アプリの運用・保守維持にかかる費用相場は?内訳や抑える3つの方法も紹介
- アプリの維持費用の相場は?
- アプリの維持費用の内訳は?
- アプリの維持費用を抑える方法ってある?
アプリ運用を成功させるためには、開発後の保守維持に十分な費用をかけることが必要です。維持費用を見落としていると、アップデートできずニーズを満たせなかったりトラブルに対応できず信頼を失ったりする恐れがあります。
この記事では、アプリの保守維持にかかる費用相場やその内訳、運用コストを抑える方法を解説します。アプリ開発を検討している企業担当者の方はぜひ参考にしてください。
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【内訳】アプリの運用・維持にかかる費用相場
アプリ維持費用の内訳 | 費用相場 |
---|---|
サーバー費用 | 年間2万円〜30万円 |
ドメイン費用 | 年間1,000円〜5万円 |
SSL証明書費用 | 年間3,000円〜8万円 |
アプリストア登録の更新費用 | 年間13,000円 |
保守・運用費用 | 1年あたりアプリ開発費用の15% |
機能追加費用 | 1機能あたり10万円〜20万円 |
アプリの運用・維持にかかる主な費用項目は「サーバー」「ドメイン」「SSL証明書」「アプリストア登録」「保守・運用」「機能追加」の6つです。下記では、それぞれの項目についてより詳しく解説します。
1. サーバー費用の相場:年間2万円〜30万円
サーバーの維持には年間で2万円〜30万円程度の費用がかかります。サーバーとはデータを保存・管理してユーザーとやり取りするためのもので、開発を始める段階から必要です。
大掛かりなアプリでなければレンタルサーバーで事足ります。スペックに応じた段階的な月額制が基本で、ユーザー数が少ないうちは1,000円/月程度で済む場合もあるでしょう。AWS(Amazon Web Service)のサーバーを利用してECアプリを運用する場合であれば、2万円/月程度が相場です。
サーバー費用はアプリのスペックや規模によって異なるため、見積もりの際、システム開発会社におおよその目安を聞いてみることをおすすめします。すでに自社サイトを持っているのであれば、サーバーを併用することで費用を抑えられる可能性もあるでしょう。
2. ドメイン費用の相場:年間1,000円〜5万円
ドメイン費用の相場は年間で1,000円〜5万円です。ドメインとはインターネット上の住所を示すもので、Yahoo!JAPANの「yahoo.co.jp」のようにアプリやサービスの看板としても機能します。
ドメインは1年ごとの契約更新が主流で、安ければ1,000円/年程度の費用です。
文字数が少ない、普通名詞と被っている、といった汎用性が高いドメインほど契約費用が高くなるため注意しましょう。ピリオド以降の文字列によっても費用が異なり、「.co.jp」「.inc」「.ai」などのドメインは高額な傾向にあります。
3. SSL証明書費用の相場:年間3,000円〜8万円
SSL証明書にかかる費用相場は年間3,000円〜8万円です。SSL証明書とはユーザーにとっての安全性を高めるためのもので、通信の暗号化や運営者の実在確認などを証明します。
高機能なほど高額で、レンタルサーバーによっては通信暗号化のみのSSL証明書を無料で利用することも可能です。運営者の実在確認ありのSSL証明書であれば3万円程度が相場でしょう。
年間費用が10万円近くなると、認証局(SSL証明書の発行元)の過失によって損失が発生した場合に補償があるプランも存在します。多くの個人情報を扱うようなアプリサービスを運用する場合は、導入を検討してみてもいいでしょう。
4. アプリストア登録の更新費用の相場:年間13,000円
引用:App Store
アプリストアの登録更新には年間で約13,000円の費用がかかります。「App Store」や「Google Play」でアプリを一般に公開するためには、デベロッパーとして登録しなくてはなりません。
Google Playの登録料金は初回のみですが、App Storeの場合は1年ごとの更新が必要です。
初回登録費用 | 年間更新費用 | |
---|---|---|
App Store | 99米ドル(約13,000円) | 99米ドル(約13,000円) |
Google Play | 25米ドル(約3,250円) | なし |
※1米ドル=130円として計算
なお登録費用は米ドル基準であり、円換算した金額は為替レートによって変動するため注意してください。
5. 保守・運用費用の相場:1年あたりアプリ開発費用の15%
アプリの保守・運用費用には、年間でアプリ開発費用の15%程度の費用がかかります。保守・運用費用とはアプリのメンテナンスにかかる費用であり、支払い先は開発会社です。
機能や規模によってメンテナンスの頻度や工数が異なるため、一律の金額ではなく開発費に対する割合が費用相場となっています。アプリの種類別の開発費用相場と、その15%相当額は次のとおりです。
開発費用の相場 | 15%相当額 | |
---|---|---|
EC系 | 50万円〜300万円 | 75,000円〜45万円 |
通話・メッセージ系 | 100万円〜500万円 | 15万円〜75万円 |
ゲーム系 | 200万円〜1000万円 | 30万円〜150万円 |
カタログ・フリーペーパー系 | 50万円〜100万円 | 75,000円〜15万円 |
下記では、アプリのメンテナンスに含まれる具体的な作業内容を紹介します。
バグや不具合の修正
アプリの保守・維持のなかでもっとも重要と言っても過言ではないのが、バグや不具合といったトラブルへの対応です。
初めは問題なく動作しているアプリでも、アップデートや機能追加を繰り返すうちに不具合が発生する可能性があります。即座にトラブルへ対応しアプリ運用を成功させるためには、開発会社によるサポートが欠かせません。
アプリのアップデート
トラブル対応ではなく、より良いアプリへと改善するためのアップデートも必要です。
具体的には細かな仕様変更やデザイン修正、キャンペーン追加といった作業が挙げられます。ユーザビリティを高めたり、キャンペーンによってユーザー数や売上を伸ばしたりするためには不可欠な項目でしょう。
OSアップデートへの対応
アプリの運用にはOSアップデートへの対応も重要です。
iOSやAndroidといったスマートフォンのOSは定期的にアップデートされます。OSアップデートはユーザーの利便性やセキュリティを強化する一方で、システムの変更によりアプリが動作しなくなる可能性もあるのです。
ユーザーに不便をかけないために、OSアップデートによって生じたトラブルには迅速に対応しなければなりません。この不具合修正に必要な費用がアップデート対応費用です。実際、多くのスマホアプリがOSアップデートに合わせて軽微な修正を行なっています。
6. 機能追加費用の相場:1機能あたり10万円〜20万円
機能追加にかかる費用の相場は1機能あたり10万円〜20万円です。アプリの運用状況に合わせて機能追加が必要になった場合、機能ごとの実装工数に応じた費用がかかります。
主な追加機能とその費用は下記のとおりです。
追加機能 | 費用相場 |
---|---|
個人情報登録 | 10万円〜20万円 |
会員データの新規取得 | 50万円〜70万円 |
メールアドレスログイン | 20万円〜40万円 |
SNSログイン | 10万円〜20万円 |
決済システム(EC系アプリ) | 20万円〜50万円 |
Googleマップ | 10万円〜20万円 |
課金システム | 10万円〜20万円 |
多言語対応 | 10万円〜15万円/1言語 |
アクセス解析 | 5万円 |
バグや不具合への対応と異なり、機能追加には保守費用とは別で料金が発生します。無駄な費用となってしまわないよう、必要性を吟味してから追加しましょう。
アプリの運用・維持にかかる費用を抑える3つの方法
アプリの運用・維持費用を抑える方法は次の3つです。
- 実装する機能を絞る
- 対応可能な部分は自社で巻き取る
- 相見積もりを行う
アプリを成功させるためには、必ずリリース後にも費用が発生します。しかし維持費用が少ないほど利益が大きくなることも事実です。アプリの利益を最大化するために、ぜひ下記の方法を参考にしてください。
1. 実装する機能を絞る
アプリの維持費用を抑える方法の1つめは、実装する機能を絞ることです。
システム会社へ支払う保守費用は、たいていアプリの開発費用にもとづいて算出されます。機能を絞って開発費用を抑えることで、保守費用も安く済ませられるのです。たとえば保守費用が開発費用の15%/年だったとしましょう。100万円の開発費用を削減できれば、年間で(100万円×15%=)15万円の保守費用をコストカットできます。
初めから豊富な機能を搭載しているからといって、必ずしもアプリ運営が成功するわけではありません。初期投資を抑えてリスクを限定するためにも、最低限の機能に絞ってアプリを開発・リリースしましょう。
2. 対応可能な部分は自社で巻き取る
引用:Figma
対応可能な部分を自社で巻き取ることも、アプリの維持費用を抑える効果的な方法の1つです。
開発会社に任せず自社で行える作業の代表例として「デザインの考案」が挙げられます。デザイン修正や機能追加の際には、デザインの考案が必要です。しかしデザインの考案をアプリ開発会社やデザイナーに依頼する費用は決して安くありません。
「Figma」のようなワイヤーフレームツールを利用してデザイン案を自社で作成することで、アプリ開発会社の工数削減、つまりデザイン修正や機能追加の費用抑制が可能です。デザインの原案は、盗用にならないように注意しながら他社アプリを参考にするといいでしょう。
3. 相見積もりを行う
アプリの維持費用を抑える方法の3つめは、相見積もりを行うことです。
複数の業者に対して、同じ依頼内容で見積もりを請求すること。
複数の見積もりを比較することで費用が安いアプリ開発会社に発注できます。適正価格を把握するために、3社〜5社程度に見積もりを依頼しましょう。
ただし、保守運用だけでなく開発からトータルした費用で問い合わせることが重要です。
保守運用には設計やコードといったシステムの中身を理解していることが欠かせません。開発と保守運用を別の会社に発注すると、バグや不具合に対応できないといったトラブルの可能性があります。
アプリはリリース後の運用・保守維持が肝
アプリ運営を成功させるためには、優れたアプリを開発するだけではなく適切な保守運用を続けることが重要です。
アプリの保守とは、アプリに何らかの不具合が起きて「適切なサービスの提供」「アプリの正常な動作」ができなくなるといった問題を解決することを指します。保守運用を軽視した結果、ユーザーの信頼を失い、アプリの売上が減少して運営自体が難しくなることも少なくありません。
ユーザーのニーズに応えるようにアプリ改善を行う保守作業に費用を費やしていれば、ユーザー満足度とアプリ認知度が高まり、売上上昇も期待できます。アプリ売上を最大化するためには、運用・保守維持への費用が欠かせないのです。
まとめ|アプリ開発は運用・維持費用も踏まえて依頼しよう
アプリの運用・収益化を成功させるためには、開発後の保安維持が欠かせません。
アプリ運用・維持管理を依頼する際、できるだけコストを抑えたいという企業は、本記事で紹介した3つの方法を参考にしてみてください。
「アプリ開発を予算に合わせて依頼したい」と考えている方は、ぜひ比較ビズをご利用ください。2分程度の入力で、信頼できるシステム開発会社の見積もりを比較できます。
2015年に中野区でシステム開発会社として会社を設立。「ユーザは何を求めているか?」「本当は何をしたいのか?」などユーザビリティ・マーケティング両面から御社のサービス開発をサポートいたします。「開発&大きな付加価値」を追加できるような企画・提案をいたします。

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