越境ECなら化粧品がおすすめ!中国の規制や参入の流れを解説

最終更新日:2023年02月13日
Takanal
監修者
中村 駿輝
越境ECなら化粧品がおすすめ!中国の規制や参入の流れを解説
この記事で解決できるお悩み
  • 化粧品は越境ECに向いているの?
  • 越境ECで化粧品を売るときに注意すべき規制は?
  • 化粧品の越境ECはどのように始めればいい?

日本の化粧品は海外でも人気が高く越境ECに向いている商材です。しかし、ただ販売ページを用意しただけでは越境ECを成功させられません。

この記事では、化粧品の越境ECに関する法規制や参入方法、成功させるコツなどを紹介します。越境ECで化粧品の売上を伸ばしたいと考えている担当者の方はぜひ参考にしてください。

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化粧品が越境ECに向いている理由

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引用:経済産業省

化粧品が越境ECに向いているのは、海外消費者に人気だからです。上記のグラフは、越境ECサイトで直近1年以内に購入した・購入したい日本製品についての調査結果を示しています。

1位「基礎化粧品」46.9%、2位「メイクアップ化粧品」46.1%で、化粧品が上位を独占する結果となりました。ほかにも5位「フェイスケア用品」37.8%、9位「ボディケア用品」27.8%と、美容関連商品の人気の高さがうかがえます。

化粧品の越境ECに参入するなら中国市場がおすすめ

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参照:経済産業省

化粧品の越境ECに参入するなら市場規模の大きい中国がおすすめです。2018年の世界のEC市場シェアのうち、日本が3.2%に対し中国が55.8%と約17倍もの開きがあります

日本から中国への越境ECで見ると、2018年の取引額は1兆345億円でした。2019年には1兆8,000億円、2025年には2兆5,000億円になると予想されていて、日本から中国への越境EC市場はますます拡大しています。

中国経済の減速が叫ばれる状況でありながらも、データやそれにもとづいた推計は越境EC市場にとって追い風と言える結果でしょう。

化粧品の越境ECで知っておきたい中国の規制事情

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中国市場が越境EC事業者にとって大きなビジネスチャンスである一方、注意すべき規制が存在することも事実です。2019年1月より施行されている「中華人民共和国電子商取引法(通称EC法)」の第二十六条に、次のような内容が記載されています。

「電子商取引経営者はクロスボーダー電子商取引に従事する場合、輸出入監督管理の法律、行政法規及び国の関連規定を遵守しなければならない。」

引用:日本貿易振興機構

これにより越境EC事業者も下記のような登録・認証が必要となりました

  • NMPA(旧CFDA)登録・届出
  • CCC認証

必要な登録・認証を怠ってしまうと、商品が税関を通過できません。それぞれの概要や申請の流れを解説するので、必要な作業を把握しておきましょう。

NMPA(旧CFDA)登録・届出

NMPA(国家薬品監督管理局)化粧品や医薬品、医療機器といった製品を管理する中国の国家機関です。化粧品は「特殊化粧品」と「一般化粧品」に分かれていて、申請の流れも異なります。

  特殊化粧品 一般化粧品
対象となる製品 シミ取り、美白、日焼け止め、染髪、パーマ、抜け毛予防など 特殊化粧品に該当しないスキンケア、メイクアップ、香水など
申請の流れ 1. 申請・資料提出
2. 技術評価
3. 結果の発表
1. 申請・資料提出
2. 届出完了
届出完了にかかる期間の目安 4カ月〜6カ月 2カ月〜6カ月
費用の目安 30万円〜 20万円

期間や費用は、化粧品の種類・成分数・中国法人の有無(なければ現地法人と契約が必要)などによって異なります。NMPA申請は複雑な作業であるため、WWIPCisemaといった代行業者に依頼するといいでしょう。

CCC認証

CCC(中国強制認証制度)は、電気・電子製品の安全性を確保するための認証制度です。化粧品のみで越境ECに参入するのであれば関係ありませんが、美容機器もあわせて販売する場合には対応が必要となります。

書面に加えて工場での審査も行われ時間と費用がかかるため、早めに準備しておくとよいでしょう。

中国の越境ECに関する4つの規制緩和【化粧品には追い風】

消費者保護を進める一方で、中国では、次のような越境ECに関する規制緩和もなされています。

  • 許認可・届出の必要がなくなった
  • 越境EC可能エリアが15都市から22都市に拡大された
  • 越境ECの輸入限度額が引き上げられた
  • 輸入関税優遇商品に新しく29品目がリスト入りした

上記の規制緩和は、化粧品の越境EC事業者にとって追い風です。緩和事情を把握し市場感を理解したうえで参入判断をしましょう。

1. 許認可・届出の必要がなくなった

中国当局は、新しく輸入する製品の通関証明書の提出・化粧品の輸入許可申請の義務化を発表しました。しかし実務手続きが煩雑になるといった事情から、2016年から現在に至るまで実施が延長されています。

実質的には手続きが増やされていないという意味で、規制緩和と言えるでしょう。ただし今後も延長され続けるとは限らないため、最新情報の確認が必要です。

2. 越境EC可能エリアが15都市から22都市に拡大された

中国当局の定める越境EC可能エリア(保税区)が、15都市から22都市に拡大されました。中国の主要都市のほとんどがカバーされることになり、ビジネスチャンスが広がっています

3. 越境ECの輸入限度額が引き上げられた

中国政府が消費者に定める越境ECの輸入限度額が、下記のように引き上げられました。

  引き上げ前 引き上げ後
1回あたりの輸入限度額 2,000元(約39,000円) 5,000元(約97,500円)
年間の輸入限度額 20,000元(約390,000円) 26,000元(約507,000円)

※2022年12月19日現在の人民元/日本円レートを参考

輸入限度額の引き上げによって消費者の購買意欲が刺激され、越境ECが活性化されたと言えます

4. 輸入関税優遇商品に新しく29品目がリスト入りした

2022年から、中国当局の定める輸入関税優遇商品(通称「ポジティブリスト」)にスキー用具や家庭用食洗機、トマトジュースといった29品目が追加されました。

参照:中華人民共和国財政部

輸入限度額の引き上げと同じく、消費者の購買意欲を刺激する規制緩和です。ポジティブリストの項目は定期的に追加されるため、今後も最新情報を確認しましょう。

化粧品の越境ECに参入する2つの方法

化粧品の越境ECに参入する方法は、主に「ECモール」と「自社サイト」の2つです。

1. 現地のECモールに出店する

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引用:Tmall Global

化粧品の越境ECに参入する方法の1つめは、現地ECモールへの出店です。中国なら「Tmall Global」や「Koala」、アメリカなら「Amazon.com」といったモールが越境ECに対応しています。

モールを利用して越境ECに参入するメリットは、自社サイトを構築する必要がない・モールの集客力を活用できるといった点です。一方で中国のECモールは中国法人の有無や商標、企業規模といった厳しい基準が設けられています。

中小企業が、中国向けの化粧品販売で越境ECに参入する方法には適していません

2. 自社サイトを越境ECに対応させる

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引用:LaunchCart

中国向けの化粧品販売で越境ECに参入する方法としておすすめなのは、自社サイトの活用です。すでに自社ECサイトがあれば、言語・物流・決済を対応させた越境EC用のページを用意しましょう。「LaunchCart」のように、越境ECに必要な機能を網羅的に揃えているカートシステムもあります。

中国でサイトを立ち上げるには中国法人や当局への申請・権利取得が必要であり、特に外資企業にとっては簡単ではありません。基本的には日本国内で立ち上げたサイトで、中国ユーザーのアクセスを受け入れる形で越境ECへ参入します。

ただし自社サイトで販売すると、中国当局の定める「越境EC」の定義には当てはまりません。販売自体は可能ですが、税制面での優遇が受けられない点に注意しましょう。

越境ECの化粧品販売を成功させる3つのポイント

越境ECの化粧品販売を成功させるポイントは次の3つです。

  • 現地ニーズに合った決済方法を導入する
  • 越境EC用のマーケティング施策を準備する
  • イベントの売り時を逃さない

ただ販売ページを用意するだけでは、越境ECを成功させられません。下記で3つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

1. 現地ニーズに合った決済方法を導入する

現地ニーズに合った決済方法を導入しましょう。決済方法が好まれないためにカート落ちが頻発すると、大きな機会損失となってしまいます。

中国なら銀聯(UnionPay)や支付宝(Alipay)、アメリカやヨーロッパならクレジットカードが人気です。多くの国で一気に越境ECを始めたければ、まずはクレジットカード各種とPayPalを用意し運用状況に合わせて随時追加していく方法もあるでしょう。中国からの購入者が多いから銀聯を追加する、といったやり方です。

2. 越境EC用のマーケティング施策を準備する

越境ECへの参入を決めた段階から、マーケティング戦略・施策を準備しましょう。もともと知名度が高い商品や、たまたまKOLに紹介されてバズった商品以外は、販売ページを用意しただけでは売れません。

KOLとは

Key Opinion Leaderの略。中国で、消費者の購買行動に強い影響を与えるインフルエンサーを指す。

サイトにSEO対策を施したりSNSやYouTubeを活用したりといった方法で、商品を広めていきましょう。中国での越境ECに本格的に参入したければ、現地代理店と協業してライブコマースを進める方法も効果的です。

3. イベントの売り時を逃さない

中国の「独身の日」やアメリカの「ブラックフライデー」といった商業イベントを逃さないようにしましょう。1日で1年分の売上を立てる小売店やEC事業者もいるほど重要なイベントです。

具体的には、普段より多く在庫を確保する・イベントに合わせてキャンペーンを打つといった施策が効果的と言えます

【まとめ】化粧品の越境ECなら中国市場×自社サイトがおすすめ

この記事では、化粧品の越境ECに参入するために知っておきたい知識やポイントを紹介しました。中小企業が化粧品の越境ECに参入するなら「中国市場×自社サイト」の組み合わせがおすすめです。決済方法やマーケティング施策を整えたうえで、イベントの売り時を押さえて販売を進めましょう。

自社サイトで越境EC用販売ページを用意したいと考えている方は、ぜひ比較ビスをご利用ください。比較ビズなら、経験・実績が豊富なホームページ制作会社から、無料で一括見積もりを請求できます。

監修者の一言

中国では国民が海外サイトへのアクセスを制限するための「グレートファイアウォール」と呼ばれる中国全体のインターネットを監視するシステムがあります。そのため、他の国と比べて輸出するためのハードルが高いです。貿易方式・税関・規制などの縛りが多く、とても複雑なものとなっています。

初心者がすべて自身で手続きをするにはあまりに難しいですので、中国への越境ECに詳しい代行業者を探して依頼するのがいいかと思います。ただ輸出するハードルを突破するだけでは売上を作るのは難しいです。

そのため、現地の市場調査やマーケティングなども必要となってきます。中国の事情に詳しい代行業者であれば、それらも含めて代行してもらえるでしょう。

Takanal
中村 駿輝
監修者

フリーランスとしてECサイトの構築代行を中心に活動中。自身でもECサイトを運営しており、その経験からクライアントの目線に立った提案を行う。サイトの構築だけでなく、SNS等での集客、運用方法の解説、商品画像の作成など、納品後もサポートするパートナーになれる。他にもホームページ制作、WEBサービス開発、スマホアプリ開発などの経験があり、WEBやITに関する困りごとを幅広く相談が可能。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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