リモートデスクトップにつながらない原因と対処法|設定内容を詳しく解説

最終更新日:2023年04月28日
AOIS Consulting株式会社
監修者
代表取締役 青井真吾
リモートデスクトップにつながらない原因と対処法|設定内容を詳しく解説
この記事で解決できるお悩み
  • リモートデスクトップがつながらない原因は?
  • どのように対応すればつながる?
  • システムに詳しくなくても対処できる?

コロナ禍に伴いリモートワークが増え、リモートデスクトップを導入している企業が急増しましたが、うまくつながらないトラブルも多く発生しています。リモートデスクトップがつながらない場合はいくつかの原因が考えられるため、各対処法を順に実施することが得策です。

この記事では、リモートデスクトップの原因と対処法を、手順をまじえて解説しています。記事を読み終わった頃には、リモートデスクトップにつながらない悩みが解決し、快適なリモートワークができるようになっているでしょう。

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原因1:情報設定の不足

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リモートデスクトップがつながらない原因の1つに、情報設定が不足していることが考えられます。リモートデスクトップが接続できない場合のエラーメッセージとして、以下のいずれかが表示されている方はチェックしてみてください。

  • 「リモートデスクトップはリモートコンピューターに接続できません。」
  • 「リモートデスクトップはコンピューター”◯◯”を検出できません。」

上記の場合、必要な情報設定がうまくできていない場合があるため、次のステップどおりに実行してみましょう。

  1. 接続先PCのリモート接続設定を許可する
  2. 必要情報を確認する
  3. クライアントから接続する

下記で詳しく解説します。

1. 接続先PCのリモート接続設定を許可する

まずは、接続先PCの設定からリモートデスクトップの接続を許可しましょう。確認と設定の手順は次のとおりです。

  1. スタートボタンから「システム」を選択する
  2. 「システム情報」を押下する
  3. 「リモートの設定」を押下する
  4. 「このコンピューターへのリモート接続を許可する」を押下する
  5. 「OK」を押下することでリモート接続が許可される

コンピューターへのリモート接続を許可する段階で「ネットワークレベル認証でリモートデスクトップを実行しているコンピュータからのみ接続を許可する」のチェックは外すのがいいでしょう。

2. 必要情報を確認する

次に、リモート接続に必要となる情報を確認しましょう。リモート接続をおこなうには、コンピューター名とIPアドレスの設定や、資格情報が必要です。以下の4つの必要情報を確認し、正しい情報が設定されているかを再度確認してみてください。

  • コンピューター名を確認する
  • DNSのコンピューター名を確認する
  • IPアドレスを確認する
  • 資格情報を確認する

下記で確認方法を詳しく解説します。

コンピューター名を確認する

リモートデスクトップを接続するためには、コンピューター名(PC名)の情報が必要です。リモートデスクトップを接続する際に、コンピューター名を入力する画面が出てきますが、入力内容が誤っている場合は正常に接続されません。

以下の手順でコンピューター名を確認しましょう。

  1. スタートから右クリックで「システム」を選択する
  2. バージョン情報を選択できているか確認する
  3. 「デバイス名」を確認する

デバイス名は、リモートデスクトップを接続するときに必要となるため、控えておきましょう。

DNSのコンピューター名を確認する

リモートデスクトップを接続するためには、DNSのコンピューター名も確認しておきましょう。DNSとは、コンピューター名とIPアドレスをセットで記憶してくれる機能です。

リモート接続する際にIPアドレスを入力するのは覚えづらく、入力に手間がかかります。DNSに自動登録された情報を使用することで、コンピューター名で接続が可能となる仕組みです。

DNSのコンピューター名は利用者側での確認はできないため、サーバー管理者へ問い合わせる必要があります。まずは社内のシステム管理部門へ問い合わせることが無難でしょう。

IPアドレスを確認する

コンピューター名で接続できない場合はIPアドレスを入力することでつながることがあるため、IPアドレスも確認しておきましょう。IPの確認は、コントロールパネルから確認する方法と、コマンド(ipconfig)を利用して確認する方法があります。

コマンドから確認する手順は、以下のとおりです。

  1. ウィンドウズ画面左下の検索窓へ「cmd」と入力する
  2. 表示されたコマンドプロンプトを選択する
  3. コマンドである「ipconfig」を入力する
  4. Enterを押下し、コマンドを実行する
  5. 表示されているIPアドレスを確認する

コマンド実行後の画面からIPアドレスを見つけるのは難しいでしょう。IPv4アドレスと書かれた項目にある、数字の羅列がIPアドレスを指しているため探してみてください。

資格情報を確認する

リモートデスクトップを接続するには、資格情報の入力も必要となります。リモートデスクトップ接続時に表示される資格情報の「ユーザーアカウント」と「パスワード」が正しく設定されているかを再確認しましょう。

資格情報がわからない場合は、リモートデスクトップを管理しているシステム部門へ問い合わせてみてください。

3. クライアントから接続する

接続先PCの設定や必要情報の再確認が完了したら、クライアント(手元で操作する端末)から接続できるかどうか確認しましょう。接続は、ローカル環境でおこなうのがミソです。以下の手順で接続してみてください。

  1. スタートボタンをクリックし「Windowsアクセサリ」を選択する
  2. 「リモートデスクトップ接続」を選択する
  3. 先ほど控えた接続先のPC名を入力する
  4. 「オプションの表示」を押下する
  5. 接続先のユーザー名とパスワードを入力する

上記まで完了したら、正常に接続されるか様子をみましょう。接続できれば問題ありません。

原因2:ファイアウォール設定

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リモートデスクトップがつながらない原因として、接続先PCのファイアウォールが設定されているため、接続できないケースがあります。

ファイアウォールとは、インターネットをとおして外部から侵入する不正アクセスから端末を守るための機能。許可されていないネットワークかどうかを判断し、管理者へ通知してくれます。

もしパソコンにファイアウォールを設定している場合、リモートデスクトップの許可がなされていないと接続ができません。接続先PCでファイアウォールを設定している場合は、許可設定を確認しましょう。

ファイアウォール設定の確認方法

ファイアウォールが設定されているかどうかは、以下の手順で確認します。

  1. スタートボタンから右クリックで「設定」を選択する
  2. 「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」の順に選択する
  3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択する
  4. 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」のなかの「Remote Desktop」を探す
  5. 「プライベート」と「パブリック」のチェックボックスを両方オンにする
  6. 「OK」を押下する

手順が完了したら、リモートデスクトップにアクセスできるか確認しましょう。上記で紹介した方法はWindows10が搭載されている場合の手順です。もしセキュリティソフトをインストールしているのであれば、マニュアルに従って許可設定をおこないましょう。

原因3:ネットワーク接続

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リモートデスクトップに接続できない原因には、ネットの接続に何らかの問題がある可能性も考えられます。クライアントと接続先PCのいずれかに問題があれば、接続できないでしょう。

ネットワークの原因が考えられる場合は、ネットワーク接続状態とネットワークレベル認証の設定内容を確認します。下記でみていきましょう。

ネットワーク接続状態の確認方法

まずは、ネットワーク接続状態を確認します。きちんと接続できているかどうか確認するためには、以下の手順で確認してみてください。

  1. スタートボタンから右クリックで「ネットワーク接続」を選択する
  2. 「インターネットに接続されています」のメッセージが出ていることを確認する

上記の場合、ネットワークは正常であり、問題なく接続できています。もしメッセージが出てこなければ、問題のトラブルシューティングで対応しましょう。

ネットワークレベル認証(NLA)設定の確認方法

ネットワーク接続に問題ない場合は、ネットワークレベル認証(NLA)の設定を確認しましょう。確認内容は、接続先コンピューターでネットワークレベル認証(NLA)設定が有効であるかどうかです。

設定が有効であり、かつ以下の環境の場合はリモートデスクトップがつながらないため、設定を変更する必要があります。

  1. リモートデスクトップの接続にドメインユーザーを使用している
  2. 認証先のドメインコントローラーとの通信に問題がある

原因4:接続先PCが接続可能状態でない

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リモートデスクトップがつながらない原因として、接続先PCが接続可能状態でないことも考えられます。原因と対処法は以下の2つです。

  1. 接続先PCがスリープ状態となっていないか確認する
  2. Npcap Loopback Adapterが設定されていないか確認する

下記で詳しく解説します。

接続先PCがスリープ状態となっていないか確認する

接続先PCがスリープ状態になっていないか確認しましょう。パソコンを起動した直後はリモートデスクトップに接続できるけれども、その後接続できない事例が報告されています。原因は、接続先PCのパソコンがスリープになっていることです。

対処法として、接続先PCの電源設定を変更しましょう。「コンピューターをスリープ状態にする」の部分を「適用しない」にすることで、勝手にスリープ状態にならずに済みます。

問題を解決する別の方法として、システムの設定画面にアクセスするアプローチもあります。以下の手順で実行してみてください。

  1. 「電源とスリープ」のメニューから「スリープ」の項目をひらく
  2. パソコンをスリープ状態になるまでの設定時間を「なし」に設定する

上記のとおり実行することで、自動的にスリープになる心配がなくなります。

Npcap Loopback Adapterが設定されていないか確認する

接続先PCに原因があると考えられる場合はNpcap Loopback Adapterが設定されていないか確認しましょう。Npcap Loopback Adapterとは、開発者やSEがテストで使用する機能です。

リモートデスクトップがつながるようにするには、無効化設定をおこなう必要があります。設定方法は以下のとおりです。

  1. コントロールパネルから「ネットワークとインターネット」を選択する
  2. 「アダプターの設定の変更」を選択する
  3. 「Npcap Loopback Adapter」を無効化する

リモート接続後に画面が最大化表示されない原因とは

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リモートデスクトップが接続できても、モニター画面いっぱいに最大化で表示されないケースも発生しています。対処法は、次の2種類です。

  • リモートデスクトップ接続時に全画面の設定値へ変更する
  • 全画面用のショートカットキーを使用する

下記で詳しく解説します。

リモートデスクトップ接続時に全画面の設定値へ変更する

リモート接続後に画面が最大化表示されない場合は、接続時に全画面の設定値へ変更する方法があります。以下の手順で設定してみてください。

  1. リモートデスクトップ接続時に表示される「オプションの表示」を押下する
  2. 「リモートデスクトップのサイズを選んでください。」の箇所に表示されているバーを右端までスライドさせる
  3. 通常どおりリモートデスクトップに接続する

全画面用のショートカットキーを使用する

リモート接続後に画面が最大化表示されない場合は、全画面用のショートカットキーを使用する方法もあり、簡単に全画面表示ができます。

リモート接続後に、全画面にするショートカットキー「Ctrl + Alt + Break」を押下してみてください。

まとめ

リモートデスクトップがつながらない場合はいくつかの原因が考えられ、各対処法を試してみることが大切です。もし自分で解決できない場合は、自社のシステム部門や専門的知識を持ちあわせた担当者へ相談しましょう。

自社のリモートデスクトップの設定でお困りの場合はプロにおまかせすることも大切です。1度『比較ビズ』に相談してみてはいかがでしょうか?

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監修者の一言

本記事ではリモートデスクトップに接続できない原因と確認方法を解説していますが、利用する際は「そもそもリモートデスクトップを使うこと自体が、会社のルール上問題無いか?」ということをまず確認しましょう。

企業によってはリモートデスクトップの利用がセキュリティポリシーの観点から問題になる場合が多いので注意が必要です。作業効率の向上や高性能のPCを有効活用できるという点など、リモートデスクトップという機能は確かに利点が多いのですが、セキュリティ観点では問題があります。

不正アクセスのリスクが高まることや、何か問題が発生した場合の検知および原因調査が難しくなることがあります。そのため、リモートデスクトップの利用を禁止としている企業は多く、完全に利用禁止にしていないとしても一定の制限がある場合があります。

例えば、利用申請を出す必要がある、セキュリティ対策が万全に行われている特定のPCのみ利用可能、などのルールを設けていることが多いです。セキュリティ事故を起こさないためにも、会社で利用する場合はルールを確認しましょう。

AOIS Consulting株式会社
代表取締役 青井真吾
監修者

大学卒業後はIT企業に入社。システムエンジニアとして大手企業向けのERPシステム開発を経験。その後は、フリーのITコンサルタントとして、人材派遣会社の基幹システムの開発、不動産会社の商業施設での販促システムの導入、自動車メーカーでコネクティッドカー開発のプロジェクト管理、SIerでのSalesforceの導入、ファッション業界の企業でSalesforceと連携する周辺システムの導入を経験。現在は法人化し主に企業のシステム開発プロジェクトを支援。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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