ホームページの作り方6選!自社制作のリスクや制作後のポイントも紹介
- ホームページの作り方とは?
- ホームページを自社制作するリスクとは?
- 制作後に意識すべきポイントとは?
「ホームページを作りたいが、どのように作るのかわからない」「ホームページは自社制作がいいのか制作会社を依頼した方がいいのか判断がつかない」とお悩みの個人事業主や広報担当の方、必見です。
ホームページの作り方にはソースコードの作成やCMSの活用など、さまざまな方法が挙げられます。作り方によってメリット・デメリットは異なるため、自社に合った作り方を選ぶことが重要です。
この記事を読むと、ホームページの作り方や自社制作のリスク、制作後に意識すべきポイントなど理解できます。新たにホームページの制作を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
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ホームページの作り方は6種類
ホームページの制作方法には以下6つの選択肢が挙げられます。
- ソースコードを作成する
- オープンソース型CMSを活用する
- クラウド型CMSを活用する
- ホームページ作成ツールを利用する
- ホームページ制作会社に依頼する
- フリーランスへ依頼する
ホームページを自社制作する場合は、オープンソース型またはクラウド型CMSを活用するのがおすすめです。ソースコードを作成する場合よりも、短時間でホームページが完成します。
自社での対応が難しい場合は、ホームページ制作会社やフリーランス、どちらかへ依頼しましょう。
ソースコードを作成する
HTMLやCSSを使ってコーディングをおこない、ホームページを作る方法です。ソースコードを0から作成していくため、自由にカスタマイズできます。CMSを利用しないため、脆弱性やバグにともなうサイバー攻撃による被害を心配する必要もありません。
ホームページの構造がシンプルで、アクセスした際の読み込み速度が速い点も魅力です。反面、プログラミングに精通した人材がいないかぎり、ソースコードを作成できません。編集ソフトや統合開発環境(IDE)も必要です。
他の方法に比べると時間や手間がかかるため、ソースコードを使ってホームページを作成する方は多くありません。
オープンソース型CMSを活用する
オープンソース型CMSとは、インターネット上にソースコードが公開されているCMSです。WordPressやOnethirdなどが該当します。
ホームページの作り方は、デザインテンプレートの選択やパーツの配置だけです。ドラッグ&ドロップで多くの作業を進められるため、特別な知識は必要ありません。
ライセンス費用や月額基本料金も発生せず、全体的に費用を抑えられる点も魅力です。反面、外部からのサポートは望めません。不具合対応や復旧作業、セキュリティ対策の強化は自社で対応しましょう。
Webサイトの構築や運用を簡単におこなえるシステムのことです。マウス操作やキーボード入力で多くの作業を進められるため、特別なスキルは必要ありません。アクセス解析やメルマガ配信、SNSとの連携など、集客関連の機能も豊富に搭載しています。
クラウド型CMSを活用する
クラウド型CMSとは、CMSを提供する企業のサーバーにインターネット経由でアクセスして利用するCMSです。ShareWithやferret Oneなどが該当します。クラウド型CMSは、導入や運用の負担が軽い点が特徴です。
CMSをサービスとして利用するため、サーバーやネットワーク機器などを用意する必要はありません。メンテナンスやアップデートも提供元に任せられるため、システム管理者の負担軽減も図れます。
ホームページの作り方もオープンソース型と同様、テンプレートの選択やパーツ配置だけです。反面、導入後すぐに利用できるよう設計されているため、カスタマイズ性は高くありません。
ホームページ作成ツールを利用する
ホームページ作成ツールとは、コーポレートサイトやECサイトなど、Webサイトを簡単に構築できるツールです。Wixやペライチなどが該当します。
ホームページの作り方はサイトの種類に応じて、デザインテンプレートを選択するだけです。デザイン性に優れた無料テンプレートが多数提供されており、費用をかけずにおしゃれな雰囲気を印象付けられるでしょう。
AIを搭載したツールを活用すると、ホームページの作成をAIに任せられます。予約システムやオンライン決済、メルマガ配信など、幅広い機能を搭載している点も魅力です。
ツールごとに月額料金や機能数は異なるため、予算や目的に応じてツールを選びましょう。
ホームページ制作会社に依頼する
ホームページ制作会社には、豊富な実務経験を持つ人材が多数在籍しており、デザイン性と実用性を兼ね備えたサイトの仕上がりが望めます。Web制作のノウハウやリソース不足に悩んでいる企業向けの選択肢です。
ホームページ制作会社はホームページの作り方や流れも熟知しており、必要以上に進捗状況を確認する必要もないでしょう。サイト運用代行やアクセス解析、SEO対策など、自社の要望に対して柔軟な対応も望めます。
注意点は、制作会社によって対応可能な業務範囲や料金設定が異なる点です。複数の制作会社に見積提出を依頼し、各企業の提案レベルや制作費を比較しましょう。
フリーランスへ依頼する
自社の条件を満たす制作会社が見つからない場合、フリーランスへの依頼を検討しましょう。フリーランスへ依頼すると、制作費用を大幅に削減できます。1人または少人数のチームでホームページ制作を進めるため、制作会社ほどディレクション費用がかかりません。
優れたスキルを持つ人材に制作を依頼した場合、相場以下の価格で大手制作会社と同等レベルの仕上がりが望めます。
反面、テキストメッセージでのやりとりがメインとなるため、人材の見極めが難しいです。ミスマッチを避けるため、ポートフォリオの提出や対面商談の実施など、スキルや人柄を確認する場を設けましょう。
ホームページの自社制作によって生じる4つのリスク
ホームページを自社制作した場合、以下4つのリスクが生じます。
- サーバーとドメインの確保が必要になる
- 専門知識を持つ人材の確保が条件になる
- 通常業務に支障がおよぶ可能性がある
- カスタマイズの幅が狭い
サーバー確保やドメイン取得、プラグインの追加など、専門知識を求められるケースは多いです。Web制作に精通した人材が不在の場合は、ホームページ制作を外注しましょう。
サーバーとドメインの確保が必要になる
オープンソース型CMSを導入する場合、レンタルサーバーの確保やドメインの取得が必要です。サーバーの設定やドメインとの連携などには、一定の知識が求められます。CMSをはじめて利用する方にとっては、難易度が高い作業でしょう。
オープンソース型CMSの導入を検討している場合は、WordPressに対応したレンタルサーバーの利用がおすすめです。ドメイン取得やSSL化、WordPressのインストールなど、手間のかかる作業をスムーズに処理できます。
エックスサーバーの「WordPressクイックスタート」を選ぶと、レンタルサーバーの契約〜WordPressの設置まで自動化が可能です。
専門知識を持つ人材の確保が条件になる
ホームページを自社で制作するには、一定水準の知識やスキルを習得した人材を確保しなければなりません。たとえば、オープンソース型CMSはソースコードが公開されている一方、カスタマイズにはプログラミングの知識が必要です。
プラグインを利用する際も、種類によっては互換性に関する知識や英語力が求められます。不具合への対処法やセキュリティ対策も、自社で必要な情報を集めなければなりません。外部からのサポートが欲しい場合は、クラウド型CMSを導入しましょう。
ソースコードを作成する場合はHTMLやCSSの知識に加えて、コーディングスキルが必要です。
通常業務に支障がおよぶ可能性がある
CMSでのホームページ制作を検討している場合、通常業務に支障が出る可能性があります。社員は担当業務と並行してCMSの選定やホームページ制作を進めなければなりません。業務負担の増大によって疲労が溜まると、業務効率低下や成果物の品質悪化を招きます。
通常業務で精一杯の場合は、ホームページ制作会社やフリーランスを活用しましょう。社員の業務負担を減らしつつ自社の要望を反映したホームページの仕上がりが望めます。
カスタマイズの幅が狭い
クラウド型CMSには、カスタマイズできる余地はほとんど残されていません。多くの方が導入後すぐに利用できるよう、CMS全体が設計されています。
仮に拡張性に優れたCMSを選んだとしても、カスタマイズの範囲が広すぎた場合は多額の追加費用が発生します。クラウド型CMSの導入意義が薄れるため、複数機能の追加や大型サイトの開発を望む場合、別タイプのCMSを選びましょう。
たとえば、パッケージ型CMSは中規模〜大規模サイトに対応できるよう、多くの機能が搭載されています。カスタマイズや不具合対応、セキュリティ対策など、サポート体制が充実している点も魅力です。
ホームページ制作の流れ【外注編】
制作会社やフリーランスにホームページ制作を依頼した場合、以下の流れに沿って作業を進めていきます。
- 制作会社またはフリーランスを選ぶ
- RFPを作成する
- 調査と企画をおこなう
- サイト全体の構成を決める
- デザインを決める
- 機能の実装とシステム開発を進める
- テストをおこなう
- リリースする
個々の工程を詳しくみていきましょう。
1. 制作会社またはフリーランスを選ぶ
ホームページ制作を依頼する外注先を決めます。制作会社とフリーランス、どちらに依頼する場合でも複数の候補をあげておきましょう。
1社または1人にしか見積を依頼しなかった場合、提案先のレベルや見積金額の相場を正確に把握できません。ミスマッチを防ぐためにも、複数の候補をあげておくことが重要です。
外注先を選定する際は、ビジネスマッチングの活用を検討しましょう。地域や業種などの情報を入力するだけで、条件を満たした企業やクリエイターを探せます。「比較ビズ」を利用すると、約1,000社のなかから自社の条件を満たす制作会社を探し出せます。
「仕事の発注先を探している企業」と「新規顧客を探している企業」を結び付けるサイトです。必要な情報を入力するだけで、自社の条件に見合った企業を効率的に見つけられます。
得意分野や実績など、各企業の特徴がコンパクトにまとめられている点も魅力です。
2. RFPを作成する
RFP(Request for Proposal)とは、自社の要望をまとめた提案書です。Webサイト制作やシステム開発の際、発注側から受注側へ提出します。RFPに記載する内容を以下にまとめました。
- ホームページの新規制作またはリニューアルに至った背景
- 実装する機能と不要な機能
- 予算
- 希望納期
- 業務の依頼範囲
RFPを作成するメリットは、自社の要望を正確に伝えられる点です。書面として残るため、認識のズレや口頭での伝達ミスにともなう修正作業の発生を避けられます。
RFPの内容が充実するほど、外注先からの提案レベルや見積金額の正確性が高まるため、作成の時間を十分確保しましょう。
3. 調査と企画をおこなう
ホームページを見て欲しい方や商品を購入して欲しい方など、ターゲット層を明確化します。ターゲット層は年収や勤務先など、より詳細な人物像を描いたペルソナを設定しましょう。
ペルソナの設定によって、顧客目線での提案を徹底できます。ペルソナの例は、以下のとおりです。
名前 | 山田太郎 |
---|---|
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
勤務先 | 食品メーカー勤務 |
職種 | 営業 |
年収 | 450万円 |
既婚/未婚 | 独身 |
居住地域 | 東京都 |
休日の過ごし方 | ・食べ歩き ・料理 ・草野球 ・旅行 |
よく利用するSNS | ・LINE ・X(旧Twitter) |
ホームページをリニューアルする場合は、既存サイトのアクセス状況を解析し、現状の課題や顧客ニーズを把握します。調査が終わった後はホームページの構成や掲載情報、デザインなど、サイト全体の設計をまとめていく流れです。
外注先に依頼した場合、自社の要望をまとめた要件定義書が制作会社やフリーランスから提出されます。
4. サイト全体の構成を決める
要件定義書の内容をもとに、ユーザーインタフェースやユーザーエクスペリエンスなどを決めていきます。
ユーザーインタフェースとは、顧客との接点です。文字のフォントやボタン配置、画像など、操作画面の視覚情報が該当します。ホームページの操作性や使いやすさに直結するため、時間をかけて決めましょう。
個別ページを含めたサイト全体の構成が決まり次第、外注先からワイヤーフレーム(画面設計書)が提出されます。
ユーザーエクスペリエンスとは、顧客体験のことです。利用しやすいホームページを制作し、良質な顧客体験を提供しましょう。顧客ロイヤリティが高まり、リピート率改善や購入単価アップを実現できます。
5. デザインを決める
サイト全体の配色やレイアウトなど、ホームページ全体のデザインコンセプトを決めます。コーポレートカラーや商品のブランドイメージに沿ったデザインにしましょう。顧客が連想するイメージからかけ離れたデザインの場合、不信感を与えてしまい顧客離れにつながる可能性があります。
ホームページに掲載する文章や画像、動画に関するガイドラインもあわせて決めます。文章はフォントや文末表現など、レギュレーションの整備によりデザインの一体感を演出するのが目的です。
画像や動画は自社で用意するのか、外注先に依頼するのかを決めます。予算によっては用意してもらえない可能性が高まるため、注意しましょう。
6. 機能の実装とシステム開発を進める
要件定義で決めた機能を実装するため、フロントエンドとバックエンド開発をおこないます。フロントエンド開発とは、ホームページにアクセスしたユーザーの操作画面を開発することです。HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使い、ホームページに動きを加えます。
一方、バックエンド開発とはデータベースの構築やサーバー管理など、ユーザーの目に触れない部分の開発です。JavaやRuby、PHPなどの言語を使い、データ処理やサーバー管理に関するプログラムを作成します。バックエンド開発をしないかぎり、ホームページは稼働しません。
システム開発ではCMSの導入やオリジナルシステムの開発など、顧客の要望に応じたシステムを開発します。
7. テストをおこなう
ホームページに実装した機能が正しく動くか、デバイスごとに最適なサイズで表示されるかなど、動作検証やブラウザチェックをおこないます。
不具合やバグを早期に発見し、リリース後のトラブル発生を最小限に抑えるのがテストの目的です。ホームページの安定稼働を実現するためにも、テストと修正作業の工数を十分に確保しておきましょう。
8. リリースする
動作検証やブラウザチェックで問題なければ、ホームページを公開します。ホームページは公開して終わりではありません。自社の最新情報やブログ記事の掲載など、定期的な情報発信に取り組む必要があります。
ホームページは、顧客とコミュニケーションが取れる貴重なツールです。顧客との関係強化を図るため、定期的にホームページを更新しましょう。
ホームページを制作した後に意識すべき4つのポイント
ホームページは作って終わりではありません。以下4点を実施することが重要です。
- SEO対策を実施する
- アクセス解析をおこなう
- 定期的に新しい情報を発信する
- セキュリティ対策の強化に努める
検索エンジンで上位表示を実現し、新規顧客獲得や企業認知度向上につなげるためにSEO対策をおこないます。ホームページの課題やアクセス状況を確認するためにも、Googleアナリティクスで定期的にアクセス解析を実施しましょう。
ポイント1. SEO対策を実施する
ホームページを制作しただけで、自動的にアクセスが集まるわけではありません。多くの方にサイトを見てもらうには、SEO対策を実施して露出量を増やす必要があります。
SEO(Search Engine Optimization)対策とは、検索エンジンで上位表示を実現するための施策です。Googleで検索上位に表示されるとサイト認知度が高まり、新規顧客獲得や企業認知度向上につなげられます。
上位表示の実現には、キーワード選定や検索ニーズに見合ったページ作成など、さまざまな施策を実行しなければなりません。成果が出るまで時間がかかるため、長期的な視点に立った取り組みが求められます。
ポイント2. アクセス解析をおこなう
定期的にアクセス解析をおこない、どのくらいのユーザーがホームページを閲覧しているのか、定期的に把握することが重要です。アクセス解析の結果からSEO対策の効果が出ているか、改善点がどこにあるのかなど、自社サイトの現状を把握します。
Googleアナリティクスを活用すると、費用をかけずにさまざまな指標の数値化が可能です。Googleアナリティクスで解析できる主な指標は以下のとおりです。
ユーザー数 | ・一定期間中にホームページにアクセスした人数 ・同じ人が毎日何度もアクセスしても「1」とカウント |
---|---|
ページビュー数 | ・一定期間にホームページが表示された回数 ・ユーザー数問わず、ホームページ内へのアクセスすべてをカウント |
セッション数 | ・ユーザーの訪問回数 ・新規ユーザーの割合や平均滞在時間など、さまざまな指標から分析が可能 |
直帰率 | ・ホームページへアクセス後、1ページも閲覧しなかったユーザーの割合 ・サイト設計を見直す際の指標として重要 |
離脱率 | ・指定ページから離脱したユーザーの割合 ・コンバージョン獲得に大きく影響 |
アクセス解析の結果からサイト設計を見直し、コンバージョン獲得向上につなげましょう。
ポイント3. 定期的に新しい情報を発信する
ホームページは制作して終わりではありません。ホームページを定期的に更新し、新しい情報を発信する姿勢が求められます。
ホームページの更新頻度は、事業運営が活発におこなわれているかを示す1つのバロメーターです。ホームページの更新頻度が低下すると、顧客や取引先に不安を与える可能性が高まります。
サイト運用に割く人員を確保し、新商品の販売やメディア掲載、イベント開催など、自社に関する情報を定期的に発信しましょう。
ポイント4. セキュリティ対策の強化に努める
メンテナンスやアップデートを怠っていると、サイバー攻撃の被害にあう確率が高まります。近年は中小企業をターゲットにしたサプライチェーン攻撃が増加しており、企業規模を問わずセキュリティ対策の強化が必要です。
仮にセキュリティ対策を怠って機密情報が漏えいした場合、社会的信用低下やイメージダウンは避けられないでしょう。オープンソース型のCMSを導入する場合は、復旧作業も含めてすべて自社で対応しなければなりません。プラグインを活用して、セキュリティ対策の強化に努めましょう。
セキュリティ対策に不安を抱えている場合、サイト運用代行サービスを利用するのも1つの選択肢です。
まとめ
今回の記事では以下の4点を述べてきました。
- ホームページの作り方
- ホームページを自社で制作した場合のリスク
- ホームページの制作を外注した際の流れ
- ホームページの制作後に意識すべきポイント
ホームページの作り方には、オープンソース型CMSやホームページ作成ツールの活用など、さまざまな選択肢が挙げられます。オープンソース型のCMSを選んだ場合、サーバーやドメインを自社で取得しなければなりません。
市場で提供されているホームページ作成ツールの数も増えており、選定に手間がかかります。社内リソースやWeb制作のノウハウに不安を抱えている場合は、外注先を活用しましょう。
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