セキュリティホールって何?リスクや対策について解説!
- セキュリティホールっていったい何?
- セキュリティホールはどんな攻撃を受けやすい?
- セキュリティホールへの対策には何がある?
セキュリティホールがあると、情報漏洩やハッキングなどの危険性が高まり、大きなトラブルになりかねません。企業にとっても大きなリスクとなりますので、しっかりと対策を取ることが大切です。
この記事ではセキュリティホールとは何か、どのような攻撃を受けやすいのか解説します。効果的な対策もご紹介するので、企業のネットワーク管理担当者はぜひ参考にしてください。
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セキュリティホールとは?
セキュリティホールの危険性
セキュリティホールとは、セキュリティシステム上に生じる不具合のことです。ソフトウェアを開発する際、プログラマーは外部からの攻撃を防げるように設計を行います。
最初の設計に不具合やミス、バグがあると、その不具合からウイルスに感染したり情報を盗まれたりするかもしれません。これをセキュリティホールと呼びます。
セキュリティホールの対処方法
セキュリティホールが見つかると、ソフトウェアを開発したメーカーが修正プログラムを提供して不具合を解消しなければなりません。新たなセキュリティホールが見つかれば、別の修正プログラムが必要です。
サポートが終了したソフトウェアやOSを使い続けると、セキュリティホールの修正ができず、大きなリスクにさらされることもあります。
セキュリティホールと脆弱性の違い
セキュリティホールと同じように使われる言葉に「脆弱性」があります。セキュリティホールがプログラムの不具合であるのに対し、脆弱性は外部からの攻撃に対する弱点のことです。
脆弱性には、システムの管理体制や人為的ミスなど、ネットワークを取り囲む環境による弱点が含まれます。 情報漏洩やハッキングなどのトラブルが発生した場合、セキュリティホールが原因なのか、脆弱性の問題があるのかを見極めなければなりません。
セキュリティホールのリスク4つ
ネットワークのセキュリティホールは、大きなリスクをもたらします。会社の信頼を大きく揺るがすリスクもあるので、注意が必要です。セキュリティホールの主なリスクは上記の4つです。
ハッキングを受けやすい
セキュリティホールがあると、ハッキングを受けやすくなります。
社内のコンピュータがハッキングされると、コンピュータが遠隔操作によって急にシャットダウンされる、動作や処理が重くなる、Webカメラにアクセスされる等のケースがあり、とても危険です。
マルウェア感染の危険がある
セキュリティホールを放置するとマルウェアに感染する危険があります。
マルウェアは悪意あるコードのことで、パソコンに保存されている機密情報を盗んだり、感染したパソコンを他のパソコンへの攻撃に使ったりします。
マルウェアは情報漏洩のリスクを高めるだけでなく、社内の他のパソコンを感染させる危険もあるのです。
情報漏洩の恐れがある
セキュリティホールがあるシステムを使い続けると、マルウェアやハッキングにより個人情報や機密情報が盗まれる危険があります。
情報漏洩自体も企業の信頼を失墜させる問題ですが、なりすましや金銭被害などの二次被害を引き起こすリスクも無視できません。
セキュリティホールは、企業活動の継続が難しくなるほどの被害をもたらす恐れがあるのです。
ゼロデイ攻撃を受けやすい
ゼロデイ攻撃とは、セキュリティホールを修正するプログラムが提供される前に行われる攻撃を指します。セキュリティホールを解消する対策がまだない中で行われる攻撃なので、被害が広がりやすいのが特徴です。
多くのユーザーが利用するソフトウェアでゼロデイ攻撃が発生すると、非常に大きな被害が生じることもあります。
セキュリティホールへの攻撃事例4つ
セキュリティホールがあるソフトウェアに対しては、悪意ある攻撃がたびたび行われてきました。実際に多くの被害を出したセキュリティホールへの攻撃事例を4つご紹介します。
- バッファ・オーバーフロー
- SQLインジェクション
- クロスサイト・スクリプティング
- DNSキャッシュポイズニング
1. バッファ・オーバーフロー
Internet Explorer9,10に対して行われた攻撃が、バッファ・オーバーフローです。バッファとは、データを一時的に保存しておく記憶領域を指します。
バッファ・オーバーフローは、バッファの大きさを超えるデータやコードを送り込み、システムを停止させたり不正なコードを実行させたりする攻撃です。
誤作動したコンピュータは、ウイルスを拡散する発信源にされることがあるので非常に危険な攻撃といえます。
2. SQLインジェクション
SQLインジェクションもセキュリティホールに対する攻撃の一つです。SQLとはデータベース管理システムでデータを管理するための言語であり、悪意ある攻撃者は不正なSQLを入力することで情報漏洩や情報の改ざんが行えます。
Webサイトを閲覧したパソコンがウイルスに感染する仕掛けや、顧客情報の流出が起こることもあり、企業の信頼に関わる問題です。
3. クロスサイト・スクリプティング
セキュリティホールを使った別の攻撃は、クロスサイト・スクリプティングです。クロスサイト・スクリプティングは、SNSやWebサイトにある入力フォームを使った罠を指します。ユーザーが罠になっている入力フォームを使うと、偽物のWebサイトが表示され個人情報やクレジットカード情報を盗まれるのです。
罠となるサイトから別のWebサイトにクロスしてユーザーを誘導することから、クロスサイト・スクリプティングと呼ばれます。
4. DNSキャッシュポイズニング
DNSキャッシュポイズニングも、セキュリティホールを利用した攻撃の一つです。DNSキャッシュサーバーは、ユーザーからドメイン名の問い合わせを受け付け、権威DNSサーバーへの問い合わせを代行する働きをします。
セキュリティホールがあると、攻撃者が権威DNSサーバーになりすまし、DNSキャッシュサーバーに虚偽の情報を与えられるのです。ユーザーは正規の方法でドメインの問い合わせを行っているのに、攻撃者が用意した嘘の情報を提供され、偽のWebサイトや有害なサイトに誘導されます。
セキュリティホールの対策6つ
システムにセキュリティホールがあることが分かったなら、すぐに対策を講じなければなりません。会社の信頼に関わる問題なので、迅速な対応が必要です。セキュリティホールへの対策は、主に以下の6つがあります。
- セキュリティパッチが最新か確認する
- セキュリティ対策ソフトを導入する
- 社内に専門の担当者を置く
- 情報セキュリティの研修を行う
- ノウハウを持ったシステムベンダー等に相談する
- セキュリティ診断を受ける
1. セキュリティパッチが最新か確認する
セキュリティパッチとは、セキュリティホールを修正するためのプログラムを指します。 OSやシステムのアップデートを常に有効にしておき、最新の状態を保ちましょう。
小さなアプリケーションのセキュリティホールからハッキングを受けないように、どんなアプリケーションが入っているのか確認することも重要です。
2. セキュリティ対策ソフトを導入する
セキュリティ対策ソフトの導入は、どの企業でも必須の対策といえます。セキュリティ対策ソフトを導入すれば、セキュリティホールがあっても悪意ある攻撃からシステムやネットワークを守れるのです。
無料のソフトもありますが、有料のセキュリティ対策ソフトの機能は非常に充実しています。
3. 社内に専門の担当者を置く
セキュリティホールへの対策は非常に重要な業務なので、社内に専門の担当者を置くのが望ましいです。担当者は社内の情報セキュリティのルール作り、ルールの周知、他の従業員への教育などを行います。
情報セキュリティに関する業務は責任重大なので、信頼できる人材を担当者に選びましょう。
4. 情報セキュリティの研修を行う
ネットワークの利用者に対し情報セキュリティに関する正しい知識を教える研修も、セキュリティホール対策として重要です。従業員一人ひとりがリスクと隣り合わせである意識を、社内全体で共有しなければなりません。
ネットワークの利用や情報管理については、利用ルールを定めることも必要です。情報セキュリティに関する社内での方針を決め、ルール化し、定期的に周知を行いましょう。
5. ノウハウを持ったシステムベンダー等に相談する
セキュリティホールがあるか心配な場合は、システムベンダーなどの専門家に相談すべきです。セキュリティホールを防ぐためには、システムや情報セキュリティの最新情報を持っていなければなりません。
豊富な実績とノウハウを持っているベンダーであれば、今の会社に最適な対策やセキュリティソフトを紹介してくれるでしょう。社内の負担を減らすためにベンダーを利用する企業もあります。
6. セキュリティ診断を受ける
企業は積極的にセキュリティ診断を受けることでセキュリティホールを早期に発見し、効果的な対策を講じられます。セキュリティ診断は、現在のネットワークやシステムに存在する危険を洗い出すサービスです。
セキュリティ診断では、セキュリティホールの有無だけでなく、脆弱性の原因や対処法についても説明を受けられます。より詳しい診断結果を教えてくれる会社を選ぶのがポイントです。
まとめ
セキュリティホールを放置していると、悪意ある攻撃にさらされて情報漏洩やシステムダウンなどの大きな被害を受ける恐れがあります。最新のセキュリティパッチを利用し、効果的な対策を講じましょう。
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株式会社ロードマップ代表取締役。1980年岩手県奥州市出身。SEOを中心としたWEB制作から集客を行う攻めの部分と、WEBサイトのセキュリティ診断など守りのサービスをワンストップで提供。特に相談が多い誹謗中傷・風評被害対策をメインにサービス提供しており4000億売上がある企業のレピュテーションリスク予防を実施し結果を出し契約継続中。

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本記事に関しまして、教科書的な脆弱性の説明と関連して重要と思われるリスクアセスメントについて補足させていただきます。情報セキュリティでいう脆弱性とは、俗にセキュリティホールともいい、情報の漏洩や紛失、改ざんなどのリスクを発生しやすくしたり、拡大させたりする要因のことをいいます。
脆弱性は情報の取り扱いに関わる組織やシステム、設備など様々な構成要素の中に存在します。大きく分類すると設備面、技術面、管理面、制度面の脆弱性があります。設備面の脆弱性は入退室管理の不備などを指します。また技術面の脆弱性はソフトウェアのバグやネットワーク構成の欠陥などです。管理面と制度面の脆弱性は情報セキュリティ規定の不備や教育の不備などです。
脆弱性対策を考える上で、「情報資産」と「脅威」と「脆弱性」の関係性を抑えておく必要があります。脅かされる存在である情報資産と、脅威を受け入れてしまう原因となる何らかの脆弱性があってはじめて実害を及ぼすものになります。この関係性を洗い出し、顕在化の確率や顕在化した場合の損失の大きさを測定し、有効な対策を導きだす必要があります。このようなリスク分析からリスク評価を行うことをリスクアセスメントといいます。
セキュリティホール(脆弱性)は設備面、技術面、管理面、制度面、さらには大中小と無数に存在しますので、リスクの大きさや影響度を把握して、効果的に対策する必要があります。限られた予算を有効活用して最大限の対策効果が得られるようにしていく必要があり、そのためには、リスクアセスメントについて知っておくことも重要だと思います。