知らないと恥ずかしいAWSとは?【IT初心者でも丸わかり】

更新日:2020年09月30日 発注カテゴリ: Webシステム開発
知らないと恥ずかしいAWSとは?【IT初心者でも丸わかり】

AWS(Amazon Web Service)とは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのこと。ここではクラウドの仕組みや特徴、AWSの特徴や料金、中小企業のAWS導入事例などについて解説しましょう。「AWSの仕組みを理解したい」「AWSの活用方法を知りたい」というビジネスパーソンはこの記事を読めばざっくりと分かります。カンタンに解説していますので、ITに詳しくない方でも安心してください。

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「AWSとは」の前にIT初心者が知るべきキホン

「AWS」を理解する前にクラウドコンピューティングサービス(クラウドサービス)の意味を知らないといけません。ここでは、クラウドコンピューティングについて解説します。

クラウド=ネット上で様々な機能が使えるサービス

クラウドコンピューティングサービスとは、インターネット経由でコンピューターが提供する様々な機能を利用できる仕組みのこと。

ネットさえつながれば、自社で用意せずに大量の顧客データを保存できるストレージ(容量)や、膨大なデータを分析する機能など利用できます。

ネットにつながれば利用できるGmailやSpotifyなども、大きな意味で言えば、クラウドサービスの一つと言えるでしょう。

ちなみに、クラウド(雲)と読んでいる由来は諸説あります。一説には、手元の機器がネットの先にあるコンピュータにつながっている様子を、地上からは見えない「雲の上」のイメージと重ねていると言われています。

レンタルサーバーとは似てるが少し違う

インターネット上でデータの保存ができると聞くと「レンタルサーバーと同じ?」と思う方もいるかもしれません。

どちらもネットを通してサービスを利用している点で言えば共通しているのは確かです。ここでは、レンタルサーバーとクラウドの違いを説明しましょう。

レンタルサーバーとクラウドとの違いは以下の通りです。

  • レンタルサーバーは場所貸しのみ
  • クラウドは分析ツールなども提供

レンタルサーバーは、ネット上でメールやWebサイトのデータなどを保存するストレージのみを提供しています。いわば場所貸しのみ。

一方のクラウドは場所貸しも行いますし、保存したデータの解析するツールなども提供しています。後述しますが、Googleのクラウドでは、機械学習のツールも提供しています。

  • レンタルサーバーは物理的にあるサーバーをみんなで共有
  • クラウドではネット上で専用サーバーをそれぞれ保有

また、レンタルサーバーは物理的にあるサーバーをみんなでシェアするのが基本です。サーバーが持つ容量や機能をみんなで共有しています。

一方、クラウドは物理的なサーバーを共有する点でレンタルサーバーと同じです。が、サーバー内(物理的にではなく仮想的に)でユーザーに合わせてスペックなどを変えられます。

クラウドはメリットが多い

クラウドは、自社で特に用意することなく、ネット上で必要なサービスを利用できるのが特徴です。そのため、ビジネスの面で様々なメリットがあります。自社でサーバーを用意した場合(オンプレミス)と比較して解説しましょう。

メリット(1)初期投資が安い

例えば、「大量にある顧客データを自社で保存したい」となった場合で考えましょう。自社で用意する場合は以下の準備が必要です。

  • サーバー機器の選定と購入
  • サーバールームの用意
  • 必要なソフトウェアの購入

機種にもよりますが、サーバー機器一つで最低10数万円。場合によっては50万円以上になります。加えて、サーバールームの設置など付随して費用がかかります。

一方のクラウドコンピューティングは、使った分だけ費用がかかる従量課金制です。サーバー機器などを購入する必要はありません。

一概には言えませんが、最低数万円からでも利用できます。オンプレミスの初期費用と比べてかなり安く利用できるのです。

メリット(2)スグに利用できる

自社でサーバーを揃えるとサーバー機器の購入から始まり、自社でITインフラを構築しなければなりません。これらを用意するには数週間から数ヶ月はかかります。

一方のクラウドコンピューティングでは、こうした環境をすでにサービスを提供する会社が用意しています。そのため、ネット上で申し込みすれば、スグに使えてしまうのです。

メリット(3)拡張しやすい

自社サーバーの場合、容量を増やす際には新たに機器を買い足すなどの手間がかかります。例えば、Webサービスをリリースして予想以上にユーザーが増えた場合で考えましょう。

自社で用意した場合はすぐに容量を増やせないため、サーバーダウンなどを引き起こすリスクがあります。

一方のクラウドコンピューティングでは、ネットで容量の追加申請を行うだけ。必要に応じて容量や機能を拡張できるのです。

「AWS」とはAmazonのクラウドサービス

さて、ようやく本題にはります。冒頭に述べましたが、AWSとはアマゾンのクラウドコンピューティングのこと。

世界で数百万、日本でも10万以上の利用者がいると言われており、クラウドコンピューティングのシェアで1位を誇ります。

ここではAWSについてカンタンに解説していきしょう。

もともとはAmazon自身が使うために開発された

AWSは今でこそ様々な企業が利用できるサービスですが、昔はAmazon社が自社のために使うインフラ環境でした。

例えば、Amazonユーザーの膨大な注文データを保管するために、Amazon S3というサービスを作ったり。大規模な支払い処理を行えるAmazon Elastic MapReduceと呼ばれるサービスを作ったり…。

もともとは自社の課題を解決するために開発したツール・環境を社外に開放し使えるようにしたのがAWSなのです。

「AWS」の特徴は「簡単・膨大・強固」

自社のために開発されたAWSですが、現在では様々な企業が利用できるようになっています。ここではAWSの特徴を簡単にご紹介しましょう。

簡単にサーバー環境をつくれる

AWSでは仮想サーバーを提供しています。仮想サーバーとは物理的にあるサーバーの中で複数の仮想的なサーバーを利用できる仕組みのこと。

サーバー機器の台数を増やさなくても、新しくサーバーを構築することが可能です。ものの数分で必要に応じてサーバーを拡張できます。

膨大なデータを保存できる

AWSの容量はほぼ容量が無限大。Webサイトやアプリのデータのバックアップデータが膨大であっても気にせず保存することが可能です。

強固な保護技術がある

Amazonのデータの保存技術は非常に優秀です。データの耐久性は99.999999999%と言われており、1万個のファイルを保存した場合、そのうち1つが障害で失われる確率は1000万年に1回。大切なデータをしっかり保存できます。

上記の他にディープラーニングに基づく画像認識サービスといった様々なツールがAWSは使えるのも特徴の一つです。

「AWS」ができること(メリット)

AWSの特徴を踏まえて、AWSでできることを簡単に解説しましょう。具体的には以下のことができます。

高負荷のアクセスにも耐えられるWebメディアやアプリが作れる

アクセスの量に応じて自動的にサーバーの容量が増加します。強固なインフラ運用が手軽に手に入るため、例えばアクセスが急増してもサーバーが落ちることはありません。安定稼働するWebメディアやアプリを開発できます。

ビッグデータ処理や画像処理を活用したITシステムを作れる

AWSではAmazonが培ってきたデータ分析処理ツールが使えます。例えば、膨大な顧客行動履歴データに埋もれている潜在価値を見つけ新たな販路を開拓することも可能です。

また、ディープラーニングを元に画像を認識するツールもAWSにあります。製造業であれば検品工程で不良品を判定するシステムを開発して、生産性を高めることもできるのです。

「AWS」の料金は使った分だけ

AWSの料金は使った分だけ支払う従量課金制です。使うサービスによって課金対象が異なります。下記で解説しましょう。

課金要素は「時間・容量・転送量」

AWSは様々なサービスがありますが、大枠は以下のような料金体制です。

サーバー 稼働時間に応じた料金体制
ストレージ ストレージ容量に応じた料金体制
データ転送 データ転送料に応じた料金体制

AWSで仮想サーバーを利用する場合、サーバーを稼働させた時間に応じて料金が発生します。利用するサーバーのスペックで単価は変わりますが、1時間あたり2円と言われています。1ヶ月(730時間)サーバーを利用した場合、単純計算で1460円です。

ストレージについては、1GB単位で課金される仕組みです。おおよその目安で1ヶ月間の1GBの契約で10円と言われています。

データ転送とはAWSに保存したデータをネットを介してユーザーが利用する際に発生するデータの流れのこと。AWSからネットにデータが流れる際にその量に応じて課金されます(その逆は無料)。転送料は1GBで約20円と言われています。

「AWS」と他のクラウドサービスとの違い

AWSの他にもクラウドコンピューティングサービスはあります。ここでは競合サービスの特徴を解説しましょう。

競合サービスはマイクロソフトとGoogle

AWSの競合サービスと言われているのは以下の2つ。どちらも世界を代表するような企業が運営しています。それぞれのサービスの特徴を簡単に解説しましょう。

サービス名 企業名
Microsoft Azure マイクロソフト
Google Cloud Platform Google

「Microsoft Azure」の特徴

Microsoft Azureの特徴は以下の通りです。

  • AWSに次ぐクラウド市場のシェア率を誇る
  • マイクロソフト製ということもありWindowsに対して親和性が高い
  • Windows Serverで自社のITインフラを構築している企業と連携が取りやすい

マイクロソフト社が提供しているのが「Microsoft Azure」。AWSに次ぐクラウド市場のシェア率を誇ります。マイクロソフト社製のサービスだけあり、マイクロソフト社の別サービス(Office365など)との連携がスムーズにできます。加えて、Windows OSを搭載したサーバーとの親和性も高いのも特徴の一つ。

例えばサーバー用OSのWindow Serverとも連携が取りやすいです。すでに自社サーバーを持っている中で、クラウドコンピューティングを利用するなら、Azureに軍配が上がるでしょう。

「Google Cloud Platform」の特徴

続いてGoogle Cloud Platformの特徴を解説します。具体的には以下の通りです。

  • Googleと同じITインフラでが手に入る
  • AIと機械学習関連のサービスを活用できる

Google Cloud Platform(GCP)とはGoogleが提供しているクラウドコンピューティングサービスのこと。Google検索やGmailといったGoogleサービスを支えるテクノロジーを使えるのが最大の特徴です。

そのため、Googleが持つ膨大なデータを処理・解析するテクノロジーも使えます。AWSもAzureもビッグデータを扱えますが、データ解析のテクノロジーはGoogleがリードしていると言われているため、データ解析を行いたい企業はGCPが良いかもしれません。

競合サービスも従量課金制

料金体系はAWS・Azure・GCPとも従量課金制です。使った分だけ支払う方式です。とは言え、実際にかかる費用感は3つのサービスで当然異なります。

例えば、Azureではマイクロソフトのサービスを利用している顧客(Window Serverのサブスクリプションを利用している など)に対して、OSの延長プログラムを無償で行うなどの優遇措置を実施。

すでにWindow Serverで自社サーバーを運用している場合は、Azureを使うことでトータルコストを抑えることが可能です。同じ従量課金制ですが、現状のIT環境によって費用感は変わります。

中小企業の「AWS」導入事例

AWSを導入している企業はソニー株式会社やNTTドコモなど大手ばかり…と思っていませんか。実は中小企業でもAWSを導入してケースが珍しくありません。

ここでは、中小企業がAWSを導入した事例を解説します。「AWSは大手向けのサービス」というワケではないことが分かるはずです。

AWSの導入事例:加藤商事株式会社

加藤商事株式会社は、一般・産業廃棄物の収集運搬を行っている企業です。社員数は78名、資本金は3000万円です。

収集工程で有害物質を含む廃棄機器の判別や報告書の作成が必要でしたが、工数が非常にかかる課題がありました。

そこで、同社はAWSが提供している深層学習による画像認識サービス(Amazon Rekognition Image)を活用し、画像から廃棄物を自動認識するシステムを開発しました。

判別対象の機器をiPhoneなどのデバイスで撮影するだけで、なんの機器か判別できるようになったため、工数の削減に成功した事例があります。

上記のように、大手企業ではなくても、自社の業務を改善するためにAWSを利用する中小企業も少なくありません。

まとめ

AWSについて解説してきました。最低限押さえるべきポイントを改めてお伝えします。

  • AWSはAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービス
  • クラウドコンピューティングサービスのシェアでAWSは1位
  • ネットに繋がればサーバーの構築やビッグデータ処理などを行える
  • ユーザー向けの大規模なWebメディアやWebサービスの構築ができる
  • 自社の業務の効率化のためのITインフラやシステムを開発できる
  • AWSは従量課金制のため使った分だけ料金が発生する
  • 大手企業だけでなく中小企業でもAWSを活用している

ビジネスを進めていくと様々な課題が立ちふさがります。この課題を解決する一つの手段として、Amazonの提供するクラウドコンピューティングサービスのAWSの利用を一度検討してみてはいかがでしょうか。

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