ホームページ制作の費用・料金相場まとめ【制作会社監修】

株式会社了
監修者
株式会社了 代表取締役 中西諒太
最終更新日:2023年11月21日
ホームページ制作の費用・料金相場まとめ【制作会社監修】
この記事で解決できるお悩み
  • ホームページ制作の費用相場は?
  • ホームページ制作の工程は?
  • ホームページの制作費用は抑えられる?

「ホームページを制作してビジネスに役立てたい」「ホームページを制作できるリソースが社内にない」とお悩みの中小企業の担当者、必見です。ホームページ作成費用は制作工数と依頼先により変動します。

この記事では、ホームページ制作で失敗したくない中小企業の方に向けにホームページの制作費用の決まり方や制作費用の相場を解説します。

ホームページ制作を失敗しないためのポイントや費用を抑えるコツも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

ホームページ制作にお困りではありませんか?

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シンプルなホームページ制作費用は20〜30万円

5ページ程度のシンプルなホームページを制作する場合、制作費用相場は20〜30万円です。ホームページの内容によっては100万円以上の見積もりになるケースもあります。3万円程度からホームページを制作してくれる会社も見つかるでしょう。

法外な金額の見積もりを提出する制作会社は、ほとんどありません。ホームページ制作費用に大きな差がある要因は、制作工数や依頼先です。さまざまな要因が複雑に絡み合うことによって制作費用は大きく変動します。

ホームページ作成に関する費用相場【早見表】

ホームページの種類ごとに制作費用の相場を比較しましょう。

サイト種類 ホームページ作成の費用相場
コーポレートサイト/店舗サイト 20万円〜80万円
ランディングページ 5万円〜30万円
リクルートサイト 50万円〜500万円
ECサイト 50万円〜150万円
ポータルサイト 50万円以上

コーポレートサイト/店舗サイト

会社・店舗紹介を中心にしたホームページです。コーポレートサイトでは会社概要・事業内容・採用情報などを、店舗サイトでは店舗紹介・メニューやサービス、アクセス情報などのコンテンツで構成されます。

ホームページは比較的シンプルなため、ページ数・デザイン・追加コンテンツなどで制作費用が上下します。自社で定期的にコンテンツ更新することを目的に、CMSベースでホームページを制作する場合もあります。

CMSとは

プログラミングの専門知識がなくてもサイトの構築、更新が行えるツール。知識がなくても、ホームページ作成後の更新作業もカンタンに行えるメリットがある。

ランディングページ

ランディングページは「LP」とも呼ばれ、販売促進に特化したホームページです。検索やWeb広告経由でユーザーが最初にアクセスするページで、縦長にスクロールするのが特徴です。

自社で企画してデザインだけ依頼する場合は制作費用は抑えられますが、販売戦略を含めたコンサルティングを含むと高額になります。

リクルートサイト

リクルートサイトは、求人専用のホームページです。入社希望者に向けて、会社紹介や従業員インタビュー、働き方など自社の魅力をアピールする目的があります。

どれくらい機能を盛り込むかで、費用に幅が出ます。ユーザーのマイページ機能を設けると、比較的高額になる傾向です。

ECサイト

ショッピングサイトともいわれる通信販売を中心にしたホームページです。ショップサーブ、カラーミーショップなどのASPサービスをカスタマイズして構築する方法、EC-CUBEをはじめとするオープンソースで独自サイトを構築する方法があります。

顧客・在庫・販売管理機能などさまざまな機能が必要であるため、相場は高額かつ幅広い傾向です。取り扱い商品の種類・数、売上規模によって大きく変わる分野です。

ポータルサイト

Yahoo!に代表される、インターネットの入口の役割を果たすホームページです。会員登録・管理をはじめ、多数の機能を搭載する必要があり、ページ数は膨大になります。

ホームページの目的よって制作費用は大きく異なりますが、最低でも50万円以上、規模によっては1,000万円を超えることもあります。

ホームページ制作費用は制作工数と依頼先で決まる

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ホームページ制作費用は「制作工数」と「依頼先」により、左右されます。それぞれの要素がどのように影響するのか解説します。

制作費用を左右する要因1:制作工数

ホームページ制作の費用のほとんどは、ディレクターやデザイナー、プログラマーなどの人件費です。ホームページ制作の工数、スタッフの人数や開発にかかる時間に応じて制作費用は変動します。

シンプルなホームページであれば少人数でも対応できますが、高機能なホームページで工数が多くなると、動員されるスタッフも増えます。

以下の記事では、ホームページ制作の一般的な流れを解説しています。ぜひ参考にしてください。

イニシャルコストの内訳

イニシャルコストの内訳は「ディレクション費」「デザイン制作費」「フロントエンド開発費」「バックエンド開発費」「動作検証費」などがあり、すべて人件費です。

素材購入・SSLへの対応などは仕入れに相当する原価が存在しますが、ホームページの制作費用のほとんどが「人件費」であることがわかります。

人件費に大きく影響する「制作工数」はどのような要因で変動するか、追加費用が必要になる作業について解説します。

  1. 写真撮影・ロゴ制作
  2. ページ数
  3. ホームページデザインへのこだわり
  4. ホームページに搭載する機能
  5. 修正回数
  6. 提案の数
  7. コンテンツ制作

1. 写真撮影・ロゴ制作

ホームページのデザイン性を高めるためにも、写真やイラストなどの素材活用は欠かせません。プロカメラマンに写真撮影を依頼する場合、人件費を含めた追加料金が必要です。企業ロゴや商品ロゴの制作時も同様です。自社で素材を用意することでコストを抑えられます。

2. ページ数

同じ種類のホームページでも、ページ数が増えると人件費は高くなります。ホームページの制作工数が増えるためです。

3. ホームページデザインへのこだわり

すでにデザインが完成している「テンプレート」を活用することで、制作工数を抑えたホームページ制作が可能です。

オリジナルデザインのホームページを制作する場合、デザイナーによるデザイン作成の工程が増えます。制作工数が増えるため、人件費にも影響します。

4. ホームページに搭載する機能

ホームページに搭載する機能が多いと、人件費に影響します。システム開発に関連する制作工数が増えるためです。

ホームページに「会員機能」や「決済機能」などの機能を追加する場合や、自社でコンテンツ更新・管理するためCMSと呼ばれる管理ツールを導入する場合が挙げられます。

5. 修正回数

デザインの制作は、制作会社のデザイナーと依頼者でコミュニケーションを取りながら、進めます。デザイン案がイメージと異なれば、修正を依頼して内容をすり合わせていきます。

修正回数は上限が決められている場合がほとんどであり、上限を超えた修正を依頼することで「修正費」を請求されます。修正回数の上限や修正費は事前に確認しましょう。

6. 提案の数

ホームページのレイアウトや色などで複数案がほしい場合は、企画料が追加費用でかかります。提案が2つになれば、ディレクターやデザイナーの制作工数が2倍になるためです。

7. コンテンツ制作

デザイン・レイアウト・コーディングなどにかかる工数は制作費用に含まれますが、ホームページに必要な「文章・記事」を含めたコンテンツ制作費は含まれないのが一般的です。

会社情報は自社で用意できますが、そのほかのコンテンツも制作して欲しい、というニーズがある場合は追加のコンテンツ制作費もかかります。具体的には、コピーライターの人件費が上乗せされる形になりますが、訴求力の高い文章を依頼すると制作費も高額になります。

制作費用を左右する要因2:依頼先

ホームページ制作の依頼先として以下の4つが挙げられます。

  • 広告代理店
  • 大手ホームページ制作会社
  • 中小ホームページ制作会社
  • 個人事業主・フリーランス

制作費用が高い順に「広告代理店>大手ホームページ制作会社>中小ホームページ制作会社>個人事業主・フリーランス」といわれています。依頼先によって制作費用が異なる理由を解説します。

広告代理店

広告代理店の仕事は「広告枠の販売・営業」が基本です。広告代理店へ制作依頼をすると、制作を担当するのは提携するホームページ制作会社です。マージンが上乗せされるため、制作費用が高額になります。

マーケティングのプロフェッショナルである広告代理店であれば、成果の高いホームページ制作が期待できます。

大手ホームページ制作会社

営業や経理など制作スタッフ以外の人件費が必要なほか、オフィスを含む固定費が高い傾向があるため、ホームページ制作費用も高くなります。

大手ホームページ制作会社は、経験と実績が豊富なクリエイターが在籍しています。高品質なホームページ制作が期待できること、業種を問わずに幅広い種類のホームページに対応できることが魅力です。

中小ホームページ制作会社

中小ホームページ制作会社は、費用対効果が高く比較的融通が利きやすいです。少数精鋭であるため、広告宣伝費の合理化、テンプレートやWordPressの活用など、制作費用を抑えられます。スタッフ人数が少ないため、システム開発が伴うホームページ制作の依頼は難しいでしょう。

個人事業主・フリーランス

テンプレート・WordPressを活用したホームページを制作する場合、個人事業主・フリーランスに依頼する方法がおすすめです。対応できる範囲が限定される、1人で作業するため納期が長くなる、サポート面で不安が残るなど、個人事業主・フリーランスの特性を理解しましょう。

以下の記事では、3社のECサイト構築会社に一括見積もりを取って費用の比較をしています。

ホームページ作成後にかかる月額費用相場【早見表】

ホームページは、制作費用だけではなく公開後に月額費用がかかります。月額費用も制作会社の工数(手間と時間)で料金が決まり、制作会社に任せる範囲が多いほど、かかる費用が高くなる傾向です。

  月額費用の費用相場
維持費のみ(自社ですべてやる) 月500円〜3,000円
維持費+管理費(最低限の管理を依頼) 月2,000円〜5,000円
維持費+管理費(基本的な管理を依頼) 月1万円〜5万円
維持費+管理費+運用費(集客も行う管理を依頼) 月5万円〜数十万円

3種類ある月額費用の内訳

ホームページ公開後に必要となる、一般的な月額費用は「維持費」「管理費」「運用費」の3つです。簡易的なコーポレートサイトで集客を想定しない場合は、維持費のみで十分です。

1. 維持費

ホームページをWeb上で安全に公開するためにかかる費用です。ホームページの公開状態を維持するためのサーバーの月額費用とホームページのURLにあたる「ドメインの年間費用」は、どのようなホームページでも最低限必要です。

2. 管理費

季節に応じてホームページの写真を切り替えたり、デザインを修正したりなど、ホームページの修正・更新に必要な費用です。月々の作業量に応じて月額料金を設定し、上回る作業量が発生すると追加料金を請求する制作会社が多いです。

3. 運用費

ホームページのアクセス推移の分析やホームページの集客に関連する費用です。検索上位表示を目指す、SEO(検索エンジン最適化)対策を月額で提供する制作会社もあります。

ホームページの管理費・維持費については、以下の記事で詳しく解説しています。

失敗しないホームページ制作のポイントは3つ

制作工数や依頼先により、制作費用が変動することを解説しました。そのうえで、ホームページ制作に失敗しないために気を付けるべきポイントを紹介します。

  • ホームページの目的・目標を明確にする
  • ホームページの要件・機能を整理する
  • ホームページ制作会社選定を慎重に行う

ホームページの目的・目標を明確にする

「ホームページを作りたい」という漠然とした依頼の場合、制作会社は通常よりも高額の見積もりを提出する傾向があります。方向性が決まらないまま制作をスタートさせると、修正・工数が増えた分の人件費を自社が負担しなければならないリスクがあるためです。

ホームページを開設する目的や目標が明確であれば、制作会社は適切な提案と適正な見積もりをできます。修正が重なることで納期が遅れる事態も避けられます。「ホームページ経由で自社サービスの見込み顧客を月100名獲得する」「サービスに対する20代女性の認知度を○%上げる」など、具体的な目的・目標を立てましょう。

ホームページの要件・機能を整理する

運営するホームページに必要な要件や機能を洗い出し、ホームページ制作会社と共有しましょう。「自社に何が不足しているのかさえわからない」「マーケティングから制作会社へ相談したい」という企業は、制作会社へ相談するのがおすすめです。

ホームページ制作会社の選定を慎重に行う

ホームページ制作会社を選定するうえで重要なことは、信頼できる依頼先であるかです。会社規模に惑わされることなく、利用者の口コミや制作会社のホームページに掲載されている実績や料金案内を確認しましょう。

料金の内訳では、作業項目ごとの明細があるか確認しましょう。見積書に「作業料金一式」と記載されている場合、注意が必要です。担当者の対応は、ていねいかつ迅速であるかも判断基準になります。以下に、ホームページ制作会社を選定する際の注意点をまとめました。

  • ホームページ制作実績
  • 制作会社の技術力と対応範囲
  • 制作費用の説明はていねいか
  • 対応の柔軟性とスピード
  • 担当者との相性

ホームページ作成費用を安く抑える3つのコツ

ホームページ制作費用を抑えるコツを紹介します。

  • ページ数は必要最低限にする
  • テンプレートを活用する
  • CMSで自社更新・管理する

ページ数は必要最低限にする

ページ数を少なくすることで制作工数を減らせるため、ホームページ制作費用を抑えられます。パッケージプランを用意している制作会社は、規定ページ数を下回っても料金が減額されない場合があります。ページ数を減らすことにとらわれず、目的・目標を達成するために必要なコンテンツを見極めることが大切です。

テンプレートを活用する

テンプレートを活用することでデザイン工数を減らせるため、ホームページ制作費用を抑えられます。「他社と類似したイメージになってしまうのでは」と不安な場合、オリジナルの画像をアレンジ・カスタマイズすることで、自社イメージをアピールできるでしょう。

CMSで自社更新・管理する

HTML/CSSで制作したホームページに組み込むのが一般的ですが、WordPressをはじめとするCMSのみでホームページ制作することも費用を抑える1つの方法です。スキルを積めばデザイン・レイアウトの変更もでき、ブログ機能を搭載したCMSであれば、コンテンツの自社更新・管理も可能です。管理費用の節約にも役立ちます。

負担はそのままで値引き交渉はNG

「ページ数は減らさず、デザインはオリジナルにしたい」という値引き交渉は控えたほうが無難です。作業量は同じで制作費用を減額すると、ディレクターのモチベーションが低下し、納品されるホームページの品質も低下することが予想されます。「制作費用を下げたい場合、制作会社の負担を減らす」という姿勢で、両者がWin-Winになるよう交渉するのが望ましいです。

まとめ

この記事で紹介した内容を以下にまとめました。これからホームページを制作会社に依頼したい方は参考にしてください。

  • ホームページには制作費と月額費の2種類がある
  • ホームページ制作費用のほとんどは人件費
  • 制作費用=人件費のため工数と時間で料金が左右される
  • 予算を立てる際は「目的の明確化」と「要件・機能の洗い出し」が大切
  • 安く作るには制作会社の工数が下がる依頼が効果的
  • 優良な制作会社を探すには「制作実績」や「担当者の相性」などのチェックが有効

自社に最適なホームページ制作会社を探すのは時間も手間もかかります。弊社が運営する「比較ビズ」では、複数の制作会社に「作りたいホームページのイメージ」や「予算」を共有し相談することができます。相談フォームの入力は2分ほどで完了し、無料で利用することができます。ホームページ制作でお困りの際は、ぜひご利用ください。

監修者のコメント
株式会社了
代表取締役 中西諒太

静岡県出身。「クライアントを稼がせる」をコンセプトにWEB集客をサポート。ホームページ制作、SEO対策から広告運用までワンストップでサービスを提供。特にコーポレートサイトの制作とSEOでの集客が得意。流行やデザインではなく長期的に会社が存続していけるような施策を提案している。

ホームページを制作する目的は、事業拡大や認知獲得など会社によって違います。だからこそ会社にとって相性の良い制作会社を選ぶことが重要です。

制作会社を選ぶ上で費用や料金は基準の一つですが、安ければ良いというものではありません。というのはいくら安かったとしてもサイト設計ができていなかったり集客につながらなければ意味がないからです。

安い制作会社を選ぶことを重視するあまり、結果的に集客や売上アップ、認知拡大につなげられなかったら本末転倒です。こういった観点からホームページ制作会社を選ぶ上で費用や料金が相場の範囲であれば必要以上に安ければ良いといわけではないことがご理解頂けると思います。

目先の利益や金額だけではなく、長期的な視点でみたときにどのくらいのリターンがあるのか考えていくのかが重要です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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  • どの制作会社に依頼したらいいかわからない
  • ページ数でどれくらい費用が違うのか知りたい
  • メンテナンス費用の見積もりが欲しい

比較ビズでは制作会社の登録に力を入れており、小規模〜大規模と幅広い制作会社を掲載しております。価格重視、デザイン重視、集客重視など、様々な特徴を持った会社から一括で見積もりがもらえ、適切な費用相場が分かります。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご相談ください。

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