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倉庫管理システムのWMSとは何か?メリットやデメリットも紹介

公開日:2020年09月10日 最終更新日:2022年02月09日
 株式会社ラテラルリンク
監修者
代表取締役 岩井昌弘
倉庫管理システムのWMSとは何か?メリットやデメリットも紹介

WMSという言葉を聞いたことはありませんか?物流にかかわる仕事をしたことがあれば、どこかで耳にしたことがあるでしょう。倉庫内業務を行うにあたって、作業の効率化を図りたいと思っている人も多いはずです。そのような場合、ITを駆使したWMSを導入するのがおすすめです。

WMS(倉庫管理システム)とは

WMSとは「Warehouse Management System」という頭文字をとった略称です。日本語に訳すと、倉庫管理システムになります。

具体的には材料や製品を倉庫に入れてから出すまでの一連の「作業」を管理できるシステムのことです。不良在庫を削減したり、管理を適切な場所で行うなど、倉庫管理における課題を克服できるシステムとして注目されています。

WMSが必要とされる理由とは?

物流の世界ではWMSの必要性がどんどん増しているといわれています。その理由は人間とはミスをする生き物だからです。目視や人力でのチェックではミスがどうしても起こりがちです。

データ上はあっていても物が倉庫にない、間違った顧客に商品を送ってしまうというミスは人間だけのチェックだと起こりえます。エクセルの管理でミスがあって、出庫すべき商品が見当たらないというアクシデントも時折聞かれます。

多種多様な商品の在庫状況の確認や、日々の入出庫が大量に発生した場合にはチェックミスも起こりやすいです。WMSであればシステムが一括管理してくれるので、在庫管理ミスが起きる確率も人力のみと比較して着実に減らせます。

在庫管理システムやERPとの違い

物流におけるシステムにはWMSのほかにもいろいろな種類があります。特にその中でもERPやTMS、在庫管理システムとはしばしば比較されます。しかしそれぞれに役割が異なるので区別しましょう。

管理の範囲が異なる

WMSとERPの違いですが、一言で言ってしまえば管理の範囲の違いといえます。ERPは会計や販売管理をはじめとした基幹システムを統合するシステムのことです。こうすることで、経営の効率化を図ることができます。

一方、WMSとは倉庫内の業務に関する管理に特化しています。ERPだけだと在庫数の把握のみに範囲が制約されるので、倉庫管理を行うには不十分です。現場よりのシステムであるWMSを導入しようと検討する企業も増えているわけです。

管理対象が異なる

WMSと在庫管理システムにも相違点があります。それは管理の対象についてです。在庫管理システムはその名の通り、在庫自体が管理対象となるシステムです。

一方、WMSの場合、倉庫業務が管理対象のシステムです。在庫管理業務の中にWMSの倉庫管理業務が含まれる形です。

在庫管理システムは倉庫内の在庫管理を行います。一方、WMSの場合、倉庫内の在庫だけでなく、人員や設備の管理も対象にしているのも違いの一つです。

管理のフェーズが異なる

WMSの比較対象としてもう一つ、TMSが出てくる場合もあります。TMSとは日本語に訳すと配送管理システムになります。両者は管理を行うフェーズに違いが見られます。

WMSはこれまでに何度か紹介したように、倉庫内業務の管理を行うためのシステムです。一方、「TMS」とは出庫から配送までの管理を目的にしたシステムです。順番的にはWMSがあって、次にTMSという流れになります。

WMS(倉庫管理システム)の機能一覧

WMSでできることは主に2つです。その2つの機能とは以下の通りです。

  • 在庫管理機能
  • 入荷管理機能

倉庫の管理の中でも重要なのは、在庫がいくらあって、いつ出すのか、いつ倉庫に入ってきたか。このポイントを押さえるためには、上で挙げた2つの機能はいずれも欠かせないものといえます。

在庫管理機能

WMSの一つ目の機能は、在庫管理機能です。こちらの機能を駆使すれば、入出庫時の商品数の把握だけでなく、ある場所や保存状態などの管理が容易になります。食料品であれば、消費期限の管理もこちらで賄えます。

倉庫の原則の中に先入先出があります。たとえ同じ型番や品番でも、長期間古くなったものを保管するようなことはありません。パッケージがどんどん新しいものに変わってしまいますし、製造年月日も記載されているから、古いものからどんどん出庫する必要があります。

WMSの在庫管理機能を活用すれば、いつ入荷して製造年月日がどうなっているのか把握しやすくなります。出荷する際にどれをピッキングすればいいかがすぐにわかり、作業効率性もアップします。

入荷管理機能

WMSのもう一つの機能として、入荷管理機能があります。入荷時と出荷時、商品の個々のチェックをシステムが賄ってくれます。従業員の負担を軽減できますし、ミスを防止する効果も期待できます。

人力でチェックすると、どこかでミスが起きる可能性があります。数字上問題はなくても置かれている場所が間違っている、担当者が不在の時に想定外のアクシデントで商品が持ち出されると、後々数が合わなくなってしまうことも起こりえます。

もし数字の合っていない状態でビジネスをすると、在庫がないのに出荷する約束をしてしまうこともあり得ます。いざ出庫しようと思ったら、肝心の品物がなく、顧客との信頼関係が揺らぐ恐れもあります。

WMS(倉庫管理システム)のメリット

WMSが注目されているのは、導入することで様々なメリットが期待できるからです。そのメリットは以下のようなものです。

  • 作業効率化
  • ヒトとモノの流れの把握
  • コストの削減
  • 経営指標の明確化

作業効率化

WMSを導入することで、作業効率化を図れるのは大きなメリットです。WMSとは商品情報をデータベース化するシステムのことです。バーコードリーダーで商品情報を読み取り、情報端末にキー入力します。

このような作業を導入することで、ミスの削減効果が期待できます。たとえば作業を間違えた場合には音や画面で警告してくれるので、担当者も気づきやすいです。人の作業をシステムがチェック、サポートできるわけです。

作業を簡易化できることで効率化が図れます。従来の伝票や指示書への記入や目視による照合作業が不要になるからです。従業員の負担が大幅に軽減されるでしょう。

WMSは作業の平準化できるところも魅力の一つです。担当者のキャリアに関係なく、誰でも一定レベルの作業ができるようになっています。ベテランの作業員に依存する必要がなくなり、誰でもスムーズに作業を進められるわけです。

ヒトとモノの流れの把握

WMSを導入することで、ヒトとモノの流れを把握しやすくなるのもメリットの一つです。企業にとって欠かすことのできない三大要素があります。その三大要素とは、ヒト・モノ・カネです。

このうちの2つであるヒトとモノの管理が一気にできます。具体的にはだれがいつどこで何の作業をしたかということが可視化できるわけです。

このような情報を正確に把握できれば、従業員の作業量を適切に調整できます。特定の従業員だけに負荷のかかるようなシステムを直ちに改善できるようになります。

従業員の作業状況を把握できるということは、勤務評価も適切に行えることを意味します。作業員も頑張ればきちんと評価してくれるので、仕事に対するモチベーションを今まで以上に高められるわけです。

コストの削減

倉庫の業界では全体のコストに占める人件費の割合はどうしても大きくなります。倉庫業でコストカットをするためには人件費の圧縮が一つ重要なポイントになります。

この人件費カットの期待がかかるのは、WMSです。WMSでシステム化をすれば、今までより少ないスタッフで現場を切り盛りできます。しかも作業の平準化もできるので、スタッフの熟練度もあまり関係なくなります。

ということは今までアルバイトや派遣など非正規雇用のスタッフに任せられなかった仕事も割り振りできます。その結果、人件費削減効果も期待できます。

作業効率化もコスト削減効果に寄与します。以前と比較して効率性がアップすることで、同じ作業もより短時間で完了します。そうなると残業や早出をする必要がなくなり、その部分の人件費を削減できるわけです。

システム化することで、作業ミスのリスクも軽減できます。ミスが起きた場合のイレギュラーな対応のために人員を駆り出す必要もなくなり、不必要な費用もカットできるのもWMSのメリットの一つです。

経営指標の明確化

WMSを導入することで、倉庫管理にかかわるデータがどんどん蓄積されていきます。これは企業にとって大きな財産になります。データを積み重ねていくことで、いわゆるビッグデータになります。

膨大なデータを積み重ねられれば、これを分析することで今後の作業に活かせるかもしれません。たとえば出荷状況の予測をより正確に立てられ、迅速な準備ができます。

ERPやBIツールなどと併用すれば、ビッグデータの集計や分析も自動的に行えるようになります。従業員はほかのことに専念でき、労働生産性が従来以上にアップする可能性もあるわけです。

WMS(倉庫管理システム)のデメリット

WMSにはメリットのある半面、デメリットもありますので注意しましょう。WMSを導入することで想定されるデメリットとして、主に2つの項目が挙げられます。

  • 新たなコストの発生
  • WMSに関する教育や指導の必要性

新たなコストの発生

WMSを導入することで懸念されるデメリットの中の一つに、新たなコストの発生が挙げられます。新しくシステムを導入することで、コストの発生するのはどうしても避けられません。

WMSのコストとして想定されるのは、まず初期投資です。そのほかにWMSが使いこなせるようになるまでのコストも考えておかないといけません。

WMSに関する教育や指導の必要性

WMSを導入するデメリットとしてもう一つ考えないといけないのは、教育や指導面の問題です。WMSを多くの労働者が使いこなせるようになるためには、教育にある程度の時間や労力をかける必要があります。

場合によっては従業員が導入を反対する可能性があります。「新しいことを覚えるのが面倒」「今のままで切り盛りできているからいい」といった理由などです。

もし教育がスムーズに進まなければ、マニュアルを作成するのが有効な対策です。わからないことがあれば、まずはマニュアルを見てもらって自分で解決できれば、作業に滞りの生じる頻度も少なくなるでしょう。

WMSを導入する際には、メーカーのサポートがどうなっているかも確認しましょう。使用方法や手順について、手厚く指導してくれるようなメーカーの方が安心です。

WMSを導入する際には、作業者のストレスを軽減するために有効であることを現場のスタッフに周知することが大事です。現場でのミスや事故を未然に防ぐということをしっかり説明して、スタッフの同意を得ましょう。

WMS(倉庫管理システム)の選び方

WMSを導入する場合、いろいろな製品を比較することになるでしょう。その中でも考慮してもらいたい項目がいくつかあるので、それらを押さえたうえで選定しましょう。

業界との相性の良しあし

WMSによってどのような業界や業種とマッチするかが若干変わってきます。そこで自分たちの業界で多く導入されているシステムかどうか確認しましょう。

またWMSを導入することでどうなりたいのか、具体的なビジョンをしっかり持つことも大事です。漠然と「これは人気だ」とか「なんか機能が多くて便利そう」といった感じで選ぶと、見誤る恐れもあるので注意したほうがいいです。

サポート面が充実しているか

WMSを提供している業者のバックアップがどの程度かについても、比較したほうがいいです。セキュリティ面やデータのバックアップは基本です。

その他にも24時間いつでも対応してもらえるか、リモート対応可能かも重要な比較ポイントといえます。柔軟に対応してくれる業者であれば、システムトラブルが発生しても迅速に対処してもらえるので安心です。

まとめ

倉庫管理はこれからの時代、ますます重要になるでしょう。物流を支える意味もありますし、近年増加傾向の通販サイトの利用で倉庫の役割が増しています。

倉庫管理をスムーズに行うためには、WMSの導入を検討したほうがいいです。システム化することでヒューマンエラーが起こりにくくなりますし、作業効率も向上していくはずです。

ただ実際に導入するとなると、外部の力を頼りたいと思うでしょう。その場合には日本最大級のビジネスマッチングサイトである比較ビズを利用しましょう。一括見積もできるので、費用を安く抑え、レベルの高いサービスを受けられます。

監修者の一言

WMSは、物流をアウトソーシングするか、自社でおこなうかによって、その関わり方は変わってきます。

物流アウトソーシング、具体的には、入荷や検品、保管、ピッキング、発送といった物流業務全般を外部に委託する場合、倉庫では、すでにWMSを使って業務をおこなっていることが多いでしょう。EC事業者であれば、ECで利用している受注管理システムや、商品管理システムとスムーズに連携できるかを確認しましょう。

自社物流の場合は、WMSを選定し、導入することになります。アウトソーシングの場合と同様に、自社システムとの連携がスムーズかどうかという点に加え、自社の業種に合っているか、業務にマッチしているかを確認しておきましょう。WMSは、現場の社員が活用することになります。スムーズに導入できるよう、現場を巻き込んで導入を進めると良いでしょう。

導入支援サービスや、導入後の物流コンサルティングを提供しているWMSもあります。導入後すぐに使いこなせるかどうか自信が無い場合は、これらの有無を確認して、WMSを選定するのもよいでしょう。

 株式会社ラテラルリンク
代表取締役 岩井昌弘
監修者

徳島県出身。名古屋大学情報文化学部卒業。同大学院人間情報学研究科修士課程修了。2006年有限会社ラテラルリンクを設立。名古屋市で、Webシステム開発を中心に、Web構築全般、Web活用支援に従事。クライアントは、中小・零細企業から東証一部上場企業、国立大学まで幅広いニーズに対応。経済産業省認定「スマートSMEサポーター」。

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