開発に必要なプログラミング言語一覧を紹介!職種別の学ぶべき言語も解説

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2023年05月16日
開発に必要なプログラミング言語一覧を紹介!職種別の学ぶべき言語も解説
この記事で解決できるお悩み
  • 開発に必要なプログラミング言語はなに?
  • 職種別の学ぶべき言語とは?
  • プログラミング言語はどう学べばいいの?

「開発に必要なプログラミング言語の種類を知りたい」という方必見!

この記事では、プログラミング言語の習得を考えている方に向けて、プログラミング言語一覧とそれぞれの特徴を紹介します。プログラミング言語を確実に習得したい場合は、独学よりも費用はかかりますがプログラミングスクールに通いましょう。

最後まで読めば、プログラミング言語の理解が深まります。職種別の学ぶべき言語も解説するため、どの言語を学べばいいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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開発に必要になる主なプログラミング言語一覧

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開発に必要になる主なプログラミング言語は、以下のとおりです。

  1. Java
  2. JavaScript
  3. PHP
  4. Ruby
  5. C
  6. C++
  7. C#
  8. Swift
  9. Kotlin
  10. Python
  11. Scala
  12. GO
  13. R

プログラミング言語は、それぞれに特徴や習得難易度があります。自分が制作したいものやなりたいプログラマー像を具体的にイメージして、習得するべき言語を選びましょう。

1. Java

「Java」は、社内システムやWebサイト制作、ゲーム制作など幅広く活用できるプログラミング言語です。

プログラミングの自由度は低めですが、チームで制作する際にはきちんとルールが形成できます。エミュレータや実機でも容易に動作確認ができるため、効率的に作業が進められるのがメリットです。

エミュレータとは

エミュレータとは、コンピュータや機械の模倣装置もしくは模倣ソフトウェアのこと。

2. JavaScript

「JavaScript」は、サーバーサイド分野やアプリ分野で使えるフレームワークなども登場している世界的にメジャーなプログラミング言語です。

ブラウザ側で稼働するため、Webサイト制作には必須な存在であり、あらゆる型のプログラミングへ対応が可能です。JavaScriptは、ブラウザによって動作に差が出るため、自社のインターネット環境での動作確認を事前に実施しましょう。

3. PHP

「PHP」は、HTMLと親和性が高く、簡単なWebサイト制作やブラウザゲームなどに活用できる汎用性の高さが特徴です。習得難易度の低さや開発工数を減らせるため、ECサイト構築やメディア系のWebサービス構築において現在主流の言語になっています。

PHPは一定の実行速度はあるものの、処理速度がそこまで速くないため注意が必要です。Web系開発では人気ですが、他の分野で使用されることはほとんどなく、汎用性は低くなっています。

4. Ruby

「Ruby」は、主にWebサービス制作分野を得意としているプログラミング言語です。

Ruby専用のフレームワーク「Ruby on Rails」を活用することで、効率よくプログラム構築ができます。文法に縛られず自由なコーディングができますが、プログラムが属人化しないよう注意が必要です。あらかじめ開発者側でルールを定めておき、誰が担当しても対応できるようにしましょう。

5. C

「C」は、主に家電や電子機器などにおける、機械制御プログラムを構築する際に活用するプログラミング言語です。

C言語はコンパイラ言語に分類されているため、PHPやRubyプログラムの処理を高速でおこなえます。

コンパイラ言語とは

コンパイラ言語とは、ソースコードから機械が学習可能な言語に翻訳してから処理が実行されるプログラミング言語のこと。

C言語を活用するプログラムは、ハードウェアとの連携が必要なケースが多いため、プログラミング初心者には扱いが難しい点がデメリットです。

6. C++

「C++」は、高速処理を実現したいシステムの構築に活用されるプログラミング言語です。

C言語のいい部分を残しつつ機能拡張をおこない、より自由度が高い汎用言語になりました。大規模な業務システムやアプリケーション開発、ゲーム開発など幅広い分野で活用できる言語です。習得難易度が高いため、プログラミングにある程度慣れてきた方におすすめです。

7. C#

「C#」は、Windowsのデスクトップアプリ制作を得意としているプログラミング言語です。

AndroidやMacOS、iOSアプリを開発できるフレームワークもあり、比較的汎用性が高くなっています。Windows環境でのみ利用が可能で、CやC++と互換性があるわけではないため注意しましょう。

8. Swift

「Swift」は、2014年にApple社が作ったiOS向けのプログラミング言語です。

Swiftの開発以前にAppleが利用していた「Objective-C」に比べて、コードが書きやすく読みやすいうえ、ほかの言語との相互性が高い点がメリットです。処理速度が大幅に高速化されており、コーディングしながらリアルタイムでロジックを確認できる「Playground機能」を利用することで工数の圧縮が期待できます。

9. Kotlin

「Kotlin」は、2011年に登場した比較的新しいプログラミング言語です。

Android開発の現場で主に活用されており、Javaの資産を流用できる点が大きなメリットになります。Javaを進化させて長所を伸ばすことを目標にしている言語であり、AndroidオフィシャルサイトでもKotlinでの開発が推奨されています。

10. Python

「Python」は、 比較的コード量が少なく、読みやすさやデバッグのしやすさに定評があるプログラミング言語です。

数学的・統計学的なライブラリが充実しており、Web系からAI学習など幅広く分野をカバーできる点が特徴です。近年世界的に需要が高まってきていますが、日本でのシェア率が低いため、習得する際の日本語の参考文献が少ない点に注意しましょう。

11. Scala

「Scala」は、オブジェクト指向型と関数型の両方を扱えるプログラミング言語です。

オブジェクト指向型言語とは?

オブジェクト指向型言語とは、プログラムを構成する1つひとつのシステムを「モノ」として考え、モノを組み立てるように表現してコンピュータに命令する手法をとる言語

関数型言語とは?

関数型言語とは、プログラムの1つひとつのシステムを関数のイメージで捉え、データに何かしらの処理をして答えを取得するように命令する手法をとる言語

1つの言語で2種類の書き方ができるため、開発する分野に応じて使い分けをできる点が特徴です。高い汎用性をもつScalaですが、オブジェクト指向型と関数型の両方を学ぶ必要があり習得難易度は高くなっています。

12. GO

「GO」は、2009年にGoogle社が開発したオープンソースプロジェクトのプログラミング言語です。

「Net/httpパッケージ」や「Go mobile」などの専用パッケージを活用することで、比較的簡単に自分のニーズにあった開発がおこなえます。コンピュータのCPUで複数の論理処理を同時に実行する「並行処理」が言語レベルで可能な点も魅力の1つです。

13. R

「R」は、統計処理や数値分析に特化したプログラミング言語です。

統計分析以外の分野では利用できないものの、分析においては多数の便利な機能が搭載されており、多くのユーザーからの人気を博しています。Rを活用するには分析に関する高度な知識が必要ですが、データ分析や機械学習は近年注目されている分野なため将来性の高い言語です。

職種別の学ぶべきプログラミング言語

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職種別の学ぶべきプログラミング言語は、以下のとおりです。

組み込み系プログラマー C・C++・Java・Python
Web系プログラマー PHP・Ruby・Python・Java・C#
ソーシャルゲーム系プログラマー C#・C++・Ruby・JavaScript
オープン系プログラマー Java・C#・C・Python

自分の作りたいものやなりたいプログラマー像を明確にして、必要なプログラミング言語を習得しましょう。

組み込み系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語

組み込み系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語は、以下のとおりです。

  • C
  • C++
  • Java
  • Python

組み込み系は制御系とも呼ばれ、主に家電や電子機器などの中に組み込まれている機械の制御に関するプログラムを組むことを指します。

現在の家電や身近な機器はIoT分野の最先端技術なため、コード量が多く複雑なソースを扱う必要があります。プログラムだけではなくハードな知識も必要とされ、限られたメモリ容量を意識したプログラミング技術が要求される点も特徴です。

Web系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語

Web系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語は、以下のとおりです。

  • PHP
  • Ruby
  • Python
  • Java
  • C#

Web系プログラマーは、Webサイト制作やWebアプリ制作をおこなうプログラマーを指します。

Web系プログラマーの需要や市場規模は近年高まっています。Web制作に必要なプログラミング言語を習得することで、比較的簡単に案件の獲得が可能です。

ソーシャルゲーム系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語

ソーシャルゲーム系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語は、以下のとおりです。

  • C#
  • C++
  • Ruby
  • JavaScript

ソーシャルゲーム系プログラマーは、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、さまざまなデバイスで稼働するゲームを制作するプログラマーを指します。

ゲーム開発は「iOS」や「Android」「Windows」など、プラットフォームで活用できる言語が異なります。自分が活躍したいプラットフォームから、習得するべき言語を選びましょう。

オープン系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語

オープン系プログラマーが学ぶべきプログラミング言語は、以下のとおりです。

  • Java
  • C#
  • Python

オープン系プログラマーは、企業の業務で使用する社内システムを構築するプログラマーを指します。

社内システムを構築する際はJavaが特に根強い人気を誇っているため、習得言語に迷った場合はJavaがおすすめです。

プログラミング言語とは電子機器に指令を出すための専用言語

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プログラミング言語とは、コンピュータをはじめとした電子機器に指令を出すための専用言語です。

人間の言葉と同じように、意味が通じる言葉でなければ機器も正しい処理ができません。正確に定義された記号と規則のしくみであるプログラミング言語を活用することで、プログラムを記述できます。

プログラミング言語は200種以上

プログラミング言語は現在、200種類以上存在しています。特定の言語の派生言語も含めると1,000種類以上あるため、専門ではない立場の人やこれから勉強を始めようとする人には、すでに途方もない数字になっています。

無数のプログラミング言語のなかから業務に必要とされるものを選定するには、それぞれにできることや向いている分野、習得難易度などの特徴を把握することが必要です。

まず自分が「何を作りたいのか」「どう作りたいのか」を明確にして、自分に必要な言語の特徴を理解して習得するプログラミングを選びましょう。

プログラミング言語とHTML・CSSとの違い

プログラミング言語とHTML・CSSとの違いは、以下のとおりです。

プログラミング言語 機器に機能における指令を出すために必要な専用言語
HTML Webサイトに必要な部品を配置するための言語
CSS Webページの見た目を整えるための言語

プログラミング言語はシステムの機能に関する言語ですが、HTMLやCSSはWebサイトのデザインに関わる言語です。

プログラミング言語はさまざまな開発に活用され、HTMLやCSSはWebサイト構築や運営に活用されます。

プログラミング言語を学ぶ3つの方法

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プログラミング言語の勉強方法は、以下の3つです。

  • 本・参考書で学ぶ
  • 学習サイトで学ぶ
  • プログラミングスクールで学ぶ

勉強法の種類や特徴を理解することで、自分に合った勉強方法を選びましょう。

1. 本・参考書で学ぶ

プログラミング言語を習得する際に、本や参考書を活用する方法があります。現在は、IT産業の発展によりプログラミングやSE(システムエンジニア)に関する書籍が多く並べられているため、プログラミング言語を独学で勉強可能です。

本や参考書のみを使って勉強する場合、インプット作業のみとなり習得が難しい場合もあります。学習サイトやプログラミングスクールで課題をこなしつつ、書籍を併用する方法がおすすめです。

2. 学習サイトで学ぶ

プログラミング言語を習得する際に、学習サイトを活用する方法があります。学習サイトはオンラインで手軽に勉強できる点が大きな魅力です。

学習サイトのなかには、クオリティが低いケースや、質問や相談できるサービスが用意されていないことがあります。学習サイトでプログラミング言語を習得する際は、多少の費用をかけてでも信用のあるサイトを利用しましょう。

3. プログラミングスクールで学ぶ

プログラミング言語を習得する際に、プログラミングスクールを活用する方法があります。プログラミングスクールにはかならず講師がいるため、初心者が学ぶ際に質問や相談がしやすい環境です。

プログラミング言語を独学で学ぶ方は多くいますが、自分の疑問をうまく解決できずに挫折する方も多くいます。プログラミング言語を確実に学びたい場合は、費用はかかりますがプログラミングスクールに通いましょう。

まとめ

この記事では、ITシステムやアプリケーション開発に必要なプログラミング言語一覧を紹介するとともに、職種別の学ぶべきプログラミング言語や勉強方法を紹介してきました。

システム開発の依頼を検討している方は、開発の基礎にあたるRubyそしてRuby on Railsを習得しているプログラマーへ依頼することがおすすめです。

「比較ビズ」の場合、必要事項を入力する2分程度で、自分にあったシステム開発会社をスピーディーに探せます。複数のスクールに無料で相談できるのもポイントです。システム開発会社の選定に迷うことがあれば、ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

プログラミング言語の種類は様々です。人気な言語だけでもその数は200語以上存在します。大規模なプログラム生成の過程で生まれたマイナー言語も含めると、世界中には1,000を超えるプログラミング言語が存在すると言われています。

それぞれのプログラミング言語には得手不得手がありますので、開発したいシステム、モバイルアプリに合わせたプログラミング言語を選ぶことが大切です。代表的なプログラミング言語としては、PHPやPythonがあげられます。

PHPはプログラムコードのシンプルさや柔軟性に優れている一方、プログラムの処理速度の観点では他の言語に劣る部分があります。Webアプリケーションの開発などに使用されるケースが多いです。

Python(パイソン)は、AIや機械学習などのデータ処理、統計処理に強みを持つプログラミング言語です。1991年に開発された比較的歴史のあるプログラミング言語でありながら、作業のしやすさ、コードの信頼性を重視した設計、フレームワークが充実しているため、昨今世界中で人気を集めているプログラミング言語のひとつです。

プログラマー間でスキル差があっても読みやすさに差がつかない構造となっているため、複数人で開発する際などに優れたプログラミング言語でもあります。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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