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ペアーズのような出会い系アプリの開発費用を実際に見積もってみた【第8弾】

更新日:2019年03月11日 発注カテゴリ: スマホアプリ開発
ペアーズのような出会い系アプリの開発費用を実際に見積もってみた【第8弾】

実際に見積もりを取ってみたシリーズも第8弾となりました。今回はアプリ開発会社に出会い系アプリ(マッチングアプリ)の一括見積もりをしてみました。比較ビズ出展者様のご協力のもと作成してるため、あくまで見積もりを取られる際の参考として楽しんで頂ければ幸いです。

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こんな感じで見積もり依頼をしてみた

目的マッチングアプリの開発
開発OSAndroid、iPhone
具体的な内容ペアーズ(Pairs)のような男女が出会えるアプリを開発したい
機能SNS認証、メッセージ、ポイント(課金)機能など、一般的な出会い系のアプリに必要な機能
決済機能必要(ポイント購入)
デザインの有無デザインはないのでお願いしたい
ペアーズ(Pairs)とは

800万人が利用する恋愛・結婚マッチングアプリ。実名制のFacebook、または電話番号で登録することができます。顔写真から相手を探すことができ、年齢や身長、体型、学歴、職業、年収、趣味などの詳細プロフィールを見ることができます。マッチング成立後、メッセージを行う際に男性側が有料でポイントを購入するというビジネスモデルで、女性側は基本的に無料となります。

上記の内容で、比較ビズに掲載しているアプリ開発会社様に、今回の趣旨を伝えた上で見積もり依頼をお願いしました。

見積もりしてみた結果

各社の見積もり金額と提案内容

A社B社C社
見積金額977万円847万円1,020万円
開発期間3カ月4〜5カ月4〜5カ月
所在地渋谷区新宿区港区
見積金額は全て税別で記載しております

A社(渋谷区:977万円)

東京都渋谷区にあるアプリ開発会社で977万円でお見積りを頂きました。

A社の見積書

A社の見積書の内訳
項目名金額
基本設計5,160,000
画面・内部360,000
20画面1,800,000
デザイン費用3,000,000
サイト機能3,300,000
一般会員登録30,0000
掲示板機能200,000
検索機能450,000
マッチング機能500,000
マイページ(男女)300,000
プッシュ通知機能300,000
メッセージ機能500,000
GPS機能350,000
ポイント課金機能300,000
ヘルプ・サポートコンテンツ100,000
管理画面510,000
アクセス分析100,000
ユーザ分析150,000
お知らせ機能10,000
課金状況確認機能250,000
サーバー設定・DB構築500,000
進行管理費300,000
小計(税別)9,770,000
備考

・会員登録は携帯番号もしくはFacebookアカウント+年齢認証機能
・検索機能はユーザの住所や傾向、性別を想定
・マイページ(男女)は男性と女性で閲覧する内容が異なるため
・プッシュ機能通知はメッセージ・興味あり・お気に入りなどの動作でスマートフォンに通知される
・ヘルプ、サポートコンテンツは使い方の説明をするページでhtmlで編集できるようにする予定

A社の所感

見積書の中に、機能の前提条件が詳細に記載されており、どんな機能か把握することができるのでとても親切な印象を受けます。GPS機能に関してはこちら側が要望したものではありませんが、出会い系という特性柄、近くの人を探すという機能があっても面白いと思います。

各機能ごとに費用が算出されているので、予算を抑えたい場合は機能を削減することにより、どのくらいの費用が安くなるか把握することができます。

運用・保守を依頼する場合は月額20万円〜の見積もりとなるようです。

A社の特徴・メリット

  • 中国、ベトナムでオフショア開発を行っている
  • AIを活用したマッチング機能を開発可能
  • 出会い系・婚活アプリの開発実績あり

B社(新宿区:847万円)

東京都新宿区にあるアプリ開発会社で847万円でお見積りを頂きました。

B社の見積書

B社の見積書の内訳
項目名金額
企画・構築設計費30,0000
デザイン・コーディング1100000
基本デザイン料(TOPページ+共通レイアウト)200,000
個別ページデザイン料500,000
基本コーディング料(TOPページ+共通レイアウト)100,000
個別ページコーディング料300,000
サイト機能3,050,000
主要機能250,000
検索320,000
コミュニティ160,000
足跡160,000
お気に入り登録160,000
いいね履歴160,000
お知らせ80,000
会員ステータス160,000
設定160,000
ログイン80,000
プッシュ通知160,000
会員登録160,000
プロフィール320,000
メッセージ720,000
テスト(単体・結合)1,200,000
DB設計240,000
論理設計80,000
物理設計80,000
パラメータ設計80,000
実装600,000
管理機能1,500,000
会員管理400,000
承認600,000
年齢確認250,000
メッセージ管理250,000
サーバー構築480000
サーバー設計160,000
サーバー構築160,000
結合テスト160000
小計(税別)8,470,000
備考

・メッセージ機能は予算の関係上、NGワードの設定は組み込まない
・各プラットフォームへの登録は場合によっては何度も修正が必要になる可能性があるため、見積書には含んでいない

B社の所感

担当者と色々と電話で話しをしましたが、同社は基本的に500万円以下の案件は対応しないという方針のようで、受注する価格帯は1000万〜1億程度のアプリが多いようです。

A社の見積書と比べると金額だけでなく、それぞれの項目の内容が大きく違うことがわかります。足跡や会員ステータスなどの機能があり、足跡は自分のプロフィールを見に来てくれたユーザを見る機能、会員ステータスは料金プランに応じて制限された機能を使える、といったところでしょうか。

アプリの開発を受託する際、デザインはデザイン事務所に外注するケースが多いようですが、同社では在籍しているデザイナーが対応するため、全て内製で開発ができる強みがあるようです。

運用・保守を依頼する場合は月額25万円〜の見積もりとなるようです。

B社の特徴・メリット

  • 企画・デザインから開発まで全て対応
  • 漫画・コミック系のアプリの開発実績が多い
  • ナショナルクライアントが多い

C社(港区:1,020万円)

東京都港区にあるアプリ開発会社で1,020万円でお見積りを頂きました。

C社の見積書

C社の見積書の内訳
項目名金額
UI開発300,000
データベース設計500,000
組み込み機能(iOS)3,750,000
SNS登録・ログイン250,000
絞り込み検索750,000
メッセージ機能1,000,000
いいね機能750,000
ポイント購入・決済機能1,000,000
テスト・修正(iOS)700,000
Apps Store登録・リリース(iOS)250,000
組み込み機能(Android)3,750,000
SNS登録・ログイン250,000
絞り込み検索750,000
メッセージ機能1,000,000
いいね機能750,000
ポイント購入・決済機能1,000,000
テスト・修正(Android)700,000
Apps Store登録・リリース(Android)250,000
小計(税別)1,020,0000
備考

・サーバー構築費は含んでいない

C社の所感

iOSとAndroidで分かれた見積書ですが、費用は全て同じになっています。

他社の見積もりではデザイン、管理画面側機能などの項目がありましたが、同社の見積書は見当たりません。質問したところ、それらを含んで開発するとの回答がありました。ただサーバーの構築は色々と話しを聞いた上でないと概算も出せないということでしたので、それらの費用が含まれていない状態です。

同社はパートナー先が同様のアプリを開発した実績があり、そのシステムを流用すれば、300万円で開発が可能とのことでした。ただライセンス料が毎月発生するという仕組みになっており、それは応相談とのことです。そのシステムを買切ることもできるようです。

唯一この会社のみ、アプリストアへの登録を見積書に入れており、25万円×2(50万円)で代行してくれています。運用・保守を依頼する場合は月額20万円〜の見積もりとなるようです。

C社の特徴・メリット

  • 年間500件以上のWebサイト構築の実績
  • アプリ開発の実績はゲーム系のジャンルが多い
  • 会社のスタッフは数人だが案件ごとにパートナーと提携している

アプリ開発で気をつけたいポイント

サーバーに関して

昨今、サーバーはAWSで構築する手法が一般的なようです。AWSはAmazonのクラウドサービスで、従量課金制という特徴があります。

出会い系アプリのようなサービスは流行れば莫大なユーザ数を確保できますが、流行らなければ全くユーザ数を確保できず、サーバーの負荷がどのくらいになるのか、全く読めません。

ユーザ数が増えても対応できるように、高額な専用サーバーを初めから導入する会社もありますが、流行らなければ無駄に高スペックのサーバーをずっと使うことになり、毎月高額な費用を支払う必要があります。

そのためユーザ数が少ない時は費用が安く、増えると高額になる、AWSを代表とするクラウドサーバーが流行っているという経緯があります。ただメルカリのような超有名所のアプリはサーバー維持費だけで月額1千万円程度かかると思われますので、予め覚悟しておいた方が良いでしょう。

メッセージ機能の注意点

アプリのメッセージ上で電話番号やLINEのIDなど、直接やり取りできる連絡先を載せてしまうと、ユーザ側にメッセージ課金ができなくなるため、それらをNGワードとして登録し、メッセージ送信をできなくする必要があります。

ただユーザ側は課金したくないため色々と制限を掻い潜ろうとする可能性があるため、こういった機能は、随時NGワードをアップデートしていく必要性があります。

ペアーズやタップルのような大手アプリのクオリティを求めるのであれば、この機能の開発に数百万円程度、かかるかと思われます。

出会い系アプリ特有の機能

出会い系アプリの質を高めるために、Facebookの友達が一定以上いないと登録できなかったり、Facebook認証後に本人確認書類の提出を求められたりと、大手の出会い系アプリではこういった機能が組み込まれています。

またゲーム性を持たせるために、ログインするとポイントをボーナスしたり、出会いのキッカケを増やすために随時イベントページを作成したりと、マナーの悪いユーザを違反できる機能があったりと、色々な機能が存在しています。

これらの機能をどれくらい組み込むかによって、大きく費用が変わるので、予めしっかり定義しておくようにしましょう。

アプリをプラットフォームへ申請するのはどっちか

アプリをユーザに使ってもらうには、開発して納品してもらって終わり、ではなくiOSなら「Apps Store」、Androidなら「Google Play」というようにプラットフォームに申請して審査をしてもらう必要があります。

ここの申請ですが、アプリ開発会社に話しを聞いたところ、iOSはAndroidと違って審査が長く、リジェクト(申請拒否)される可能性があるため、なるべく対応したくないとのことで、ソースを納品して終了という契約内容にしている会社もあるようです。

リジェクトされた場合はアプリの機能の仕様や設計を見直す必要があり、場合によっては莫大な費用が発生してしまう可能性があります。リジェクトされる要件はApple側が随時更新しているので、開発会社も随時把握するのが大変、という現状があるようです。

そのため、契約書を締結する際に、どの部分をもって終了とするかというのはしっかり把握しておくようにしましょう。

まとめ

出会い系アプリの開発見積もりをしてみた結果、会社によって見積書の項目や前提条件が大きく異なることがわかりました。より正確に見積書が欲しいのであれば、発注前に必要になりそうな機能を全て洗い出し、それらをしっかり伝える、ということが重要だと実感しました。

今回はペアーズ(Pairs)のようなアプリということで、800万〜1000万の見積もりになりましたが、予算がないような個人の方が開発を検討しているのであれば、最初は課金機能や検索機能をつけずにシンプルに構築し、あとあと流行ってから機能を追加する、というやり方もありかと思います。

このシリーズではアプリだけでなく、ホームページやシステム開発、さらには税理士や社労士など、様々な業界で見積もりを取っていますので、ぜひ色んな記事を見てもらえればと思います。

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