ホームページをレスポンシブ(スマホ対応)する際の費用・料金相場

レスポンシブデザインは閲覧するデバイスに適応したデザインに変更する手法で、ページをスマホ用に別途作成する必要がないことから、運用の面で注目されています。また運用だけでなく、SEO面でも評価されやすいと言われております。今回はレスポンシブの費用・料金をまとめました。
レスポンシブとは
Webで企業や会社、個人事業主などが告知や宣伝などを行うにあたっては、パソコンだけでなくスマートフォンに対応してサイトを作成することが必要になっています。スマートフォンで見るのに適したデザインにして最適化していく必要性は年々高まるばかりです。
Webサイトをスマートフォン対応にしていないと機会損失が大きくなり、競合他社にひけを取ってしまうことになります。スマートフォンは広く普及しており、ビジネスに関わる20代から50代では80%以上が保有しているというデータがあります。
また、タブレットの普及も年々高まる傾向があり、この方向は逆に向かうことはないでしょう。インターネットの中心はパソコンからモバイルに変化しつつあるのです。2015年にはグーグル検索でモバイルからの検索がパソコンからの検索数を上回ったという報告もあります。スマホ対応していないサイトをスマートフォンで閲覧すると、文字やバナーなどのコンテンツが小さく表示されるため、ユーザーにストレスを与えることになり、サイトから離脱されてしまいます。
レスポンシブとは1つのHTMLをCSSによって制御することによって、ユーザーが使っているデバイスの画面サイズに応じ、レイアウトやデザインを最適化させる技術です。スマホやタブレットからのアクセスが増えている現状ですので、レスポンシブデザインはモバイル対応には欠かせないと言っていいでしょう。
レスポンシブデザインの仕組み
Webサイトをスマホ対応にする手法としてレスポンシブデザインは有効です。レスポンシブデザインはCSSを編集するだけで実装可能です。WordPressやMovableTypeといった「CMS」を使っているサイトでも同様です。(正確にはCSSだけでなくHTMLや画像も編集する必要性があったりします)
CSSはパソコン用とスマートフォン用、タブレット用と別々に作成したほうが作るときにも分かりやすいですが、CSSつだけでも対応可能です。CSSが分かれば専門家でなくても実装することはできます。まずはHTMLソースのheadタグ内に、meta要素の属性値である「viewport」と呼ばれるタグの記述を変更して、横幅の指定や倍率、ズームを変更する必要があります。
これによってアクセスされたデバイスのサイズに沿った表示が可能になりますが、これだけでは見え方がそれぞれのデバイスで異なるので、さらに各デバイス用のCSSを記述します。
メディアクエリという記述方法によって横幅ごとの見せ方を変更し、パソコン用、タブレット用、スマートフォン用の3種類のCSSを記述していきます。このほか、パソコン用ページで、うまくスマホ対応できないものも出てきますので、そういったものを非表示にしたり、floatを解除したりすることが必要です。
レスポンシブのメリット
レスポンシブデザイン(スマホ対応)にするメリットは、スマートフォンのユーザーにストレスを与えることなく自社のWebサイトを閲覧してもらえることです。スマホは生活必需品と言えるほどに普及しており、今後のホームページ制作では必須化しつつあります。
そういったときに、パソコン対応しかしていないサイトは訪問者が減ってしまいます。スマホに最適化していないサイトはスマホでの検索順位が対応しているのに比べて低くなると言われているため、しっかりと集客・SEO対策をするためにはレスポンシブは欠かせないと言っていいでしょう。
まだレスポンシブに対応していないサイトも数多くあり、スマートフォンの検索で見つけても閲覧しにくいことから、離脱するということが多いという状態が発生しています。早めに導入しておくことで競合他社よりも閲覧数を伸ばせますし、その分ビジネスチャンスも生まれやすいでしょう。
レスポンシブデザインを採用することで、サイトを運営する側としてはHTLMが1つで済むという大きなメリットがあります。1つのHTMLで管理するので、編集の効率もアップしますし、削除などの作業が簡単に済むのです。制作会社側も工数が減るため、ホームページ制作会社に払うランニングコストが減る可能性が高くなります。
レスポンシブの料金相場
レスポンシブデザインへの変更は、ある程度の知識があれば誰にでも可能です。そういった時間がない場合や確実に行いたい場合には、外注することになります。料金や費用は各Web制作会社によっても大きく異なりますが、おおよそ1ページ当たり1万円から2万円程度を見積もっておけば良いでしょう。
10ページなら10万円から20万円です。ただ、それよりも遥かに高い金額の見積もりが出てくる可能性があります。何か他の費用が加算されていることもあるので、良く担当者と話し合いましょう。
また、レスポンシブデザインにするときに、年間契約を提案されることもあります。管理費という名目で月次請求されることがありますが、基本的にレスポンシブと管理費は無関係です。管理費をレスポンシブ導入費用とセットにして請求してくるのには、何らかの思惑があると見ていいでしょう。
対応デバイスの数やブレイクポイントの数によっても変動するので、良く確認しておいてください。サイトを立ち上げていない状態からレスポンシブ対応デザインで依頼する場合、通常のホームページ制作で30万から50万円ほど費用がかかるので、それにプラスで10万円程度の費用が加算されると考えて良いでしょう。
実際にどんな感じで発注者が見積もり依頼を出しているのか、「レスポンシブWebデザインの制作案件一覧」から確認することができます。
まとめ
レスポンシブとは、Webサイトをパソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも見やすくする作業です。近年ではインターネットの中心はパソコンからスマホに移動しており、対応が遅れるとその分だけ集客に影響があります。簡単な変更でも対応可能なケースもありますので、勉強するつもりで自分でCSSを使って変更しても良いでしょう。
こういった作業に使う時間が惜しいときには、外注によって対応することになります。料金の相場はページ数や対応デバイスの数などによって異なりますが、あまりに高額の見積もりが出てきたときには、しっかり担当者に確認しましょう。管理費とレスポンシブは基本的には無関係なので、管理費の名目で請求されたときには注意が必要です。
現在ではサイトを制作するときに、パソコンのみの対応で良いのか、スマートフォンでの閲覧も期待したサイトにするのか選択できるようになっています。まだサイトを作っていない段階で依頼するのであれば、最初からレスポンシブ対応で依頼したほうが結果的には料金は安く済みますし、すべてのページをレスポンシブにしなくても良いと提案してくれる業者もいます。
どのようなデザインのサイトにしたいのか、誰をターゲットにするのかによっても行なうべき対処や料金が大きく変わってくるため、自社の顧客を良くつかんだ上でサイトを作りましょう。比較ビズでは複数のレスポンシブ対応可能なホームページ制作会社に一括見積もりができるので、まずはお気軽にお問合せください。

お客様の強みを引き出す集客に強いホームページやECサイトを制作。SEO対策からSNS、広告運用など、成果を確実に出すための継続的なWEBマーケティング・運用サポートも行い、クライアントのWEBを使った事業展開を手厚くサポート。経済産業省認定の情報処理支援機関として、よりお客様に沿った形でのIT導入も行っている。

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また、実際にホームページに訪れるユーザーもPCよりスマートフォンが多いので、ユーザーの満足度向上のためにもレスポンシブ対応をしましょう。
外注するときの料金相場としては、本文中にもあるとおり1ページ1万円から2万円程度を見込んでおけば良いですが、画像を新たに切り出す必要があったり、元のサイトのレイアウト、HTML、CSSコードの複雑性により、追加の費用がかかる場合もあるかもしれません。見積もりをもらった際には、作業内容についてもしっかりと説明を受けるようにしましょう。