【事例20選】採用サイトのデザイン集！好感度の高いサイトの共通点も解説！

採用サイトのデザインTOP20位

2022年7月に株式会社ディスコが発表した「2023年卒採用ホームページに関する調査」を元に「学生から好感度の高いサイト」を紹介します。紹介する採用サイトは、次のとおりです。

調査対象者や回答者数などは、次のとおりです。

1. 株式会社ニトリ

参照：株式会社ニトリ

株式会社ニトリの採用サイトの特徴は「豊富な情報量」と「見やすさ」です。部署紹介のページでは、学生が「身につけたいスキル」を選択でき、選択したスキルに応じて該当部署が表示されます。

特性に応じた部署がピックアップされるため「どのような部署で、自身の強みやスキルを磨けるのか」をイメージしやすいです。学生からは、次の意見が寄せられました。

実際に働く姿を具体的にイメージできるサイトは、学生に好感度を持ってもらいやすいといえるでしょう。

2. 株式会社三井住友銀⾏

参照：株式会社三井住友銀⾏

株式会社三井住友銀⾏の採用サイトの特徴は「読みたくなる社員紹介」でしょう。紹介されている人数は8人と多くありませんが、就活時代の話や業務に取り組む心構えなどが掲載されています。

一人ひとりの話の内容が深いため人生の物語を読んでいるような感覚です。学生からは、次の意見が寄せられました。

先輩社員や上司になるであろう人の心に触れたコンテンツは、学生の心に響きやすいといえます。

3. 株式会社NTTデータ

参照：株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータの採用サイトの特徴は「事業や職種の紹介の豊富さ」です。「業界の全体像」や「業界における会社の社会的責任」などの解説記事があり、IT系に慣れ親しんでいない学生でも理解しやすいです。

業務のポイントや業務フローもリストや図を使用しており、記憶に残りやすい工夫が施されています。学生からは、次の意見が寄せられました。

学生は採用サイトに対して、情報の理解しやすさを求めていると考えられます。

4. 楽天グループ株式会社

参照：楽天グループ株式会社

楽天グループ株式会社の採用サイトの特徴は「目を引くサイト構成」といえます。トップページの中盤には「短編動画」が掲載されており、学生の興味を引くサイト設計にされています。

中盤には「新卒社員〜若手社員が取り組んできた事業」が掲載されており、活躍する場所を想像しやすいです。学生からは、次の意見が寄せられました。

「社会人歴が浅くても活躍できる」そんなメッセージを感じるサイト構成は、学生の心に響くのでしょう。

5. アクセンチュア

参照：アクセンチュア

アクセンチュアの採用サイトの特徴は「コンテンツの充実度」です。社員のストーリーを紹介しているキャリアブログは、約1週間に1記事の頻度で更新されており記事数は100記事を超えています。

新卒社員だけではなく転職社員のストーリーも読めるため、学生にとっては将来のキャリア形成も考えやすいでしょう。学生からは、次の意見が寄せられました。

社員のストーリーを紹介するコンテンツは、学生から好感度を得やすいです。

6. Sky株式会社

参照：Sky株式会社

Sky株式会社の採用サイトの特徴は「動画コンテンツの充実度」でしょう。画像のキャッチコピーの下には、公式YouTubeチャンネルに投稿している動画がスライド式に流れ、サイトでの滞留時間を伸ばす工夫が施されています。

サイトのデザインは青と白を基調として明るく、動画にはたくさんの若手社員が登場し「元気な会社」の印象を受けます。学生からは、次の意見が寄せられました。

明るいデザインと動画のアプローチが、学生の好感度を高めているといえます。

7. 株式会社講談社

参照：株式会社講談社

株式会社講談社の採用サイトの特徴は「楽しめるコンテンツが多いこと」です。アニメを使った会社紹介、漫画『五等分の花嫁』や『ViVi（デジタル）』などのプロジェクト紹介と、楽しんで学べるコンテンツが多数あります。

採用公式Twitterを開設しており、学生が情報を入手しやすい環境を整えています。学生からは、次の意見が寄せられました。

会社の強みを活かした採用サイトは、学生に「企業らしさ」を伝えるのに効果的でしょう。

8. トヨタ⾃動⾞株式会社

参照：トヨタ自動車株式会社

トヨタ⾃動⾞株式会社の採用サイトの特徴は「飽きないコンテンツ」でしょう。社員紹介の記事は全部で83記事もあり、職種やコース、キーワードから閲覧したい記事を選択でき、すぐに欲しい情報へアクセスできます。

動画コンテンツのなかには、経営幹部や現場で働く社員などが「未来のトヨタ」を語る内容があり、将来のキャリア設計を具体的にイメージしやすいです。学生からは、次の意見が寄せられました。

コンテンツが多いことで、学生の興味をかきたてるサイト設計になっています。

9.  富士通株式会社

参照：富士通株式会社

富士通株式会社の採用サイトの特徴は「シンプルさ」です。トップページは「募集要項」「応募コース・選考フロー」「よくある質問」「エントリー」と、学生目線で重要な内容が掲載されています。

トップページには事業や業務紹介のコンテンツが一切なく、シンプルなページです。学生からは、次の意見が寄せられました。

企業として知ってほしい情報よりも、最初に学生が知りたい情報を提示するサイト設計も大切といえます。

10. アイリスオーヤマ株式会社

参照：アイリスオーヤマ株式会社

アイリスオーヤマ株式会社の採用サイトの特徴は「訴求力の高いメッセージ」です。3つの求める人物像が明確であり、全国の採用担当の声が紹介されています。「アイリスオーヤマはどのような人物を採用したいのか？」を学生にとってイメージしやすいです。

アイリスオーヤマ独自の「タイプ別職種診断」では、診断結果を元に向いている職種がピックアップされ、方向性に迷っている学生にとって役立ちます。学生からは、次の意見が寄せられました。

明確なコンセプトは、学生から好印象を得やすいです。

11. 株式会社NTTドコモ

参照：株式会社NTTドコモ

株式会社NTTドコモの採用サイトの特徴は「デザイン性の高さ」といえます。仕事の流れを紹介するコーナーではイラストを活用し、実際のオフィスや部署の紹介には動画を活用しています。

社員紹介では、インタビュー記事と動画の両方を閲覧可能です。学生からは、次の意見が寄せられました。

コンテンツにあわせて表現方法を変えたり、躍動感を感じさせるデザインにしたりと、学生を飽きさせない工夫が参考になります。

12. カゴメ株式会社

参照：カゴメ株式会社

カゴメ株式会社の採用サイトの特徴は「情報収集のしやすさ」です。プロジェクトの実績やくわしい事業紹介などはありませんが、社員紹介のストーリーから企業が注力している情報を入手できます。

紹介されている社員は、ベテランから若手、内定者までと幅が広く年齢に偏りがありません。学生からは、次の意見が寄せられました。

実際に働いている社員を幅広く紹介することで、学生との距離感を縮めることに成功しているといえます。

13. ソニーグループ株式会社

参照：ソニーグループ株式会社

ソニーグループ株式会社の採用サイトの特徴は「主体性」です。メニュー欄の名称が「社員に会う・社員を知る・仕事を知る・応募する」と、学生が主体性を感じる工夫が施されています。

社員同士の呼び名や風通しのよさなど、学生が聞きたい点を具体的に回答しているのも、学生から高い評価を得ている要因でしょう。学生からは、次の意見が寄せられました。

採用サイトは情報収集の場所であるため、操作性のよさも大切といえます。

14. 株式会社日立製作所

参照：株式会社日立製作所

株式会社日立製作所の採用サイトの特徴は「豊富なコンテンツ」でしょう。動画によるプロジェクト紹介や若手からキャリア社員へのインタビュー記事など、1日では見切れないほどたくさんの情報を掲載しています。

日立の社員やカルチャー、働き方を伝える「Hitachi HR BLOG」のページがあり、採用に力を入れている姿勢を感じます。学生からは、次の意見が寄せられました。

情報量の多い採用サイトは、学生に見応えを感じさせると考えられます。

15. 東海旅客鉄道株式会社

参照：東海旅客鉄道株式会社

東海旅客鉄道株式会社の採用サイトの特徴は「実際にその場にいるような臨場感」です。「プロフェッショナル・ストーリー」では、業務内容の他に社員の心情や業務に対する心構えが掲載されており、新幹線の舞台裏が語られています。

事業の解説ページでは、イラストとアニメーションを活用し理解しやすい内容に仕上げています。学生からは、次の意見が寄せられました。

おしゃれな採用サイトだけではなく、社員の熱い気持ちが伝わるサイトも好感度を得やすいです。

16. 凸版印刷株式会社

参照：凸版印刷株式会社

凸版印刷株式会社の採用サイトの特徴は「 頭に入りやすい情報掲載」でしょう。数名の社員による座談会では、動画だけではなく会話形式の文も掲載されており、学生への配慮を感じます。

解説が長くなりがちな事業紹介では、要点を絞って短い文章で解説しており、興味を持った人をリンク先へ流す構成になっています。学生からは、次の意見が寄せられました。

学生に興味を持ってもらうには、表現方法やサイト設計が大切といえます。

17. 三菱商事株式会社

参照：三菱商事株式会社

三菱商事株式会社の採用サイトの特徴は「 掲載情報を整理したメディアの使い分け」でしょう。会社情報や事業紹介、募集要項などを掲示するサイトとは別に、社員の一人ひとりに焦点をあてた「MC×me（エム・シー・ミー）」というメディアを立ち上げています。

「MC×me（エム・シー・ミー）」では、プロジェクトの舞台裏や社員のインタビュー記事を見られます。学生からは、次の意見が寄せられました。

情報量が多い場合には、メディアの使い分けが有効と考えられます。

18. 東京海上日動火災保険株式会社

参照：東京海上日動火災保険株式会社

東京海上日動火災保険株式会社の採用サイトの特徴は「ユニークなコンテンツ」です。就職活動を行う学生に向けて「就活応援コーナー」を設けており、自己分析や企業研究のポイントを紹介しています。

採用サイトでは珍しい「他企業との対談記事」を掲載しており、社会との関わりをイメージしやすいです。学生からは、次の意見が寄せられました。

取り入れている企業が少ないコンテンツを配信すると、学生の興味を引きやすいです。

19. 日本生命保険相互会社

参照：日本生命保険相互会社

日本生命保険相互会社の採用サイトの特徴は「図解による理解しやすい解説」といえます。各職種紹介のページでは希望する職種で活躍する部門を把握でき、どのような進路に進めばよいのかイメージしやすいです。

部門紹介ページでは、他部署との連携を図を用いて解説しており、会社の全体像を掴みやすいでしょう。学生からは、次の意見が寄せられました。

学生が主体的に選択する構成の採用サイトは、学生から好感度を得やすいです。

20. 株式会社三菱UFJ銀行

参照：株式会社三菱UFJ銀行

株式会社三菱UFJ銀行の採用サイトの特徴は「高い訴求力」です。採用サイトを開くと上記の画像が画面一面に広がり、銀行の堅苦しい印象とは裏腹に、情熱が伝わってきます。

最初に「社員のやりたいこと」を発信しており、仕事に熱意を持った社員が多い印象を受けます。学生からは、次の意見が寄せられました。

最初に力強いメッセージを発信し学生の心を掴み取る方法も、採用サイトには必要といえます。

好感度の高い採用サイトの共通点3つ

「2023年卒採用ホームページに関する調査」を参考にすると、学生が好感を抱く採用サイトには、次の3つの共通点があるといえます。

採用サイトの作成を検討中の方は、サイト設計に盛り込めると学生からの反応がよくなるでしょう。

情報が整理され見やすい

採用サイトで重要と思う点に関して、全体の回答者のうち40%の学生が「見やすさ」を重要にしていることがわかりました。「どのような情報がどの項目に掲載されているのか」が、重要といえます。

本記事で紹介した多くの採用サイトには、学生から「情報が整理され見やすくてよかった」との意見が寄せられました。学生は何社も応募し限りある時間のなかで就職活動をしているため、効率的に情報収集できる採用サイトを好むと考えられます。

働く姿を想像しやすい

「学生が実際に働く姿を想像しやすいか？」も採用サイトには重要です。想像のしやすさは、応募意欲の向上や入社後のミスマッチの軽減に関係しているためです。

「どのような業務を担当でき、伸ばせる能力は何か？」「若手社員も活躍できるのか？」など、学生が気になる点を先回りするとよいでしょう。学生からは「社員の1日のスケジュールを参考にしている」との意見もあります。
実際の業務に沿ったコンテンツは、学生にとって有益な情報になるでしょう。

スマホでも見やすい

採用サイトには、スマホでの見やすさも重要です。全体の回答者のうち、約30%の学生はスマホから採用サイトを閲覧しているとわかり、スマホで情報収集している学生もいるためです。

学生からは「スマホで閲覧するため、採用サイトの操作性も重要」との意見があるため、スマホの表示や操作速度も考慮する必要があります。多くの学生から応募を集めたい企業は、スマホに対応した採用サイトにする必要があるでしょう。

採用サイトのトレンド調査に役立つサイト3選

採用サイトのトレンドを知りたい方は、次の3つのギャラリーサイトが役立つでしょう。

スマホ表示に特化したサイト集も掲載されており、スマホでの魅せ方も勉強になります。

SANKOU！

参照：SANKOU！

「SANKOU！」の特徴は、次のとおりです。

業界を問わずたくさんのサイトを閲覧でき、採用サイトや企業サイトなどWebデザインの種類が豊富です。ほぼ毎日情報が更新されているため、Webデザインのトレンドを把握できます。

MUUUUU.ORG

参照：MUUUUU.ORG

「MUUUUU.ORG」の特徴は、次のとおりです。

掲載されているデザインは「QUOITWORKS Inc.（東京のWeb制作会社）」の代表を務めるムラマツヒデキ氏が、デザインの優れたWebサイトを厳選しています。Facebookに更新情報を発信しており、トレンドを追いかけたい方はFacebookからも情報収集するとよいでしょう。

イケサイ

参照：イケサイ

「イケサイ」の特徴は、次のとおりです。

業界を問わず多様なサイトが掲載されており、カテゴリーは27個もあります。「イケサイ」には、就職や求人、採用サイトのカテゴリーの他「新卒採用」のカテゴリーもあり、採用サイトのデザインのみ閲覧したい方には使いやすいサイトでしょう。

採用サイトのデザインや構成は専門業者に依頼

採用サイトのデザインや構成はWebデザイン未経験でも可能ですが、専門業者に依頼するのがおすすめです。専門業者を活用することで、次の3つを満たす採用サイトに近づくためです。

Webデザイン未経験者がサイトを作成すると、訴求力の弱さや誘導のしかたの強引さが目立ちます。学生に興味を持ってもらい違和感なく応募してもらうためにも、専門業者を活用すべきでしょう。

まとめ

本記事では、好感度の高い採用サイト20社分を紹介しました。改めて、ポイントを振り返りましょう。

• 好感度の高い採用サイトは「情報が整理され、具体的な業務内容を説明し、操作性がよい」特徴を持つ
• 事業や業務内容の具体的な説明は、学生の入社意欲を高める
• 学生はスマホからも採用サイトを閲覧する

学生は採用サイトの情報を元に、業務内容だけではなく社員の人柄や職場の雰囲気まで理解しようとします。学生にとって役立ち、入社意欲が高まる採用サイトを目指すとよいでしょう。

比較ビズはWebデザイン制作が得意な会社を探すのにぴったりのサイトです。全国各地のWebデザイン制作会社を比較しながら選べるので、自分に最適な業者を見つけられるでしょう。採用サイトの構築にお悩みの方は、ぜひ1度無料で使える比較ビズを利用してみてください。

監修者のコメント

SeekNext合同会社

代表 兼 CEO　佐藤 潤嗣

福岡県のホームページ制作会社代表。福岡県出身。趣味はフットサル。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっている。中小企業はもちろん大手企業との制作実績あり。制作したホームページは100件以上。SEO対策やSNS運用でも実績あり。動画制作や名刺・チラシ・パンフレット・パッケージデザインなども手がける。

詳しく見る

コーポレートサイトと採用サイトは同じウェブサイトと考えられがちですが、全く違うものだと言っても過言ではありません。大前提として訴求するターゲットが全く異なります。コーポレートサイトは企業のサービスを利用するユーザーへの情報発信がメインとなります。

一方で採用サイトは文字通り、その企業で働きたい人への情報を提供する場になります。また、採用サイトでも新卒採用なのか中途採用なのかでも変わってきます。採用に力を入れている会社はコーポレートサイト・新卒採用サイト・中途採用サイトとサイト自体を分けて制作していることも少なくありません。

訴求するターゲットや目的が変われば、作り方も変わるのは当然のことだといえます。「誰にどんなメッセージを伝えたいのか？」という企業側の思いと「求められている情報は何か？」というユーザー側の目的を意識して、制作していくことで成功につながっていく可能性が高まるはずです。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。