雑貨屋の利益率は?市場規模・企業ランキングと利益を上げるポイント7つ

株式会社Pro-D-use
監修者
株式会社Pro-D-use 取締役副社長 岡島 光太郎
最終更新日:2024年01月19日
雑貨屋の利益率は?市場規模・企業ランキングと利益を上げるポイント7つ
この記事で解決できるお悩み
  • 雑貨屋の利益率はどれくらい?
  • 雑貨屋の経営は厳しい?
  • 雑貨屋経営で利益率を上げるポイントは?

「雑貨屋経営で稼ぎたい」「雑貨屋経営で利益率を上げるには?」とお悩みの方必見。雑貨屋の利益率は、仕入れ価格、販売戦略、店舗運営の効率などさまざま要因によって変動します。

この記事では、雑貨屋経営で利益率を上げるポイントや参考にしたい企業についてまとめました。効果的な仕入れ管理、販売価格の設定、コスト削減のポイントなど、利益率を高めるための実践的な方法を解説しています。この記事を読み終わった頃には、雑貨屋の利益率のイメージをつかむことができ、雑貨屋経営を検討する判断材料になるでしょう。

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雑貨屋の利益率は販売方法によって異なる

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雑貨屋は利益を出しにくい業界で、利益率は店舗形態により差があります。

  • 実店舗:利益率低め
  • オンラインショップ:利益率高め

実店舗だと低め

実店舗は利益率が低い傾向です。大手の雑貨屋は業績が好調でも、個人経営の雑貨屋で十分な利益を得ることは難しいでしょう。要因として、雑貨の販売価格が安いことが考えられます。

販売個数が多くても、出店コストが非常に大きいため、売上よりも経費のほうが高くなるケースがほとんどです。経費を支払った結果、月に10万円前後の収益になることも珍しくありません。実店舗は非常に厳しい経営環境であることを理解しましょう。

オンラインショップだと高め

オンラインショップは、利益率が高い傾向です。オンラインショップの場合は、土地代や光熱費などのコストがかからず、在庫数が少なめでも、問題なく運営できます。運営を始める際のハードルが低いことは、オンラインショップの持ち味といえるでしょう。

雑貨業界の市場規模は拡大傾向

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雑貨業界は、業界動向SEARCH.COMが行った統計調査で、業界規模や平均年収は増加傾向にあることがわかっています。

2019年から2020年にはコロナ禍により業界全体の売り上げ傾向が激減しましたが、コロナ禍を逆手にとり「おうち時間の充実」を図る顧客のニーズにより再び業界全体の売り上げは上昇傾向です。

元々は若い女性に向けた商品が多かった雑貨業界ですが、現在では北欧や韓国、カントリーなど多くのジャンルやシンプルで使いやすい商品が増えました。世代や性別を問わず支持されるようになったことが、市場規模の拡大の要因と考えられるでしょう。

今後も多くの顧客に支持されることが予測されます。

雑貨業界の利益率ランキング一覧【2021年〜2022年】

雑貨業界は、市場規模が拡大傾向にあるだけでなく、企業の利益率もアップしています。以下が雑貨業界の利益率ランキングです。

企業名利益率(%)
1位Hamee12.7
2位トランザクション11.7
3位良品計画7.5
4位ミサワ5.9
5位レック4.3
6位アミファ3.7
7位パルグループHD3
8位BRUND2.8
9位粧美堂1.4
10位スタイリングライフ・HD0.7

参照:雑貨業界 利益率ランキング(2021-2022年)|業界動向サーチ

いずれも差はありますが、なかには利益率が10%を超えている企業も存在するのが特徴です。

雑貨屋経営で利益率を上げる7つのポイント

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雑貨屋経営で利益率を上げるポイントは主に以下の7つです。7つのポイントを意識しながら雑貨屋を経営をし、十分な利益を得て成功を収められるでしょう。

  • ターゲットを明確にする
  • コンセプトを決める
  • 印象的な屋号(店名)にする
  • 適切な宣伝方法を選ぶ
  • 仕入れ方法を選定する
  • 客単価を上げる工夫をする
  • オンラインショップを運営する

1. ターゲットを明確にする

雑貨屋を経営するうえで重要なのが、ターゲットを明確にすることです。年代、性別などターゲット層を明確にすれば、店舗のコンセプトが可視化されるでしょう。コンセプトにあわせて店舗作りをしていくと、魅力的な雑貨屋に仕上がります。

ターゲットが明確ではない店舗は、商品のラインナップにちぐはぐな印象を与え、マイナスイメージにつながるおそれがあります。雑貨屋は競争相手が非常に多い業界であるため、店舗の個性をアピールすることが大切です。

2. コンセプトを決める

次に、コンセプトを明確にしましょう。「若い女性客がターゲットのためコスメや美容雑貨を中心に取り扱う」「社会人の男女がターゲットのため日常雑貨を中心に取り扱う」など、取り扱うべき商品が定まります。

コンセプトが決まり品ぞろえが統一化されると、ターゲットユーザーへ魅力的な店舗だと印象付けられます。他店との差別化にもなるため、固定客を作ることも可能でしょう。

3. 印象的な屋号(店名)にする

屋号は、店舗のコンセプトやテーマを伝えるため、雑貨屋の利益率に大きな影響を与える要素です。コンセプトに沿った店名にすると、顧客に覚えてもらいやすく、好印象につながります。

屋号を決める際、できる限り読みやすく覚えやすい名前を意識することをおすすめします。おしゃれな雰囲気を強調しすぎて、覚えにくい名前にならないように注意しましょう。

4. 適切な宣伝方法を選ぶ

宣伝方法は、ホームページの作成・SNS・チラシ配布などさまざまあります。いずれもユーザーにリーチできる方法ですが、ターゲット層にあった方法を選ぶことが大切です。

若年層をターゲットにしている場合は、SNSやホームページなどが効果的です。年配層をターゲットにしている場合は、チラシや新聞広告などを視野に入れるといいでしょう。複数の方法を必要に応じて組みあわせ、ベストなマーケティングプランを考える必要があります。

5. 仕入れ方法を選定する

商品の仕入れ方法を選定しましょう。仕入れ方法は大きくわけて5つあります。

  • 仕入れサイトを利用する
  • 問屋で取り寄せる
  • 展覧会で購入する
  • 海外へ買い付けに行く
  • ハンドメイド作家と契約する

最も簡単でメジャーな方法が、仕入れサイトの利用です。取り扱われているアイテムの数が豊富で、コンセプトにあう商品を探せます。登録費用がかからないため、ランニングコストを削減したい方にもおすすめです。

6. 客単価を上げる工夫をする

客単価を上げると固定客がつきやすくなり、より多くの利益を安定的に得られるようになるでしょう。

客単価を上げるための方法として、ポイントカードの配布が定番です。ポイントがたまると特典をもらえるシステムにすることで、リピート率がアップします。定期的にキャンペーンの開催を行うのもおすすめです。

7. オンラインショップを運営する

オンラインショップは、時間や場所の制限がなく利用でき、利益に直結しやすい方法です。実店舗を経営しながら、オンラインショップも運営することで、より多くのユーザーに購入される可能性が高まります。

まとめ

雑貨屋の利益率は比較的高い傾向にありますが、個人で店舗を経営する場合は、ハードルが高いです。雑貨屋業界は競争相手が非常に多いため、利益率を上げるポイントを参考にしながら、対策を行いましょう。

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監修者のコメント
株式会社Pro-D-use
取締役副社長 岡島 光太郎

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業部署・企画部署にて責任者を務める。(在籍中は、MVPやマネジメント賞など、多数受賞。)
2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。
2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者、事業企画を歴任。
2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。新規事業の立上げ〜収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、採用〜組織の構築、Webマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、業務システムの導入・運用、融資を中心とした資金調達〜財務のコンサルティングを得意としている。
また、個人でも中小企業の融資を支援するサービス「中小企業の融資代行プロ.com」を運営するなど、一貫して中小企業を支援することを生業にしている。

雑貨屋の経営で利益率を上げるためには、検討できる方法はいくつも存在します。今回は、利益率を上げる7つのポイントをご紹介しましたが、決して全てを一気に進めようとはしないでください。

企業の規模に関わらず、今回ご紹介したポイントは経営に「良くも悪くも」大きなインパクトを残す方法です。そのため、1つづつ丁寧に進めつつ、お客様の反応をダイレクトに感じながら進めましょう。

もし顧客からの反応が悪い場合は、すぐに以前の状態に戻れるようにしつつ、関係者と合意形成をしながらじっくりと取り組むべきです。このように、お客様のニーズを確認しながら中長期的に丁寧に進めることで、競争が激しいこの業界でも利益率を上げることは可能でしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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