社内ネットワーク構築の費用相場|構築方法・手順・注意すべきポイントを解説!

更新日:2021年06月08日 発注カテゴリ: SI・ネットワーク構築
社内ネットワーク構築の費用相場|構築方法・手順・注意すべきポイントを解説!

社内ネットワークを構築したい、あるいはパフォーマンス改善に向けて既存の社内ネットワークを再構築したい、そう考えている企業担当者の方は多いはず。ビジネス遂行にネットワークが必須の現代では、日々増大するトラフィックへの対応は業務効率化・生産性向上に直結する重要な課題だからです。最適化されたネットワーク構築の方法は?アウトソーシングした場合の費用相場は?悩みを抱える担当者の方も少なくないでしょう。そこで本記事では、単一拠点・多拠点での構成例も含めた社内ネットワークの基本・構築方法・手順、アウトソーシングした場合の費用相場を解説!社内ネットワーク構築時に注意しておくべきポイントも解説していきます。

社内ネットワークの基本はLANとWAN

PC・スマートフォン・プリンターなど、自宅でも複数デバイスの活用が珍しくない現代では、自身でホームネットワークを構築する方も多いはず。そんな方であれば、構築したホームネットワークが、ルーターを介してインターネットに接続されていることはご存知でしょう。

社内ネットワークも基本的な仕組みはホームネットワークと同様。つまり、LAN(Local Area Network)とWAN(Wide Area Network)で構築されるのが社内ネットワークの基本です。以下から、種類の異なるそれぞれのネットワークの特徴をおさらいしていきます。

LAN(Local Area Network)とは?

LAN(Local Area Network)とは、エリアを限定して構築されたネットワークのこと。社内ネットワーク(LAN)では、ルーターからスイッチを介してクライアントPCにスター接続される「有線LAN」のほか、Wi-Fiルーターを設置して無線でクライアントPCと接続する「無線LAN」が活用されています。

物理的なEthernetケーブルを使う有線LANは、安定した回線速度が確保できるメリットがあるうえ、10Gbps対応製品が登場するなど、さらなる高速化が図られているのも魅力。反面、工事費が高めになること、スマートフォンが接続できないデメリットもあります。

一方、モバイルデバイスも接続できる無線LANは、工事費が抑えられるメリットがあるほか、オフィスのフリーアドレス化への対応もスムーズ。ただし、回線が不安定になりやすい、速度面やセキュリティ面で有線LANに及ばないデメリットも。現代では、有線・無線LANを併用する企業がほとんどです。

WAN(Wide Area Network)とは?

WAN(Wide Area Network)とは、その名の通り広域なエリアを対象に構築されたネットワークのこと。一般的には、距離の離れた拠点同士をつなぐネットワークの意味で使われますが、広義の意味ではインターネット網もWANに含まれます。

無線も含めたルーターに「WANポート」が搭載されているのはご存知の通り。例外的にLANが隔離されるケースもありますが、社内ネットワークはなんらかの形でLANとWANが接続される場合がほとんどです。

社内ネットワーク構築例:単一拠点の場合

社内ネットワークをどのように構築するかは、企業・店舗ごとのビジネススタイルに応じて若干異なりますが、単一拠点のみでビジネスを展開する中小企業の場合は、以下のようなネットワーク構成になる場合が多いといえるでしょう。

LANで構築された社内ネットワークと、インターネット網であるWANをルーターで接続し、スイッチングハブによるスター接続でPC・プリンタ・サーバの各デバイスが接続されることがわかります。

オフィスがワンフロアであれば、スイッチングハブはメインの1台のみでも賄えますが、複数フロアがある、部門ごとに部屋が分離している場合はサブのスイッチングハブやWi-Fiルーターが併用されます。

DMZ(DeMilitarized Zone)とは?

現代ビジネスでは、どのような企業・店舗でも自社ホームページの運営は絶対条件。そのためのWebサーバを自社内に設置する際は、非武装地帯と訳される「DMZ(Demilitarized Zone)」に隔離するのが基本です。

DMZとは「LAN / WANそれぞれから隔離された専用ネットワーク」のこと。Webサーバに代表される「外部に公開される」サーバはサイバー攻撃を受けやすいというセキュリティリスクが。万一Webサーバが攻撃されても、社内ネットワークが影響を受けないよう、DMZを構築して隔離しておくのです。

費用相場:単一拠点の社内ネットワーク構築の場合

それでは、単一拠点のみの社内ネットワーク構築をアウトソーシングした場合、費用相場はどの程度を見ておけばいいのか?LANに接続されるデバイス数にも左右されますが、1フロア・PC25台程度の社内ネットワーク構築する場合の、おおまかな費用感を紹介しておきましょう。

項目 費用相場
ネットワーク設計費用 10万円程度
ネットワーク構成図作成費用 10万円程度
ネットワーク構築工事費用 20万円程度
ネットワーク設定費用 5,000円程度 / PC1台
プリンター設定費用 1万5,000円程度 / 1台
ルーター設定費用 2万5,000円程度
機器管理台帳作成費用 10万円程度

ネットワーク設計費用・構成図費用

「業務をスムーズに遂行するために、社内ネットワークに求められる要件」を具現化するには、技術的な観点で適切なネットワークを設計しなければなりません。このネットワーク設計にかかる費用が、1フロア・PC25台程度で約10万円ほどです。

もちろん、フロア数・PCの台数が増えればネットワーク設計費用も高額になります。また、設計したネットワークは構成図として残しておく必要も。このネットワーク構成図作成にかかる費用も、おおよそ10万円程度を見ておくべきでしょう。

ネットワーク構築工事費用・設定費用

設計図を元に、ルーター・スイッチ・サーバ・PC・プリンターなどをEthernetケーブルで接続し、社内ネットワークを構築していくためにかかる工事費用が、1フロア・PC25台程度でおおよそ20万円ほどです。

ケーブルに足を引っかけるようなことがないように、モールも活用しながら進められるのが基本。フロア数が増える、OAフロアを採用するなどであれば工事費用も高額になります。

一方、無線LANのみで社内ネットワークを構築するなら、約5万円程度からと、工事費用を抑えることも可能。社内ネットワークに接続するPCの設定も依頼する場合は、1台あたり約5,000円程度からというのが費用感です。

オプション費用

オフィスに欠かせない複合機・プリンターなどのネットワーク設定をはじめ、オプションとして依頼できる作業項目もあります。DMZを構築するためのルーターセグメント設定を依頼するなら約2万5,000円程度から。

各PCへのアプリケーションインストール、スイッチの設定や、ネットワークに接続される各機器のスペック・設定を一覧にした「機器管理台帳」の作成も依頼できます。

セキュリティオプション費用

個人情報・機密情報を扱う社内ネットワークではセキュリティ対策が必須。こうしたセキュリティ対策もオプションとして依頼できます。

項目 費用相場
アンチウイルスソフト導入 5,000円〜 / PC1台
ウイルス対策サーバ設置 30万円程度
ファイアウォール機器設置 15万円程度
WAF環境の構築 30万円程度
PCの暗号化対策 3万円程度 / PC1台

社内ネットワーク構築例:多拠点の場合

ここまでで、単一拠点の社内ネットワークを構築するケースを中心に解説してきましたが、遠隔地を含む多拠点展開する企業の場合はどうなるのか?以下から解説していきましょう。多拠点であっても社内ネットワークの基本は変わりありませんが、もっとも異なるのは拠点間接続、インターネット接続などの「WAN」です。

多拠点展開する企業の社内ネットワークは、拠点間を専用線・VPNなどのWANで接続する一方、インターネットとの接続は、本社にあるプロキシサーバを介して各拠点と接続する「本社プロキシサーバ集中型」が採用されるケースがほとんど。

これによって、社内ネットワークからの情報漏えいリスクを軽減するとともに、外部攻撃からのリスクも軽減しているのです。

VPN(Vietual Private Network)とは?

VPN(Viertual Private Network)とは、インターネットに仮想の専用線を設定することで、特定のユーザーのみが利用できるようにした専用ネットワークのこと。

従来は物理的な専用線で拠点間接続される場合がほとんどでしたが、費用が高額、1対1の接続に限定されるデメリットがあるため、VPNへ置き換える企業が急増しています。VPNには、大きく以下の4つの種類があります。

種類 特徴
インターネットVPN インターネット網を利用して仮想専用線を設定
エントリーVPN 通信事業者のオープンIP網を利用して仮想専用線を設定
IP-VPN 通信事業者のクローズドIP網を利用して仮想専用線を設定
広域イーサネット 通信事業者の広域イーサネット網を利用して仮想専用線を設定

プロキシサーバとは?

プロキシサーバとは、社内ネットワークとインターネットを中継し、高速かつ安全な通信を確保するための仕組みを持つサーバのこと。サーバでウイルスチェックできる、端末のIPアドレスを保護して匿名性を確保できる、キャッシュ機能を持つためクライアントPCやネットワークの負荷を軽減できるなどのメリットがあります。

多拠点展開するほとんどの企業が「本社プロキシサーバ集中型」を採用する理由は、各拠点ごとにプロキシサーバを設置することによる管理面、コスト面での負担を軽減できるからだといえるでしょう。

費用相場:多拠点社内ネットワーク構築の場合

多拠点展開する企業の社内ネットワーク構築をアウトソーシングすれば、規模が大きくなる分だけ費用相場は高額になります。

ネットワーク設計費用が拠点数に応じて2倍・3倍となるわけではありませんが、構築工事費用は面積・端末台数に応じた費用がかかると見ておけばいいかもしれません。それでは、単一拠点になかった「VPN」「プロキシサーバ」の費用はどの程度なのでしょうか?

種類に応じてVPNの費用は異なる

大きく4種類あるVPNですが、なにを選択するかによって費用やパフォーマンスは異なります。たとえば、もっとも手軽な「インターネットVPN」なら、約2〜5万円程度の設定費用で仮想専用線を利用できるでしょう。ただし、インターネット環境にパフォーマンスが左右される、設定や管理は自社が責任を負う必要があるなどのデメリットも。

一方の「IP-VPN」なら、帯域保障によってある程度のパフォーマンス確保が可能なほか、セキュリティ面で有利なメリットが。ただし、通信事業者のクローズドIP網を利用するため、約5,000円〜5万円程度の月額料金、3万円程度の初期費用が必要と費用感はやや高めになります。

プロキシサーバは有料製品が必須

プロキシサーバに関しては、無料で利用できるものも多数存在しますが、法人として活用するのであれば有料製品の選択が必須。セキュリティ面で大きな不安がある、パフォーマンスが低下してしまう可能性があるのがその理由。

長期契約でも月額5万円からの費用がかかる場合もあるため、決して負担は軽くはありませんが、社会的信用を失うことを考えればプロキシサーバの導入は必須です。

社内ネットワークの構築手順

ここまででLAN / WANを含む社内ネットワークの基本、構築例、アウトソーシングした場合の費用相場などを解説してきました。それでは、実際に社内ネットワーク構築するためには、どのような手順を踏めばいいのか?簡単に紹介していきましょう。

社内ネットワークの現状把握・要件の定義

自社で社内ネットワークを構築する場合でも、アウトソーシングする場合でも必要になる最初のステップが、既存ネットワークの現状把握と問題解決に必要とされる要件の定義です。

具体的には、現状の不満点・問題点を洗い出し、理想とする環境を実現するにはどのように社内ネットワーク構築すればいいのか?必要な要素・足りない要素を要件としてまとめていきます。

新規で社内ネットワーク構築を検討する場合も含め、数年先まで見越したうえで要件を定義していくことがポイント。たとえば、事業拡大に応じた従業員数を見越したうえで、端末の接続台数拡大に対応できるようにするなどです。

社内ネットワークの設計

構築する社内ネットワークの要件を具体的な設計図としてまとめていくステップ。自社内にIT部門を持つなど、ネットワークに関するリソースがあればともかく、多くの場合は外部事業者にアウトソーシングすることになるでしょう。実際の構築工事に関しても同様です。

このステップで重要になるのは、社内ネットワークをできる限りシンプルな構造に設計すること。複雑になればなるほど、万一のトラブルが発生した場合の復旧が難しくなってしまいます。

管理・運用のマニュアル化

ネットワーク構築工事と並行して進めておきたいステップが、社内ネットワークの管理・運用のマニュアル化です。

構成図として全体像を残しておくのはもちろん、日々の管理方法、想定されるトラブルと対処法、それぞれの担当者などを明らかにしておくのがおすすめ。ネットワーク障害による業務への影響は計り知れないため、ダウンタイムを最小限に抑える工夫が必要です。

社内ネットワーク構築時のポイント

社内ネットワーク構築で重要になるのは、設計の大前提となる「ネットワークに求める要件」です。数年先を見据えた適切な社内ネットワークを構築するには、要件を定めるにあたって押さえておきたいポイントがあります。以下から簡単に解説していきましょう。

適切なネットワーク規格の選定

最適な社内ネットワークを構築するには、目的・用途に応じてLAN / WANの適切なネットワーク規格を選定しなければなりません。これは社内ネットワークの転送速度や回線品質が業務効率化に直結するから。たとえば、動画などの大容量ファイルを扱う企業であれば、最低限、ギガビットEthernetで統一する必要があるでしょう。

同様の理由で、WANに求めるネットワーク規格も充分に吟味する必要があります。一般的にはIP-VPNを活用する企業が多くなりますが、社内ネットワークに求める要件によっては、より自由度の高い広域イーサネットを採用した方がいい場合もあります。

規模に応じたネットワーク機器の選定

意外と見落としやすい要素ではありますが、社内ネットワーク構築時にはルーター・スイッチといったネットワーク機器の選定も慎重に行うべきです。たとえば、ルーターやケーブルをギガビット規格で揃えても、スイッチが対応していなければボトルネックが発生してしまいます。

また、無線LANを併用している企業で起こりやすいのが「IPアドレスの枯渇」です。スマートフォンやタブレットなどに自動でIPを割り振る設定になっていると、接続できないPCが出てくる場合も。将来的なことも含め、ネットワークの規模に応じたルーターを選定するのも重要です。

ルーターのクラス 対応するデバイスの台数
クラスA 1,600万台
クラスB 65,000台
クラスC 254台

セキュリティ対策の強化

日々新たなウイルスが発見されていることからもわかるように、サイバー攻撃の脅威は日々高まっています。これまでに攻撃被害にあわなかったから、これからも安全だとはいえないのが現状。社内ネットワーク構築を機に、さらなるセキュリティ対策の強化を検討することも重要です。

クラウド活用を見据えたトラフィック管理

ネットワーク規格の選定にも関連しますが、近年利用が拡大するSaaSをはじめとしたクラウドサービス活用を見据え、適切なトラフィック管理を検討するのも重要なポイントです。特に、本社プロキシサーバ集中型を採用する企業では、クラウド活用の活発化に伴い、インターネット回線トラフィックによるパフォーマンス悪化が問題視されています。

これを解消するためのツールとして注目を集めているのが、WANを仮想化することによって、自由度の高いWANネットワーク環境を実現できる「SD-WAN」です。セキュアかつトラフィック最適化を実現できる社内ネットワークを構築したい企業は、検討する価値があるかもしれません。

最適化された社内ネットワークを構築するには?

本記事では、構築方法・手順、アウトソーシングした場合の費用相場を含む社内ネットワークの基本を解説するとともに、ネットワーク構築時に注意しておきたいポイントも紹介してきました。社内ネットワーク構築時になにより重要なのは、数年先を見据えた要件の定義。しかし、SD-WANに代表されるように、ネットワーク技術の進化はとどまることがありません。最適化された社内ネットワークを構築するには、適切なアドバイスのできる専門家の存在が欠かせないといえるでしょう。

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