メルカリ開発に必要な10の機能と費用相場|フリマアプリ構築を解説

株式会社エン・PCサービス
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最終更新日:2024年07月04日
メルカリ開発に必要な10の機能と費用相場|フリマアプリ構築を解説
この記事で解決できるお悩み
  • メルカリのようなサービスを作るのに必要な機能は?
  • メルカリの開発にかかる費用は?
  • メルカリが人気を集めている理由は?

「メルカリのようなフリマアプリ・サイトを作りたい」という方必見。

メルカリに類似したサービスを開発し成功させるためには、機能を見極めて費用感を把握したうえで進めることが重要です。本記事ではメルカリのようなフリマサービスに必要な機能や開発費用の目安、メルカリとの差別化方法などを解説します。

最後まで読めば、サービスを成功させるポイントや利用者に支持される設計方法がわかるでしょう。

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メルカリのようなフリマアプリの開発費用【早見表】

メルカリのようなフリマアプリ・サイトの開発にかかる費用を、規模別に紹介します。

サービス規模 開発費用の目安
最低限のフリマアプリを開発する場合 360万円
メルカリのクオリティを目指して開発する場合 950万円

フリマアプリといっても、規模によって開発費用に数百万円の差があります。なんとなくで開発をスタートさせると予算をオーバーすることもあるでしょう。

フリマアプリを開発する際は、完成させたいサービスイメージを確立させたうえで機能の取捨選択を行うことが重要です。以下ではフリマアプリの代表である「メルカリ」を例に、サービスの概要や必要な機能などを解説します。

フリマアプリ「メルカリ」はどのようなサービス?

名称未設定のデザイン

引用:メルカリ

「メルカリ」は株式会社メルカリが運営するフリマアプリ・サイトです。年間の流通取引総額は2021年12月時点で約8,500億円、市場規模1.2兆円の国内フリマアプリ市場において約7割のシェアを誇ります。

参照:irPocket

2023年6月期2Qにおいては昨年対比で18%の売上成長を記録し、四半期売上高では過去最高を更新しています。

メルカリの人気の秘訣

メルカリの人気の秘訣は次の2点にあります。

  • 安価に購入したいニーズを満たした
  • 出品/購入のハードルを下げた

メルカリは、ネットオークションよりも手軽に不用品を販売・購入できるプラットフォームを提供し、潜在的なマーケットを呼び起こしました。結果、メルカリは「ネットオークションはハードルが高い」と感じるユーザーを取り込み、安価に購入したいニーズを満たすことに成功しました。

出品操作だけではなく物流・決済周りが整えられていることもポイントです。不用品の売買に必要なインフラを整備することで、販売後・購入後のユーザー体験が向上しリピーター獲得につながっています。

メルカリのビジネスモデル

メルカリは下記の手数料収益を中心としたビジネスモデルを構築しています。

手数料項目 金額
販売手数料 売上金額の10%
ライセンス料 売上金額の10%
※アプリ「Ingress」と漫画「宇宙兄弟」の二次創作物のみ
決済手数料 100円
※コンビニ/ATM/キャリア決済を利用した場合
振込手数料 200円
※お急ぎ振込の場合は+200円

出品・購入の前段階では利用料が発生せず、ユーザーは気軽に利用を始められます。売買が成立した際に自動で手数料を徴収する形となっているため、手数料を取り損ねる心配もありません。

メルカリは出品と購入のシンプルな仕組みがベースとなっており、取引の間に入って手数料を取る堅実なビジネスモデルです。利用者が増えるほど利益も上がり、ECやCtoC不用品販売の普及にともない大きく成長したと考えられます。

メルカリのようなフリマアプリ開発に必要な10の機能

スマホを見てる人(写真)

メルカリのサービスから想定される、フリマアプリ開発に必要な機能は次のとおりです。

機能 詳細要件 必須かどうか 利用ユーザー
ユーザー管理 ユーザー登録/ログイン/プロフィールメンテナンス 一般ユーザー(出品者/購入者)
金銭管理 出金/メルペイ連携
出品 出品情報入力/販売状況確認/発送ステータス更新/コメント/キャンセル対応/購入者評価
購入 検索/おすすめ商品/ウォッチ/コメント/購入手続き/配送先設定/決済方法入力/配送情報追跡/着荷ステータス更新/キャンセル/出品者評価
ユーザー管理 ユーザー一覧検索/ユーザー情報更新 運営者
出品管理 出品検索/出品更新
取引管理 取引検索/取引更新
分析 ユーザー情報分析/取引分析
情報告知 お知らせ登録/利用ガイドライン、Q&A
バックエンド サーバー/データベース/WEBサーバー -

下記で各機能を深掘りします。

ユーザー向けの4つの機能

出品・購入を行うユーザー向けの機能です。

1. ユーザー管理

  • ユーザー登録
  • ログイン
  • プロフィールメンテナンス

サービス利用のためにユーザーアカウントを登録・管理する機能です。ユーザー情報は出品や取引、相互評価と関連付けられて格納されます。

取引を行った際の評価はマッチングの面でユーザが大切にするポイントであり、安心して商品を販売・購入するために重要な指標です。

2. 金銭管理

  • 出金
  • メルペイ連携

商品が売れた際の「購入者→メルカリ→出品者」の金銭の流れを管理する機能です。メルカリの口座から出品者の口座へ移す機能や、電子マネーサービス「メルペイ」と連携する機能が必要となります。

ただし本記事ではメルペイの開発費用を考慮していません。

3. 出品

  • 出品情報入力
  • 販売状況確認
  • 発送ステータス更新
  • コメント
  • キャンセル対応
  • 購入者評価

出品者が、出品から発送や取引完了対応までを行うための機能です。カテゴリや品名などの商品データを入力できれば出品は可能ですが、取引完了には発送やステータス更新、キャンセル対応などの機能も欠かせません。

コメントや購入者評価などの機能がなくても、最低限、売買できる仕組みは構築できます。しかしメルカリではコメントによる交渉が一般的となっているため、ユーザーの利便性を考えるとコメント機能は必須でしょう。

4. 購入

  • 検索
  • おすすめ商品(レコメンド)
  • ウォッチ
  • 購入手続き
  • 配送先設定
  • 決済方法入力
  • 配送情報追跡
  • 着荷ステータス更新
  • キャンセル
  • 出品者評価

ユーザーが、出品された商品を探して購入するための機能です。検索や関連情報の入力、ステータス確認などは必ず用意しましょう。入力した情報を保存し、次回の購入で自動入力できるようにすると便利です。

おすすめ商品(レコメンド)やウォッチ(ブックマーク)などの機能は必須ではありませんが、サービスの盛り上げに役立ちます。ただし高精度なレコメンド機能にはビッグデータやAIなどの先端技術を利用した作りこみが必要で、大きなコストがかかるため注意しましょう。

運営向けの5つの機能

メルカリのようなフリマアプリの運営者向けの機能です。一般ユーザーからは見えない部分ですが、不足しているとサービス運営に支障が出るため万全に開発しなくてはなりません。

1. ユーザー管理

  • ユーザー一覧検索
  • ユーザー情報更新

ユーザーアカウントの管理に利用する機能です。ユーザーサポートや不正なユーザーの利用停止、履歴の追跡、利用状況の確認などが主な用途となります。

2. 出品管理

  • 出品検索
  • 出品更新

ユーザーの出品を監視・管理するための機能です。医薬品や酒類、危険物など取り扱いに制限がある商品の出品停止、ユーザー問い合わせ対応を可能とします。

3. 取引管理

  • 取引検索
  • 取引更新

出品に対する購入手続きを管理するための機能です。ユーザーのサポートや不正な購入手続き・問題のある取引の停止などを目的とします。

4. 分析

  • ユーザ情報分析
  • 取引分析

利用者の行動履歴や地域、年代、興味のある商品の関連性などを収集・分析し、有用な傾向を見いだすための機能です。データを集積してビッグデータを作り出し、解析します。

必須機能ではありませんが、CtoCのECサイトとしてのサービスの拡大に向けた戦略立案に必要となる機能です。外部のBIツールとの連携でも実現できます。

BIツールとは

Business Intelligenceツールの略。蓄積したデータを分析するためのツールで、レポーティングや分析、データマイニングなどが可能。

5. 情報告知

  • お知らせ登録
  • 利用ガイドライン、Q&A

運営からユーザーに情報を共有するための機能です。お知らせ機能では、機能追加や障害情報、メンテナンスなどのアナウンスを登録し、アプリ内通知やメールでの配信でユーザーに知らせます。

利用ガイドラインでは、サービスの使い方やよくある質問と回答をコンテンツとしてまとめておきます。利用のためのマニュアルを充実させることで利用者の満足度を上げ、運営側の対応コストを低減する機能です。

バックエンド機能

  • サーバー
  • データベース
  • WEBサーバー

メルカリのようなサービスを提供する場合、ユーザーや取引データの格納・処理を行うプログラムの稼働環境(サーバー)を用意しましょう。ユーザーや運営者が実際の画面で操作する機能ではありませんが、サービスの開発・運用には不可欠です。

サービス利用者が増加した際は環境拡張が必要です。オークション要素がある場合、複数のユーザーが同時に入札することも予測されるため一定以上のレスポンスを備えましょう。

小規模であればフリーウェアで構築できますが、大規模化した場合レスポンス確保・サポート有無の観点から商用ライセンスが必要です。環境構築コストとランニングコストが必要になります。

注意

本記事の見積もりは、開発作業のみに焦点を当てています。バックグラウンドのハードウェアやミドルウェアおよびクラウドサービスの利用にかかる費用は加算していません。

メルカリのようなフリマアプリ開発の概算費用

電卓2

必要な機能を踏まえて、メルカリのようなフリマアプリ開発にかかる費用をパターンごとに紹介します。本見積はフルスクラッチ(0からの)開発を想定しており、CMSやパッケージの活用による極端な工数削減は行わない前提です。

最低限のフリマアプリを開発する場合

想定工数 4.5人月
想定開発費用 360万円(人月80万円で算出)
人月とは

工数を表す単位。1人月はエンジニア1人が1ヶ月稼働した場合の工数のこと。

必須機能のみで構成されたフリマアプリの開発費用はおよそ360万円です。一般的な機能で構成されており、必須機能のなかに極端にコストがかかるものはありません。ただし多くの機能やセキュリティが求められるため、安価な開発は難しいでしょう。

フローの見直しによってよりシンプルな構成で取引機能を実現することで、費用を抑えられる可能性もあります。

メルカリのクオリティを目指して開発する場合

想定工数 11.875人月
想定開発費用 950万円(人月80万円で算出)

一覧に挙げたすべての機能を、商用アプリとして問題のないクオリティを目指してサービス開発した場合の費用目安は950万円〜です。

ただしおすすめ商品(レコメンド)や分析、配送業者連携は簡易な対応にする想定としています。独自の電子マネー(メルカリではメルペイ)への連携は考慮していません。

フリマアプリ単体で考えてメルカリと同クオリティのサービスを開発するのであれば、費用は1,000万円以上を見ておきましょう

フリマアプリの開発費用を抑える3つの方法

個人事業主_パソコン

メルカリのようなフリマアプリ開発を外部に発注する際、費用を抑えるには下記の3つのポイントを意識しましょう。開発費用を抑えることができれば、稟議対応やサービス開始後の黒字化までがスムーズになります。

1. 機能を抑えてスモールスタートする

フリマアプリ開発では、機能を抑えてスモールスタートすることで費用を抑えられます。開発費用にもっとも影響する要因は「開発工数≒実装する機能数」です。最初から大規模なサービス・ユーザー数を想定して開発を進めると、コストも増大します。

まずは小さくサービスローンチして、ユーザー数の増加やサービスの盛り上がりにあわせて規模を拡大していく流れがおすすめです。機能の追加・改善を行いながらユーザー拡大へ対応する難しさはありますが、スモールスタートを意識しましょう。

具体的には、レコメンドや分析、配送業者との連携など「必須ではないがサービス成長に寄与する機能」を後付けにすることをおすすめします。

2. デザインを妥協する

フリマアプリ開発費用を抑えるポイントの2つ目は、デザインを妥協することです。サービスの世界観を伝えユーザーの使用感を高めるために、デザインのブラッシュアップは欠かせません。しかしデザインは正解のない要素であり、こだわり抜くと際限なく労力と費用がかかります

まずは限られた予算内でサービスを実現させることを重視して、デザインは及第点で妥協しておきましょう。費用を抑えてサービスをローンチして、売上が軌道に乗り始めた段階でデザインを改善することも可能です。

3. プラットフォームやノーコードツールを利用する

プラットフォームやノーコードツールを利用することも、フリマアプリの開発費用を抑えるためには効果的です。

CtoCのECプラットフォームサービス向けにCMSや専用の構築サービスを提供している事業者が存在します。既存サービスを活用することで、開発工数を削減して低コストにフリマアプリを構築できます

機能やデザイン面で制限はかかるものの、初期費用を抑えるためには利用価値があるでしょう。

フリマアプリ開発を成功させる3つのポイント

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メルカリのようなフリマアプリを作りビジネスを成功させるために重要なポイントを紹介します。メルカリのビジネスモデルや人気の秘訣などを踏まえたうえで、参考にしてください。

1. 手軽に利用できるサービスを構築する

フリマアプリを開発する際は、ユーザーが手軽に利用できるサービス構築を意識しましょう。メルカリは利用者が簡単に出品・購入できる手軽さが大きな特徴です。ネットオークションの制限や手続きをわずらわしく感じる人の負担を解決したことが、メルカリが普及した要因と考えられます。

メルカリのビジネスモデルは利用者の増加が利益につながる仕組みです。ユーザー視点に立ち、気軽に利用できる=利用者が増えやすい仕組みを作ることが成功につながります

2. メルカリとの差別化を意識する

フリマアプリ開発を成功させるポイントの2つ目は、メルカリに代表される既存サービスとの差別化です。

CtoC-ECプラットフォームにはメルカリや楽天ラクマ、PayPayフリマなど多くの競合が存在します。まったく同じアイデアで、すでにユーザーを獲得しているサービスと競争することは得策ではありません

競合とは異なるアピールポイントを作り、ユーザーが自社サービスを利用するメリットを生み出す必要があります。ビジネスの中心となる商品やユーザー層を絞り込み、特化型のサービスとすることも1つの切り口です。

3. 適切な開発会社を選定する

メルカリのようなサービスを構築する場合はスマホアプリ・Webアプリの両方にノウハウを持つ開発会社を探しましょう。

CtoCのECプラットフォームに限定すると事例は少ないですが、マッチングサービスの開発事例を持つ業者であればある程度の数が存在しています。過去の事例を参照・利用して工数の削減を行えること、サービス構築と運営のノウハウも引き出せる可能性があることがメリットです

優良なシステム開発会社を見極めるためには下記の項目を確認しましょう。

  • 積極的に提案してくれるか
  • 難しいことをわかりやすく説明できるか
  • 対応やレスポンスが早いか

システム会社選定で失敗しないために、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

本記事では、メルカリの人気の秘訣や開発に必要な機能、費用目安などを解説しました。フリマアプリを開発する際は、明確な差別化ポイントを定めたうえで必要となる機能を洗い出しましょう。

システム開発では、言われたとおりに開発するだけにとどまらず適切な提案を行ってくれるパートナー会社の選定が重要です。実績やノウハウが豊富なシステム開発会社に発注することで、費用を抑えながらも高品質なフリマアプリを開発できます。

開発会社の選定に迷っている方は、ぜひ「比較ビズ」をご利用ください。2分程度の簡単な入力で、複数の開発会社に一括で問い合わせ・相談できます。

監修者のコメント
株式会社エン・PCサービス
代表 齋藤完次

株式会社エン・PCサービス代表。信州大学工学部情報工学科卒。卒業後富士通FIP(現富士通)に就職。某コンビニエンスをクライアントに基幹系、情報分析系、会計・SFAなどのシステム提案、構築、運用サポートを行う。他、ネットワーク構築やサーバー構築も行うなど、フルスタックエンジニアとして活躍。その後、広く多くの人にサービス提供を行いたいという想いから独立し、主にウェブ技術を用いて自社サービス構築と運営を行う。同時に日本のビジネスを底上げするという想いから、中小スタートアップ企業を対象にITシステム開発事業を、企画立案からマーケティング、運営サポートまでワンストップ対応している。

システム構築だけでなく、事業化において重要なポイントも記載されていて、参考になる点が多いと思います。ただ、システム外連携の考慮が無い点や、ノーコードツールに対する議論などなされていませんから、あくまで参考程度に留めるべきでしょう。

また、適切な開発会社の選定基準として、積極提案やわかりやすい説明、レスポンスの早さを挙げられていますが、システム開発においてこれらコミュニケーションはとても重要な要素ですので、ぜひ参考にしてください。

選定ポイントは他にも多数ありますし、専門知識も必要となります。IT専門家の活用など、事業成功に向けてぜひ積極的に取り組んでください。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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