オフィスリノベーションの費用相場はどのくらい?メリットや注意点も解説!

 SD住宅相談室
監修者
SD住宅相談室 花沢 雅樹
最終更新日:2023年03月07日
オフィスリノベーションの費用相場はどのくらい?メリットや注意点も解説!
この記事で解決できるお悩み
  • オフィスリノベーションにかかる費用はどのくらい?
  • オフィスをリノベーションするメリットは何?
  • オフィスリノベーションの費用を抑えるポイントは?

オフィスが古くて使い勝手が悪い場合、社員の業務に対するモチベーションや生産性の低下、離職につながりかねません。オフィスリノベーションには多額の費用がかかるため、費用相場を把握しコストを削減する方法について知っておくことは重要です。

この記事では、オフィスリノベーションにかかる費用相場について詳しく解説します。メリットや注意点も紹介するので、オフィスのリノベーションを考えている方は参考になさってください。

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オフィスリノベーションの費用相場【種類別】

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オフィスリノベーションの1坪あたり費用相場は以下の通りです。

フルリノベーション 約30万円/坪
ポイントリノベーション 約10万円/坪
スケルトン 約20万円〜30万円/坪

一般的にオフィスは社員1人あたり4坪程度なので、5人のオフィスであれば20坪程度、オフィスリノベーションの費用は200万円から600万円前後です。

オフィスの広さ、工事内容、家具の質などによっても費用は大きく変わるので注意が必要。間取りの変更や配線を隠すための二重床の設置などが含まれると費用が高額になる傾向があります。

フルリノベーションは1坪あたり約30万円

オフィスリノベーションの中でも、フルリノベーションを行う場合には1坪あたり30万円前後の費用がかかります。フルリノベーションとは、オフィスのデザインやレイアウトをすべて1から設計することです。

老朽化したオフィスの一新、会社のイメージ向上に効果的なのが大きなメリット。費用が高額になることに加え工期が長くなる点に注意しましょう。

ポイントリノベーションは1坪あたり約10万円

ポイントリノベーションを採用する場合、費用相場は1坪あたり10万円前後です。ポイントリノベーションとは、オフィス全体ではなく部分的に必要な箇所を回収する方法。床や壁だけの改修、部分的な間取りの変更、水回り設備の交換などが該当します。

低コスト・短期間で工事が可能ですが、改修しなかった部分とデザインの調和を取らなければならない点に注意しましょう。

スケルトンは1坪あたり約20万円〜30万円

スケルトンでオフィスリノベーションするのであれば、1坪あたり20万円から30万円前後の費用がかかります。スケルトンは、天井や床、壁をすべて撤去し、骨組みだけにしてから間取りや内装、照明、空調設備をデザインする方法です。

自由なカスタマイズが可能で、デザイン性の高いおしゃれなオフィスにできるのがメリット。天井を取り払うオフィスリノベーションでは、空調が効きにくくなったり音漏れによる苦情が出たりする恐れがあります。

オフィスリノベーション費用の内訳

オフィスリノベーションの費用は、作業ごとに細かく分かれています。作業ごとにどの程度の費用がかかるのかを把握しておくと、費用を削減するヒントになるでしょう。オフィスリノベーション費用の内訳は以下のとおりです。

  工事内容 費用
軽天工事 天井や壁への骨組み設置 総額の約10%
内装工事 クロスや塗装、木製建具の設置 総額の約50%
建具工事 サッシや自動ドアなど建具の取付け 総額の約10%
設備工事 電気、ガス、水道、空調設備の設置 総額の約20%
外装工事 外壁や門扉の改修 総額の約10%

内装工事が費用総額の約半分を占めているので、可能な限り安い材料を使う、リノベーションする部分を限定するなどの方法で費用を抑えられます。

オフィスリノベーションのメリット3つ

オフィスリノベーションによって得られるメリットは主に以下の4つです。

オフィスリノベーションのメリット3つ

コスト削減につながる

オフィスリノベーションは、長期的にみるとコスト削減につながります。古いオフィスの場合、断熱効果の高い材料が使われておらず、冷暖房の効率が悪いことが少なくありません。

オフィスリノベーションで空調効率を高めたり、断熱材を交換したりすれば、光熱費を節約できる可能性があるのです。

掃除が簡単に行える材料やメンテナンスが容易な素材を使ってオフィスリノベーションすれば、メンテナンス費用を抑えられるでしょう。

社員同士のコミュニケーションを促進する

オフィスリノベーションによって、社員同士のモチベーションが高まり、コミュニケーションが促進される点もメリットです。オフィスリノベーションでは、社員が休憩できる場所やくつろげる空間を設置することが多く、一時的にリフレッシュして仕事に集中できます。

休憩場所では社員同士の話も弾みやすくなり、より効果的なアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。社員同士のコニュニケーションが活発になることで、生産性の向上や離職率の低下にも期待できます。

会社のイメージアップに貢献する

オフィスリノベーションは、会社のイメージアップに貢献します。企業の玄関やオフィスは、企業理念や業務内容、社員への配慮を訪問者に伝えられる場所です。

新しくきれいなオフィスにすることはもちろん、自社ブランドをアピールする場所として活用するとよいでしょう。

リノベーションできれいなオフィスにすることで、多くの人に好印象を与えることができ、企業の採用戦略にも生かすことができます。

オフィスリノベーションの注意点3つ

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オフィスリノベーションの注意点は以下の3つです。

  • 一時的な業務場所の確保
  • 原状回復の費用と契約内容
  • 関連する法律の確認

一時的な業務場所の確保

オフィスリノベーションを行っている間、一時的な業務場所を確保しなければなりません。

スケルトンでオフィスリノベーションを行うのであれば、別の場所で業務ができるよう引越しする必要があるでしょう。一時的な引越しはかなりの作業量になるので、前もってよく計画しておくべきです。

オフィス内に仮オフィスを作り、引越しせずにオフィスリノベーションを行う企業もあります。フルリノベーションやポイントリノベーションでは、まだ工事が入らない部屋、もしくはすでに工事が完了した部屋で業務を続けられるかもしれません。

原状回復の費用と契約内容

賃貸物件の場合、原状回復が契約内容に含まれていることがほとんどです。間取りの変更や設備の交換などのオフィスリノベーションを行ったなら、退去時には元の状態に戻さなければならないでしょう。

原状回復の範囲は契約内容によって異なります。どこまで原状回復しなければならないのか、どの程度の予算が必要になるのか確認することが重要です。

関連する法律の確認

ビルに入居しているオフィスであれば、建築基準法や消防法を順守しながら工事を行わなければなりません。

間取りを変更したり、通路を追加したりした場合、火災報知機やスプリンクラー、消火器などの消化設備が設置されているか、通路幅が条件を満たしているか確認すべきです。

フルリノベーションやスケルトンに伴ってデザインやレイアウトを1から行うのであれば、専門家の意見を取り入れた方がよいかもしれません。

オフィスリノベーションの費用を抑える3つの方法

オフィスリノベーションの費用を抑える方法は以下の3つです。

オフィスリノベーションの費用を抑える3つの方法

場所によって安い素材を使用する

クロスや床材、設備、家具などにこだわりたい気持ちがあるかもしれません。すべてのこだわりを実現すると、リノベーションの費用が非常に高額になる可能性があります。

妥協できる場所では安い素材を使用することで、リノベーションの費用を安く抑えられるでしょう。すべて安い材料にしてしまうと、リノベーションの満足度が下がる恐れがあるので注意が必要です。

相見積もりを取る

オフィスリノベーションの費用を抑えたいのであれば、相見積もりを取ることが必須です。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取ることで、工事の適正価格を知る助けになります。

必ずしも一番安い業者がよいわけではありません。突出して安い見積もりを出してくる業者には要注意。適正価格を提示する業者の中で、信頼できるところと契約しましょう。

打放しコンクリートのオフィスにする

オフィスリノベーションの費用は、打放しコンクリートのオフィスにすることでも削減できます。天井や壁の仕上げをせずに、あえて打放しコンクリートを残すことで費用を抑える方法です。

一見すると無機質な打放しコンクリートですが、手付かず感を出したり秘密基地のような雰囲気を感じられたりするデザイン性が人気を集めています。打放しコンクリートのオフィスは空間を広く取れるため、開放感が生まれるのもメリットです。

オフィスリノベーションの費用のまとめ

オフィスリノベーションの1坪あたりの費用は以下のとおりです。

フルリノベーション 約30万円/坪
ポイントリノベーション 約10万円/坪
スケルトン 約20万円〜30万円/坪

費用を抑えたい場合には、できるだけ安い材料を使う、相見積もりを取る、天井や壁の仕上げをせず打放しコンクリートのオフィスるにするなどの方法を検討しましょう。

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監修者のコメント
 SD住宅相談室
花沢 雅樹

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

オフィスが自社所有か賃貸で借りているかによって、リノベーション工事の規模や内容が変わります。前者の場合はリノベーション工事を自由に計画することが可能ですが、後者の場合は原状回復を視野に入れた計画が望ましいです。

オフィスのリノベーション工事でもっとも多いのは間取りの変更とそれに伴う内装工事かと思います。間仕切壁を軽鉄下地と石膏ボードで造る場合は、通常の建築工事のように自由に造れますが、その場合は工期が長くなり費用も高くなります。

一方で、間仕切壁を既製品のパーティションにすることで、工期短縮と設置時や撤去時の費用を抑えられますので賃貸の場合は採用しやすいです。パーティションはシンプルな見た目が多いですが、例えばエントランスやミーティングルームなど来客に見えるところはダイノックシートなどを貼ることで高級感を出せます。

また、オフィスを移転するときに転居先で既存のパーティションを再利用することも可能です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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