Amazon APIとは

Amazon APIとは外部ツールとの連携によって、商品情報の取得や注文処理、広告管理など、サイト運営や広告管理に関する業務を効率化できる仕組みです。

APIは異なるシステムやアプリケーション、ソフトウェアをつなぐインターフェースで、連携すると特定のデータや機能を共有できます。たとえば、POSシステムとAPI連携した場合は会員情報や予約状況、保有ポイントなど、各種データをスムーズに取得できます。

Amazon APIの場合、利用できるAPIは大きく分けて3種類です。以下で各APIの特徴に関して紹介します。

Amazon SP-API（Selling Partner API）

Amazon SP-APIはAmazonに商品を販売している出品者向けのAPIです。API連携によって、商品データの登録や注文情報の取得、出荷管理など、ECサイト運営を効率化する機能を多数利用できます。

Amazon SP-APIは旧MWSの後継で、Amazonを活用したビジネスで中心的な役割を担うAPIです。新機能の追加やセキュリティ対策の強化が定期的に実施されており、出品者の負担を軽減しています。

Amazon PA-API（Product Advertising API）

Amazon PA-APIとは競合他社の商品も含め、価格変動や在庫情報、商品別のレビューなどの情報を取得できるAPIです。基本的にはアフィリエイター向けのAPIですが、競合分析や市場調査でも活躍が見込めます。

ただし、Product Advertising APIと比べて、Amazon PA-APIは安定した情報取得が難しいです。商品が実在しているにもかかわらず、商品価格や送料、付与ポイント数が取得できなかったユーザーも少なくありません。

安定して情報を取得するにはリクエスト制限の上限を守りつつ、 アソシエイトIDで継続的に売上を上げる必要があります。

Amazon Ads-API（Amazon広告API）

Amazon Ads-APIとは、広告機会の創出や広告キャンペーン管理を支援するAPIです。API連携によって、スポンサー広告（TV広告を含む）やAmazon DSPなど、各種広告へのアクセスができます。

カスタムルールを作成すると、入札や予算、広告設定などに関する管理業務の自動化が可能です。業務効率化を図りつつ広告掲載のコストパフォーマンスを最大限高められます。

クリック率やコンバージョン獲得率など、効果測定をキーワード単位でおこなえるため、売上や在庫状況と連動した高度な広告キャンペーンの展開も可能です。

Amazon APIを導入する流れ【Amazon PA-API】

Amazon PA-APIを利用する際は、以下の手順で導入手続きを進めます。

Amazonアソシエイトは、サイト運営者やクリエイター、アフィリエイターなどの収益拡大を支援しています。Amazon PA-APIは、Amazonアソシエイトのプログラムと連携しており、利用するには会員登録が必要です。

会員登録を済ませてアソシエイトIDを取得しない限り、5で使用するアクセスキーは発行されません。

2ではWebサイトのURLや業務内容の説明なども入力する必要があるため、事前に準備しておきましょう。3の管理画面では商品リンクの作成や売上の確認、広告用画像の取得などがおこなえます。

Amazon APIの導入を開発会社に依頼すべき理由

Amazon APIの導入作業を開発会社に任せるべき理由には、以下3つの内容が挙げられます。

Amazon APIの実装を進める際、プログラミングやライブラリなどに関する知識が必要です。Amazonの利用規約や導入時のルールなど、さまざま点に気を配らなければなりません。

幅広い分野に関する知識が求められるため

Amazon PA-APIを利用する際、手続きの最後にリクエストURLの作成・実行が必要です。リクエストURLの生成には、PHPやライブラリに関する知識が求められます。

PHP以外の言語を使用する場合、公式ドキュメントやサンプルコードを参考にしながら、開発言語に応じたカスタマイズが必要です。

Amazonが定める利用規約や各種ガイドラインに関しても理解を深めておかなければなりません。たとえば、画像を無断で複数コピーする行為、検索APIでの過度なクロールは不正行為とみなされます。

仮にAPIの不正利用や規約違反を指摘された場合、アカウントが一定期間利用できません。

Amazon APIの仕様変更が定期的に発生するため

不正行為を防ぐため、Amazon APIでは仕様変更を定期的に実施しています。仕様変更の内容によっては、新しい機能の実装やプログラムの見直しを検討しなければなりません。

AmazonやAPIの仕組みに精通した人材が社内にいない限り、素早く対応するのは難しいでしょう。

注意すべきルールが多いため

Amazon APIの導入手続きでは、レート制限やタイムアウトなど、さまざま点に気を配らなければなりません。レート制限とは、APIのコール数に対するリクエスト数の上限です。

たとえば、商品検索APIでは1秒間に1リクエストまでとなっています。上限を超えるとエラーとなり、APIが利用できません。

Amazon APIを利用して商品データを取得する場合、1リクエストあたりの最大応答時間が設定されています。商品検索APIの場合は、5秒以内に処理を済ませないと、強制的にタイムアウトとなる仕組みです。

乗っ取りや不正利用を防ぐため、アクセスキーやシークレットキーも管理を徹底しなければなりません。

Amazon APIの導入が得意な開発会社の選び方

開発会社を選定する際は以下5つの点を意識することが重要です。

上記の点を押さえておくと、Amazon APIの実装が得意な開発会社を見つけられる可能性が高まります。

Amazon APIの実装実績が豊富な会社に依頼する

開発会社を選定する際は、サイト上でAmazon APIの実装実績に関して確認しましょう。Amazon APIは、導入するまでに必要な作業や守るべきルールが多いためです。

API連携の仕組みや実装までの流れを熟知していないと、スムーズな実装が望めないでしょう。Amazon APIの実装実績が得意な開発会社へ依頼し、サイト運営や広告業務を効率化を図ります。

セキュリティ対策が万全な会社を選ぶ

Amazon APIの導入手続きでは、アクセスキーやシークレットキーの厳重な管理が必要です。仮に認証キーが第三者に流出した場合、アカウント情報の乗っ取りや過大請求、クレジットカードの不正利用など、さまざまなトラブルが生じる可能性が高まります。

何らかのトラブルが発生した場合、サイトへの信頼低下やイメージダウンは避けられないでしょう。情報流出を避けるには、アクセス制限や通信の暗号化、パスワード管理など、強固なセキュリティ対策を講じている開発会社の選定が重要です。

Amazon APIではOAuth認証への対応も求められるため、OAuth認証への対応可否も確認しましょう。

サポート体制の充実度を見極める

手厚いサポートが望める開発会社を選びましょう。Amazon APIでは仕様変更が珍しくなく、仕様が変わるたびにシステム管理者が対応しなければなりません。

システム管理者の業務は、社内システムの運用やセキュリティ対策、社内からの問い合わせ対応など、さまざまです。長期的な付き合いが望める開発会社を選ぶと、仕様変更への対応を依頼できるため、システム管理者の負担を減らせます。

担当者は豊富な実務経験やノウハウを兼ね備えており、サイト運営や広告管理への影響を最小限に抑えられるでしょう。

開発会社によってはシステムの導入をはじめ、Amazon APIを効率的に実装・利用する提案も得られます。

複数の開発会社から見積を取得する

Amazon APIの実装費や開発会社の対応力を見極めるため、5社前後の開発会社と商談の場を持ちましょう。Amazon APIの実装費は、APIの種類やエンジニアのスキルなど、さまざまな要因によって変動します。

仮に1社からしか見積を取得しなかった場合は費用を比較できないため、提示金額の妥当性を見極めるのが困難です。検討材料が少なく、場合によっては対応力に乏しい企業に相場以上の費用を支払うことになります。

無駄な出費を避けるには複数の開発会社と事前に接触し、見積金額や提案内容を比較しながら依頼先を決めることが重要です。

ビジネスマッチングを活用する

自社の条件に見合う開発会社を選ぶには複数の企業と接触し、検討材料を増やすことが重要です。ただし、担当業務や経営状況によっては、調査に十分な時間を割けない場合もあるでしょう。

開発会社を効率的に見つける手段には、ビジネスマッチングの活用が挙げられます。ビジネスマッチングとは「発注先を探している企業」と「新規顧客を求めている企業」をつなぐサービスです。

必要事項を入力するだけで、自社の条件を満たした開発会社が提示されます。自社の強みや対応可能な業務など、各企業の特徴がわかりやすい点も魅力です。

【実績が豊富】Amazon APIに対応可能なシステム開発会社3選

参照元：株式会社サイバーエージェント

• Amazon DSPとのAPI連携
• スピーディーかつ高頻度での広告運用が可能
• 独自の広告運用プラットフォームとも連携

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参照元：アイレット株式会社

• クラウド導入・運用の実績が豊富
• システム開発・アプリ開発などに対応
• 精鋭のプロ集団が要望に幅広く応対

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参照元：株式会社クーシー

• 大規模企業Webサイトの制作・運用実績
• オールインワンの制作体制
• Webサービスに関する幅広い業務に対応

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【集客に強い】Amazon APIに対応可能なシステム開発会社2選

参照元：株式会社ストラテジット

• SaaS連携開発が得意
• SaaS導入支援とAPI連携に特化
• 徹底的に状況や課題をヒアリング

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参照元：Web Design Office スタジオ ビートル

• Webサイトからの集客力でビジネス支援
• AmazonAPIなどのWebアプリ開発
• データベースを利用したシステム開発に対応

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【スピーディーな対応】Amazon APIに対応可能なシステム開発会社2選

参照元：株式会社Enlyt

• ベトナムのダナンでのオフショア開発
• フラットな関係構築・密なコミュニケーション
• スピード・柔軟性を意識したシステム開発

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参照元：ＴＯＯＬ株式会社

• お客様の要望をスピーディに実現
• 半導体関連・医療分野での実績が豊富
• 長年に渡って培ってきた経験と要素技術あり

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【柔軟な対応】Amazon APIに対応可能なシステム開発会社3選

参照元：株式会社H&K

• WebAPIの連携が強み
• さまざまなツールを連携可能
• 高品質なサービスを低コストで実現

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参照元：シッピーノ株式会社

• ECの出荷業務を完全自動化
• 国内800以上の物流倉庫と連携可能
• 1,500店舗以上への導入実績あり

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参照元：株式会社DEHA SOLUTIONS

• 優秀なIT人材を継続的に採用・育成
• 1人単位〜チーム単位まで柔軟にアサイン
• 多数の対応開発言語やフレームワーク対応

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まとめ

Amazon APIを実装するには、Amazonアソシエイトへの登録をはじめ、多くの作業が発生します。

守るべきルールや求められる知識も多く、開発会社に任せた方がスムーズに導入できるでしょう。開発会社を短時間で見つけるには、ビジネスマッチングの活用がおすすめです。

「比較ビズ」を利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件を満たした開発会社を見つけられます。サイトの利用に費用は発生しません。

Amazon APIの実装が得意なシステム開発会社をお探しの場合は、ぜひ「比較ビズ」の利用をご検討ください。

監修者のコメント

AOIS Consulting株式会社

代表取締役 青井真吾

大学卒業後はIT企業に入社。システムエンジニアとして大手企業向けのERPシステム開発を経験。その後は、フリーのITコンサルタントとして、人材派遣会社の基幹システムの開発、不動産会社の商業施設での販促システムの導入、自動車メーカーでコネクティッドカー開発のプロジェクト管理、SIerでのSalesforceの導入、ファッション業界の企業でSalesforceと連携する周辺システムの導入を経験。現在は法人化し主に企業のシステム開発プロジェクトを支援。

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APIはシステム間の連携を可能にする仕組みです。Amazon APIを使うことで、AWS（Amazon Web Service）上のシステムと、自社のオンプレミス環境に構築したシステムを繋ぐといった使い方ができます。

業務効率化やサービスへの付加価値創出を目的として頻繁に活用されています。たとえば、AWS上にデジタルコンテンツを配信する情報サイトを構築し、自社システム側で制作したコンテンツデータを連携する、といった事例があります。

ただし、セキュリティ面では注意が必要です。システムの脆弱性はもちろん、運用面でも誤って個人情報などの重要データを意図しない形で連携してしまうことがないよう対策が求められます。

AWSの場合は、API管理の仕組みが用意されています。うまく活用することでセキュリティ対策にも有効です。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。