ソフトウェア開発の流れとは?5ステップの工程やプロセスの種類を解説

最終更新日:2023年10月31日
株式会社GeNEE
監修者
代表取締役 日向野卓也
ソフトウェア開発の流れとは?5ステップの工程やプロセスの種類を解説
この記事で解決できるお悩み
  • ソフトウェア開発の基本的な流れとは?
  • ソフトウェア開発のプロセスにはどのような種類がある?
  • ソフトウェア開発を制作会社に依頼するときは?

ソフトウェアを開発したい方は必見です。この記事ではソフトウェア開発の基本的な流れやプロセスの種類を解説します。最後まで読めば、ソフトウェア開発の全体像が把握でき、自社のソフトウェア開発に適したプロセスがわかるでしょう。

ソフトウェア開発には、要件定義や設計などいくつかの重要な工程があります。社内に開発の知見や実績がない場合は、制作会社に依頼するとスムーズです。ソフトウェア開発を検討中の方はぜひ参考にしてください。

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ソフトウェア開発とは

サイトデザイン

ソフトウェア開発とは、コンピューター上で機能するプログラム(ソフトウェア)を開発することです。依頼側のニーズにあわせて作動するよう、プログラムを構築します。

ソフトウェアの反対語はハードウェアで、物理的な機械を指す言葉です。ソフトウェアは、プログラミングによりハードウェアの管理・制御や特定の処理を可能にします。

ソフトウェア開発の基本の流れ

ソフトウェア開発の基本的な流れは、次のとおりです。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. 開発
  4. テスト
  5. 納品

1. 要件定義

ソフトウェア開発には「要件定義」が必要です。要件定義とは、開発のために必要な業務を文章化する作業のことです。要件定義がないと、必要な機能が欠落する可能性や、思うような仕上がりにならない可能性があります。

要件定義は、依頼側と開発側の意思統一のために重要です。依頼側が求めている結果に到達するために、具体的にどのようなプログラミングが必要か話しあって明確化します。

2. 設計

要件定義書を基本にソフトウェア開発の内容や機能などを細かく決めていく作業が「設計」です。設計時に検討する項目は、次のとおりです。

  • 入出力の方法(データベース・画面)
  • 処理方法
  • テストの方法
  • 運用方法
  • セキュリティ確保の方法
  • 納品後の保守メンテナンス

一般的に規模の大きいソフトウェア開発では、機能を「システム」「サブシステム」「プログラム」に整理してから開始します。

依頼側と開発側が意見を出しあって完成した基本設計書には、システムの内部設計が記載されます。設計書を指針に開発作業が進むため、具体的な内容の決定が大切です。

3. 開発

要件定義と設計が完了したら、開発工程に進みます。JavaやCなどのコンピューターが処理可能な言語で、設計書をベースにプログラミングをおこないます。

ソフトウェア開発で一般的に用いられるプログラミング言語は、次のとおりです。

言語 主な利用目的
Java Webアプリ/業務システム/組み込みシステム/スマホアプリ
C言語 業務システム/組み込みシステム
C++ 業務システム/組み込みシステム/ゲーム
C# パソコンアプリ/ゲーム
JavaScript Webアプリ/ゲーム

出力デバイスや目的に応じて、最適な言語を選択します。言語によって実現できるシステムが異なるため、慎重に検討しましょう。

4. テスト

開発が完了したら、システムが設計どおりに作動するか確認テストを実行します。一般的に4種類のテストがあります。

テスト名 テスト内容
単体テスト プログラム単体の検証
総合テスト 複数プログラムの検証
システムテスト システム全体の検証
運用テスト ユーザーが実際に扱うデータによる検証

ソースコードの欠陥(バグ)がある場合、システムやプログラムが正常に作動しません。テストは、バグを納品前に見つけて修正・改善をする目的があります。問題を特定し修正する作業を「デバッグ」と言います。

規模の大きいソフトウェア開発プロジェクトでは、検証するソースコードの量が膨大です。デバッグに多くの時間がかかるため、余裕をもって納品スケジュールを組みましょう。

5. 納品

デバッグが完了したら、納品です。ソフトウェアは、運用マニュアルやシステム設計書、プログラムなどと一緒に納品されます。

依頼側がシステムを初導入する場合、不明点や不安を解消するため開発会社が操作説明をおこなうケースもあります。

ソフトウェア開発に必要な前準備

ソフトウェア開発を開始するまえに、準備しておくべき項目が3つあります。

  1. ヒアリング
  2. 事前調査
  3. ソフトウェアの方向性のイメージ作成

準備1. ヒアリング

ソフトウェア開発の最初の準備は、ヒアリングです。ヒアリングでは、依頼側に対して新しいシステムに期待する機能や現状のシステムで不便な点などを聞き取ります。現状の課題を抽出し、開発のポイントを定める工程です。

ヒアリングをとおしてニーズに合致した品質の高いシステム開発を目指します。システム運用開始時期や予算など、具体的な要件も明確にしましょう。

準備2. 事前調査

ヒアリングが完了したら、事前調査を実施します。事前調査とは、現状のシステムの構造を把握する工程です。システムの作動環境と、システムのキャパシティを照らしあわせて具体的な解決策を検討します。

準備3. ソフトウェアの方向性のイメージ作成

ヒアリングや事前調査で抽出された情報をベースに、開発するソフトウェアの方向性を定めます。認識のズレが生じないよう、発案されたアイデアは逐一確認・修正が必要です。

最終的に両者が納得できる企画案になると、見積書を作成・提出をおこないます。合意したら、ソフトウェア開発の契約を結びます。

ソフトウェア開発で「プロセス」を明確にする3つの目的

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ソフトウェア開発では適したプロセスを選択して開発を進めます。プロセスを明確にする目的は主に次の3つです。

  1. 項目開発メンバー内の目的統一
  2. 作業効率化
  3. 依頼側と制作側の意思疎通

目的1. 開発メンバー内の目的統一

ソフトウェア開発でプロセスを明確にする目的の1つは、メンバー内の目的統一です。ソフトウェア開発は個人ではなく、多くのメンバーが協力して実行されます。複数人で1つの機能を開発することもあるため、方向性を共有することが重要です。

メンバー同士の目的が統一されていない場合、作業が滞る可能性があります。スケジュール遅延や品質トラブルを避けるためには、メンバーが同じ方向に向かって開発を進めることが大切です。

目的2. 作業効率化

プロセスの明確化は、作業効率化につながります。ソフトウェア開発では、手順が不明瞭な状態で作業を始めると余計な時間や労力を費やすリスクがあります。

事前にプロセスを決めておくと、作業工程が明確になる効率的なソフトウェア開発が可能です。設計書に沿って役割分担ができ、作業効率が向上します。

目的3. 依頼側と制作側の意思疎通

プロセスの明確化は、依頼側との意思疎通の意味があります。開発プロセスの最終的なクオリティの良し悪しは、依頼側の判断が基準です。プロジェクトメンバーが品質の高いシステムを開発したと感じても、依頼側のニーズと異なれば意味がありません。

事前に開発システムの内容を設定し、開発側と依頼側の意思疎通をはかりながら開発することで、認識の相違を避けられます。

ソフトウェア開発プロセスの4つの種類

ソフトウェア開発の代表的なプロセスは次の4つです。

  1. ウォーターフォール型
  2. アジャイル型
  3. プロトタイプ型
  4. スパイラル型

種類1. ウォーターフォール型

ウォーターフォール型は、ソフトウェア開発の工程を順番どおりに進める方法です。もっとも一般的な方法で、川の水が上から下に流れるイメージで「ウォーターフォール」と呼ばれます。

スケジュールが立てやすく管理しやすいため、システム要件が明確なケースに最適です。要件どおりに進めば、工数や予算があまり変動しません。

一方で、ウォーターフォール型は不具合や問題が生じた際に対応が難しい点に注意しましょう。

種類2. アジャイル型

アジャイル型は、ソフトウェアを分割して並行しながら開発する方法です。システム要件が明確でないプロジェクトや、小規模なシステム開発に適しています。

開発中に生まれた変更点に柔軟に対応可能である点が、アジャイル型の特徴です。トラブルへの対応力も高く、問題が発生しても納期が遅れにくい特徴があります。

デメリットは、変更点が多すぎると収拾がつかない点です。スケジュールやコストの見通しが立ちにくいケースもあります。

種類3. プロトタイプ型

プロトタイプ型は、開発中に依頼側に逐一確認をとりながら作業を進める方法です。ウォーターフォール型のデメリットである問題修正への対応力の低さを補うために生まれました。

試作を繰り返す開発方法であるため、問題点を早期に発見し修正可能です。大規模な開発ではなく、小規模で要件がはっきりしないプロジェクトに適しています。

種類4. スパイラル型

スパイラル型は、設計、開発、テストを繰り返しつつ開発を進める方法です。開発中にプロセスの見直しをおこなうため、ウォーターフォール型とアジャイル型の中間に位置します。

慎重に設計を進めたい品質重視の開発に最適です。仕様変更に柔軟に対応できますが、開発に着手して進行するまで全体像を掴みにくいデメリットがあります。

ソフトウェア開発を制作会社に依頼する際の3つのポイント

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ソフトウェア開発を制作会社に依頼する際は、次の3つのポイントに注意しましょう。

  1. 複数の制作会社に見積もりを取る
  2. 制作会社の実績を確認する
  3. 開発後の保守の有無を確認する

ポイント1. 複数の制作会社に見積もりを取る

ソフトウェア開発を依頼する制作会社は、複数の見積もりから選定しましょう。最初から1社に絞ってしまうと、費用相場やサービス内容の良し悪しの判断がつかないためです。

複数社への見積もりをとると、条件を比較して最適な制作会社が選べます。見積もりの手間を省くためには、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。

比較ビズを活用することで、複数の制作会社への見積もりを無料で簡単に取得できます。効率的に依頼先を見つけたい方は、ぜひ比較ビズをご利用ください。

ポイント2. 制作会社の実績を確認する

制作会社を選定する際は、実績を確認しましょう。制作会社ごとに、扱える言語や開発するソフトウェアの種類が異なるためです。アプリ開発が得意な制作会社、システム開発に特化した制作会社など、各制作会社に特色があります。

制作会社によってはHP上で納品実績を提示しているケースがあります。実績を確認し、求めているシステムに近い実績が多い制作会社があれば、ノウハウがあると判断できるでしょう。

ポイント3. 開発後の保守の有無を確認する

ソフトウェア開発後の保守の有無をチェックしましょう。運用のサポートが充実している制作会社は、納品後うまく作動しないケースや不明点があるケースにも安心です。

開発後の保守や運用には費用が発生する場合があります。見積もり時に納品後の対応を相談しておくと、スムーズに運用可能です。

まとめ:ソフトウェア開発の流れを把握してスムーズに進めよう

ソフトウェア開発には多くの工程が含まれます。入念に準備を進めることでトラブルを事前に防ぎ、スムーズな開発を目指すためです。

信頼して開発を依頼できる制作会社を見つけるためには、複数社への見積もりをとって条件を比較することが大切です。価格だけではなく、サービス内容を含めて総合的に比較すると、自社に最適な制作会社が見つかります。

比較ビズでは、無料で複数の制作会社の見積もりを取得できます。効率的に制作会社を見つけたい方は、ぜひ比較ビズをご利用ください。

監修者の一言

本文中でも触れていますが、ソフトウェア開発プロジェクトには様々なスキル・ノウハウを持ったエンジニアが参画することになります。

基盤などのインフラ面を担当するエンジニア、ネットワーク面を担当するエンジニア、要件定義から設計を担当するソフトウェアエンジニア、画面などのデザイン等を伴う開発であればフロントエンドエンジニア、テスト工程で動作確認を行うテスターなどです。

またこれらのエンジニアをまとめるのがプロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)という人間になります。開発プロジェクトの規模が大きくなればなるほどこの関係者の数が増えていきます。

またそれに伴い、コミュニケーションの量が増え、認識齟齬といったトラブルが起きやすいものです。このようなトラブルを未然に防止するためには、各工程におけるドキュメント化対応が重要になってきます。

このドキュメント化対応は非常に大変な作業にですが、質の高いソフトウェアを開発するためには、不可欠な作業の一つと言えるでしょう。

株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也
監修者

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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