ホームページ制作の流れや依頼先を選ぶポイントを解説!【初心者必見】

最終更新日:2022年10月06日
株式会社Pro-D-use
監修者
取締役副社長 岡島 光太郎
ホームページ制作の流れや依頼先を選ぶポイントを解説!【初心者必見】
この記事で解決できるお悩み
  • ホームページが完成するまでの流れ
  • 制作会社に依頼する前に確認すべき内容
  • 依頼先を選定するポイント

ホームページは顧客と接点を持つ重要なツールで、集客やブランディング確立に欠かせません。近年ではSNSと連動した新商品・サービスの告知を見る機会も増えています。本記事では、事前準備から公開後のタスクまで、ホームページ制作の流れ・手順や、Web担当者が担うべき役割を徹底解説!適切なWeb制作会社の選び方も知りたい方、必見です。

ホームページ制作の流れ

制作会社に依頼するまでの発注フェーズと依頼後の制作フェーズ、大きく二つに分けられます。内容を詳しく見ていきましょう。

ホームページ制作の流れ:発注フェーズ

制作会社に依頼するまでの発注フェーズは、以下の通り3つの工程があります。それぞれ解説していきましょう。

  • ホームページ制作会社の比較
  • ヒアリング
  • 依頼先の選定

ホームページ制作会社の比較

デザインセンスに優れた会社やシステム開発に長けた会社など、各制作会社によって強みは異なります。自社がどのようなホームページを目指していきたいのか、会社を比較する前に目的を明確にしておきましょう。

ペルソナを設定しておくとホームページの立ち上げで成し遂げたい内容が明確になり、依頼先も絞りやすくなります。また、見積価格や提案内容を比較しやすくするため、3〜5社制作会社をピックアップしてください。

ヒアリング

ピックアップした数社へ見積依頼を行います。集客・ブランディング確立・認知度向上など、ホームページ制作の目的がはっきりしているほど、制作会社から受け取る提案書の内容は濃くなります。制作会社との打ち合わせ前にRFP(提案依頼書)を作成してください。RFPについては後述しているのでご覧ください。

また、制作会社にドメイン・サーバーの設置を依頼する場合は、見積依頼時に要望を盛り込んでください。具体的に使用したい会社が見つかっている場合は、併せて書き加えます。

依頼先の選定

制作会社から提案された企画書や見積書の内容を比較し、依頼先を決定します。提案書の内容が自社の要望とマッチしているか確認してください。デザインやサイト構成で改善点があった場合はこの段階で伝えておくと、依頼先とのミスマッチを防げます。

また、各作業に掛かる費用を見積書でチェックし、疑問点を感じる項目があれば事前に問い合わせを行ってください。説明に納得ができない場合はトラブルに発展するリスクが高くなるため、避けましょう。

ホームページ制作の流れ:制作フェーズ

制作会社に依頼した後の制作フェーズは、以下の通り6つの工程があります。それぞれ解説していきましょう。

  • サイト全体の構成
  • デザイン
  • 開発
  • テスト内容のチェック
  • 公開準備
  • アップロード

サイト全体の構成

ホームページ全体をどのように表現したいか決める重要なポイントです。サイトマップとワイヤーフレームを活用し、魅力的な構成に仕上げていきます。サイトマップとワイヤーフレームの説明は以下の通り。

  • サイトマップ

    各ページの構成を一覧表示し、ホームページ全体でどのような内容が記載されているかを可視化します。同時にGoogleやヤフーにホームページの存在を知らせ、検索順位に反映させる役割も担っています。

  • ワイヤーフレーム

    サービス・事業紹介・導入事例など、各ページの記載内容を明確化した設計図のこと。各ページレイアウトを可視化し、不足要素や削除項目を明確化します。何度も修正が可能な下書きなので、本格的なデザインに入る前に制作会社とのイメージ共有を図り、ギャップを無くしてください。

自社と制作会社の間でのイメージがズレていると大幅な修正作業が必要になり、公開延期や追加費用発生につながります。初期段階からコミュニケーションを頻繁に取ってください。

デザイン

ワイヤーフレームを基にホームページ全体をデザインします。全体のイメージを決めるトップページから順にデザインをしていき、問題なければ下層ページに移行します。

デザインの最終決定を下す担当者が、仕上がりを早い段階からチェックする体制を整えてください。ある程度出来上がった状態からの変更は、公開日に間に合わなくなる恐れがあるからです。制作会社によっては修正作業の対応回数を決めている場合があり、一定回数以上依頼した場合は追加費用が発生するリスクがあります。

開発

ホームページがユーザー操作に応じて機能するよう仕上げていく作業です。コーディングはHTMLやCSSなどプログラミング言語を用いて、ホームページ上で特定の動作を行うよう指示する作業です。スマートフォン・タブレット・ノートPC、どの端末から閲覧しても文字化けすること無く閲覧できるようコーディングを行います。

基本的に発注者側で行う作業はありませんが、自社でドメイン・サーバーを設置する場合は開発段階で用意しておかないといけません。制作会社側に依頼することもできますので、発注する場合は見積依頼の段階で伝えておきましょう。

テスト内容のチェック

開発作業が終わったら厳しく点検作業を行ってください。誤字・脱字・表記崩れに加え、各ページでの不具合が起きていないか一つひとつ点検します。また、PCだけでなくスマートフォンでの閲覧状態も忘れずにチェックが必要です。

公開準備

最終チェックで問題が無ければ公開に向けての最終段階に入ります。ドメイン管理の企業やサーバーのアカウントを確認しておいてください。何かアクシデントがあった場合、各企業への問い合わせに必要です。

また、ホームページ公開の目処が立ち次第、ユーザーへ告知を行います。Twitter、Facebook、Instagramなど、各種SNSを活用すると若年層を中心に高い拡散効果が期待でき、低コストで不特定多数の方へ情報を発信できます。

一方、テレビや新聞を活用した広告宣伝は、幅広い世代にインパクトを与えられます。

アップロード

事前にリリース日を告知しておくと、アップロード直後にアクセスが殺到します。今後の売上拡大やブランディング確立に大きく関わる大事な期間です。多くのユーザーをリピーターに獲得できるよう、万全なフォロー体制を整えておきましょう。

依頼前に社内で確認すべき4のポイント

自社で整理しておかないといけない内容は以下の4点です。一つずつ内容を見ていきます。

  • 制作目的の明確化
  • ペルソナ(ターゲット層)の設定
  • REPの用意
  • サーバー・ドメインの手配

制作目的の明確化

新規顧客獲得・企業認知度向上・商品PRなど、ホームページを制作する目的を一つ明確に設定してください。目的が多過ぎるとコンセプトが揺らいでメッセージ性が薄くなり、ユーザーの関心を惹き付けられません。

「1か月で〇人の新規顧客獲得」や「1か月で○○件のアクセス獲得」など、具体的な数値を設定すると、ホームページの運用で成し遂げたい目標が具現化できます。具体的な数値目標設定の設定例を、以下の図にまとめました。

集客・売上 問い合わせ数・新規会員実績・販売実績
採用 求人への応募数・新規会員実績・企業説明会の開催オファー
ブランディング 口コミ数・検索エンジンでの順位・ネットニュースでのPV数

ペルソナ(ターゲット層)の設定

特定の人物像を居住地・家族構成・趣味など、プライベートな部分まで仮定し、ターゲットと定めます。顧客ニーズを深掘りできる点が特徴のため、プロジェクトに携わるメンバー間でイメージの共有がしやすくなり、ユーザー目線での提案が増えるからです。

例えば、26歳独身男性・都内在住・年収350万・営業職と設定した男性をペルソナとしましょう。

男性は学生時代野球をしていましたがサラリーマンになって運動量が激減した一方、お酒を飲む機会が増え体重増加に悩んでいます。最近は体型を気にするあまり、商談中も顧客の視線が気になり営業成績も振るいません。ダイエットをしようと、時間がある時は手軽に作れる低カロリーの食事についてインターネット上で調べていました。

上記のように設定すると、「低カロリーのメニュー」や「料理が苦手な方にも作れるレシピを知りたい」といったニーズが得られました。

ニーズの深掘りによって、「ミールキットの開発」や「リスティング広告を掲載する」といった、マーケティング戦略を立てられます。ペルソナの設定でターゲットの心理を汲み取った提案ができ、ニーズの高い情報を発信できます。

RFPの用意

RFP(提案依頼書)とは、自社の抱える課題・要望を適切に伝えるための資料です。導入目的・ページ数・コンセプトなどをまとめ、制作会社から高品質な提案書・見積書を引き出します。

RFPが無いまま話を進めると制作会社と上手くイメージを共有できず、的外れな提案をされる可能性が高まります。イメージの共有に時間が掛かったり、要望に漏れがあった場合のトラブルを防ぐため、必ず用意するようにしてください。

また、複数の会社にRFPを提出して提案を受けることで、効率的に発注先を選定可能です。評価基準が定まるため、各社からの提案が比較しやすくなります。RFP提出によるメリットは主に以下の4つです。

  • 制作会社からのミスマッチな提案を回避
  • 選定先を効率的に選択
  • トラブル回避
  • 自社の課題や要望の可視化

サーバー・ドメインの手配先【自社調達or発注依頼】

自社でサーバー・ドメインを用意するのか、制作会社に依頼するのかどちらか決めておく必要があります。見積の値段が変わってくるからです。制作会社に設置を依頼した場合、ランニングコストを含めた値段で見積が提示されます。

ですが、サーバー・ドメインの選定作業の負担を削減でき、人的リソースを他の業務に割けます。一方、自社で用意する場合、開発段階で制作会社に提示できるよう準備を進めておかないといけません。用意できない場合、ホームページの公開が遅れる可能性が高くなります。

ホームページ制作の依頼先を選ぶポイントを3つ紹介

ホームページは設立して終わりではなく、マイナーチェンジを施しながら長期間使用していくツールです。長期的に付き合える会社を依頼先に選びましょう。以下の3点から、依頼先を選ぶポイントについてそれぞれ見ていきましょう。

  • 優先順位の振り分け
  • サポート体制の充実度
  • 倒産リスクのチェック

コストやデザインなど優先順位の振り分け

安く仕上げたいのか、おしゃれなデザインのホームページにしたいのかなど、制作における優先順位を明確にする必要があります。ホームページ制作会社はデザイン・システム開発・コスト、どれか一つに特化しているケースが多いからです。それぞれの特徴を以下にまとめたのでご覧ください。

  • デザインを重視した場合

    トレンドを採り入れた斬新なデザインに仕上がり、ユーザーの関心を惹き付けられます。

  • 開発力に強みがある会社に依頼した場合

    オンラインサービスや会員専用ページなど、機能性に富んだホームページを制作可能です。

  • コストを掛けずに仕上げたい場合

    数万円〜十万円以下でサイトが仕上がります。ただし、既存テンプレートを一部アレンジした形になるため、機能性やデザインのクオリティは専門的なノウハウを持つ会社に比べると劣ります。

サポート体制の充実度

ホームページの運用や編集に行き詰まった場合、丁寧なサポートが望めるかも会社選びの重要なポイントです。継続的に運用を行っていくために、専門知識やノウハウを持った制作会社からのアドバイスは不可欠だからです。

サポートスタッフが少ない制作会社の場合、不具合が発生した場合に問い合わせがつながらないケースがあります。

ホームページの更新がストップすると顧客との接点も減り、新規顧客獲得が伸び悩みます。特に人的リソースに制限がある中小企業は、注意が必要です。

倒産リスクのチェック

依頼先の倒産を回避するため、設立年数の長さ・実績の多さをチェックしてください。ホームページの制作はPC1台で作業が完結するため、新規参入企業が非常に多いです。

競合他社に負けないよう各企業はコスト削減に努めており、発注側としては低コストで制作を依頼できるメリットもあります。ただし、参入のハードルが低いため経営に行き詰まり、数年後に倒産することも不思議ではありません。

制作会社が倒産した場合、ドメイン・サーバーの保持期限以内にデータを移行させないと、ホームページは消滅します。

データ移行が間に合わなかった場合はこれまで積み重ねてきた評価も消えるため、再びゼロからのスタートを余儀なくされます。新しくホームページを立ち上げてから、Googleで上位表示を果たすためにはある程度時間が必要です。

新たに依頼先を見つけるにも時間や費用が掛かるため、最初の段階で倒産リスクの低い制作会社を選んでください。ホームページ制作会社の選び方に関してもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご確認ください。

ホームページの制作〜運用を一連の流れで捉える事が重要

ホームページの完成=ゴールではありません。完成したホームページを使い、継続的なユーザーニーズの把握に努めてください。ユーザーの関心を惹く情報発信を継続することで、初めて安定した集客が長期間実現できるからです。

他社とのコラボ商品や限定商品の販売告知をSNSで行うと、低コストで不特定多数の方へ情報を発信できます。ホームページは顧客と自社をつなぐツールであることを忘れないでください。また、データ分析に優れた制作会社を選定すると、ホームページのアクセス解析で得られたデータに対し、マーケティングの視点からアドバイスが望めます。

まとめ

今回の記事では以下の3点を主に解説してきました。

  • ホームページが完成するまでの流れ
  • 依頼前に行うべき作業
  • 制作会社を選ぶポイント

ホームページ制作後の運用が重要なので、手厚いサポート体制が期待できる制作会社に製作を依頼しましょう。ただし、ホームページ制作会社は数多く存在するため、どの企業に依頼すべきか迷っている方も多いでしょう。

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監修者の一言

ホームページ制作でよくお聞きする悩みとしては「制作会社が提案してくれない」というお悩みがあります。

制作会社は、トラブルや差し戻しを減らすため、クライアントから言われたことをそのまま遂行しようとすることが多いようです。この動きは、その制作会社の今までの経験上、これが1番スムーズに仕事が進む仕組みのため、そこに不満をぶつけてもあまり大きく改善されることはないでしょう。

制作会社は、あなたの会社の業界や会社そのものを理解しているわけではありませんので、むしろ、クライアント側の担当者の方が「自分の会社のホームページだから、私の方がリードしていかないと!」くらいの気概を持ってホームページ制作に対して熱量と行動を伴わせていくプロジェクトの方が、よりスムーズに、より満足度の高いプロジェクトになるでしょう。

ぜひこの記事を読んだ方は、「ホームページ制作のプロジェクトとは、そういうものなんだ」と割り切って、制作会社と二人三脚で、自身の思い入れや目的を満たせる、素敵なホームページを作成してください。

株式会社Pro-D-use
取締役副社長 岡島 光太郎
監修者

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業部署・企画部署にて責任者を務める。(在籍中は、MVPやマネジメント賞など、多数受賞。)2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者、事業企画を歴任。2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。新規事業の立上げ〜収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、採用〜組織の構築、Webマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、業務システムの導入・運用、融資を中心とした資金調達〜財務のコンサルティングを得意としている。また、個人でも中小企業の融資を支援するサービス「中小企業の融資代行プロ.com」を運営するなど、一貫して中小企業を支援することを生業にしている。