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ポータルサイトの制作・構築で必要な機能と費用相場を解説

更新日:2020年05月27日 発注カテゴリ: Web制作会社・システム開発会社
ポータルサイトの制作・構築で必要な機能と費用相場を解説

ポータルサイトの制作・構築をお考えの方へ。現役エンジニアがポータルサイトの構築に必要な機能や、開発費用相場をまとめました。この記事ではポータルサイトとは何か、開発するならどんな機能が必要か、どれくらいお金がかかるのか、を知ることができます。

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ポータルサイトとは

ポータルとは「入口」という意味で、ポータルサイトとは多岐に渡る情報を1つにまとめたサイトです。

ポータルサイトには明確な定義はなく「何かの情報を探したい!」と思ったときに訪れるようなサイトを指します。「Google」や「Yahoo」などの検索エンジンもポータルサイトと呼ぶ場合がありますが、主に何らかの業界や領域に特化して情報を集約するようなサイトをポータルサイトと呼びます。

グルメ ホットペッパー、ぐるなび
サロン・施設 ホットペッパービューティー、エキテン
賃貸物件 スーモ、ホームズ
求人・転職 タウンワーク、リクナビ、マイナビ
結婚式 ゼクシィ、みんなのウェディング
旅行 じゃらん、トリバゴ

主にリクルートが手掛けるサービスの領域が多く、サービスを提供する法人企業(B)と一般消費者(C)を繋ぐ、BtoCのマッチングサイトがポータルサイトには多い特徴があります。(リクルートではこれをリボン型ビジネスと呼んでいます)

法人企業は専用の管理画面にアクセスし、一般消費者向けにページを作成し、一般消費者はそれらのページを見て、申し込みや予約を行う流れになります。クチコミが掲載されている場合が多く、サイトによっては予約機能や購入機能などが実装されています。

メジャーな業界での例を紹介しましたが、ジム、スタジオ、コワーキングスペース、歯医者、介護施設、病院などの施設を探すサイトや、イベントやセミナー情報をまとめたサイト、特定の趣味で集まるサイト、掲示板のようなサイトもポータルサイトに含まれます。

企業のホームページ(コーポレートサイト)ではシステムの開発を行う機会は少ないですが、ポータルサイトは様々な機能が必要になり、一般的なホームページに比べて費用が高額になります。クチコミサイト、マッチングサイト、求人サイト、不動産サイトと呼ばれるようなサイトも、広義に捉えればポータルサイトと呼ぶことができます。

ポータルサイトを作成/構築する方法

ポータルサイトをプログラミングスキルがない状態で、勉強しながら自分で作成しようとするのは非常に難易度が高いです。

会社を紹介するようなホームページであれば、システム部分の開発が必要ない場合が多く、デザインにこだわらないのであれば、知識がなくても自分で作成できますが、ポータルサイトの開発は求められる技術が全く異なります。

どんなポータルサイトにするかにもよりますが、宿泊施設のポータルサイトを作る場合、都道府県・市区町村/宿泊日数/人数/部屋数で検索するための検索機能、宿泊業の方が会員登録して宿泊施設のページを作成する機能、予約が入った場合に残りの部屋数を表示するための予約管理機能、宿泊者が事前決済をするための決済機能、宿泊者からの施設へのクチコミ機能などを用意する必要があります。

ポータルサイトに特化したパッケージや、Wordpressのテーマを活用することにより、多少勉強すれば構築することができますが、自分が理想とするようなサイトや、大手サイトのようなレベルでのサイトにするのは難しいでしょう。(特にデザイン周りで苦戦するかと思います)

そのため、ポータルサイトの制作はシステム開発会社やホームページ制作会社に依頼する流れが一般的です。その上で、外注する際に気を付けておきたいポイントをまとめました。

ポータルサイトで必要となる機能

一般消費者側(ユーザ)の管理機能

ポータルサイトを訪れた一般消費者(ユーザ)側で必要になる機能の一覧です。

基本機能

  • 会員登録機能
  • ログイン機能
  • 会員情報変更/退会機能

ポータルサイトの制作・構築において、最低限必要になる機能は上記の3つです。会員登録機能を導入せずに最初はお問合せフォームに登録申請をしてもらい、自分で会員情報を登録するやり方もありますが、非常に手間がかかるので、小規模なサイトであっても、あまりお勧めはしません。

ポータルサイトによって必要な機能

  • 検索機能
  • 問合せ管理機能
  • カート機能(ショッピング機能)
  • 予約管理機能
  • メッセージ管理機能
  • クチコミ管理機能
  • ポイント管理機能
  • メルマガ購読機能
  • ブログ/写真投稿機能
  • 掲示板機能

ポータルサイトの種類によって、必要になる機能は違いますが、一般的に必要になるであろう機能は上記のような機能となります。ブログや写真投稿機能、掲示板機能は主に一般消費者同士で使ってもらうポータルサイト(趣味系)で必要になるかと思います。

企業側の管理機能

ポータルサイトに情報を記載する法人企業側で必要になる機能の一覧です。

基本機能

  • ログイン機能
  • 企業情報変更機能
  • ページ管理機能

ポータルサイトに情報を掲載する企業側に最低限必要な機能となります。「ページ管理機能」とは、不動産のポータルサイトの場合、不動産会社側が物件情報を掲載する機能を指し、情報登録/変更/削除ができる機能となります。

不動産や求人サイトでは、作成してもらったページを即公開すると色々問題があるため、一度審査を挟むために承認制にする、一定期間後に自動的に非公開にする、といった仕様にする必要があるかと思います。

このページ管理機能は、作りたいポータルサイトによって、どんな情報をデータベースに保存するか、どんな情報を検索対象にするか、上述したようにどんな運用をするか、と仕様が大きく変わり、開発コストも変わります。

ポータルサイトによって必要な機能

  • 問合せ管理機能
  • メッセージ機能
  • ブログ/写真投稿機能
  • 効果測定機能

「問合せ」の定義はポータルサイトによって大きく変わります。宿泊施設であれば予約者になるので、予約者情報と予約施設・日時・人数などが必要となり、該当施設の空き予約数を手動または自動で変更する必要があります。

何かネットで物やサービスを販売するポータルサイトであれば、受注管理機能・発送管理機能・在庫管理機能なども必要になるかもしれません。

運営者側の管理機能

ポータルサイトを運営する、運営者側で必要になる機能の一覧です。

基本機能

  • ユーザ管理機能
  • 企業管理機能
  • 掲載ページ管理機能

ポータルサイトの運営にあたり、上記3つが基本的な機能となります。ユーザ管理機能で問題のあるユーザを退会させたり、新しい企業からの掲載依頼が入れば、企業管理機能で企業を登録したり、掲載ページ管理機能で企業が作成したページを審査したりといった目的で必要になります。

ポータルサイトによって必要な機能

  • 問合せ管理機能
  • 双方のメッセージ管理機能
  • メルマガ配信機能
  • 請求管理機能
  • 効果測定機能
  • CMS機能

ポータルサイトによっては、ユーザ側から企業側への問合せした内容を管理する機能、双方のメッセージやり取りを管理する機能などが必要になるかと思います。

CMS機能とはHTMLの知識がなくても、簡単にページの更新を行えるような機能で、Webサイト上でブログやニュース、新着情報などのページを管理することができます。SEO対策を図っていくのであれば、こういった機能は必須かと思います。

CMSを構築する際の費用相場はCMS構築の費用・料金相場を徹底解説で解説しています。気になる方は参考にしてください。

ポータルサイトの制作費/構築費用の料金相場

ポータルサイトやマッチングサイトでは、誰でも閲覧できるメインのページの他に、ユーザ/企業/運営者側の3つの管理画面を開発する必要があります。

それぞれの管理画面でどんな機能を用意するか、またその機能はどういった動きをするかにより費用が大きく変わりますが、一般的な料金相場としては150万〜300万円が相場となります。

リクルートが運営しているようなサイトを目指すのであれば、機能とデザインを考慮すると、最低でも1,000万円はかかる、と思っておいた方が良いでしょう。

また納品後も、運用保守を依頼する場合は毎月の費用がかかります。機能を色々実装する場合、納品後にバグや問題が発生しがちです。また運営していくなかで、業務を効率化するためや、利用者の満足度を向上させるため、新機能をリリースしていく必要があるかと思います。

社内にエンジニアがいれば、運用保守を自社で行っても良いですが、いないのであれば、開発してもらった会社に依頼した方が良いでしょう。

システム運用に関して、システム運用とシステム保守、その違いを徹底解説!で解説していますので、気になる方は参考にしてください。

料金・費用はサポートしてもらう内容によって大きく変わりますが、毎月3万〜10万円程度が相場と考えて良いでしょう。また、それとは別にサーバー・ドメイン・SSLなどの費用がかかります。メルカリなどの有名サービスはサーバー代だけで月1000万という噂を聞いたことがあります。

システム開発会社に事前に運用・保守を依頼するとどれくらい費用がかかるか、(サーバー代などの)実費でかかる費用はどれくらいか、聞いておくと良いでしょう。

ポータルサイトの外注で失敗しないために

ポータルサイトを専門の会社に外注する際に、予め検討しておくべき事項やトラブルが発生しないための事項をまとめました。

要件定義をしっかりする

どんなポータルサイトにしたいかによって必要な機能は大きく変わります。色んな機能を実装したい場合、費用が青天井となります。

どんな機能が必要になるかはシステム開発会社と摺合せしていくなかで決定する流れになりますが、事前にポータルサイトでどういったことを実現したいか、詳細にテキストでいいのでまとめておくと良いでしょう。

お互い何となくの認識の摺合せで、開発に着手していくと、欲しいと思っていた機能が実装されていない、実装されたがこんな動きを想定していなかった、というトラブルが発生しがちです。

要件定義をするのはシステム開発会社側ですが、依頼者自身がしっかり内容を把握しておかないと、言った言わないのトラブルになりがちなので、注意しましょう。

良い見積書の貰い方

要件定義をしっかり提示した上で、機能面とデザイン面で参考にしたいポータルサイトのURLを提示することにより、開発会社側はどんなポータルサイトを作りたいのか、イメージを把握できるので、認識の共有が楽になります。

また複数社から見積書を貰うことにより、費用が違う理由を把握することができ、それぞれどんな構築手法で提案するのかがわかります。

開発会社側では社員の役職や職種に応じて人月単価(または人日単価)を決めており、その単価は各会社の規模感や方針によって異なります。その単価によって費用が大きく変わることになりますが、費用が高い分、品質が高かったりサポートが充実していたりするため、費用だけでなくあらゆる面を比較して、発注先を精査する必要があります。

見積書を確認する際の注意点は、システム開発の見積もりでチェックしたいポイントでまとめていますので、参考にしてください。

メジャーなプログラミング言語、フレームワークで開発してもらう

メジャーな言語/フレームワークというのはメジャーな分、開発できるエンジニアが多いので、何か問題が発生した際のトラブルの解決や、納品してもらってから社内のエンジニアに引き継ぐ場合、別の会社に運用を依頼する場合、引継ぎがしやすいメリットがあります。

最近ではPython(パイソン)という言語がビックデータを取り扱うのに向いているということで、開発言語として採用される機会が多い印象ですが、まだまだエンジニアが少なく、単価が高い印象です。

ポータルサイト(Webサービス)の開発言語でメジャーなのはPHPとRubyで、フレームワークはRuby on Rails、cakePHPです。

ポータルサイトを運用する上で大切なこと

私はIT業界で15年ほど働いていますが、今までたくさんのポータルサイトの閉鎖を見てきました。特に趣味で集まるようなサイトや街の観光情報を発信するサイト、特定の店舗/施設を集めたサイト、懸賞サイトなどです。

背景としてはSNSの普及が大きいと考えています。個人対個人、個人対企業の繋がりが容易になり、FacebookやTwitterで情報を受け取れるようになったため、情報を一元管理するポータルサイトの必要性が薄くなったと考えています。

また近年クチコミサイトの信憑性がなくなりつつあり、TwitterやGoogleマイビジネスでクチコミを見たり、インスタで食べ物の写真をみて判断したりと、一般消費者の行動形態が変わりつつあります。

またポータルサイトは収益化がしづらい傾向があります。昔は双方の利用者が無料で使えるようにし、バナーやテキスト広告などの広告収入で収益化をするサイトが多くありました。(Naverや一時流行ったキュレーションサイトなど)

しかし、近年ではGoogleのアルゴリズムの変更により、質の低いページが上位表示されづらくなり、運営側がページの品質をチェックせずに即公開しているようなポータルサイトは、検索エンジン上から一掃されたのではないかと思うくらい、見かけなくなりました。

ポータルサイトというのは、一般に認知された場合、ポータルサイトのサービス名での検索(指名検索)での流入がメインとなります。居酒屋のクチコミを見るなら「食べログ」、結婚式場の予約なら「ゼクシィ」、引越し先の物件を探すなら「スーモ」といったように、○○するなら○○、と認知させることができれば、Googleのアルゴリズムの変更に極端に怯える必要はなく、唯一無二の存在になることができます。

そういったサービス名を認知させるためにも、短く・(口で)発しやすく・覚えやすいサービス名にするべきです。サービス名=ドメイン名になりがちなので、まずはサービス名をブレストし、ドメインが空いているかどうか調査した上で、決定すると良いでしょう。

総括

近年、ポータルサイトという言葉を聞く機会が減ったものの、比較ビズではリクルートが運営するようなサイトの一括見積もり依頼を頂く機会が多く、依頼内容を見ていると、新規事業の一環でWebサービスをリリースする会社が多いようです。

ただ、マネタイズの方法や集客の方法を考えていない状態でポータルサイトを開発しても、結局上手く運用できず閉鎖、というリスクがあります。

比較ビズでは、ポータルサイトの構築経験が豊富な会社が多いだけでなく、そういったサイトの運用保守や戦略部分などを行っている会社が多いので、開発してもらって終わり、ではなく、末永く付き合っていけるような会社を探すことができます。

無料で一括見積もりができますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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