システム開発時に使える補助金とは?申請手順や採択率を上げるポイントも紹介

株式会社エン・PCサービス
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最終更新日:2024年04月09日
システム開発時に使える補助金とは?申請手順や採択率を上げるポイントも紹介
この記事で解決できるお悩み
  • システム開発時に使える補助金とは?
  • システム開発に使う補助金の申請手順は?
  • 補助金の採択率を上げるポイントは?

「 システム開発を計画したいが、使える補助金がわからない…」という方必見!システム開発時に補助金を活用することで、開発費用の一部またはほぼ全額をカバーできます。

この記事では システム開発を計画している経営者に向けて、システム開発時に使える補助金や申請手順を分かりやすく解説します。最後まで読めば、補助金の採択率を上げるポイントもわかります。

システム開発の費用相場も紹介しているため、IT部門のリーダーや担当者もぜひ参考にしてください。

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システム開発時に使える補助金4つ

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システム開発には、補助金を活用できる可能性があります。補助金が利用できるかは、補助金プログラムを調査し、自身のプロジェクトが要件と適格性を満たしているかを確認する必要があります。一般的にシステム開発時に使える補助金は、以下のとおりです。

  1. ものづくり補助金
  2. IT導入補助金
  3. 小規模事業者持続化補助金
  4. 事業再構築補助金

1. ものづくり補助金

ものづくり補助金は、製造業を中心とした中小企業が新しい技術や製品を開発する際に利用できる補助金です。最大で事業費の3分の2を補助し、申請対象は製造業に限らず、ITやソフトウェア開発なども含まれます。

ものづくり補助金を活用することで、企業は新しい技術の研究開発や、製品開発による市場拡大を目指せます。

2. IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。対象となるITツール(ソフトウェア、サービス等)は事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開(登録)されているものとなります。

IT導入補助金を活用することで、企業は業務効率の向上や、新しいビジネスモデルの開発を進められます。

3. 小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、特に小規模事業者が事業を継続するための補助金です。年度によって変わりますが「賃金引上げ枠」など要件によりそれ以上の補助も可能です。新しい事業戦略やマーケティング、システム開発などが申請対象となります。

小規模事業者持続化補助金を活用することで、企業は事業の安定化や拡大を図れます。

4. 事業再構築補助金

事業再構築補助金は、事業を再構築するための補助金です。最大で事業費の4分の3を補助し、システム開発や新しいビジネスモデルの構築が申請対象となります。

事業再構築補助金を活用することで、企業は事業の再構築や、新しい市場への参入を目指せます。

システム開発に使う補助金の申請手順

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ここからは、システム開発に使う補助金の申請手順を解説します。

年度の途中でも要件が変更される点に注意

プログラムの見直しにより、年度の途中でも要件が変更される場合もあるため、必ず最新版の公募要領を確認しましょう。

  1. 選定した補助金の規格と要件を確認
  2. 申請書の準備
  3. 必要な書類の収集
  4. 申請の提出
  5. 審査結果の待機
  6. プロジェクトの実行
  7. 補助金の清算手続き

1. 選定した補助金の規格と要件を確認

補助金を申請する最初のステップは、選定した補助金プログラムの規格と要件を詳細に確認することです。プログラムの資格条件や申請期限、予算制約、プロジェクトの対象となる領域などが含まれます。

正確な要件を把握することは、申請の成功に欠かせません。規格と要件の確認を怠ると、審査において不適格とされるリスクが高まります。

2. 申請書の準備

選定した補助金プログラムに合致することを確認したら、申請書を準備しましょう。申請書にはプロジェクトの概要、目標や計画、予算、タイムラインなどが含まれます。

申請書は補助金を受けるための基本的な文書であり、プロジェクトの詳細を明確に示す必要があります。

3. 必要な書類の収集

申請書には、さまざまな書類の提出が求められることがあります。収益計算書や財務諸表、プロジェクト計画、法的文書、前年度の経済状況などが含まれます。

必要な書類を整理し、審査に必要な情報を提供するために事前に収集を行いましょう。

4. 申請の提出

準備した申請書と必要書類を、補助金プログラムの指定する方法で提出します。提出期限を厳守し、提出方法に関して確認しましょう。提出後は審査結果を待つことになります。

5. 審査結果の待機

補助金申請を提出すると、補助機関は申請書と書類を審査し、プロジェクトの適格性や評価基準に基づいて審査を行います。選定された場合、プロジェクトを実行するための準備を進めることが可能です。

6. プロジェクトの実行

補助金が承認されると、プロジェクトの実行が始まります。予算を管理しながら計画を実行し、補助金プログラムの要件に従いプロジェクトを進めましょう。

7. 補助金の清算手続き

プロジェクトが完了したら、補助金の清算手続きを行います。最終報告の提出や支出の証拠提出が求められているため、補助金の適切な使用を証明しましょう。清算が完了すると、補助金の受領プロセスが終了します。

補助金の採択率を上げるポイント3つ

ここからは、補助金の採択率を上げるポイントを3つ紹介します。

  1. プロジェクトの適格性を確認する
  2. 過去の成功事例を調査する
  3. 専門家と協力する

1. プロジェクトの適格性を確認する

プロジェクトの適格性を確認することは、補助金の採択率を上げるための重要なポイントです。補助金プログラムの要件と目的を徹底的に理解し、自身のプロジェクトが要件に合致しているかを確認します。プログラムが支援を提供する対象や分野、予算制約などが含まれます。

プロジェクトが補助金を受けて達成しようとする目標や効果を明確に示し、プログラムとの適合性を強調しましょう。

2. 過去の成功事例を調査する

過去の成功事例を調査することは、補助金の採択率を高める重要なステップです。過去のプロジェクトがどのように補助金を受けて成功したかを調査することで、成功の秘訣やパターンを特定できます。

成功事例から学びを得るだけではなく、過去の失敗事例も調査し、それらから回避すべき課題や落とし穴を把握しましょう。過去の成功事例を研究し、プロジェクトの戦略に組み込むことで、補助金の採択を確実なものにできます。

3. 専門家と協力する

専門家と協力することは、補助金の採択率を高めるための重要な要素です。主に、システム開発会社やコンサルタントなどに依頼することが可能です。彼らは補助金プロセスに精通しており、要件や戦略に関する専門知識を提供します。専門的なアドバイスはプロジェクトの申請書を最適化し、採択率を向上できます。

専門家との協力は、補助金の採択率を向上させ、プロジェクトの成功への道を拓くための貴重なリソースです。

システム開発の費用相場

システム開発の費用は、プロジェクトのスコープや規模、複雑性、技術要件などにより大きく異なります。一般的なシステム開発の費用相場は、以下のとおりです。

プロジェクトの規模 開発例 費用相場
小規模プロジェクト ・小規模なWebサイト
・アプリ
・カスタムソフトウェアの開発など
100万円〜500万円
中規模プロジェクト ・中規模の業務システム
・eコマースプラットフォーム
・カスタムアプリケーションなど
500万円〜2,000万円
大規模プロジェクト ・大規模な企業向けの複雑なシステム
・ERPシステム
・統合プラットフォームなど
2,000万円以上
特に複雑なプロジェクト ・特に高度なセキュリティ
・多重統合
・大規模データ処理を必要とするプロジェクトなど
3,000万円以上

これらの金額は、システム開発におけるソフトウェア開発やデザイン、テスト、プロジェクト管理などの総合的な費用を考慮しています。具体的なプロジェクトの要件に応じて費用は変動し、追加の要求事項や変更がある場合は費用が増加する可能性があります。

正確な価格を知るためには、プロジェクトに関する詳細な見積もりを取得することが重要です。

システム開発を依頼できる会社2選

ここからは、システム開発を依頼できる会社を2つ紹介します。

  1. 株式会社アイロベックス
  2. 株式会社Jitera

1. 株式会社アイロベックス

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参照:株式会社アイロベックス

  • オープンソース技術の活用
  • 幅広い業界への対応

株式会社アイロベックスは、オープンソース技術を駆使して多様なシステム開発を提供しています。特に、オープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)やフレームワークを用いたWebアプリの開発が得意です。企業は高額なライセンス費用を抑えつつ、柔軟かつ高機能なシステムを構築できます。

製造業からサービス業まで、幅広い業界に対応した実績があります。同社が業界特有の課題を理解し、各システムに対応した開発能力を持っている証拠です。

2. 株式会社Jitera

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参照:株式会社Jitera

  • 開発自動化プラットフォーム
  • ビジネス価値の創造

株式会社Jiteraは、開発自動化プラットフォームを提供しています。このプラットフォームを使用することで、従来の何倍もの速さで開発を行うことが可能です。特に、フロントエンドやバックエンド、インフラ構築まで一貫して手がけることができ、開発速度を3倍に高められます。

Jiteraのプロダクトマネージャーやエンジニア、デザイナーが企業の新規事業やDXプロジェクトに参加し、新たなビジネス価値を生み出せます。企業は競争力を高め、持続的な成長を遂げられるでしょう。

まとめ

システム開発時に補助金を活用することで、開発費用の一部またはほぼ全額をカバーすることが可能です。補助金の申請プロセスや要件に熟知したシステム開発会社は、補助金の受給に関するアドバイスを提供できます。

比較ビズには、システム開発の補助金に詳しいシステム開発会社が多数在籍しています。比較ビズの利用は完全無料であるため、まずは開発プランや条件などの相談から始めてみてください。

監修者のコメント
株式会社エン・PCサービス
代表 齋藤完次

株式会社エン・PCサービス代表。信州大学工学部情報工学科卒。卒業後富士通FIP(現富士通)に就職。某コンビニエンスをクライアントに基幹系、情報分析系、会計・SFAなどのシステム提案、構築、運用サポートを行う。他、ネットワーク構築やサーバー構築も行うなど、フルスタックエンジニアとして活躍。その後、広く多くの人にサービス提供を行いたいという想いから独立し、主にウェブ技術を用いて自社サービス構築と運営を行う。同時に日本のビジネスを底上げするという想いから、中小スタートアップ企業を対象にITシステム開発事業を、企画立案からマーケティング、運営サポートまでワンストップ対応している。

これら補助金は経産省が行っているものです。成長見込みがあり国力アップに貢献してくれる事業を国が支援してくれる制度ですから、申請に必要な事業計画書がしっかりしている事はもちろん、事業内容が社会貢献を含む内容であることが必須要件となります。

記事にはありませんが、補助金採択後の実績報告や賃金アップなど必要な要件もあります。採択されたからOKではありません。当社も支援事業者として補助金を活用したシステム開発提案をしておりますが、お金目的など本来の主旨に反したものはお断りしています。

逆に社会性のある事業に対してはしっかり応援させていただきます。正しく補助金を活用しましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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