カードショップの開業手順とは?開業に必要な6つの費用を解説

株式会社キュリー
監修者
株式会社キュリー 代表 荒井 勇太
最終更新日:2024年04月16日
カードショップの開業手順とは?開業に必要な6つの費用を解説
この記事で解決できるお悩み
  • カードショップの開業手順とは?
  • カードショップの開業に必要な項目とは?

「カードショップってどうやって開業するの?」とお悩みの方、必見です。

カードショップの開業手順は主に3ステップあり、古物商許可が必要なケースがあります。商品であるカードを集めるためのルート確保が1番大切な要素となるでしょう。

この記事では、カードショップの開業がわからず困っている方向けに、開業手順・必要な項目を解説します。記事を読み終わった頃には開業準備をするイメージができるでしょう。

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カードショップの開業・経営は厳しい?

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カードショップの開業と経営は、激しい産業です。2022年の日本玩具協会市場規模調査データによると、玩具市場規模は過去最高の上代9,525億円でした。玩具市場(カード市場)の規模が増加傾向であり、今後の成長が期待される市場といえるでしょう。

オンライン競争も増えており、ネット販売にも対応する必要があります。開業時の初期費用・在庫管理・顧客獲得の難しさ・新商品の発売による流行の移り変わりが課題です。

成功するためには、熱意・専門知識・マーケティング戦略・効率的な在庫管理のほかに、競争相手との差別化・品揃えの多様性・コミュニティづくりが必要です。

カードショップの6つの開業手順

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カードショップを開業するための6つの主要な手順は、以下のとおりです。

  1. 古物商許可を取得する
  2. 販売場所を選定する
  3. カードを仕入れる
  4. 開業資金を調達する
  5. 開業に必要な届出を提出する
  6. 集客・宣伝を行う

顧客サービス・マーケティング戦略・在庫管理など、さまざまな側面を考慮する必要があります。ビジネスプランを詳細に練り、適切なリソースとサポートを活用しながら、カードショップを運営しましょう。

1. 古物商許可を取得する

古物商許可は、中古のカードやアイテムを取引するビジネスで法的に必要です。違法な取引や盗まれた財産の取引を防ぐための措置であり、許可なしで取引を行うと罰則が課せられます。

取引の合法性を確保するために、地元行政機関に必要な書類を提出し、許可を取得しなければなりません。申請から許可までのプロセスは地域によって異なりますが、届出の申請から許可が下りるまで時間がかかります。

合法的なビジネス運営を確保し、法的な問題を回避するために古物商許可を取得することは不可欠です。

2. 販売場所を選定する

カードショップを出店する場所として、カードコレクターまたはゲーマーが多く訪れるエリアを選ぶことが一般的です。賃貸料・交通アクセス・競合他社の存在なども考慮しましょう。

費用を抑えたい方や、全国に向けてカードを販売したい方は、オンラインショップの運営がおすすめです。

実店舗で販売するメリット・デメリット

実店舗で販売することのメリットは、顧客と対面でコミュニケーションがとれることです。カードの状態を直接評価でき、地域の人々との関係を築けます。

デメリットは、店舗の運営コストが高いこと、地域のカードゲームをしている顧客層に限られてしまうことです。

オンラインショップで販売するメリット・デメリット

オンラインショップで販売することで、全国・国際市場にアクセス可能となり、オンライン広告を活用して広範な顧客を引き付けられます。開店時の初期費用や賃貸料を抑えて運営できるでしょう。

デメリットは、カードの状態を遠隔で評価しなければならないこと、オンライン競争が激化し、集客が難しいことです。

3. カードを仕入れる

カードショップの成功には、良質なカードの供給が不可欠です。カードを仕入れる一般的な方法は、以下のとおりです。

  • 卸売業者や供給業者から直接購入する
  • 個人からカードを購入する
  • トレードショーをはじめとするイベントでカードを調達する
  • オンラインで他のコレクターや販売業者からカードを購入する

カードの価格設定や在庫管理も重要な要素です。顧客ニーズにあわせて多様な種類のカードを提供し、カードの状態や希少性に応じて価格を設定することがカードショップの成功につながります。

店舗で買取を行うメリット・デメリット

店舗で買取を行うことで、顧客との直接交渉ができ信頼を築けるでしょう。顧客が直接持参するため、在庫の入荷が確実となります。

デメリットは、店舗の収納スペースに制約があることです。

ネットショップ・フリマで仕入れるメリット・デメリット

ネットショップ・フリマで仕入れることで、幅広いカードを入手できるでしょう。値段の比較対象が多いことがメリットです。

デメリットは、カードの実際の状態を確認できないため、オンラインでの取引にリスクがあることです。

4. 開業資金を調達する

カードショップを開業するためには、初期費用や運営資金が必要です。調達方法は、自己資金・銀行ローン・投資家からの資金調達などがあります。開業に必要な資金を計画的に調達することが重要です。

5. 開業に必要な届出を提出する

カードショップの開業には、古物商許可以外にも複数の届出が必要です。商業許可・税務登録・健康許可・営業許可・建築許可などが含まれます。提出先や具体的な要件は地域によって異なり、通常、市区町村や都道府県の行政機関で手続きを行います。

ビジネスを展開する地域の情報を収集し、適切な届出を行うことが必要です。ビジネスアドバイザーや法的専門家の支援を受けることで、開業準備をスムーズに進められるでしょう。

6. 集客・宣伝を行う

開業後、顧客を獲得するためには集客と宣伝が不可欠です。ウェブサイトの構築・ソーシャルメディアプロモーション・広告キャンペーン・口コミマーケティングなどの戦略を展開し、顧客を引き付けましょう。カードショップの成功には戦略的なマーケティングが重要です。

カードショップの開業に必要な6つの項目

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カードショップを開業する際に主に以下の6つの項目が必要となるでしょう。

  1. 什器:2万〜10万円
  2. 家賃:50万〜100万円/月
  3. 買取・仕入れ費用:おおよそ300万円
  4. POSレジ・システム:2万〜10万円/月
  5. EC運営費:10万円〜50万円/1回きり
  6. 人件費:スタッフの数による

以上の項目はカードショップの開業において重要な要素です。予算の計画や資金調達方法を検討し、カードショップ経営を成功へ導きましょう。

什器:2万〜10万円

カードショップの什器には、カードの陳列棚・ケース・ディスプレイラック・テーブル・椅子などが含まれます。商品を効果的に展示し、顧客が商品を閲覧するために必要です。

家賃:50万〜100万円/月

販売場所を借りるために必要な家賃は、事業の重要な費用の一部です。家賃は場所や広さに応じて異なります。適切な場所を選んで家賃を予算にあわせることが重要です。

カードのプレイスペースを含める場合、家の広さは20〜30坪確保しましょう。

買取・仕入れ費用:おおよそ300万円

新品カードや中古カードの購入・トレード・コレクターからのカードの買取が含まれます。仕入れ費用は在庫を確保し、店内の商品を提供するために必要です。

POSレジ・システム:2万〜10万円/月

販売状況を管理し、在庫を追跡するためにPOS(Point of Sale)レジスターシステムが必要です。POSソフトウェア・バーコードスキャナー・レシートプリンターが含まれます。

EC運営費:10万円〜50万円/1回きり

オンライン販売を行う場合、EC(電子商取引)プラットフォームの運営費用がかかります。ウェブサイトのホスティング・セキュリティ・オンライン決済手数料が含まれます。

人件費:スタッフの数による

従業員の給与・保険・福祉などの人件費は、店舗の運営にかかるコストの一部です。販売員・在庫管理担当者・カスタマーサービス担当者など、必要なスタッフを雇用するための予算を確保する必要があります。

まとめ

カードショップの開業資金には、家賃やホームページの制作費用・備品にかかる費用、人件費などが含まれます。古物商許可証の取得も必須であるため、開業準備を円滑に進めたい方は、開業に強い経営コンサルタントへの依頼がおすすめです。

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監修者のコメント
株式会社キュリー
代表 荒井 勇太

AI集客支援コンサルティングを提供する「キュリーサポート」の代表。WEB集客に必要な3つのマーケティング領域とAIを組み合わせ、各事業者様に最適な集客プランを提案し、支援。

カードショップ経営は利益率の低いビジネスです。予算が少ない場合は、スモールスタートが重要になるので、ECで開業しましょう。ECでは、カードやオリパ、オリジナルグッズなどの販売で無理なく始めることが大切です。

しかし、ECサイトをオープンしたからといって、勝手にお客様が増えるわけではありません。そこでおすすめなのが、SNS活用です。TCGのジャンルは、YouTubeなどのSNSで人気のコンテンツで、再生数も取りやすくなっています。顔出しして発信すれば、認知獲得だけでなく、お客様からの信頼も獲得できるでしょう。

カードには、偽物がつきものです。ネットショップを開業するにあたって、信頼の獲得も重要な要素のひとつと言えます。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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