自社関連サイトからの参照元流入が47%を占めています。食べログでは、ロングテールキーワードが比較的開拓されていないのもポイントです。

成功する飲食ポータルサイト構築のポイント

食べログのビジネスモデル、成功の秘密、サイト機能、構築費用相場など、ここまで解説してきたことを踏まえ、成功する飲食ポータルサイト構築のポイントをまとめてみましょう。

目標・ターゲットの設定

いきなり、食べログと同じような全方位飲食ポータルサイトを構築しても、成功する確率は高くないといえるでしょう。食べログはもちろん、ぐるなび、ホットペッパーグルメなどの大手競合が存在するからです。どのような層のユーザーをどのくらい獲得するのか、まずはレビューサイト・クチコミサイトの目標・ターゲットを設定するのが重要です。

差別化できるアピールポイント

構築するレビューサイト・クチコミサイトの目標・ターゲットを設定するには、ビジネスモデルを確立しておく必要があるでしょう。

そのためには、他社と差別化できるアピールポイントを明確にしておかなければなりません。グルメサイトで有利な掲載飲食店が多い、クチコミ件数が多いといった要素は、立ち上げたばかりのサイトには望めません。

エリアに限定したサービスを徹底する、料理ジャンルに特化する「Retty」のようにSNSと連携した「実名クチコミ」で信頼性を高めるなど、差別化のポイントはまだあるでしょう。

集客に向けた戦略

ターゲット・アピールポイントが明確になれば、集客に向けた効果的な施策も自然と見えてきます。基本的なSEOを怠るわけにはいきませんが、ロングテールキーワードを念頭に置いておくのも重要です。若年層をターゲットにするなら、食べログがまだまだ手薄なSNS活用を徹底するといいかもしれません。

適切なシステム開発会社の選定

目標・ターゲット・アピールポイント・戦略が見えてくれば、あとはレビューサイト・クチコミサイトを理想的な形に具現化してくれる「システム開発会社」の選定です。

一般的な開発費用でも触れたように、レビュー・クチコミ・ポータルサイト構築を得意とする開発会社は少なくありません。やりたいことが明確になっていれば、適正な費用相場でしっかりとしたサイトを構築してくれるでしょう。

優良なシステム開発会社を見極めるためには「適切な提案ができるか?」「しっかりとコミュニケーションできるか?」「難しいことをわかりやすく説明できるか?」です。

まとめ

圧倒的な集客力で大きな成長を遂げた食べログ。本記事では、その成功の秘密、サイト機能の分析、サイト構築の費用相場とともに、成功する飲食ポータルサイトのポイントも紹介しましたが、食べログのビジネスモデルは外食以外にも応用できるのではないでしょうか?

成功の理由、差別化のポイントを詰めていけば、新しいアイデアも生まれてくるかもしれません。そのアイデアを具現化するため欠かせないのが、パートナーとしてのシステム開発会社です。しかし、特徴や得意分野も異なる多数のシステム開発会社からどこを選べばいいのか?判断に迷ってしまうことも考えられます。

そんなときは『比較ビズ』に相談してみてはいかがでしょうか?『比較ビズ』では、必要事項を入力する2分程度の手間があれば、優良なシステム開発会社を探せます。複数のシステム開発会社に無料で相談できるのもポイントです。是非、利用してみてください。

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