ISO9001を取得する方法は?取得するメリットや注意点2つも解説

最終更新日:2023年07月13日
ペコラボ
監修者
品質コンサルタント 岸本祥奈
ISO9001を取得する方法は?取得するメリットや注意点2つも解説
この記事で解決できるお悩み
  • ISO9001を取得する方法?
  • ISO9001を取得する手順は?
  • ISO9001を取得するメリットや注意点は?

「ISO9001を取得したいが、取得する手順がわからない…」という方必見!

この記事では企業経営者やマネージャーに向けて、 ISO9001を取得する方法や具体的な手順について解説します。最後まで読めば、ISO9001を取得するメリットもわかります。

ISO9001は、品質管理システムの確立と継続的な改善を促進します。ISO9001を取得する際の注意点も紹介しているため、品質管理担当者もぜひ参考にしてください。

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ISO9001を取得する方法

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ISO9001認証を取得するためには、要求事項に基づいた品質マネジメントシステムを構築し、ISO認証機関の審査を通過する必要があります。品質マネジメントシステムは、品質に関する方針や目標を策定し、それらを達成するためのプロセスや手法を管理する仕組みです。

ISO9001は、自力で取得するか、ISOコンサルタントの協力を得ることで取得できます。ISO9001の取得を検討するほとんどの組織は、ISOコンサルタントを起用しています。審査プロセスの円滑化や効率化が図れますが、組織の要件や予算に応じて自力での取得も可能です。

ISO9001の取得費用

ISO9001の取得費用は、必要な「ISO審査費用」と、場合により必要になる「設備費用」およびISOコンサルタントへの「報酬」の合計です。費用は組織の規模やISOの適用範囲により異なります。企業規模ごとの例は、以下のとおりです。

  企業規模20名程度の費用 企業規模50名以上の費用
ISO審査費用 40万円〜 100万円〜
ISOコンサルタントの報酬 50万円〜 100万円〜

上記の表は、ISO9001の適用範囲を1つに絞った場合の費用を示しています。複数の拠点にISO9001を適用する場合は、費用はさらに高額になる可能性があります。

具体的な費用は組織の状況や要件により異なるため、ISO認証機関やISOコンサルタントとの相談を通じて正確な見積もりを取得しましょう。
ISO9001の取得費用は以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

ISO9001を取得する手順

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ここからは、ISO9001を取得する手順を紹介します。

  1. 理解と準備
  2. マニュアル作成
  3. 体制の整備
  4. 実務の運用
  5. 実務の運用とISO認証機関の選定
  6. 初回登録審査
  7. 定期審査

1. 理解と準備

ISO9001を取得する最初の手順は、ISO9001の要求事項を理解し、組織内での適用範囲を確定することです。リーダーシップチームがコミットメントを示し、プロジェクトを立ち上げます。

品質マネジメントシステムの構築に向けた準備を行い、関係者に対して意識の啓発や教育を行います。この段階では、組織のニーズや目標にあわせて要求事項を適切に適用する計画を立てましょう。

2. マニュアル作成

ISO9001を取得する手順の中で、マニュアル作成は重要なステップです。まずは、品質マネジメントシステムに必要な文書を作成します。品質方針や目標を策定し、組織のプロセスや手順を文書化しましょう。

これにより、品質マネジメントシステムの実施方法や責任分担が明確化されます。マニュアルは、品質マネジメントシステムの基本となるドキュメントであり、審査の際に審査員が確認する対象となります。

3. 体制の整備

組織内で品質マネジメントシステムを遂行するために、役割と責任を明確化し、適切なリソースを割り当てます。関係者には品質マネジメントシステムの重要性と役割を説明し、参加と貢献を促しましょう。

トップマネジメントはリーダーシップを発揮し、組織の方針や目標を明確に示します。品質責任者や品質チームを任命し、品質マネジメントシステムの運営を担当させます。体制の整備には組織の協力と関与が必要であり、明確なコミュニケーションとサポートが重要です。

4. 実務の運用

品質マネジメントシステムを日常業務に適用し、プロセスの改善と品質目標の達成に向けた活動を継続的に行います。内部監査を実施し、システムの評価を行い、問題や改善点を特定しましょう。

適切な措置を講じて問題を解決し、マネジメントレビューを通じて体制の見直しや改善を行います。実務の運用は品質の継続的な向上を実現するための重要なプロセスです。

5. 実務の運用とISO認証機関の選定

ISO9001を取得する手順の一環として、実務の運用とともにISO認証機関の選定が重要です。信頼性と専門知識を持つISO認証機関を選ぶことが求められます。複数のISO認証機関をリサーチし、各機関の評判や経験、実績を調査します。

価格だけではなく、提供されるサービスや対応力、審査プロセスの透明性も考慮しましょう。ISO認証機関とのコミュニケーションを行い、認証取得の意思を伝え、審査の予定や手続き、費用などの詳細を確認します。選んだISO認証機関との協力と信頼関係は、スムーズな認証取得のために重要です。

6. 初回登録審査

ISO9001を取得する手順の中で、初回登録審査は重要なステップです。認証機関の審査員が組織を評価し、ISO9001の要求事項への適合性を確認します。審査は2回行われ、組織の文書や記録の確認、プロセスの実地視察、関係者へのインタビューなどが審査項目です。

審査員は品質マネジメントシステムの適用状況や改善の取り組みを評価し、審査結果を報告します。初回登録審査は品質マネジメントシステムの適合性を確認する重要なステップであり、組織は審査に備えて準備と改善を進める必要があります。

7. 定期審査

定期審査は2年間(1年に1度ずつ)行い、その後「更新審査」に合格した場合は3年ごとに更新が必要です。定期審査では、組織が品質目標を達成し、要求事項を遵守しているかを確認します。

審査結果は報告され、適合性の維持や改善活動に関する提案や要求がある場合は対応しましょう。定期審査を通じて、組織は品質マネジメントシステムの継続的な改善を促進し、ISO9001認証の有効性を維持します。

ISO9001を取得するメリット3つ

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ここからは、ISO9001を取得するメリットを3つ紹介します。

  1. 企業の信頼性が上がり安心感をアピールできる
  2. 顧客満足度が向上する
  3. プロセスの効率化とコスト削減が可能になる

1. 企業の信頼性が上がり安心感をアピールできる

ISO9001の認証を取得すると、企業の信頼性が向上し、顧客や取引先に対して安心感をアピールできます。ISO9001は国際的な品質マネジメント基準であり、その認証は厳格な審査を通過した証明です。

認証を持つことで、組織は品質管理体制やプロセスの信頼性を証明し、顧客に高品質な製品やサービスの提供を保証できます。顧客は信頼できる企業との取引を好む傾向があり、ISO9001の認証はその信頼性を強調する効果があります。結果として、顧客の獲得や取引の拡大、企業の市場競争力の向上につながるでしょう。

2. 顧客満足度が向上する

ISO9001の認証を取得すると、顧客満足度が向上します。組織がISO9001に基づいた品質管理を実施することで、製品やサービスの品質を一貫して向上できます。

品質の向上により、不良品やクレームの削減、納期遵守、正確な仕様の提供などが実現され、顧客は高品質な製品やサービスを受けられるでしょう。顧客満足度の向上は、リピート購買や口コミによる新規顧客の獲得につながり、結果として企業の業績向上に寄与します。

3. プロセスの効率化とコスト削減が可能になる

ISO9001の認証を取得すると、プロセスの効率化とコスト削減が可能になります。プロセスの効率化により生産性が向上し、作業時間やリソースの浪費を減らせるためです。

品質管理の徹底により不良品や欠陥の発生を減らし、再作業やクレーム処理のコストを削減できます。組織は効率的なプロセスを確立することで、生産性の向上とコスト削減を実現し、経済的な利益を得られるでしょう。

ISO9001を取得する際の注意点2つ

ここからは、ISO9001を取得する注意点を2つ紹介します。

  1. 取得後の認証維持や更新を行う
  2. 取得費用や更新費用が発生する

1. 取得後の認証維持や更新を行う

ISO9001の認証を取得した後は、認証維持や更新に注意が必要です。内部監査や外部監査により、品質マネジメントシステムの適合性や継続的な改善活動が評価されます。監査結果に基づいて是正措置を実施し、課題の解決とシステムの向上を図ります。

更新時には、認証機関の要求事項に適合していることを示す記録の保持も重要です。組織全体で品質マネジメントへの取り組みを継続し、ISO9001の認証維持や更新することで、持続的な品質向上と顧客満足度の維持を実現します。

2. 取得費用や更新費用が発生する

ISO9001の認証を取得する際は、取得費用が発生します。ISO審査費用や設備費用、ISOコンサルタントの報酬などが含まれ、具体的な金額は組織の規模やISOの適用範囲により異なります。

ISO9001の認証を維持し更新する際にも、費用が発生するため注意が必要です。更新費用には監査費用や文書管理費用などが含まれ、組織の規模や監査の頻度により変動します。

認証機関やISOコンサルタントとの契約において費用や支払い条件を明確に合意し、予期せぬ負担を回避することが重要です。

まとめ

ISO9001は、品質管理システムの確立と継続的な改善を促進します。品質目標の明確化やプロセスの標準化、品質監査などを通じて品質を向上できるでしょう。

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よくある質問とその回答

  • ISO9001の更新をやめた企業の理由は?

    ISO9001の更新をやめる企業にはいくつかの理由があり、主に「企業の方針や戦略が変わった」「取得後にも高い更新費用がかかる」「書類作成や保管に手間がかかる」「業界内での競争力や顧客の要求に対して必須ではなくなった」などの理由です。

    これらは一般的な理由ですが、企業ごとに異なる事情や状況が存在します。多くの企業がISO9001の認証を目指しており、特に顧客の要求や市場の競争力を高めるために取得を検討しています。

  • ISO9001の取得費用に適切な勘定科目は?

    ISO9001の取得費用に適切な勘定科目は、登録審査費用支払手数料や年会費、雑費などが妥当です。ISOに関連する費用は持続的に発生するため「ISO関連費用」という、特別な勘定科目を設けて処理することも有効です。

監修者の一言

ISOマネジメントシステムの認証取得にはそれなりに費用がかかるため、特に中小企業はなるべく費用がおさえられるよう自力で認証取得したいとお考えのことでしょう。

しかし、中小企業は経験者の確保が大企業に比べて難しいため、とりあえず未経験者にやらせてみたものの「品質マネジメントシステムの構築に計画の何倍も時間がかかり過ぎてしまい、最終的にISOコンサルタントに依頼するより人件費が高額になってしまった」、「途中で挫折して認証取得を諦めてしまった」、「品質マネジメントシステムが最適化されておらず、認証取得前より生産性が下がってしまった」というような失敗に陥りがちになります。

そのため、「費用を抑えたいけれど失敗はしたくない!」という企業は、なるべく柔軟にスポット対応してもらえるISOコンサルタントを選択し、本当に必要な部分に必要な分だけ支援を受けるなどして費用も質も両立できるようにISOコンサルタントを上手に賢く利用されることをお勧めします。

ペコラボ
品質コンサルタント 岸本祥奈
監修者

1991年生まれ、滋賀県在住。製造業界でQMS構築/運用、ISO9001/JIS認証維持管理、化学物質管理を中心とした品質保証および品質管理業務に約12年間従事した後、2022年に品質コンサルタントとして独立。これまでの経験を活かして品質保証および品質管理に関する情報発信や中小企業向けにQMS構築/運用支援、外部認証取得/運用支援、化学物質管理支援、ISO事務局業務の代行などを行う。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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