システム運用とは?システム保守や外注する3つのメリットを解説
- システム運用とは?
- システム保守の内容やシステム運用との違いは?
- システム運用を外注するメリットは?
「システム運用の業務内容がわからない...」「自社エンジニアではなく外注するメリットはある?」とお悩みの担当者、必見です。
システム運用とは、企業に導入されているシステムが問題なく稼働するように日々実施する運用管理業務を指します。同じような業務のシステム保守は、故障・不具合など何らかの原因でシステムが停止した際に対応する業務です。
本記事では、システム運用やシステム保守の業務内容・外注する3つのメリットを解説します。記事を読み終わった頃には、システム運用の業務内容を理解して自社にあった運用方法を選択できるでしょう。
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システム運用:システムを正常に機能させる管理業務
システム運用とは、企業に導入されているシステムを正常に機能させる日々の運用管理業務のことです。サーバーの起動や停止・アプリケーションの操作・データのバックアップ・システムの監視作業などを行います。主な業務は、以下のとおりです。
- サーバーの起動・停止
- システムの監視
- セキュリティ対策
システム運用の業務内容を把握し、自社にあった運用方法を選択しましょう。
1. サーバーの起動・停止
1つ目の業務は、サーバーの起動・停止です。自社サーバーの容量やスペックによっては、一定量を超えると自動的にサーバーがストップする可能性があります。システムを使い続けるうちにサーバー負荷が高くなるためです。
システム運用では、サーバーを定期的に再起動することで、アクセス集中による負荷や自然災害などの突然のトラブルに対処できます。トラブルの原因を未然に防ぎ、サーバー負荷の抑制が目的です。
2. システムの監視
2つ目の業務は、システムの監視です。社内のシステムやツールが正常に動作しているか、日々運用・監視を行います。動作状況を確認している中で不具合や障害の予兆があれば、すぐに対応することでトラブルの防止が可能です。
日々のジョブログやリソースの使用量を監視し、問題が発生していないかを確認します。監視を続けることで不具合や障害の予兆を確認し、すぐに対応することでトラブル防止が可能です。
3. セキュリティ対策
3つ目の業務は、セキュリティ対策です。障害による機密情報の流出や個人情報の漏洩などのリスクを未然に防ぎます。サーバー情報から、外部からのアクセスを確認することでセキュリティ対策の向上が可能です。
問題が発生した場合に備えて、普段からデータのバックアップを取得することもセキュリティ対策になります。バックアップでは、データの性質にあわせて適切なスケジュールを検討しましょう。
システム運用とシステム保守の違い
システム運用とシステム保守は似ているようで業務が異なります。システム運用はシステムの監視・セキュリティ対策など日々の管理業務、システム保守は故障・不具合の対応業務がメインです。大きな違いは、システム保守はシステムを修正する必要があります。
システム障害の原因を特定し、解決へ導くためにはシステムに関する豊富な知識が欠かせません。システム保守の担当者は、システムに詳しい有資格者を担当にする必要があります。
システム運用とシステム保守は兼任可能
システム運用とシステム保守は、担当する仕事内容が異なるものの兼任が可能です。通常時はシステムの運用状況を管理させ、トラブル時には復旧作業に従事させます。通常の運用業務と非常時の保守業務は、1人のエンジニアが同時に対処できないため注意が必要です。
平時から「システム運用のスケジュールに余裕を持たせる」「緊急時における業務の優先順位や手順書を用意する」などの準備が必要になります。イレギュラーなトラブルに対応するために事前に準備しましょう。
システム運用管理業務の種類
システム運用管理業務は、以下の3種類が挙げられます。
- システム管理
- ネットワーク管理
- 業務運用管理
各運用管理業務を理解することで、自社にあった管理方法を選択できるでしょう。
1. システム管理
システム管理とは、社内のシステムが正常に稼働するようにサポートを行う業務です。システム内のハードウェア・ソフトウェアなどの資産管理、ファイル管理やバックアップ、アプリケーションの設定などを行います。
業務内容の性質上、システム管理を担当するエンジニアはサーバーやOSに関する知識を含め幅広いスキルが必要です。システムの安定稼働を実現するには、ハイスキルのエンジニアが必須になります。
2. ネットワーク管理
ネットワーク管理とは、システムのインフラ部分であるネットワークを管理する業務です。ネットワークの監視やトラブル対策・ネットワーク運用に密接に関係するセキュリティ管理などを行います。
コマンドや監視ツールを用いて、システムが正常稼働しているか・ネットワーク機器へのアクセス集中がないか監視することが主な業務です。システムダウンにつながる兆候を事前に検知して対応します。
3. 業務運用管理
業務運用管理とは、システムの業務部分の運用を行う業務です。スケジュールどおりにジョブが実行されているかの確認やバックアップスケジュールの実行・結果の正常確認などを行います。
システムをユーザーが利用するためのユーザー登録・ユーザー情報管理も業務運用管理の仕事です。業務運用管理担当者には、システムの知識のほかに、ユーザー業務に関する知識も必要になります。
システム保守:システムが停止した際に対応する業務
システム保守とは、故障・不具合など何らかの原因でシステムが停止した際の障害対応になります。主な業務は、以下の3種類です。
- システムのアップデート
- 機器のリプレース
- 不具合発生時の復旧作業
各業務の特徴をつかんで、自社にあった管理方法を選択しましょう。
1. システムのアップデート
システムのインベントリやアップデート管理を行います。インベントリとは、ローカルエリアネットワーク上のパソコンやインターネットに接続している機器が保有しているデータを一覧にしたものです。
インベントリの情報を収集して適切なバージョンにアップデート管理していくことで、障害やトラブルを未然に防げます。システムのアップロードは、システム保守には欠かせない業務です。
2. 機器のリプレース
アップデートとあわせて、機器のリプレースを行います。リプレースとは、既存のシステムやハードウェア・ソフトウェアなどを新規のものに交換することです。
老朽化した機器はアップデートしても障害やトラブルにつながる可能性があるため、機器のリプレースもシステム保守の業務です。アップデートやリプレースなどのメンテナンスは、システム保守のコア業務になります。
3. 不具合発生時の復旧作業
不具合発生時の復旧作業は、システム保守の業務でもっとも重要になります。発生したトラブルの原因を究明し、いかに被害を最小限に抑え、スピーディーに復旧できるかが重要です。
保守業務は突発的な不具合発生時に、システムに手を加えます。「トラブルの原因が内部・外部のどちらに起因するか調査する」「二次災害を防止する」ことも含まれるため、重要な業務です。
システム運用を外注する3つのメリット
システム運用を外注するメリットは、以下のとおりです。
- 社内エンジニアを有効活用できる
- 中長期的なコスト削減につながる
- 品質の担保や業務効率の向上につながる
外注のメリットを把握して、システム運用を自社で行うか、外注にするかの判断材料にしましょう。
1. 社内エンジニアを有効活用できる
1つ目のメリットは、社内エンジニアを有効活用できる点です。不足しがちなIT人材を補い、社内エンジニアを主要プロジェクトの開発に充てられます。社内エンジニアは新規プロジェクトの開発・改修などコア業務に時間を割くことが可能です。
システム運用は性質上、トラブル発生時のみに対応するものではありません。持続的な安定稼働のために、定期的な対応が必要です。外注することで、貴重な社内エンジニアのリソースを自社のために使用できます。
2. 中長期的なコスト削減につながる
2つ目のメリットは、中長期的なコスト削減につながる点です。外注は費用が増すように感じますが、社内エンジニアを主要な業務に専念させられることで生産性が向上し、トータルコストの削減につながります。
システム運用は技術的な業務がメインのため、高度なスキルが必要です。外注することで、社内エンジニアを1から教育する必要がありません。自社でエンジニアをアサインするよりコストが割安になる可能性があります。
3. 品質の担保や業務効率の向上につながる
3つ目のメリットは、品質の担保や業務効率の向上につながる点です。システム運用を外注することで、情報管理を一元化できます。システム運用は属人化しやすい業務のため、担当者不在時のトラブル対応が難しいです。
システム運用を外注することで、業務内容のマニュアル化・標準化につながり、品質の担保や業務効率の向上に寄与できるでしょう。社内のリソースを割くことなく効率化できる点は、大きなメリットです。
システム運用の外注先を選ぶ5つのポイント
システム運用の外注先を選ぶポイントは、以下の5つです。
- 専門性が高いかチェックする
- 自社の問題を解決できる能力があるか確認する
- 過去の実績を確認する
- 対応スピードをチェックする
- 費用を重視する場合はオフショア企業に委託する
ポイントを把握して、自社にあった外注先をしっかりと選びましょう。
1. 専門性が高いかチェックする
システム運用代行サービスの専門性が高いかどうかをチェックしましょう。ネットワークやサーバ・クラウド・コーディングなどあらゆる専門知識が求められます。
外注を依頼したい分野に対して、専門性を持っているかどうかが非常に重要です。依頼しようとしている外注先に、依頼したい分野の有資格者が在籍しているかを確認し、安心して任せられるようにしましょう。
2. 自社の問題を解決できる能力があるか確認する
2つ目は、自社の問題を解決できる能力があるかを確認することです。多種多様なシステム運用代行サービスが存在するなか、何を得意としているかはサービスごとに異なります。
各社の提供するサービスをしっかりと確認することが重要です。候補となっている外注先の得意としているサービスを精査し、自社の課題解決にフィットするサービスを選びましょう。
3. 過去の実績を確認する
3つ目は、代行サービスの実績を確認する点です。ほとんどの代行サービスでは運用代行事例を掲載しているため、具体的なサービス提供先や実施した施策などの確認ができます。
事例を見ないとシステム運用代行サービスとして具体的に何ができるかわからないため、他社との比較検討ができません。過去の実績を確認して、自社のシステム運用にあっているかを確認しましょう。
4. 対応スピードをチェックする
4つ目は、対応スピードをチェックすることです。想像以上に機敏に対応する業者もあれば、レスポンスが緩慢で導入に何週間もかかる業者も少なくありません。対応スピードはそれぞれ異なります。
システム運用業務ではトラブルの際に早急な対応が必要なため、対応スピードが早い業者のほうが好ましいです。対応が遅いほど、業務が非効率的になるためスピーディーに対応できるサービスを選びましょう。
5. 費用を重視する場合はオフショア企業に委託する
5つ目は、費用を重視する場合はオフショア企業に委託することです。オフショア企業とは、人件費が自国よりも安い海外企業のことです。オフショア企業に依頼することで、費用を安く抑えられます。
オフショア企業に依頼するデメリットは、コミュニケーションが難しい点です。体制やセキュリティリスクなどをしっかりと確認する必要があります。
まとめ
システム運用とは、システムを正常に機能させる管理業務のことです。メンテナンスを含むトラブル対応業務がメインのシステム保守とは厳密には異なりますが、運用と保守の兼任ができます。
システム運用を社内で行うと、貴重なエンジニア人材のリソースを確保できません。システム運用を外注することで、自社の生産性向上や運用の一元化が可能です。外注費用が気になる場合は、オフショア企業への依頼も検討しましょう。
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鎌倉・藤沢を拠点にWEBに関わる支援を行っているtenicom合同会社の代表。WEBプログラマー、WEBディレクターを経て5年前に起業。現在は神奈川県の中小企業様を中心にWEBまわりを支援中。tenicomでは、「コンテンツの力で、Businessを支援」というキャッチコピーをもとにメディア事業の他、WEBサイト制作を安価に試せるサービスを展開中。
最近ではツールを使ったシステムの死活監視などが一般的になっていますが、死活監視だけではその後の対応が出来ません。かならず問題が起こった場合の対応の手順書などを用意しておく必要もあるでしょう。
システムの運用保守にはさまざまな業者がいますが、基本的には開発したシステム会社に、それを担当出来るリソースがあるのかを開発前に確認しましょう。開発は出来るけど、運用は出来ないなんて会社も実際にはあります。
また、システム自体をフルスクラッチで開発するのではなく、ASPなどで提供しているものを活用すれば、システムの保守運用はASPで行ってもらえますので安心です。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
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