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ヤフオクを開発するために必要な機能・概算費用を解説

更新日:2020年05月27日 発注カテゴリ: Webシステム開発
ヤフオクを開発するために必要な機能・概算費用を解説

日本最大級のインターネットオークションサービス、ヤフオク。ユーザ同士が直接的に商品の売り買いができる画期的なサービスとして普及し、スマートフォンで手軽に出品できるフリマサイトが増えてきた現在でも、根強い人気を誇っています。そんなヤフオクのようなサービスを開発するには、どのようなことを考えておくと良いでしょうか。必要な機能から開発費用まで、ポイントを紹介します。

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必要な機能・あると良い機能

商品の検索や購入、出品、ユーザ間の連絡など、様々な機能が備わっているように思えるヤフオクですが、実際はどのような構成になっているのでしょうか。利用シーンに合わせて、機能のラインナップを見ていきます。

購入者向けの機能

まずは、商品を購入する側の利用シーンを見ていきます。ヤフオクを使ったことのある人には、おなじみの機能です。

商品検索機能

数ある商品の中から、目的の商品を探す機能です。出品される商品のタイトルや紹介文が出品者任せなため、単純なキーワード検索だけでは目的の商品にたどり着けない可能性があります。ヤフオクでは、細かなカテゴリ検索によって購入者が商品を探しやすくなるようになっています。

ウォッチリスト機能

気になる商品をリストに登録しておける機能です。購入を検討している商品を登録しておくことで、入札状況などをトレースすることができます。
オークションの終了が近づくとリマインドされる機能も実装されており、ユーザをサポートする重要な機能のひとつです。

入札機能

商品の購入金額を宣言することで購入を申し込む、オークションの肝となる機能です。ヤフオクでは、購入者のこまめな入札の負荷軽減を実現するための機能として、自動入札機能が備わっています。

決済機能

商品の落札後に、代金を支払う機能です。ヤフオクでは、クレジットカード、銀行振込など定番の決済方法をはじめ、代金引換やインターネトバンキング、コンビニ決済など、ユーザのニーズに合わせて様々な決済方法が備わっています。最初からすべてに対応する必要はありませんが、主要な決済方法には対応しておくのが良いでしょう。

出品者向けの機能

続いて、商品を出品する側の機能です。

出品機能

売りたい商品を出品する機能です。オークションの開始価格や商品紹介の他、送料、決済方法、掲載期間など、設定する項目は多岐にわたります。また、商品の写真は購入者側が購入判断をする上で最も重要な情報となりうるため、複数枚登録できるようにしましょう。

商品管理機能

出品した商品の情報を管理する機能です。一つの商品であればあまり気にならないかもしれませんが、複数の商品を扱うとなると管理が煩雑になります。商品に対する問い合わせや公開期間が終了したオークションなど、まとめて把握できるような機能があると良いでしょう。

売上管理機能

商品の売り上げを管理する機能です。クレジット決済などでヤフオクが仲介して決済が行われた商品の売上金を確認することができます。たまった売上金は銀行振り込みで受け取ることができるほか、PayPayへのチャージにも充てることができます。

出品者・購入者で共通の機能

サービス提供やユーザ間の取引を実現するうえで必要な共通機能を見ていきます。

ユーザ管理機能

ユーザのログインや連絡先等を管理する機能です。ヤフオクの場合はYahooのアカウントでサービスを利用するため、Yahooアカウントの情報が連携されます。

評価機能

出品者と購入者が、相互に評価をし合う機能です。つけられた評価はその後のサービス利用時にユーザ自身のスコアとして見られるため、ユーザがマナーを守った振る舞いをするための牽制となります。ユーザ間でマナーが守られることでトラブル防止にもなり、サービスを維持するうえで重要な機能と言えます。

マイオークション機能

出品者、購入者それぞれが自身の関係する取引を確認することのできる機能です。ウォッチリストや入札中のオークション、出品中の商品などを確認することができます。ユーザによっては出品者と購入者両方の立場でサービスを利用することになるため、まとめて確認できることでサービスの使いやすさ向上が期待できます。

取引ナビ・連絡掲示板機能

商品の落札後や取引終了後に、出品者と購入者が連絡を取りあう機能です。単純な連絡だけではなく、取引を円滑に進められるように取引状況に合わせたナビゲーションも担っています。ユーザ間のトラブル防止や、サービスに不慣れなユーザのサポートにも役立ちます。

値下げ交渉機能

即決価格を設定している商品に対して、購入者が値下げを交渉できる機能です。金額を提示するだけで、メッセージなどをやり取りしなくても気軽に値下げ交渉ができます。出品者が適正金額を計りかねている場合や、あと一声で購入が可能な購入者にはうれしい機能です。

ヤフオクのようなサービスを作る場合の概算費用

ヤフオクのようなサービスを開発する際に、どれくらいの開発費用が必要となるのかを見ていきます。

最低限の機能で開発する場合

最低限、オークションとしての機能を提供できるように開発する場合を見ていきます。

  • 商品検索機能
  • 出品機能
  • 入札機能

ユーザ間のコミュニケーションや決済などは他のサービスでも代替可能と考えて、オークション特有の機能に絞り込みました。上記の機能でサービスを開発する場合、約2人月 × 80万円 = 約160万円くらいの費用がかかると見込まれます。

ヤフオクのクオリティを目指して開発する場合

続いて、ヤフオクと同等のサービスを開発する場合を見ていきます。前述したような機能を一通り実装した上で、決済機能周辺のセキュリティ対策やよりリアルタイムな取引を実現するために通知や連絡手段の充実を実現します。

ヤフオクと同等のクオリティを目指した場合、約45人月 × 80万円 = 約3600万円くらいの費用がかかると見込まれます。

ヤフオクの開発費用の特徴

ヤフオクのようにユーザ間の金銭のやり取りが伴うサービスは、セキュリティや整合性などの品質が重要になってきます。品質を担保するためのテスト工数は、充分に確保したほうが良いでしょう。

また、不正利用防止やシステムのバグ排除といった分かりやすいものだけではなく、トラブル防止のためのわかりやすいフローやUIを考慮する必要もあります。ユーザテストなどを行い、適切に改善できるようにしましょう。

発注費用を抑えるポイント

高いクオリティのサービスを目指すと、機能の増加に伴い高い品質を確保するための工数が嵩んできます。それでも費用を極力抑えて開発するには、どのような対策が考えられるのか、ポイントを確認していきましょう。

機能を増やし過ぎない

機能が増えると、単純にその機能の開発費用だけではなく、周辺機能との連携などに関わるコストが増加します。サービスとしても、シンプルな状態からユーザの声を取り入れて改善を進めたほうが、投資効果も高いです。最初は機能をつけすぎずに、小さめの構成を意識した機能選定をすると良いでしょう。

また、機能が増えることでシステムが複雑化し、バグが発生しやすくなります。高品質が求められるサービスなだけに、バグの増加はその後の開発費用に大きく影響してくるため、システムの複雑化を避ける意味でも機能を増やし過ぎないというのは重要なポイントです。

既存のサービスを活用する

既存のサービスをうまく活用することで、大きく開発費用を抑えることができます。特に、セキュリティ対策やシステムの品質に厳密性が求められるような機能は、品質を高めるための工数が嵩む上に、万が一問題が発生した際のリスクも大きいです。

世の中で既に安定稼働しているサービスを活用し、工数削減とリスク回避することを検討しましょう。最近では、比較的簡単に導入できる電子決済のサービスも多くあるため、自身の作るサービスにマッチするものを比較検討すると良いです。

類似サービスを参考にする

ヤフオクを含むショッピング系のサービスでは、ユーザ同士で金銭や商品のやり取りが発生する特性上、共通するフローが採用されている場合が多いです。参考にすることで、独自にロジックを考えた場合の検討や検証、リスク対応のコスト削減が期待できます。

そういったサービスを実際に使ってみたり利用マニュアルを読むことによって、どういったことに留意する必要があるか、ヒントを探ってみましょう。商品の決済と配送、受取の手順は、ユーザ同士が公平に取引ができるように配慮されている場合がほとんどであるため、いくつかのサービスを調査するのが良いでしょう。

ヤフオクのようなサービスを作る際に気を付けたいポイント

ヤフオクのようなサービスを開発する際のポイントを、ユーザの視点を中心に確認していきます。

ユーザ同士のトラブルの対応

金銭が絡むサービスでは、ユーザ同士のトラブルをゼロにするのはなかなか難しいでしょう。トラブルに繋がりそうな種は、できる限り排除しておく必要があります。

例えば、
・落札した商品の状態が思っていたよりも悪い
・取引相手の対応が悪い
・代金が支払われない
・商品が届かない
といったことが考えられます。システムで取引のステータスを厳密に管理する、ユーザの振る舞いに関することは評価機能をつけることで抑制するなど、実際に発生しそうなトラブルを想定した対策を施しておきましょう。

手軽さを重視する

オークションというと、一般的なネットショッピングと比べて心理的なハードルが高くなる可能性がある、ということに注意が必要です。相手が法人ではなく個人ということで安全面で疑心を抱いたり、よくわからないけど面倒くさそう、という印象もあります。

安心して取引ができるというアピールや、ユーザの負荷を減らすような単純なUIを目指すなど、より多くのユーザ獲得のために一工夫しておくと良いでしょう。

競合となるサービスとの差別化

オークションに限らず、ユーザ同士がモノを売り買いできるサービスが増えてきています。ユーザのサービスの利用目的を意識し、競合と差別化できそうなポイントを見つけてみましょう。

例えば、特定の商品カテゴリに絞ることで、あるユーザ層に向けたサービスとして打ち出すなどが考えられます。ユーザのイメージが明確になることで、プロモーションの仕方やサービスのデザインが決めやすくなるというメリットもあります。

また、ヤフオクの場合、一定期間ごとに特定の商品カテゴリを取り上げたプロモーションを打ち出しています。そのように、サービスを運営する中で戦略的にサービスを盛り上げていくことも差別化に繋がります。

総括

ヤフオクのようなサービスを作るには、高い品質を意識する必要があります。

一方で、機能の充実やユーザにとっての使いやすさへの対応も、ユーザ獲得に欠かせません。まずは品質とサービスの充実それぞれで対応する内容をブレークダウンし、優先順位をつけた上で開発を進めましょう。

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