コアウェブバイタルとは?3つの指標と対策ツールと改善方法を解説

株式会社C story maker
監修者
株式会社C story maker 代表取締役 萬関 良輔
最終更新日:2023年11月22日
コアウェブバイタルとは?3つの指標と対策ツールと改善方法を解説
この記事で解決できるお悩み
  • コアウェブバイタルとはどういうもの?
  • コアウェブバイタルの対策に使えるツールは?
  • コアウェブバイタルの改善方法は?

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、ユーザーエクスペリエンスを良好にするための指標で、Webの品質を向上させることを目標とした取り組みです。

本記事では、Webメディアを運営している方に向けてコアウェブバイタルの仕組みや対策に使えるツール、改善方法を解説します。コアウェブバイタルの評価を上げるコツも紹介しました。記事を読み終わる頃には、コアウェブバイタルの概要がわかり、指標を踏まえたSEO対策ができるでしょう。

「コアウェブバイタルはSEOに関係する?」「計測ツールを使いサイトを改善したい」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは

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コアウェブバイタルとは、ウェブバイタルの中でも、特に重視すべき指標に絞った指標です。ユーザーエクスペリエンスを良好にするための計測する指標であり、2020年にGoogleにより発表されました。

ユーザーがWeb上で体験できる物事の品質を向上させることを目標とした取り組みです。コアウェブバイタルは、ユーザーがWeb上で有益な体験ができているのかを、ユーザーエクスペリエンスにより表されています。

コアウェブバイタルの概要の詳細は、Web.devに記載されています。

SEOの検索順位を決定づけるUX指標

コアウェブバイタルは、SEOに影響をもたらすことでも知られています。Google公式で下記のように説明されています。

  • 同じ内容や品質のページが複数発見されたとき、コアウェブバイタルが高いものは優先的に表示される
  • エクスペリエンスが優れていても、優れたコンテンツが記載されているページに勝ることはない

参照:Google 検索セントラル ブログ

サイトにおいてUXの改善はとても重要ですが、サイトそのものの品質が低ければ意味はありません。できる限り品質のいいコンテンツを生み出しながら、UXの改善を目標にすることが大切です。

2021年6月から組み込まれた

コアウェブバイタルは、2021年6月からGoogleより組み込まれた指標です。Googleのページエクスペリエンスアップデートに伴って実装されており、ウェブバイタルを数値化するために必須なものとして利用されています。

多くのユーザーからは検索結果を左右する要素として認知されています。コアウェブバイタルを把握したうえで対策を行わないと、検索ランキングに影響が出てしまい、ユーザーが離れてしまう事態になりかねません。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の3つの指標

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コアウェブバイタルは、3つの指標があります。

  • LCP(Largest Contentful Paint ):ページの表示速度
  • FID(First Input Delay ):反応速度
  • CLS(Cumulative Layout Shift ):視覚要素の安定性

1. LCP(Largest Contentful Paint ):ページの表示速度

LCP(Largest Contentful Paint) は、サイト内にあるメインコンテンツが、ユーザーに表示されるまでの時間を表します。数値は秒で計測されており、2.5秒以内のLCPが理想的な数値です。

LCPが短いほど、メインコンテンツが早く表示されることを意味するため、数値は小さいのが理想的です。たとえば、ページ内でメインとなる動画や画像、見出しなどがLCPの対象になると予測できます。

2. FID(First Input Delay):反応速度

FID(First Input Delay)はユーザーの最初のアクションから、ブラウザが反応するまでにかかる時間を表します。数値はミリ秒で計測されており、0.1秒未満が理想的な数値です。

ユーザーが最初に行うアクションとして想定されるのは、クリックやタップなどです。サイト内のページを表示させる際の動作として考えていいでしょう。スクロールやズームなどは、アニメーションとして分類されるため、FIDに影響を与えません。

3. CLS(Cumulative Layout Shift):視覚要素の安定性

CLS(Cumulative Layout Shift)はレイアウトのズレが発生していることを、数値として表します。サイトを見ているユーザーにとって、視覚要素がどのくらい安定しているかを示しています。

CLSはズレの度合いが数値化されているため、数値は小さいことに越したことはありません。数値はスコアで計測されており、0.1未満が理想的な数値です。サイズが指定されていない画像の下に、テキストが表示される場合は、ズレが生じる場合があります。

コアウェブバイタルの対策に使える計測ツール4選

コアウェブバイタルの対策をするためには、4つの計測ツールを活用するのがおすすめです。指標や数値などを計測できれば、状況に応じてサイトを構築し直せるため、おさえましょう。

  • サーチコンソール(Google Search Console)
  • ページスピードインサイト(Page Speed Insights)
  • ライトハウス(Lighthouse)
  • ウェブバイタル(Web Vaitals)

1. サーチコンソール(Google Search Console)

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サーチコンソール(Google Search Console)は、GoogleのWebサイト管理ツールとして知られています。

サーチコンソールを利用すると、コアウェブバイタルの指標が表示されます。良好・改善が必要・不良の3つで分類されるため、現段階で対処が必要かどうかを一目で把握できるでしょう。問題のあるページも自動的にピックアップされるため、機能性が高いツールです。

2. ページスピードインサイト(Page Speed Insights)

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ページスピードインサイト(Page Speed Insights)は、Webサイトの表示速度を調べたいときに役立ちます。計測したいサイトのURLを入力することで、LCP・FID・CLのスコアが一覧表示される仕組みです。

ページごとに修正箇所をピックアップして、改善に関するアドバイスも行ってくれるため、初心者にうれしい設計です。

3. ライトハウス(Lighthouse)

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ライトハウス(Lighthouse)は開発者向けのツールとして公開されており、ほかのツールよりも拡張性があります。Google Chromeで利用できる拡張機能です。

ライトハウスではFIDの計測は行えませんが、関連項目のTBTを計測可能できます。また、ユーザーが入力してからページが応答するまでの時間を計測できます。TBTの指標に問題がある場合は、FIDにも少なからず影響があるため、改善が必要でしょう。

TBTとは?

ユーザーがページ上で、クリックやタップ操作を妨げられた時間を表します。

4. ウェブバイタル(Web Vitals )

Web Vaitalsの画像

ウェブバイタル(Web Vitals)は、Google Chromeの拡張機能です。測定したいページで拡張機能を使うと、3つの指標をリアルタイムで測定できます。

評価ごとの色と計測秒数が表示されるため、一目でWebサイトの状態がわかります。

コアウェブバイタルの改善方法

コアウェブバイタルの改善方法を、3つの指標ごとにまとめました。

  • LCPの改善方法
  • FIDの改善方法
  • CLSの改善方法

3つの指標の問題点を把握して1つずつ対処し、コアウェブバイタルの改善して評価を上げましょう。

LCPの改善方法

LCPの改善方法は、下記のとおりです。

  • 画像の容量を軽くする
  • ファイル形式を変更する
  • 画像の遅延読み込みをする

画像の容量を軽くしたり、データ消費量を抑えるファイル形式に変更したりすると、ページ表示速度の改善ができるでしょう。

すべての画像を読み込むと、サイトの表示速度が遅くなる場合があるため、一部の画像を遅延させて読み込む施策も有効です。

FIDの改善方法

FIDの改善方法は、主に4つあります。

  • 使用していないJavaScriptの削除する
  • 使用していないCSSを削除する
  • 使用しているJavaScriptを圧縮する
  • サーバーのリクエスト数を減らし転送サイズを小さくする

JavaScriptやCSSは不要な処理コードが多くあるため、実行時間が長くなってしまい、FIDの評価を下げることがあります。必要のないJavaScriptやCSSは削除しましょう。

ドキュメントのリクエスト数を減らすと、転送サイズを抑えられるため、不要なものは減らしましょう。

CLSの改善方法

以下の方法で、CLSを改善しましょう。

  • 適切な画像サイズに調整する
  • スライダーや広告枠の表示領域を事前に確保する
  • Webフォントの読み込みを最優先で外部に読み込むようにする

画像のレイアウトにずれがないように、適切なサイズに調整しましょう。スライダーや広告は、記事内の画像の読み込みとタイムラグがないように、表示領域を確保すると最適です。

ダウンロードしたWebフォントは、表示する際に通常のフォントと表示時間がずれる可能性があります。優先的に外部のWebフォントを読み込むと、CLSの評価が改善されるでしょう。

コアウェブバイタルの評価を上げるコツはオリジナル画像の挿入

コアウェブバイタルの評価を上げるコツは、オリジナル画像を挿入することです。ユーザにいい体験をもたらす画像を、最初にGoogleにインデックスしたサイトであることが、コアウェブバイタルで重要な可能性があるためです。

たとえばオリジナル画像経由で被リンクの獲得数が多いと、最初に画像をインデックスしたサイトとしてコアウェブバイタルで評価されるでしょう。

競合サイトにはないユーザーにとってわかりやすく、3つの指標に適した画像を作成して、効果測定をしてみましょう。

まとめ

コアウェブバイタルは、ユーザーエクスペリエンスを良好にするための指標です。具体的な指標を知ることで、よりユーザーから好まれるサイトを構築できます。

コアウェブバイタルの対策に役立つツールを複数紹介しました。いずれも多くのWeb開発者が利用しており。機能性が高く評価されています。3つの指標の問題点を把握して1つずつ対処し、コアウェブバイタルの改善をしましょう。

コアウェブバイタルの対策に不安がある方は、SEOコンサルティング会社に相談することも有効です。「比較ビズ」では、2分程度で必要事項の入力が完了し、SEO対策に強い企業を探せます。ぜひ利用してみてください。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)のよくある質問

  • コアウェブバイタルはいつから評価指標に組み込まれているの?

    コアウェブバイタルは、2021年6月中旬から、Googleにより運用されています。コアウェブバイタルは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための指標です。

    コアウェブバイタルはとても重要な指標であり、サイトやコンテンツなどの品質にも影響を与えますが、決してコアウェブバイタルのみで価値が決められるものではありません。

  • コアウェブバイタルはSEOの検索順位にどの程度影響を与えるの?

    コアウェブバイタルにおける検索順位への影響は、Google公式が以下のように記載しています。

    • ページエクスペリエンスが平均以下だとしても、優れた情報を含むページが優先的に表示される
    • 優れたコンテンツを含むページが、関連性の高いコンテンツに勝ることはないが、同様のコンテンツがある場合はページエクスペリエンスが重視される

    FIDが仮に平均以下だとしても、ページの評価をダイレクトに下げてしまう心配はありません。基本的にはコンテンツの品質が重視されます。

監修者のコメント
株式会社C story maker
代表取締役 萬関 良輔

マーケティングコンサルティングとして、上場企業から地方中小企業まで延べ100社以上のご支援を経験。戦略設計から実行、人材育成まで会社において事業面を全てご支援範囲としている。WEBマーケティングにおいても、WEB広告及び制作関連も全て対応。過去実績:集客改善PJ(WEBマーケ改善率 110%〜160%)、マーケティング人材育成PJ(人材育成後、集客が2.5倍改善)

コアウェブバイタルの対策については、SEOコンサル業界では賛否両論となっておりますが弊社では実際に対策をした結果として順位が大幅に伸びた実例も多数持っております。

そもそもコアウェブバイタルとは、通例の内部対策におけるフロントエンドでの対策だけでは不十分であり、サーバーサイド(バックエンド)での対策も同時に行うことが非常に重要となっております。

その為、今までSEOコンサルティングをされている方々についてはフロントエンドを触ることでしか業務を行ってきていないということもありバックエンドまでの対策が技術的にできない、また工数負荷が高すぎて対応ができないなどの理由から「対策をしても効果が無い」という結論に至っていると現場で感じております。

ですが、Googleから「ユーザー体験として、サイトスピードも重要である ※意訳しております」という発信がある通り、要素の一つかもしれませんが実際にユーザー体験から考えたら開かないサイトを評価するブラウザはそもそも価値がなくなると考えられ、Google自体の価値を下げかねないこととなります。

上記のことから、本記事を拝見頂いた皆様にはコアウェブバイタルの重要性を感じて頂き対策として実施して頂くことを強くおすすめいたします。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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