天井の張り替え費用はどのくらい?コストを抑える6つの方法を解説!
- 天井の張り替えにかかる費用はどのくらい?
- 天井を張り替えるタイミングはどうやって分かる?
- 天井の張り替え費用を抑える方法はある?
天井が汚れたり雨漏りしたりしているのであれば、張り替えを検討する必要があります。天井の張り替えは工事の種類や面積によって3万円〜10万円ほどの費用がかかるので、コストを抑える方法について知っておくとよいでしょう。
この記事では、天井の張り替えにかかる工事の種類と費用について解説します。天井の張り替えを計るタイミングや費用を抑えるポイントについても紹介するので、天井のリフォームを考えている方はぜひ参考にしてください。
天井張り替えの費用相場
天井の張り替え工事にはいろいろな種類があり、費用相場も変化します。工事の種類と費用相場はおよそ上記のとおりです。
クロスの張り替えは5万円〜8万円
クロスの張り替えは、低コストで行えることに加え、シミやヤニなどの天井の汚れが目立たなくなるため人気の工事です。
クロスの種類もさまざまで、防音性や吸湿性、消臭効果のある商品も販売されています。デザインに加えてクロスの特徴を生かした張り替えができるとよいでしょう。
石膏ボードの張り替えは3万円〜7万円
天井のクロスの張り替えの際に、石膏ボードが傷んでいることがわかったなら、石膏ボードの張り替えが必要になります。費用相場は3万円から7万円前後です。とくに天井に大きな穴が空いていたり劣化が激しかったりする場合には、石膏ボードとクロスを両方張り替えなければならないので、費用が高くなります。
天井板の張り替えは5万円〜10万円
天井がクロスではなく木材を使っている場合、天井板の張り替え費用は5万円から10万円前後です。とくに天然木材を利用している天井であれば、費用が高額になるケースがあります。無垢材を使えば高級感あふれる天井板になり、合板を使えば木材の温もりと低コストの両方を実現可能。メンテナンスのしやすさで天井板を選ぶのも賢い方法です。
天井の破損部分の補修は2万円〜5万円
天井に穴が空いていたり、雨漏りしていたりする場合、破損部分の補修が必要になり、費用相場は2万円から5万円前後です。天井の小さな穴であれば数千円程度で済む可能性がありますが、穴が大きくなると10万円近くの出費になることも。天井の破損を見つけたら、できるだけ早く修理を依頼するとよいでしょう。
天井の張り替えを検討するタイミング4つ
天井の張り替えを検討するタイミングは、主に上記の4つです。
目に見えて汚れてきたとき
天井が目に見えて汚れてきた場合には、天井の張り替えを検討すべきです。天井にシミができるほど汚れるケースでは以下のような原因が考えられます。
- 雨漏り
- ネズミの糞尿
- 2階からの水漏れ
- たばこのヤニ汚れ
どの原因も天井に大きなダメージを与えるものです。汚れがひどくなった天井は掃除するのが難しいため、天井の張り替えによってきれいにするのがよいでしょう。
雨漏りしているとき
雨漏りの場所を発見するとともに天井リフォームを行うことで、雨漏りの影響を取り除けます。一度雨漏りの影響を受けてしまうと、天井やクロスにカビが発生しやすくなるので、できるだけ早く対処しなければなりません。
築年数が15年を超えたとき
築年数が15年を超えた家も、天井の張り替えを検討できます。築15年はまだ新しいと感じるかもしれませんが、早めにリフォームすることで費用を抑えられるケースもあるのです。
とくに天井裏は普段目に見えない部分なので、築15年目前後に専門業者に見てもらい、張り替えが必要かどうか判断するとよいでしょう。思わぬ部分が老朽化している恐れもあるので注意が必要です。
天井に破損部分を見つけたとき
天井に壊れている部分がある場合にも、張り替え検討すべきです。小さな穴であれば簡単な補修で十分ですが、大きな傷や穴があるケースでは張り替えの方がよいでしょう。
破損部分を隠すために天井のクロスや石膏ボードを部分的に直すと、見た目が悪くなってしまうかもしれません。部分的な補修と張り替えのどちらがよいかは、専門の業者に尋ねてみることができます。
天井の張り替え費用を抑える6つのポイント
天井の張り替え費用を抑えるポイントは上記の6つです。
安い材料を使う
天井の張り替え費用を抑えるためには、安い材料を使うのが1つのポイントです。天井の張り替え費用は材料費と施工費、廃材の処理費に分けられ、材料費がかなりの割合を占めます。安い材料を使えば、費用を大幅に抑えることも可能です。
材料の質を下げすぎるのは要注意。天井リフォームの満足度が下がるほど安い材料を使うのは避けるべきです。満足できる範囲で可能な限り安い材料を選びましょう。
相見積もりを取る
天井の張り替え費用を抑える別のポイントは、相見積もりを取ることです。複数の業者から見積もりを取ることで、工事の適正価格を把握できます。
一番安い業者に天井の張り替えを依頼すればよいわけではありません。あまりに安すぎる見積もりを出してくる業者は手抜き工事の恐れがあります。適正価格の範囲内でできるだけ安い業者を探しましょう。
補助金を活用する
自治体によっては、天井の張り替えやリフォームに補助金を出していることがあります。補助金・助成金を活用すれば、工事の費用を抑えることが可能です。10万円から20万円前後の補助金制度を設置している自治体も複数あるので、近くの役場で確認してみるとよいでしょう。
自社施工の業者に工事を依頼する
天井の張り替え費用を抑えるためには、自社施工の業者に工事を依頼するのも1つの手です。工事を受注して、下請けや孫請け業者が施工すると、中間マージンが発生し費用が高額になります。大手のハウスメーカーに工事を依頼するのも安心感がありますが、自社施工を売りにしている地元の工務店も選択肢に入れておくとよいでしょう。
火災保険が適用されないか確認する
天井の張り替えの原因によっては、火災保険が適用されるケースがあります。自然災害によって雨漏りが発生した場合、火災保険が適用される可能性が高いです。自然災害とは、風災や雹(ひょう)、台風、雪災など。自然災害の後に雨漏りが発生したら、保険会社に連絡し天井の張り替え費用を負担してもらえるか相談しましょう。
DIYで修理する
天井の小さな補修であれば、DIYで行って費用を抑えられます。ホームセンターでは、天井の補修キットが安価に手に入るので、自分で修理できるでしょう。天井の穴が大きかったり、雨漏りや害獣被害などがあったりする場合には、専門の業者に依頼した方が効果的です。
天井張り替え以外のリニューアル費用
天井の張り替え以外のリニューアル費用は以下のとおりです。
天井を高くするリフォーム | 6万円〜35万円前後 |
---|---|
和室での板張り天井のリフォーム | 8万円〜25万円前後 |
天井の断熱リフォーム費用 | 7万円〜20万円前後 |
天井の防音リフォーム費用 | 40万円〜80万円前後 |
天井の面積によって費用が大きく変わる可能性があります。必要に応じて天井の張り替え工事のタイミングでリフォームを検討してみましょう。
天井を高くするリフォーム費用
天井を高くするリフォーム費用は、天井の構造や配線の処理によって6万円から35万円前後です。天井を既存のものより高くすることで、圧迫感を取り除き開放感のある部屋になります。天井が高くなれば背の高い家具を置けるのもメリットです。
高い天井の部屋は冷暖房が効きにくくなるのがデメリット。家の構造によってはリフォーム自体が行えないこともあるので注意が必要です。
和室での板張り天井のリフォーム費用
和室の板張り天井のリフォームにかかる費用は、6畳の部屋で8万円から25万円前後です。板張り天井は、クロスの張り替えより工事が大規模で費用も高額になります。費用を抑えたい場合には、無垢材や天然木の化粧板ではなく、合板を使用するとよいでしょう。合板であればメンテナンスも楽に行えるのがメリットです。
天井の断熱リフォーム費用
天井に断熱材を取り付けるリフォームでは、7万円から20万円前後の費用がかかります。天井の裏側に断熱材を敷く方法と、天井に断熱材を貼り付ける方法があり、後者の方が低コストです。天井の断熱リフォームによって、夏の冷房や冬の暖房が効きやすくなり、快適に過ごせます。
天井の防音リフォーム費用
天井の防音リフォームにかかる費用は、40万円から80万円前後です。上の階に生活音や騒音を伝えたくない方は防音リフォームを検討できるでしょう。防音リフォームには吸音材や遮音材が用いられ、部屋の構造や天井の材料によって使い分けられます。
遮音性の低い木造家屋に住んでいたり、高い防音効果を期待したりする場合には、100万円から200万円前後の費用がかかるケースも。防音の程度や使う材料を慎重に検討して、費用を抑えなければなりません。
天井の張り替えリフォームで注意したい2点
天井の張り替えリフォームでは、注意すべき点が2つあります。
天井の張り替え時は解体作業が発生する場合がある
天井の張り替え時には、解体作業が発生する場合があります。クロスの張り替え程度であれば問題ありませんが、天井板の張り替えや天井裏への断熱材の設置では、天井をいったん解体しなければなりません。
解体作業中は危険で部屋に入れないことに加え、ホコリが出るので家具はすべて別の部屋に移動させておきましょう。かなりの騒音が発生することも覚えておくべきです。
部屋の雰囲気が大きく変わるため材質や色は慎重に選ぶ
天井の張り替えでは、天井材やクロスの色や材質を慎重に選ばなければなりません。天井が部屋全体の雰囲気に与える影響は非常に大きく、天井の色や材質で部屋の印象はガラッと変わります。
クロスの色やデザイン、天井板の種類と部屋の壁紙のデザインが合っていないと、違和感のある仕上がりになってしまうかもしれません。壁紙や壁材と同系色のクロスを選ぶ、家具の色と合わせるなどの工夫が必要です。
天井の張り替え費用でよくある質問
天井の張り替え費用相場のほかにも、さまざまな疑問や質問が出てくるかもしれません。天井の張り替えについてよくある質問を2つ見ていきましょう。
天井の張り替え工事の費用の内訳は?
天井の張り替え工事の費用は、主に以下の3つに分けられます。
材料費 | クロスや天井材の価格 |
---|---|
施工費 | 工事にかかる人件費や道具の費用 |
処理費 | 廃棄物の処理費用 |
できるだけ安い材料を使う、リフォームの範囲を絞る、天井を解体しないリフォームにするといった工夫で天井の張り替え費用を抑えられます。あまり費用を抑えすぎると満足のいくリフォームにならない恐れがあるので注意しましょう。
天井の張り替えは6畳・8畳でも変わる?
天井の張り替え費用は6畳と8畳で変わります。天井の張り替え費用は1平方メートルあたりの値段が決められており、面積をかけて総額が計算されるのが一般的です。1畳は通常約1.62平方メートルなので、6畳はおよそ約9.7平方メートル、8畳は約13.0平方メートル。単純に面積で比較すれば1.3倍の費用がかかることになります。
まとめ
今回は天井の張り替え費用を中心に解説しました。
クロスの張り替え | 5万円〜8万円 |
---|---|
石膏ボードの張り替え | 3万円〜7万円 |
天井板の張り替え | 5万円〜10万円 |
天井の破損部分の補修 | 2万円〜5万円 |
材料費を抑える、相見積もりを取る、自社施工の業者を選ぶなどの方法で、効果的に費用を抑えられます。低コストで質の高いリフォームが行えるように、慎重に費用を検討しましょう。
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京都市出身。同志社大学法学部を卒業後、京都工芸繊維大学造形工学科へ編入学。2000年「ローバー都市建築事務所」設立。京都工芸繊維大学大学院建築設計学 前期博士課程修了。設計実績 約500件。2006〜2018年 毎日新聞京都版 朝刊「きょうと空間創生術」第1回〜第274回執筆掲載。京町家再生・古民家再生から、大規模商業施設まで、幅広く多方面にて様々な設計を行う。京都の伝統的な建築と現代的建築を融合させる手法を特徴に、先人が育んできた生活の知恵や幸せに暮らす方法を調和的にアレンジし提供する。
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「天井リフォーム」と聞くと、なんだか馴染みのないリフォームのような感じがしますが、実は天井も居住性の向上に大きく関係する大切なポイントとなります。
通常は、平面で均一となっている天井も、実は天井裏に使えるスペースがあることが多く、その部分をうまく活用しながら、折り上げ天井にしてみたり、照明を設置してみたりとアイデア次第で、部屋の雰囲気を大きく向上させることができるのも、「天井リフォーム」の特長です。
最近では、照明器具がLED化されることにより、小型で演出性の高い照明器具も開発されていますので、10年前では難しかった小さなスペースにも、雰囲気のよいライティングプランを計画することが可能になりました。
普段、あまり気にすることの少ない天井ですが、豊かな暮らしに華を添える、大切なインテリア要素ですので、専門家のアドバイスを受けながら、うまく「天井リフォーム」を行っていただければと思います。