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内装工事の種類と費用相場

内装工事の主な種類は以下のとおりです。

壁紙・クロスの張り替え
フローリング・床材の張り替え
キッチン・トイレなど水回り
リフォーム・リノベーション
防音工事

工事の種類によって費用相場が大きく変わるため、自分が必要とする工事と費用を慎重に検討することが重要です。

1.壁紙・クロスの張り替え

部屋の壁紙・クロスの張り替えを検討している場合、費用相場は1平方メートルあたり1,000円～1,500円です。内装のなかでも、壁紙やクロスは部屋の印象を大きく左右する重要な要素といえるでしょう。経年劣化や汚れが目立つようになってきたなら、張り替えのタイミングです。

壁紙やクロスを張り替える際、素材・柄の選び方によって空間の雰囲気を大きく変えることができます。内装工事会社に依頼すると、工事が1日〜2日で完了するケースが多く、手軽な内装の変更として人気です。

2.フローリング・床材の張り替え

フローリングや床材の張り替えを内装工事会社に依頼する方も少なくありません。費用相場は1平方メートルあたり6,000円～1万円です。フローリングやクッションフロアなど床材の張り替えは定番の内装工事であり、部屋の雰囲気を変えるのに効果的といえます。床材の経年劣化やきしみ音、日焼けや色落ちなど見た目の変化が気になるときに検討できるでしょう。

無垢材、複合材、タイルなど、どのような素材を使うかによって価格も施工方法も異なるため、使用目的や生活スタイルに合った選択が重要です。床材やフローリングの内装工事と並行して、断熱性の設置や防音性の向上を目的とする工事を行う方もいます。

3.キッチン・トイレなど水回り

中規模の内装工事として、キッチンやトイレなどの水回りを新しくするケースもあります。キッチン、浴室、トイレは、劣化による漏水や不具合が起こりやすい部分です。定期的な点検と早めの内装工事により、安全・快適な暮らしを送れるでしょう。

水回りの設備を新しくする内装工事の場合、費用相場は以下のとおりです。

システムキッチン	50万〜150万円
トイレ	15万〜50万円
お風呂	50万〜150万円
洗面台	10万〜50万円

近年では、環境に配慮した節水型・省エネ型の設備が充実しており、機能性が高く水道代も節約できる内装工事が人気です。工事が必要な範囲に応じて部分交換から全体改修まで可能であるため、予算と必要な工事をバランスよく検討しなければなりません。

4.リフォーム・リノベーション

間取りの変更やデザインの刷新など、規模の大きな内装改修工事をリフォームやリノベーションといいます。老朽化した建物を新築の状態に戻すことをリフォーム、既存の建物の価値をさらに高める内装工事をリノベーションと呼ぶのが一般的です。リフォーム・リノベーションする箇所や建物の種類によりますが、通常の費用相場は80万円～400万円になるでしょう。

リフォームやリノベーションなどの内装工事では、ライフスタイルの変化やライフステージにあわせて空間を最適化できる点が大きなメリットです。高齢化に対応するためのバリアフリー化、子育てが一段落したあとの間取りの変更など、機能性とデザインの両立がポイントといえるでしょう。頻繁に行える内装工事ではないため、長期的な視点での計画が必要となります。

古民家やオフィスのリフォーム・リノベーションを検討している方は、以下の記事も参考にしてください。

古民家リノベーション・リフォームの費用相場は？費用を抑える方法も紹介

オフィスリノベーションの費用相場はどのくらい？メリットや注意点も解説！

5.防音工事

防音工事は、生活音や外部からの騒音を軽減する内装工事の一種です。隣家との距離が近いマンションや集合住宅での需要が高まっています。6畳部屋の防音工事の費用相場は、10万円～300万円です。

具体的な工事内容とそれぞれの費用相場は以下のとおりです。

二重窓を取り付ける	5万〜12万円
防音ガラスに変える	5万〜15万円
壁の内側に防音材をいれる	20万〜25万円
換気口を防音仕様に取り替える	2万〜5万円
床材を張り替える	5万円〜25万円
床材の下に遮音材を入れる	30万〜80万円
部屋を防音室にリフォームする	230万〜400万円
組み立て式の防音室を設置する	50万〜250万円

窓、壁、床、天井など構造ごとに施工方法が異なるため、専門知識を持った内装工事業者の選定が重要です。快適な住環境を守ることに加え、ご近所付き合いを円滑に進めるための重要な工事といえるでしょう。

内装工事の流れ

内装工事を業者に依頼する場合、工事全体の流れは以下のとおりです。

事前打ち合わせ・プランニング
見積もり作成と契約
工事の準備
施工
仕上げ・検査・引き渡し

内装工事の期間はそれほど長くないのが一般的ですが、事前の準備やプランニングに期間をかけることで満足度の高い工事が行えます。

1. 事前打ち合わせ・プランニング

内装工事では、施主と業者による綿密な打ち合わせが必要です。どのような工事を希望しているのか、家族構成や生活スタイルはどのようなものか、予算はいくらかなど、条件に応じたプランニングが工事の品質と満足度を左右します。

素材選びやレイアウトの相談はもちろんのこと、将来のメンテナンスや点検も考慮に入れるといいでしょう。プロである内装業者の提案も踏まえつつ、内装工事を行う箇所や材質、レイアウトを決定すべきです。

2. 見積もり作成と契約

内装業者と打ち合わせを行った後、正式な見積もりを取ります。工事内容、材料費、施工期間などが明記されたわかりやすい見積書であるかを確認しましょう。内装工事の費用相場を知るため、複数の業者から相見積もりを取るのが効果的です。

見積書の内容に納得できたなら、契約書を交わして正式な依頼となります。トラブル防止のため、契約内容は必ず書面で確認・保管しておきましょう。

3. 工事の準備

契約締結後、資材の手配や現場調査、近隣への挨拶などの準備が進められます。大規模なリフォーム・リノベーションが行われる場合、仮住まいが必要になるケースもあるでしょう。

加えて、内装工事では家財の移動や養生も必要です。あらかじめどのような作業をしておくと工事がスムーズに進むか確認しておき、できる限り内装業者に協力するといいでしょう。

4. 施工

内装工事がスタートすると、騒音や粉じんなどが発生することもあります。自宅に住みつつ、一部の部屋で内装工事が行われる場合、職人や工事関係者がプライベートな空間を行き来する可能性があります。

内装工事は天候に左右されることがあまりないため、工程表どおりに工事が進むのが一般的です。それでも、内装業者に作業を丸投げするのではなく、工程ごとに進捗確認や打ち合わせを行うといいでしょう。万が一、工事の途中で変更してもらいたい点が発生した際は、作業している職人ではなく担当者に相談することが重要です。