受注管理システムの費用相場とは?選び方やおすすめのシステム10選を紹介

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年04月17日
受注管理システムの費用相場とは?選び方やおすすめのシステム10選を紹介
この記事で解決できるお悩み
  • 受注管理システムの費用相場とは?
  • 費用を抑えて受注管理システムを導入する方法とは?
  • おすすめの受注管理システムとは?

「受注管理システムを検討しているが、費用相場がわからない」「受注管理システムを少しでも予算を抑えて導入したい」とお悩みの経営者や受注管理担当者の方、必見です。

受注管理システムの費用はクラウド型やパッケージ型など、導入形態によって異なります。この記事を読むと、受注管理システムの費用相場や選び方、おすすめの受注管理システムなど理解できます。

受注業務を効率化したい方、安く受注管理システムを導入したい方は、ぜひ参考にしてください。

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受注管理システムとは?

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受注管理システムとは、注文データの自動取り込みや自動メール配信などによって、受注業務全般を効率化できるシステムです。受注管理業務の多くをシステム上で自動化できるため、他の業務に労力を割けます。

近年は受注管理だけではなく、発注管理や在庫管理など、複数の業務に対応した受注管理システムが主流です。多機能型システムの導入によって、生産性向上と業務負担軽減が図れます。

受注管理システムの選択肢は年々増加しており、自社のビジネスモデルや課題に合致したシステムを選ばなければなりません。

受注管理システムの費用相場【導入形態別】

受注管理システムの導入形態は以下の3種類です。

  • クラウド型
  • パッケージ型
  • フルスクラッチ型

どの導入形態を選択するかによって、初期費用や月額費用の相場は異なります。

クラウド型

クラウド型は、インターネット経由で受注管理システムを利用するタイプです。クラウド型の場合、初期費用は数万〜15万円が相場になります。システムによっては、初期費用がかかりません。

月額費用は数千円〜数万円が相場です。他2つのタイプとは異なり、導入の際にサーバーの確保やソフトウェアのインストールは必要ありません。

パッケージ型

パッケージ型は、システム開発会社が開発した受注管理システムをインストールして利用するタイプです。受注管理に必要な機能がひととおり搭載されており、導入後すぐに運用できます。カスタマイズ性にも優れ、必要な機能を随時追加可能です。

パッケージ型の初期費用は十数万円が相場ですが、カスタマイズの範囲が広いと数百万円に達します。機能追加の必要性がない場合、カスタマイズ費は発生しません。システムの維持費は月額数千円〜数万円が相場です。

フルスクラッチ型

フルスクラッチ型は、システム開発会社に1から受注管理システムの開発を依頼するタイプです。初期費用は数万円〜数千万円が相場で、システムの規模によっては数億円に達しても不思議ではありません。

システムの維持費に関しては保守や運用費も含め、数万円〜数十万円が相場です。外注先の対応範囲やサポート体制によって、費用は大きく変動します。

費用を抑えて受注管理システムを導入する方法

現場とシステム

受注管理システムの導入費用を抑える方法は以下の5つです。

  • クラウド型を選択する
  • 搭載機能が少ないシステムを選ぶ
  • 複数の企業へ見積もりを依頼する
  • RFPを作成する
  • フルスクラッチ開発を選ばない

クラウド型の受注管理システム導入を検討している場合は、搭載機能が少ないシステムを選びましょう。シンプルな構成で使いやすく、初期費用や月額費用を抑えられます。

パッケージ型を選ぶ場合は複数の企業へRFPを提出したうえで、見積書の作成を依頼するのがおすすめです。見積金額の正確性や提案力が高まります。

クラウド型を選択する

予算重視で受注管理システムを選ぶ場合、導入形態はクラウド型がおすすめです。受注管理システムを導入する際、インフラ環境の構築やソフトウェアのインストールは必要ありません。

メンテナンスやアップデートもベンダー側が対応するため、システム管理者の運用負担も軽減できます。

注意点は他のタイプと比べてカスタマイズ性に乏しい点です。ユーザーが導入後すぐ利用できるよう、システム全体が設計されています。受注管理に必要な機能はひととおり搭載されている一方、運用後自由に機能を追加できません。

サイト上で課題解決に必要な機能が搭載されているか、確認しながらシステムの選定を進めましょう。

搭載機能が少ないシステムを選ぶ

受注履歴やステータス管理、帳票出力など、受注管理の機能のみを搭載したシステムを選びましょう。搭載機能数が少ないシステムほど、初期費用や月額費用の支払いを抑えられます。

多機能型のシステムは、発注管理や請求管理など複数の業務に対応できる汎用性に優れる一方、初期費用や月額費用は高めの設定です。予算と機能のバランスを慎重に見極める姿勢が求められます。

複数の企業へ見積もりを依頼する

パッケージ型やフルスクラッチ開発を選択する場合、複数のシステム開発会社へ見積もりを依頼します。1社のみに相談した場合、各企業の提案力や見積もり金額の相場を正確に理解できません。複数のシステム開発会社から提出された見積書を比較したうえで、外注先を選定できます。

外注先選びに悩んでいる方は、ビジネスマッチングを活用するのがおすすめです。業種や地域、予算などを入力すると、条件に合致した企業が提示されます。「比較ビズ」を利用すると、約1,000社のなかから自社の条件に合致する企業を探せます。

ビジネスマッチングとは

「外注先を探している企業」と「新規顧客を探している企業」を結び付けるサイトです。システム開発会社やWeb制作会社、コンサルティング会社など、さまざまな企業を探せます。企業ごとの強みや特徴もまとめられており、短時間で多くの情報を集められるでしょう。

RFPを作成する

パッケージ型またはフルスクラッチ型での導入を検討している場合、RFPを作成しましょう。RFP(Request for Proposal)とは、自社の要望をまとめた提案書です。システム開発やWeb制作の際、発注側から受注側へ提出します。

主な記載事項は以下のとおりです。

  • 受注管理システムの開発に至った経緯
  • 現状の課題または解決したい課題
  • 予算
  • 希望納期
  • 求める品質
  • 実装する機能と不要な機能

RFPを作成するメリットは、外注先と共通の認識を持てる点です。自社の要望を書面に残せるため、口頭での伝達ミスや勘違いによる認識のズレを防げます。

RFPの完成度が高まるほど、見積金額の正確性や提案力が増すため、作成する時間を十分確保しましょう。

フルスクラッチ開発を選ばない

フルスクラッチ開発は、既存のフレームワークやテンプレートを活用しない開発手法です。1から受注管理システムを開発するため、ユーザビリティを最大限追求できます。

反面、自社でサーバーやネットワーク機器などを用意しなければならず、多額の初期費用が必要です。自社の要望を正確に反映させるには高い開発力も必要なため、依頼先も限定されます。フルスクラッチ型は、資金力が豊富な企業向けの選択肢といえるでしょう。

一部のカスタマイズで対応可能な場合、パッケージ型を選択するのが無難です。フルスクラッチ開発と比べ、開発費や開発期間を削減できます。

おすすめの受注管理システム10選【クラウド型】

多くのユーザーに利用されているクラウド型受注管理システムを10個紹介します。

  • BtoBプラットフォーム受発注
  • 楽楽B2B
  • MOS
  • 楽々販売
  • SmartF
  • CO-NECT
  • GoQSystem
  • TEMPOSTAR
  • コマースロボ
  • ネクストエンジン

システム選定の参考にしてください。

BtoBプラットフォーム受発注

名称未設定のデザイン

参照:BtoBプラットフォーム受発注

BtoBプラットフォーム受発注とは、株式会社インフォマートが提供する受注管理システムです。飲食業界から高く評価されており、導入実績は48,500社を突破しました。

BtoBプラットフォーム受発注の導入によって、受注業務のデジタル化を図れます。デジタル化に必要な作業は、注文データを販売管理システムまたは基幹システムにアップロードするのみです。受注データの入力や紙書類への印刷は必要ありません。

取引不可日やリードタイムを設定すると、納期トラブルの発生を避けられます。棚卸発注や支払管理など、発注関連の機能も充実しており、1台で受発注管理業務の大幅な工数削減が実現可能です。

楽楽B2B

楽楽B2B

参照:楽楽B2B

楽楽B2Bは、株式会社ネットショップ支援室が提供する受注管理システムです。BtoBを展開する企業から多数導入されており、導入実績数は15万社を突破しました。

楽楽B2Bの特徴は、注文書を正確かつ自動で読み込める点です。高性能なAI-OCR機能を搭載しており、複数の項目やテーブルが記載された注文書を正確に出力できます。手書きの注文書も読み込めるため、取引先に手間を取らせません。

原材料や部品などを発注する際も、掛け率や発注価格、ロット単位での割引の有無を取引先ごとに設定可能です。クレジットカード決済や代引きなど、決済手段も複数対応しており、支払い条件が原因でのトラブル発生も避けられます。

MOS

MOS

参照:MOS

MOSは、株式会社アクロスソリューションズが提供する受注管理システムです。医療や福祉、建設業界など、幅広い業種で採用されています。

MOSはユーザーインターフェースに優れている点が特徴です。情報が整理されたシンプルな画面構成によって、操作性に戸惑うリスクを軽減できます。カスタマイズの自由度も高く、自社のビジネスモデルや取引先に応じて業務プロセスの変更が可能です。

発注履歴やカテゴリ検索など、発注管理機能も充実しており、受発注業務全般の効率化が望めます。複数のシステムと連携しており、受注データをはじめ各種データは自動的に反映される仕組みです。データ入力を何度もおこなう必要はありません。

楽々販売

楽々販売

参照:楽々販売

楽々販売は、株式会社ラクスが提供する受注管理システムです。大手企業を中心に多数導入されており、導入企業数は3,500社を突破しました。

楽々販売の特徴は豊富な機能性です。注文データの一元管理や見積書からの自動転記、受注後の納品管理などによって、受注業務全般を効率化できます。設定した条件に応じてアラートメールを自動配信できるため、対応漏れのリスクも最小限に抑えられるでしょう。

請求書や発注書もクリック操作だけで作成が可能です。請求金額の合算処理やデータ集計など、ルーティンワークも自動化でき、社員は別の業務に労力を割けます。販売業務全般の業務を効率化したい企業におすすめのシステムです。

SmartF

SmartF

参照:SmartF

SmartFは、株式会社ネクスタが提供するメーカー向けの受注管理システムです。生産計画や工程管理、購買管理など、生産管理システムの機能を多数搭載しています。

受発注管理や設備管理と連携すると、原材料の在庫や設備の稼働状況、納期を反映した生産計画の立案が可能です。実情を反映した生産計画によって、生産性向上や社員への業務負担軽減を図れます。

在庫管理や品質管理の作業は、ハンディ端末でバーコードを読み取るのみです。システム上にはすべてリアルタイムの内容が表示されるため、常に最新の情報を把握できます。拡張性にも優れており、運用後に必要な機能は後から随時追加が可能です。

CO-NECT

CO-NECT

参照:CO-NECT

CO-NECT株式会社が提供する受注管理システムです。ユーザーからの支持が厚くリピート率は99%を誇り、導入企業数は25,000社に達しました。

CO-NECTはユーザビリティに優れている点が特徴です。発注の流れは自社が取引先ごとに作成した注文データの内容にもとづき、各企業が発注します。注文データの共有に必要な作業は、相手へのURL送信のみです。

注文データの共有によって、発注数や仕入れ価格の記載ミスにともなうトラブルを避けられます。データ選択だけで請求書を作成できる点も魅力です。発注側は月額料金0円で利用できるため、取引先に負担をかける心配もありません。

GoQSystem(ごくーシステム)

GoQSystem

参照:GoQSystem

株式会社GoQSystemが提供する受注管理システムです。ECサイトを運営している企業をターゲットにしています。

GoQSystemの特徴は、コストパフォーマンスに優れている点です。受注管理の機能のみを利用する場合は初期費用30,000円、月額15,000円で利用できます。在庫管理や商品連携、物流管理など、必要な機能を随時追加するたびに、費用が増える仕組みです。

複数店舗の一元管理や注文データの自動取得など、機能も充実しています。日時指定やメール配信などの自動処理に必要な作業は、マウス操作のみです。ルーティンワークの自動化によって、業務の効率性と正確性を高いレベルで両立できます。

TEMPOSTAR

TEMPOSTAR

参照:TEMPOSTAR

TEMPOSTARは、SAVAWAY株式会社が提供する受注管理システムです。ECサイト運営に関する機能のみを搭載しています。

TEMPOSTARの特徴は、複数のECサイト運営で生じる業務の効率化です。サイトごとの受注データを一元管理し、在庫の確認や出荷までの時間を短縮します。

同一商品の在庫データはサイトごとに自動で連携しており、確認ミスや発注漏れにともなうトラブルの心配がありません。データの確認や対応不要な受注処理は、各モールへの出荷完了報告〜請求処理まで一連の業務を自動化できます。

予約反映機能を活用すると、セールやキャンペーンの時刻にあわせて商品データや価格の反映が可能です。

コマースロボ

コマースロボ

参照:コマースロボ

コマースロボは、株式会社コマースロボティクスが提供する受注管理システムです。ECサイトや倉庫業務を運営する企業に多数導入されており、導入企業数は950社に達しました。

コマースロボの特徴は、在庫管理システムの機能も搭載している点です。倉庫に保管中の商品在庫数をリアルタイムで確認でき、発注漏れや欠品による利益損失を避けられます。

各商品の在庫数は自動で更新されるため、社員が作業をおこなう必要はありません。賞味期限やロット管理の機能も搭載しており、廃棄コストの削減も図れます。

RPAをシステムに搭載しており、出荷作業や受注データの確認、伝票確認など、受注管理業務を自動化できる点も魅力です。

ネクストエンジン

ネクストエンジン

参照:ネクストエンジン

ネクストエンジンは、NE株式会社が提供する受注管理システムです。ECサイト運営の受注管理や在庫管理業務を効率化する機能を多数搭載しています。

受注管理では全サイト分の注文データを一元管理したうえで、指定条件に応じたデータの振り分けが可能です。電話やFAXからの注文も取り込めるため、対応漏れの心配がありません。

複数の運送会社や決済サービスと連携しており、入金確認や送り状発行の工数を大幅に削減できます。各サイトの商品在庫数は24時間365日体制で自動更新され、キャンセルや返品なども含めた最新の在庫数が表示されている状態です。

在庫確認のため、何度もサイト画面を切り替える手間を省けます。

まとめ

今回の記事では以下の3点を述べてきました。

  • 導入形態別の受注管理システムの費用相場
  • 費用を抑えて受注管理システムを導入する方法
  • おすすめの受注管理システム

3つの導入形態のうちもっとも費用を抑えられるのは、クラウド型の受注管理システムです。初期費用と月額費用がリーズナブルな価格に設定されています。メンテナンスやアップデートを自社で対応する必要もありません。

クラウド型以外を検討している場合、複数企業への見積依頼やRFPの作成など、費用を抑える方法にが多く挙げられます。システム開発会社を効率的に見つけるには、ビジネスマッチングを活用するのがおすすめです。

比較ビズ」を利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件に合致した企業を探し出せます。外注先を探している方はぜひ「比較ビズ」の利用をご検討ください。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

企業の営業部、マーケティング部の視点からすると、受注数をいかに増やすかは重要な課題の一つと言えますが、事業活動全体でみた場合、受注しただけでは全てが完結するわけではありません。

得意先から注文を受けた後、受注処理等の業務を効率的に行うことで、得意先に不安を抱かせず、スピーディーに商品・サービスを配達することで、顧客満足度の向上、延いては顧客生涯価値(LTV:Life Time Value)を高めることに繋がります。

ただ、受注処理に伴う実際の業務はとても煩雑なものです。また受注数の増加に比例して業務の複雑度が上がり、それらにどのように対処・改善すべきか、課題感を持たれている企業も多数存在します。

本文の中で触れた通り、現代ではクラウド型(SaaS型)、フルスクラッチ型、ハーフスクラッチ型の受注管理システムがあり、費用感やシステム導入の目的、サービスの規模感、事業特性等を見ながら相性の良いサービスを見極める必要があります。

「クラウド型が一番安いから」という安易な判断をしてしまうと、後々「サポート終了」や「実装したい機能に対応していなかった。」といった大きな痛手を負う可能性もあります。

自社にとっての適正な受注管理システムを見極めるためには、客観的かつ専門的な目線で調査・検証を行う必要がありますので、受注管理システムの導入を検討されている場合、それぞれの運営会社に相談してみることをお勧めします。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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