サービス開発とは?開発の概要とプロセスや必要なスキルを解説

 株式会社ラテラルリンク
監修者
株式会社ラテラルリンク 代表取締役 岩井昌弘
最終更新日:2023年11月29日
サービス開発とは?開発の概要とプロセスや必要なスキルを解説
この記事で解決できるお悩み
  • サービス開発とはどのような開発?
  • サービス開発のプロセスは?
  • サービス開発に必要なスキルは?

サービス開発とは、ブラウザ環境でインターネットを経由して利用したサービスを、開発することです。サービス開発は、ウォーターフォール型の流れで開発します。プログラミングやデータベース、デザインの知識が必要になるでしょう。

本記事では、サービス開発の概要とプロセス、開発に必要なスキルを解説します。記事を読むと、サービス開発を理解し、必要に応じて活用できるでしょう。

「サービス開発の概要とプロセスを理解して、Webサービスを開発したい」方は、ぜひ参考にしてください。

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サービス開発とは

サービス開発の概要を、下記にまとめました。

  • ブラウザでインターネットを使用したサービスを開発すること
  • サービス開発の仕組みはフロントエンドとバックエンドの組み合わせ
  • サービス開発とシステム開発の違いはオフラインサービスの有無

ブラウザでインターネットを使用したサービスを開発すること

サービス開発とは、ブラウザ環境でインターネットを使ったサービスを開発することです。私たちが日常生活で、なにげなく利用しているサービスの多くは、サービス開発に含まれます。

サービス開発の例を、表にまとめました。

種類 具体例 特徴
コミュニケーションサービス ・Chatwork
・LINE
・Slack
掲示板やチャット機能を使って、グループや個人同士でコミュニケーションが取れるサービス
決済サービス ・PayPay
・LINE Pay
・d払い
デジタルデータの送受信により決済を処理するサービス
サブスクリプションサービス ・Netflix
・Hulu
・U-NEXT
月額や年額を支払って利用できるサービス
マッチングサービス ・食べログ
・メルカリ
・比較ビズ
検索したユーザーに合う相手やサービスをマッチングさせるサービス
業務効率化サービス ・Gmail
・Zoom
・Trello
業務の生産性を向上させるサービス

サービス開発の仕組みはフロントエンドとバックエンドの組み合わせ

サービス開発の仕組みは、フロントエンドとバッグエンドで成り立っています。

フロントエンドは、ユーザーの目に触れて操作できる部分のことです。たとえば「問い合わせフォームを記入して送信ボタンを押したときに、送信が完了しましたと画面に表示される」場合はフロントエンドに該当します。

バッグエンドはユーザーの目に触れない、処理をおこなう際のサーバやデータ管理の部分のことです。「問い合わせフォームの送信ボタンを押した際に、データベースに問い合わせの情報を格納する」のが、バッグエンドに当てはまります。

サービス開発とシステム開発の違いはオフラインサービスの有無

サービス開発は、インターネットを経由して利用するサービスを開発します。システム開発は、インターネットだけでなくオフラインで使えるサービスの開発も該当します。

オフラインで利用できるサービスは、下記のとおりです。

  • Nintendo SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲーム機
  • 洗濯機や掃除機などの家電
  • iPhoneやGalaxyなどのスマートフォン

サービス開発はシステム開発の一部分だと認識しましょう。

サービス開発のプロセス

サービス開発のプロセスは、ウォーターフォール型です。以下の流れで、サービス開発をします。

  1. 要件定義
  2. 基本設計(外部設計)
  3. 詳細設計(内部設計)
  4. プログラミング(開発・実装)
  5. 単体テスト
  6. 結合テスト
  7. システムテスト
  8. 運用テスト
  9. リリース
  10. 運用・保守

要件定義では、クライアント先の要求をヒアリングし、必要な機能を提案することが重要です。必要な機能を設計し、コーディングをしてシステムを構築をしていきます。

システム構築後は単体テストから運用テストを経て、サービスをリリースします。納品後もサービスを維持するために、システムの運用・保守が必要になるでしょう。

サービス開発に必要なスキル

サービス開発をするには、主に5つのスキルが必要です。

  • プログラミング言語の知識
  • SQLの知識
  • フレームワークの知識
  • HTMLとCSSの知識
  • サービスの保守・運用管理の知識

プログラミング言語の知識

サービス開発をするうえで、プログラミング言語の知識は必須です。ボタンを押して画面遷移をしたり、データの情報を送ったりするために、コーデイングをします。

プログラミング言語は、数百種類存在しますが、以下の言語をメインに使うことが多いでしょう。

  • Java
  • JavaScript
  • PHP
  • Python
  • C#

開発言語で需要が高い、JavaとJavaScriptを最初に習得するのがおすすめです。習得できたら、PythonやPHPなどを習得していくと、エンジニアとして価値が高まるでしょう。

SQLの知識

データベースに顧客情報や注文情報などを送るために、SQLの知識が必要です。SQLがわからないと、データベースが何も操作できません。

主要なSQLは下記のとおりです。

  • Oracle Database
  • PostgreSQL
  • MySQL

Oracle DatabaseとPostgreSQLの案件が多くなっているため、優先的に取得するといいでしょう。

フレームワークの知識

システムを開発するための土台となる、フレームワークの知識も必要です。フレームワークの知識があると、サービスを開発する工数とコストを削減できるためです。

プログラムの書き方を統一でき、エラーの解析もしやすくなるでしょう。代表的なフレームワークをプログラミング言語ごとに、表にまとめました。

言語 フレームワーク
Java ・Spring Framework
・Play Framework
・JSF(JavaServer Faces)
JavaScript ・Angular
・Vue.js
・React
PHP ・CakePHP
・Laravel
・FuelPHP
Python ・Flask
・Django
・Bottle
C# ・ASP.NET
・Blazor

HTMLとCSSの知識

サイトの画面の装飾やボタンの配置などをするために、HTMLとCSSの知識は必須です。またボタンを押した際、フロントエンドとバッグエンドの処理でボタンを呼び出す場合も、HTMLとCSSが必要になります。

自身で簡単な問い合わせフォームを作成しながら、タグの使い方と装飾の方法を学習するといいでしょう。

デザインにアニメーションを入れたい場合はプログラミングが必要のため、JavaやJavaScriptと同時に習得するのがおすすめです。

サービスの保守・運用管理の知識

サービスの保守・運用管理の知識も必要です。サービスが納品できたら終わりではなく、不具合が起きないように管理します。

下記の管理をできるようになるといいでしょう。

  • バッグエンドの保守
  • トラブルシューティングとバグの修正
  • サイトやアプリケーションのインフラの開発
  • 品質保証のテスト
  • アーキテクチャやプロセスやシステムに関するドキュメントの更新

保守・運用管理をおこたると、すぐにサービスが使いものにならなくなります。

まとめ

本記事では、サービス開発の概要とプロセス、開発に必要なスキルを紹介しました。サービス開発は、ブラウザ環境でインターネットを利用したサービスを開発することです。サービス開発はウォーターフォール型の流れで開発します。

サービス開発をするためには、プログラミング言語の知識やSQLの知識が必要になります。また、納品後にはサービスの保守・運用の管理が必要になるため、バッグエンドの知識も必要になるでしょう。

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サービス開発でよくある質問

  • サービス開発はなぜ需要が高い?

    各業界でDX推進が注目されているため、サービス開発の需要が年々高まっています。商品開発や自社内の事務管理の業務効率化に向けて、サービス開発がますます必要になるでしょう。

    エンジニアの需要がIT業界だけではなく、ITが無縁だった業界からも、サービス開発ができるエンジニアの人材確保が推進されています。

    サステナブルな環境を創るために、サービス開発はかかせません。

  • サービス開発にノーコード開発は使える?

    小規模でシンプルな機能であれば、ノーコード開発でまかなえます。

    ただし独自性の高い機能やセキュリティの強化を求めている場合、ツールの拡張性に限界があるため、ノーコード開発はできません。サービス開発をする際は、プログラミングやSQLの知識が必要になるでしょう。

  • サービス開発の開発期間はどのくらい?

    サービス開発の開発期間は、サービスの規模で変わります。

    小規模なサービスだと1カ月〜3カ月。中規模だと6カ月〜1年。大規模の場合だと1年〜2年かかります。サービスをアプリ化する場合は、ブラウザ環境よりも開発工数が1.5倍から2倍ほどかかるでしょう。

    アプリをリリースする際に、Apple StoreやGoogle Payなどの審査があるため、納品までに時間がかかります。

監修者のコメント
 株式会社ラテラルリンク
代表取締役 岩井昌弘

徳島県出身 名古屋大学情報文化学部卒業。同大学院人間情報学研究科修士課程修了。2006年有限会社ラテラルリンクを設立。名古屋市で、Webシステム開発を中心に、Web構築全般、Web活用支援に従事。クライアントは、中小・零細企業から東証一部上場企業、国立大学まで幅広いニーズに対応。経済産業省認定「スマートSMEサポーター」。

ブラウザで動作するサービス(ウェブベースのソフトウェア)を開発する主な利点の一つは、サービスを利用する端末に依存しない点です。ブラウザは、PC(WindowsやMac)、スマートフォン(iPhoneやAndroid)、タブレット(iPadなど)など、多くのインターネット接続可能な端末において初期状態で搭載されています。

そのため、追加のソフトウェアのインストールなしに利用が可能です。従来のパソコンソフトウェアが特定のプラットフォームに依存していたのに対し、ウェブベースのソフトウェアはクロスプラットフォーム性が高く、利用者にとっては利便性が向上しています。 

一方、注意が必要な点として、ウェブベースのソフトウェアは通常インターネット接続が必要とされ、データのプライバシーに対する信頼性を確認する必要があります。特に個人情報や機密データを含むデータを取り扱う場合は、セキュリティ対策やプライバシー保護の観点から慎重な検討が必要です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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