システムテストと結合テストの違いとは?各テストの種類や手順を確認

株式会社エン・PCサービス
監修者
最終更新日:2024年04月08日
システムテストと結合テストの違いとは?各テストの種類や手順を確認
この記事で解決できるお悩み
  • システムテストと結合テストの違いとは?
  • 各テストの種類は?
  • システムテストや結合テストを行う際のポイントは?

「システムテストと結合テストを計画したいが、違いがわからない…」という方必見!システムテストや結合テストは、一般の方でも行うことは可能ですが、専門知識や技術的なスキルが必要です。

この記事ではプロジェクトマネージャーや品質保証担当者に向けて、システムテストと結合テストの違いをわかりやすく解説します。最後まで読めば、各テストの種類や行う際のポイントもわかります。

各テストはエンジニアに依頼できることも紹介しているため、ソフトウェア開発者もぜひ参考にしてください。

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システムテストと結合テストの違い

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システムテストと結合テストは、ソフトウェアテストの異なる段階で行われるものです。システムテストは、開発されたソフトウェアが要件と仕様を満たしているかを確認するテストです。アプリ全体の機能や動作をテストします。

結合テストは、個々のモジュールやコンポーネントが互いに連携して正しく動作するかを確認するテストです。システム内の部品同士のインタフェースをテストします。

  システムテスト 結合テスト
実施時期 ソフトウェア開発の最終段階で実施 個々の部品が結合された後に実施
対象 システム全体の機能や要求事項に対するテスト モジュールやコンポーネント同士の連携やインターフェースに関するテスト
目的 システム全体の品質や要件満たしを確認 個々の部品が正しく結合され、全体としてのシステムが予定どおりに動作するかを確認

システムテストの種類一覧

システムテストはソフトウェア全体の機能や性能を確認するために行うテストであり、その種類はさまざまです。一般的なシステムテストの種類は、以下のとおりです。

機能テスト ソフトウェアが要求された機能を適切に実行するかを確認するテスト。ユーザーの期待どおりな操作や機能が正常に動作するかを確認する。
ユーザビリティテスト ソフトウェアが使いやすいかを確認するテスト。ユーザーが直感的に操作でき、理解しやすいかを確認する。
パフォーマンステスト システムが要求された性能レベルを満たしているかを確認するテスト。負荷テスト、ストレステスト、スケーラビリティテストなど、システムの性能をさまざまな条件で評価する。
セキュリティテスト システムが安全かつセキュアにデータを処理し、機密性や整合性を保護しているかを確認するテスト。ペネトレーションテスト、脆弱性スキャン、認証および認可のテストなどがある。
可用性テスト システムがユーザーの利用可能な状態を保ち、障害に対する回復力を確認するテスト。冗長性のテスト、障害への耐性や回復時間のテストなどがある。

システムテストの手順

システムテストは、ソフトウェア全体の機能や要求事項を確認するための重要な段階です。一般的なシステムテストの手順は、以下のとおりです。

  1. 計画と準備段階
  2. テスト環境の設定
  3. テスト実行
  4. バグの報告と修正
  5. 再テストと検証
  6. 報告と文書化

上記の手順は一般的なシステムテストの手順ですが、プロジェクトや組織により異なる場合があります。重要なのは、テスト計画の策定からテスト結果の評価まで、体系的で網羅的なアプローチを持ち、継続的な品質向上を図ることです。

システムテストの手順は以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。

結合テストの種類一覧

結合テストは、システム内の部品同士の連携やインターフェースに関するテストを行うものです。一般的な結合テストの種類は、以下のとおりです。

ステブおよびドライバテスト 未完成のモジュールを仮の部品(ステブ)や代替部品(ドライバ)で置き換えてテストを行う方法。部品同士の連携が必要な場合でも、仮の部品を使ってテストを進められる。
トップダウンテスト 高位のモジュールから順次、下位のモジュールを組み込んでテストしていく方法。上位のモジュールからテストを開始するため、システム全体の動作を早い段階で確認できる。
ボトムアップテスト 下位のモジュールから順次、上位のモジュールを組み込んでテストしていく方法。下位のモジュールからテストを開始するため、組み込まれた部品同士の連携を重点的に確認できる。
ビッグバンテスト すべてのモジュールやコンポーネントが結合されてから、1度に全体をテストする方法。開発の最終段階で行われ、1度に全体のテストを実施するため、部品同士の連携に関する問題点を見つけるのに適している。

結合テストの手順

結合テストは、システム内の部品同士の連携や相互作用を確認するためのテストです。一般的な結合テストの手順は、以下のとおりです。

  1. 統合戦略の策定
  2. テスト計画の作成
  3. スタブやドライバの作成
  4. ボトムアップまたはトップダウンのテスト
  5. 結合テストの実施
  6. バグの報告と修正
  7. リグレッションテスト
  8. テスト結果の評価と報告
  9. 承認とリリース

上記の手順はプロジェクトや組織により異なる場合があります。結合テストでは、部品同士の連携や相互作用を確認することを重視し、段階的に行いましょう。システム全体の機能や品質を確認し、問題点を発見して修正します。

システムテストや結合テストを行う際のポイント4つ

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ここからは、システムテストや結合テストを行う際のポイントを4つ紹介します。

  1. テストケースの適切な作成をする
  2. テスト環境の整備をする
  3. バグの管理とトラッキングを行う
  4. テストの自動化を検討する

1. テストケースの適切な作成をする

システムテストや結合テストにおける適切なテストケース作成は、ソフトウェアの品質向上につながります。

要件仕様書や設計書を基にして明確で網羅的なテストケースを作成し、各テストケースには明確な目的と期待される結果を定義しましょう。機能や性能、セキュリティの観点から多角的なシナリオを考慮し、異なる条件下でテストします。

テストの前提条件や実行状態を明示し、テストケースの再利用性やメンテナンス性を確保しましょう。テストの実行順序や依存関係も定義することで、効率的なテスト実施をサポートします。

2. テスト環境の整備をする

システムテストや結合テストを行う際は、適切なテスト環境の整備をしましょう。テスト環境は本番環境と近い状態を再現し、テストの信頼性と再現性を保証する重要な要素です。テストに必要なハードウェアやソフトウェアを準備し、テストケースの実行に必要な環境を整えます。

テスト対象となるシステムが通信やネットワークを必要とする場合は、適した通信環境も整備します。適切な環境が整っていないと、テスト結果の正確性や問題の発見に支障をきたす可能性があるため、慎重な整備が不可欠です。

3. バグの管理とトラッキングを行う

バグの管理とトラッキングは、テストプロセスにおける重要な要素です。バグを発見したら、詳細な報告を作成し、バグ管理システムに記録しましょう。この記録にはバグの特徴や再現手順、優先度、状態の更新が含まれます。

バグの追跡と管理は、開発者とテスター間のコミュニケーションを円滑にし、修正の進捗を追跡できるため、テストの効率性と品質を向上できます。

4. テストの自動化を検討する

テストを自動化することで、効率性と網羅性を向上できます。繰り返し行うテストや大量のデータを使うテストは、自動化が有効です。自動化により、テストの実行時間を短縮し再現性を高め、人的エラーを減らせます。

ただし、複雑な人間の判断や独自の洞察を必要とする場合があるため、すべてのテストケースを自動化することは避けましょう。自動化ツールの選定やスクリプトのメンテナンスが重要であり、効果的な自動化には慎重な計画と継続的な改善が欠かせません。

システムテストや結合テストはエンジニアに依頼できる

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システムテストや結合テストは、エンジニアに依頼できます。ソフトウェアエンジニアやテストエンジニアは、システムテストや結合テストの実行や管理を行うことが可能です。テスト計画の策定からテストケースの作成、テストの実行、結果の評価、バグの報告・追跡など、テストプロセス全体を担当します。

特に結合テストでは、システム内の連携や相互作用を確認する必要があります。この段階では、エンジニアがシステム全体の動作を確認し、問題の特定や修正に取り組むことが一般的です。

エンジニアを選択する際のポイント2つ

ここからは、エンジニアを選択する際のポイントを2つ紹介します。

  1. 自動化の経験があるかを確認する
  2. 過去の実績や経験を確認する

1. 自動化の経験があるかを確認する

エンジニアに、自動化の経験があるかを確認することは重要です。テストの自動化は効率性を向上できるため、エンジニアが自動化ツールやフレームワークを理解し、テストスクリプトを作成・管理できるかを確認します。

過去の自動化実績や使用ツール、開発言語の熟練度を確認しましょう。自動化は繰り返しのテストや大規模なデータセットを扱う際に有用であり、エンジニアが活用できるかが、プロジェクトの成功に影響を与えます。

2. 過去の実績や経験を確認する

エンジニアを選ぶ際は、過去の実績や経験を確認することが重要です。過去のプロジェクトでの成功や成果を確認することで、彼らの能力や信頼性を評価できます。過去のプロジェクトでどのような役割を果たし、どのような課題を解決したか、類似プロジェクトでの経験があるかなどを確認しましょう。

過去の実績を調査することで、エンジニアの実力や適性を的確に把握し、プロジェクトに適した候補を選び出すことが可能です。

まとめ

システムテストや結合テストは、一般の方でも行うことは可能ですが、専門知識や技術的なスキルが必要です。適切なテスト戦略の選定に難しさを感じる場合は、エンジニアに依頼することを検討してみてください。

比較ビズでは、システムテストや結合テストに特化したエンジニアを探し、一括見積が可能です。比較ビズの活用は完全無料でできるため、まずは相談から始めてみてください。

監修者のコメント
株式会社エン・PCサービス
代表 齋藤完次

株式会社エン・PCサービス代表。信州大学工学部情報工学科卒。卒業後富士通FIP(現富士通)に就職。某コンビニエンスをクライアントに基幹系、情報分析系、会計・SFAなどのシステム提案、構築、運用サポートを行う。他、ネットワーク構築やサーバー構築も行うなど、フルスタックエンジニアとして活躍。その後、広く多くの人にサービス提供を行いたいという想いから独立し、主にウェブ技術を用いて自社サービス構築と運営を行う。同時に日本のビジネスを底上げするという想いから、中小スタートアップ企業を対象にITシステム開発事業を、企画立案からマーケティング、運営サポートまでワンストップ対応している。

一般人が可能なテストは、よくてシステムテストまでです。結合テストなどシステム内部の動作検証は、通常はエンジニアの仕事です。

例えるなら、時計の外観に傷がないかチェックしたり、電池を入れて時刻合わせをして正しく時を刻むか確認するのがシステムテスト。時計のカバーを外して中の歯車が正しく嚙み合っているか確認するのが結合テストです。

さて、テストを外部事業者に依頼する事は信頼性向上には役立つでしょうが一般には高コストです。依頼内容もテスト仕様書作成を含めるか、テスト仕様書は提示しテスト実施だけとするかで要するスキルも依頼先も変わってきます。それら加味して検討されると良いでしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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