ECサイトを無料で開設する方法は?おすすめのサービス8選や注意点を解説

クーミル株式会社
監修者
クーミル株式会社 代表取締役 馬鳥亮佑
最終更新日:2023年12月28日
ECサイトを無料で開設する方法は?おすすめのサービス8選や注意点を解説
この記事で解決できるお悩み
  • ECサイトを無料で開設する方法は?
  • ECサイトを無料で開設できるおすすめサービス?
  • ECサイトを無料で開設する際の注意点は?

「ECサイトを無料で開設したいけど、方法がわからない」とお悩みのネット販売担当者、必見です。

ECサイトを無料で開設する方法は、ASPの活用やオープンソースの利用など主に5つです。どの方法も初期費用はかからないものの、販売手数料や運営費用などの費用がかかります。

この記事では、ECサイトを無料で開設できるサービスや注意点を解説します。記事を読み終わった頃には、ECサイトを無料で開設する方法を理解し、低コストでECサイトを運営できるでしょう。

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ECサイトを無料で開設する5つの方法

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ECサイトを無料で開設する方法を5つ紹介します。販売したい商品や優先したい条件を考えて、自社にあったものを利用しましょう。

  1. 無料ASPを利用する
  2. オープンソースを活用する
  3. Yahoo!ショッピングに出店する
  4. メルカリShopsに出店する
  5. 無料プラグインを利用する

1. 無料ASPを利用する

無料ASPは無料で利用できるECサイト作成サービスで「BASE」「STORES」「ジンドゥー」などが該当します。HTMLやデザインをはじめとする専門的知識がなくても安全性の高いECサイトを作成可能です。

豊富なデザインテンプレートからデザインを選択し、最短3分で簡単にECサイトを開設できます。初期費用や月額利用料は無料ですが、決済方法・ドメイン取得などの機能やサービスに制限があります。

2. オープンソースを活用する

オープンソースは全世界に公開されているソースコードを利用しECサイトを構築する方法で「EC-CUBE」「Magento」などが該当します。無料でサーバーにインストールでき、システム開発により機能の拡張も可能です。

オープンソースは自由度が高く、細かくカスタマイズしたECサイトを作成できますが、サーバーやドメインは自社で用意する必要があります。サポートも受けられないため、技術力がないとECサイト作成は難しいでしょう。サーバー代やドメイン代も別途で年間3,000〜30,000円かかり、コストは高めです。

3. 無料プラグインを利用する

WordPressをはじめとする無料プラグインでカート機能を利用できるものがあります。WordPressでECサイトとブログ・ホームページのどちらも運営したい方や、サイトのデザイン・ページ設計にこだわりたい方におすすめです。

WordPressの無料プラグインでは自由度の高いサイトを作成でき、既存のサイトを活かしたショップの開設もできます。WordPressでブログ記事が成功した場合はSEOの流入も可能ですが、集客までの努力が必要でしょう。サーバー代やドメイン代も別途発生し、年間1,000〜3,000円かかります。

4. Yahoo!ショッピングに出店する

Yahoo!ショッピングはほかのASPとは異なり、モール型のASPです。モール型は既存のECモール内に出店するかたちのため、個別店で集客せずとも顧客が集まります。検索エンジン「Yahoo!」からの流入やアフィリエイト流入があるため、ほかと比べて集客力が高いことも特徴です。

Yahoo!ショッピングは自社でサイトを構築する必要がなく、審査をとおれば個人でも出店できます。初期費用や月額利用料はかかりませんが、商品が売れた際には決済手数料やストアポイント原資などの費用が別途発生するためコストは高めです。

5. メルカリShopsに出店する

メルカリShopsはメルカリ内でショップを開設し商品を販売できるシステムで、テンプレートに従い簡単にショップを構築可能です。メルカリ利用者からの流入が大きく、月間2,000万人のユーザーが利用しています。

集客力は大きいですが、ユーザーからはショップを意識されにくく自社ブランディングを行うことは難しいでしょう。商品が売れた際の手数料も10%とほかのショップと比べて高いです。

ECサイトを無料で作成できるサービス8選

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ECサイトは以下の8つのサービスを利用すると無料で作成できます。

  1. BASE
  2. STORES
  3. イージーマイショップ
  4. カラーミーショップ
  5. EC-CUBE
  6. Magento(Adobe Commerce)
  7. Welcart
  8. WP-OliveCart

BASE・STORES・イージーマイショップ・カラーミーショップは無料ASP、EC-CUBEとMagentoはオープンソースのサービスです。WelcartとWP-OliveCartはWordPressのプラグインとなります。自社の特性や目的にあわせて利用するサービスやプラグインを選びましょう。

サービスごとに決済手数料や月額利用料の有無、無料で利用できる機能の範囲も異なります。予算や搭載したい機能・売り上げ見込みなども考慮して選ぶといいでしょう。

1. BASE

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BASEは無料ASPのサービスで、無料プランを利用する場合は初期費用や月額利用料はかかりません。「BASEかんたん決済」によりクレジットカード決済やコンビニ決済などのさまざまな決済方法に対応可能です。

デザインテンプレートも豊富で、HTMLやCSSのスキルがあれば直接編集によるページのカスタマイズもできます。決済手数料は「3.6%+40円」ですが、別途でサービス利用料が売り上げの3%かかるため実質的な手数料は「6.6%+40円」です。

2. STORES

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STORESは無料ASPのサービスで、豊富なテンプレートからデザインを選ぶだけで簡単にECサイトを作成できます。海外発送や英語表示に対応し、SNSとの連携も可能です。

商品登録数に制限はなく、実店舗の予約受付やテイクアウトのプラットフォームとしての利用もできます。初期費用・月額利用料は無料で、決済手数料は5%です。

3. イージーマイショップ

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イージーマイショップは株式会社システムリサーチが提供するASPで、はじめてECサイトを公開する方におすすめです。「かんたんレイアウト」機能を使用すると、画面上でドラッグ・ドロップするだけでECサイトをデザインできます。

人気ランキングの自動表示や高解像度の画像の掲載も可能です。商品登録数に制限はありませんが、データ容量に100MBまでの制限があります。無料プランは初期費用・月額利用料ともに無料で、決済手数料は「5%+40円」です。

4. カラーミーショップ

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カラーミーショップはGMOペパポ株式会社が提供する無料ASPのサービスです。デザインのテンプレートが80種類以上と非常に豊富で、ネットショップやデザインの知識がなくても本格的なネットショップを開設できます。

サポート体制が充実し、メールや電話でのサポートに加えてYouTube講座も利用可能です。初期費用・月額利用料は無料で、決済手数料は「6.6%+30円(Amazon Payは6.5%+30円)」となります。

5. EC-CUBE

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EC-CUBEは株式会社イーシーキューブが提供するECサイト用のオープンソースのサービスです。自社サーバーを用意して無料でインストールして利用でき、デザインテンプレートやプラグインなどもインストールできます。

HTMLやCSSなどの知識があれば自社でデザインを作成できるため、独自のECサイトの構築も可能です。無料プランは初期費用は無料ですが、月額利用料が6,800円かかります。決済手数料は3.5%です。

6. Magento(Adobe Commerce)

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Magento(Adobe Commerce)はAdobeが2018年に買収したECサイト用のオープンソースです。グローバルなECサイトの構築に向いています。商品管理やセキュリティ設定などの項目は無料プランでも自由にカスタマイズ可能です。

Magentoはアメリカ発のサービスのため、インターネット上の日本語情報は多くありません。日本語で管理画面を操作したい場合は、別途で翻訳用プログラムをインストールする必要があります。決済手数料は3.5%(カード決済)です。

7. Welcart

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WelcartはWordPressで構築したホームページにECサイト機能を追加するプラグインです。ログインや管理画面はWordPressと同じであるため、運営の負担が少ないことがメリットに挙げられます。

初期費用は無料で、月額利用料は廉価版の「e-SCOTT Smart」は無料ですが、高機能版の「Welcart Pay」は3,000円がかかります。決済手数料はe-SCOTT Smartは3.28%(カード決済)、Welcart Payは「3.5%+トランザクション料(1件あたり5円)」です。

8. WP-OliveCart

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WP-OliveCartはWordPressのプラグインで、WordPressで作られた既存のホームページにEC機能を追加できます。ショッピングカート機能と商品管理機能が利用でき、シンプルかつ手軽にEC機能の構築が可能です。

プラグインは公式サイトからダウンロードできます。決済方法や決済手数料・送料規定などは自社で設定でき、手数料は無料にも設定できます。

ECサイトを無料で作成する際の4つの注意点

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ECサイトを無料で作成する際は、以下の4点に注意しましょう。

  1. 販売手数料やサービス利用料がかかる
  2. デザインや機能など無料で対応できる範囲が限られている
  3. セキュリティ面を確認する
  4. 競合が多いため簡単に儲けられない

ECサイトの開設において「無料」であるのはあくまで初期費用であり、別途で手数料やサービス利用料が必要です。サービスによってはデザインや商品登録数など無料で利用できる機能が制限されているものもあります。

セキュリティ面の対策も忘れずに行いましょう。ハッキング被害や情報漏洩が起こると甚大な損失につながり、社会的信用も失いかねません。

1. 販売手数料やサービス利用料がかかる

ECサイトは完全無料では開設できず、販売手数料や決済手数料・広告費などが発生します。無料プランの場合、販売手数料は有料のサービスに比べて高めです。

無料ASPの場合はシステム手数料、オープンソースやWordPressの無料プラグインの場合はサーバー代やドメイン代がさらにかかります。初期費用や月額利用料が無料でも、完全無料では利用できないため注意しましょう。

2. デザインや機能など無料で対応できる範囲が限られている

サービスによっては無料で利用できる範囲が決められています。カラーミーショップでは無料プランの場合、電話での問いあわせはできずメールのみの対応です。ほかのサービスでも、無料プランでは登録可能な商品点数や決済方法などが制限されます。

中規模以上のECサイトの場合、さまざまな制約がサイト拡大や売り上げアップの妨げにつながりかねません。制約があることを理解したうえで売り上げを見込み、試算しましょう。

3. セキュリティ面を確認する

ECサイトでは個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策はとられているかを確認することが重要です。情報漏洩が起きると甚大な被害を受けます。顧客に対する損害賠償を請求される可能性もあるでしょう。

Yahoo!ショッピングやメルカリShops・無料ASPは提供会社が対応しますが、オープンソースやWordPressのプラグインの場合は手動アップデートで対応する必要があります。無料サービスのセキュリティは有料サービスに劣るため、日ごろから十分な対策を行いましょう。

4. 競合が多いため簡単に儲けられない

ECサービスが拡充され、個人・法人を問わず誰でもECサイトを無料で作成できるため、競合が増えています。

ECサイトの作成だけでは簡単に売り上げを伸ばすことは難しいでしょう。ビジネスチャンスではありますが、ECサイトに訪問してもらうための工夫が必要です。

まとめ

無料でECサイトを作成する際は、無料ASP、細かなカスタマイズを行いたい場合はオープンソースがおすすめです。優先する条件や自社の強み・目的を考えたうえで選びましょう。

初期費用は無料ですが、決済手数料や販売手数料が別途かかります。セキュリティや競合への対策も行い、顧客満足度の高いECサイト・サービスを構築しましょう。

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監修者のコメント
クーミル株式会社
代表取締役 馬鳥亮佑

マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、M&A。 YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。 IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」を提案。 サイトを公開後も運用を引き受けており、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことをモットーとしている。

ECサイトは、近年無料でも非常にデザイン性・機能性が高いシステムが出てきております。

「BASE」「STORES」などのツールはサーバーや顧客情報、クレジット決済の管理などを運営側がしっかりと管理してくれます。運営者は余計な問題を抱えず、本来の業務に集中することができます。

ただ、大切なのは、自分に合うツールを選択することです。それぞれのツールにはメリット・デメリットが存在するため、それらを理解して選択していくと良い運営につながると思います。

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比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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