Windowsアプリ開発とは?おすすめ言語7選や開発手順・外注費用を解説

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年01月11日
Windowsアプリ開発とは?おすすめ言語7選や開発手順・外注費用を解説
この記事で解決できるお悩み
  • Windowsアプリとは?
  • Windowsアプリの開発方法は?
  • Windowsアプリを外注する場合の費用は?

「Windowsアプリの開発は自社で対応できる?」とお悩みの業務システム管理担当者は必見です。

Windowsアプリ開発とは、WindowsOSのみで動作するアプリの開発を指します。プログラミング言語を用いて、ソースコードを組みあわせて作成する点が特徴です。専門知識が必要なため、専門のエンジニアを雇って自社開発するか、システム開発会社に外注する必要があるでしょう。

本記事では、Windowsアプリの開発手順や方法・外注する際の費用などを解説します。記事を読み終わった頃には、Windowsアプリ開発の概要を理解して、自社にあったシステムを構築できるでしょう。

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Windowsアプリの開発とは?

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Windowsアプリの開発とは、WindowsOSのみで動作するアプリを開発することです。単純作業の自動化を設定することで、企業の業務効率アップにつながるアプリの開発ができます。Windowsは広く普及しているOSのため、誰でも簡単に操作できる点が魅力です。

Windowsアプリ開発の手順

Windowsアプリの開発手順は以下のとおりです。

  1. 要件定義:アプリ開発の目的を明確にする
  2. 設計:必要な機能を洗い出し設計する
  3. 実装:プログラムのソースコードをコーディングする

まずは、アプリ開発をする目的を明確にするところから始めます。開発理由や必要な機能を洗い出したうえで、アプリの設計を行いましょう。

アプリ設計が完了したら、ソースコードを用いてコーディングします。コーディングにはプログラミングの知識が必要になるため、専門のエンジニアを雇うか、開発会社に外注するかを選択しましょう。

1. 要件定義:アプリ開発の目的を明確にする

最初は、要件定義から始めましょう。要件定義とは、アプリ開発の目的を明確にすることです。開発したいアプリに、どのような機能が必要かを明確にするフェーズを指します。目的があいまいな状態で進めると、スムーズな開発ができません。

実装したい機能や解決したい課題を整理しておくことで、要件定義以降の進行がスムーズになります。普段使っているアプリを参考に、追加したい機能や修正したい点を書き出すことで、要件定義の明確化が可能です。

2. 設計:必要な機能を洗い出し設計する

要件定義の内容をもとに、アプリの設計を行いましょう。アプリ設計では「課題を解消するためにどのような機能が必要か」を洗い出します。機能を活用するためのデザインも検討するとよいでしょう。効率的なアプリにするためには、プログラミングの知識が必要です。

3. 実装:プログラムのソースコードをコーディングする

最後は実装を行います。実装とは、設計どおりにコーディング(プログラミング)することです。コーディングが終わったら必ず「デバッグ」作業を行ってください。デバッグとは、予定どおりにアプリが作動するか確認する作業を指します。

Windowsアプリ開発の方法

Windowsアプリの開発方法には次の方法があります。

  • プログラミングで作成する
  • ゲームエンジンを利用する
  • アプリ作成ツールを利用する

それぞれの特徴を理解し、自社にあった方法を使用しましょう。

プログラミングで作成する

プログラミングによる作成とは、プログラミング言語を用いて組み立てる方法で、最もメジャーな方法になります。プログラミングでは、開発したいアプリにあった言語選びが重要です。JavaやC言語・Node.jsなど複数のプログラミング言語が存在します。

ゲームエンジンを利用する

ゲームアプリを開発する場合はゲームエンジンを利用します。ゲームエンジンには、ゲームアプリを作る基本的な機能が備わっているため、ある程度のプログラミング知識があればスムーズな開発が可能です。

代表的なゲームエンジンの1つに「Unity」があります。Unityでは、JavaScript・C#などのプログラミング言語による開発が可能です。カスタマイズ性が高いことから人気のゲームエンジンといえるでしょう。

アプリ作成ツールを活用する

アプリ作成ツールの活用により、開発できます。アプリ作成ツールやECサイト構築ツールなどのノーコードツールが普及したため、プログラミングの知識がなくても開発が可能です。GlideやAdalo・Bubbleなどのサービスがあります。

アプリ作成ツールではコードを記載することなく、感覚的にアプリの作成が可能です。アプリをつくりたいけど、プログラミングを学ぶ時間がない人にはうってつけの方法といえるでしょう。

Windowsアプリ開発でおすすめの言語7選

ビジネス 歯車

Windowsアプリ開発におすすめのプログラミング言語は、次のとおりです。

  • Java
  • C言語
  • C++
  • C#
  • Visual Basic.NET
  • Node.js
  • Visual Studio

それぞれの特徴を理解して、開発したいアプリにあった言語を選択しましょう。

Java

JavaはJVM(Java仮想マシン)を実装することで、幅広いOSでプログラムの動作を可能にする点が特徴です。WindowsだけではなくMacでも動作を可能にするため、Webアプリの開発に適しています。

C言語

C言語は、他のプログラミング言語と比較して、プログラムを高速に動かせる点が魅力です。古くから存在する言語ですがいまだに人気があり、アプリ開発よりも組み込み系のソフトウェアで使われることが多いです。

C言語で使用するポインタと呼ばれる技術は、習得に時間がかかるため難易度が高いといわれています。なるべく時間をかけずにアプリ開発を進めたい場合は、C言語の使用を避けましょう。

C++

C++は、C言語を発展させたプログラミング言語です。高性能なプログラムの開発が特徴で、アプリ開発だけではなく組み込み系ソフトや業務システムの開発でも活躍しています。

C++には「オブジェクト指向」の考え方が付け加えられており、開発効率が向上しました。プログラムの承継機能を利用して整理し、プログラムを再利用しやすくなるメリットがあります。

C#

C#はマイクロソフト社が開発した言語で、JavaとC++がもととなって生まれたプログラミング言語です。C#はWindowsアプリやWebアプリの開発だけではなく、機械学習にも使われています。

Webを使用するアプリ開発に向いており、Webを使うWindowsアプリの開発に多く使われている点が特徴です。難しいとされているポインタの使用がないため、C言語やC++より習得が易しいとされています。

Visual Basic.NET

Visual Basic.NETは、C#と同様にマイクロソフト社が開発した言語です。私たちが普段使う言語に近い文法で扱えるため初心者でも習得しやすい反面、汎用性に欠けるデメリットがあります。

Windowsフォームアプリの開発やWebアプリ開発が可能です。プログラミングに慣れていなくても短期間でアプリの開発が可能なため、初心者におすすめのプログラミング言語です。

Node.js

Node.jsはJavaScriptを実行するためのプラットフォームで、汎用性に優れたプログラミング言語です。Webブラウザ内で使われることが多いJavaScriptをWebアプリのデータを管理するサーバー上で使用し、処理を可能にします。

Windowsアプリの開発だけではなく、スマホアプリの開発も可能です。Electronのフレームワークを使うことでMacのアプリ開発もできます。JavaScriptの知識がある方は、学習コストが低くなる点も魅力です。

Visual Studio

Visual Studioは統合開発環境と呼ばれるソフトです。コーディングやデバッグ・テストを簡単に行えます。簡単に画面作成ができる環境を整えられ、プログラミングに慣れていない人でもスムーズにアプリ開発が可能です。

Windowswアプリ開発の言語を選ぶ3つの基準

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Windowsアプリ開発の言語を選ぶ基準は、次の3つです。

  • Windowsアプリの開発に適している言語であるか
  • 開発途中の仕様変更に対応できる汎用性の高い言語であるか
  • すでに学習済みの言語から選べるか

Windowsアプリ開発の言語はさまざまあるため、ポイントを押さえて適切なものを選びましょう。

Windowsアプリの開発に適している言語であるか

Windowsアプリの開発に適している言語かを確認しましょう。言語の習得のしやすさだけではなく、開発を進めやすいフレームワークに対応しているかも重要なポイントです。

Windowsアプリの開発がしやすいフレームワークには「.NET Framework」があります。Visual Basic.NET・C#・C++・F#などさまざまな言語に対応しているため、目的に合った言語選びが可能です。言語習得の難易度や自社の相性をみて選択できる点も利点といえるでしょう。

開発途中の仕様変更に対応できる汎用性の高い言語か

汎用性の高いプログラミング言語を選択することで、開発途中に必要な機能が増えた場合に対応が可能です。機能にあわせて新しい言語の習得をする必要がなくなるため、開発がスムーズに行えます。

C#では、開発環境を使用することでUnityと連携してゲーム開発が可能です。Node.jsはElectronを利用することで、WindowsとMacの両方のOSで使えるアプリを1つのコードから作成できます。

すでに学習済みの言語から選べるか

すでに習得している言語がある場合は、その言語を選択しましょう。アプリ開発の難易度を下げられたり、学習コストを抑えたりできるためです。プログラミングの難しさの1つに、言語習得に時間がかかる点が挙げられます。すでに学習済みの言語があればスムーズなアプリ開発が可能です。

学習済みの言語がない場合は、習得のしやすさを重視しましょう。環境構築に要する時間が短く、すぐに学習が始められる言語やC#・javaなどのインターネット上に解説記事が多く存在する言語がおすすめです。

Windowsアプリ開発は自社対応と外注のメリット・デメリット

Windowsアプリの開発には自社対応と外注の2つの方法があります。自社対応と外注のどちらがよいか、それぞれのメリットとデメリットを把握して、自社にあった方法を選択しましょう。

自社で開発する場合のメリット・デメリット

自社で開発する最大のメリットは、開発が柔軟に行える点です。アプリ開発では途中で仕様変更や機能追加が多々あります。外注の場合は追加費用が発生しますが、自社対応の場合はスケジュール調整や仕様変更に柔軟に対応可能です。アプリ開発のノウハウも蓄積できます。

自社対応のデメリットは、アプリ開発が自社エンジニアのスキルに左右される点です。他には「他の業務との兼ねあいでスケジュールどおりに進まない可能性がある」「自社エンジニアの人件費が永続的に必要」などが挙げられます。

外注する場合のメリット・デメリット

外注する場合のメリットは、アプリ開発のプロに依頼できる点です。自社エンジニアがいなくても開発が可能で、クオリティの高いアプリをスピーディに手に入れられます。開発費用はかかりますが、単発的なコスト負担で依頼可能です。

外注することのデメリットは、依頼先によってアタリ・ハズレがある点です。アプリ開発のプロといってもスキルの差があり、自社のニーズを正確に汲み取ってもらえない可能性があります。自社にアプリ開発のノウハウが蓄積されない点もデメリットです。

Windowsアプリ開発の費用相場は「300万〜500万円」

Windowsアプリ開発は搭載する機能にもよりますが、外注すると「300万〜500万円」ほどかかります。費用の内訳のほとんどは人件費です。アプリの設計が複雑で機能が多いものほど開発にかかわる人数が増え、費用がかさみます。

自社エンジニアの給料相場は月給60万円程度です。スキルによって人件費が変わるため、大手アプリ開発会社の場合は月100万円以上かかることもあります。アプリ開発頻度によっては自社でエンジニアを雇うほうが安くなるでしょう。

Windowsアプリ開発を外注する際のポイント

ビジネスイメージ

Windowsアプリの開発を外注する際のポイントは、次のとおりです。

  • アプリ開発の工程を把握しておく
  • 依頼する前に要件を明確にする
  • 複数社に見積もりを依頼する

アプリ開発を外注に任せるからといって、開発工程を理解していないとアプリ開発に対する要望をうまく伝えられません。開発工程を理解したうえで、要件をしっかりと伝えることが重要です。開発会社によって費用が異なるため、複数社に相談したうえで業者を決定するとよいでしょう。

アプリ開発の工程を把握しておく

外注するからといって、アプリ開発を丸投げすると希望どおりのアプリ開発ができない可能性があります。自社にとって必要な機能が備わっており、運用しやすいアプリを開発してもらうためにも、アプリ開発の工程をしっかりと把握することが大切です。ある程度のプログラミング知識を身に付けておきましょう。

依頼する前に要件を明確にする

依頼する前に要件を明確にすることが重要です。開発中の変更はコスト増加につながります。事前に要件を明確にし、必要な機能やコストを把握して仕様を決めておくことで、莫大な追加費用を払わずに済むでしょう。

複数社に見積もりを依頼する

複数社に見積もりを依頼することが大切です。一社に絞らずに、複数社の見積もりを依頼・比較して外注業者を決めるようにしましょう。高すぎる業者や、費用が安くてもクオリティの低い業者があるため、各業者を比較検討することが重要です。

まとめ

Windowsアプリ開発の手順は、要件定義・設計・実装の順に行います。アプリ開発におすすめの言語は次のとおりです。

  • Java
  • C言語
  • C++
  • C#
  • Visual Basic.NET
  • Node.js
  • Visual Studio

アプリ開発を外注する場合にかかる費用の相場は300万〜500万円です。自社でアプリを開発できない場合は、複数社から開発費用の見積もりを取り、自社にあったものを選択するようにしましょう。

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監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

昨今のアプリケーションの動向に目を向けると、個人ではなく複数人で利用するアプリケーションは、やはりWebアプリケーションが主流と言えます。その理由としては、データ共有が容易であり、Webブラウザを開く環境さえあれば状況を選ばなくて良いことがあげられるでしょう。

その一方、Webアプリケーションと比較し、ネイティブアプリケーション(スマートフォン端末のOS上で動作するアプリケーションを指します。)の利点は動作が軽快、オフラインでも利用できる、スマートフォン端末に搭載された機能を利用できるなどがあげられます。

国内企業で利用されているパソコンのOSは主にWindowsです。シェアが高いだけあって有料無料問わず色々なWindows OS用のアプリケーションがあります。OSを開発しているMicrosoft製であれば、Microsoft Officeが代表的なアプリケーションですが、特に表計算ソフトであるExcelは多くの企業で利用されています。

実はこのMicrosoft Officeをベースとしたアプリケーションを開発することもできます。先ほど例に挙げたExcelは計算式の埋め込みだけではなく、ボタン一つでファイルを読み込みから集計加工出力といったこともできます。

Officeベースのアプリケーションであればゼロから開発するより安くなる可能性があります。システム開発会社へ相談する際はこの点も考慮してみると良いかもしれません。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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