【初心者向け】GA4のコンバージョン設定方法は2種類!気をつけるべきポイントも解説
- GA4のコンバージョン設定方法は?
- GA4のコンバージョン数を確認する方法は?
- GA4と従来のアナリティクスの違いは?
GA4のコンバージョン設定方法は、GA4・GTMの2種類があります。
GTMではカスタムパラメーターを付与できること、サイトのソースをいじらなくていいなどのメリットがあるためGTMを推奨しています。
この記事では、GA4のコンバージョン設定が知りたい担当者向けに、コンバージョン数を確認する方法、設定の気をつけるポイントを解説します。
もしも今現在、
- 検索アルゴリズムの変更でサイト流入が減ってしまった
- 外部リンクがもらえない
- 上位表示されるキーワード選定ができない
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GA4のコンバージョン設定とは?
コンバージョンとは、ウェブサイトを訪問したユーザーに取ってほしいアクションが実現することです。ウェブサイト管理者の目標に対して、サイトにアクセスしたユーザーの目標の行動に至った割合をカウントします。
コンバージョン設定とは管理者がGA4の管理画面にアクセスし、目標としている行動が達成されているかどうか確認するための設定のことです。GA4では、新たにコンバージョン設定が必要です。UAの目標設定をしていても、GA4に移行すると計測されません。
AとGAを同時に稼働させて計測をしている場合でも、GA4のコンバージョン設定をして、はじめて計測が行われます。
管理画面上で「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにする
GA4ではデフォルトとして5種類のコンバージョン設定がされている状態です。
- purchase(ウェブサイトとアプリ)
- first_open(アプリ)
- in_app_purchase(アプリ)
- app_store_subscription_convert(アプリ)
- app_store_subscription_renew(アプリ)
イベント一覧にコンバージョンとして達成させたいイベントが表示されていない場合、新規にイベントを作成する必要があります。右に表示されている「イベント作成」をクリックして新規イベント作成を行いましょう。
コンバージョン設定の上限は1つのプロパティにつき30個
従来のUAは1つのビューあたりコンバージョンを20個設定することが可能でしたが、GA4ではビューそのものがなくなり、1つのプロパティにつき30個のコンバージョン設定が可能となりました。
GA4とUAはコンバージョンを計測するシステムが違います。
UAは1回のセッションで2度、3度とイベントが達成された場合であっても、1回のコンバージョンとして計測するシステムでした。
GA4ではイベントが達成するごとに計測されるため、必然的にカウントの計測数、コンバージョンの数も多くなります。
GA4のコンバージョン設定方法は2種類
GA4のコンバージョンを設定するための方法は2つあります。
- GA4の管理画面から行う方法
- Googleタグマネージャーを利用する
Googleタグマネージャーのアカウントがある場合、管理画面からコンバージョンの設定ができます。Googleタグマネージャーのアカウントは公式サイトより作成できます。設定は自由にでき、利用は無料です。
ツールからコンバージョンを選択すると、コンバージョンアクションを新規で追加できます。さらにトリガーの追加とページ指定を行い、保存をすることで設定が完了します。
GA4のコンバージョン設定の手順【GA4】
- カスタムイベント名を設定
- 一致する条件を設定
GA4の管理画面上からコンバージョンを設定するためには、新規にイベントを作成してコンバージョン設定します。そのほかにも、自動で計測されているイベントをコンバージョン設定する方法があります。
カスタムイベント名を設定
新規イベントを作成したい場合、設定画面から「イベント作成」→「カスタムイベントの作成」をクリックします。
イベントを作成してもすぐ反映されるわけではなく、ある程度の時間がかかることに注意が必要です。
一致する条件を設定
イベントを動作させるため、パラメータ、演算子、値を組みあわせて設定を行います。基本的にUAの設定と同じような手順です。
イベントを作成後に正常に作動しているかどうかは、対象となるウェブサイトのページにアクセスを行い、レポート機能で確認することでチェックできます。
GA4のコンバージョン設定の手順【GTM】
Googleタグマネージャー(GTM)からでも、GA4のイベント設定ができます。Googleタグマネージャーからコンバージョン設定をするためには、あらかじめGA4の計測タグを設定しておく必要があるため注意しましょう。
- タグの設定をする
- トリガーを設定する
- テスト送信して発火を確認する
タグの設定をする
まずはGoogleタグマネージャーのタグをクリックします。新規を選び、タグ名、タグの種類、設定タグ、イベント名などの項目を設定します。
タグ名は、Googleタグマネージャーで管理をするための名前です。タグの種類はGoogleアナリティクス・GA4、イベント設定タグはGA4の計測のタグを選び、イベント名はGA4のイベント名を選びます。
トリガーを設定する
タグの設定が完了したら、トリガーの設定をおこないます。トリガーとは「引き金」「起動するための装置」「作動させる」という意味です。
テスト送信して発火を確認する
Googleタグマネージャーにおけるトリガーは、設定したタグが動作する引き金となる条件のことです。タグが設定したとおりに発火するかどうか、公開前にテストをして確認することが可能です。
公開のタグには「プレビュー」と「デバッグ」というモードがあります。Googleタグマネージャーのログインを維持したまま、対象となるウェブサイトにアクセスすることで、タグの発火テストが可能です。
トリガーのミスを発見し修正が完了したら、再度コンバージョン設定で発火されているかどうかのチェックを行いましょう。正しく発火されることが確認できれば完成となります。
GA4のコンバージョン数を確認する方法
GA4で設定をしたコンバージョンを確認する方法には、以下の方法があります。それぞれの方法をみていきましょう。
- コンバージョン数
- 流入経路別のコンバージョン数
- コンバージョンが発生したページ
コンバージョン数
コンバージョンごとの数を確認したい場合は、メニューからレポートを選びましょう。エンゲージメント→コンバージョンをクリックします。
操作画面では、日ごとのイベント名別のコンバージョン推移がグラフで表示されています。視覚的に数値をチェックできるため、まず日ごとの件数を確認したいときに便利です。
イベント名ごとに、コンバージョンしたユーザーの合計数も表示されています。合計数をもってユーザー1人あたりの平均コンバージョン数もあわせたチェックをすることが可能です。
流入経路別のコンバージョン数
流入経路によりコンバージョン数を確認できます。GA4では流入経路をチェックすることで、どのようなウェブサイトから自身のウェブサイトにアクセスしてきたのか、細かく把握することが可能です。
レポート画面から集客→トラフィック獲得をクリックすると、流入経路ごとのグラフが表示されます。コンバージョン数は1番右端です。SEOに力を入れている場合にはOrganic Search、リスティング広告を打ち出しているサイトではPaid Searchを確認します。
流入経路を正確にすると、広告の増減やSEO対策の強化など、集客のための対策を強化できます。
コンバージョンが発生したページ
動画が再生された、リンクをクリックした、というコンバージョンは、ウェブサイト上の複数ページで起こることもあります。
複数ページのコンバージョンをチェックするためには、レポートからエンゲージメントを選択し「ページとスクリーン」をクリックします。表示された表の右側に「コンバージョン」があるため、発生した件数の確認が可能です。
GA4のコンバージョン設定の気をつけるべきポイント
GA4では、Google Analyticsから引き継いだとしても、コンバージョン設定を正しく行うことが大切です。設定の際に気を付けたい4つのポイントをみていきましょう。
- GA4タグが設定されているか確認する
- コンバージョン設定に誤りがないか確認する
- 除外フィルタがかかっていないか確認する
- 時間を置く
GA4タグが設定されているか確認する
GA4はUAとはタグが異なるため、まず、計測をするウェブサイトのタグが正確なものかどうかの確認が必要です。Googleタグマネージャーを使っている場合も同様に正しいものかチェックします。
GoogleのブラウザであるGoogle Chromeの「Google Tag Assistant」という拡張機能を使うと、確認したいウェブサイトのタグが正しいものかどうかチェックしやすくなります。
Google Tag Assistantを使うには、Google ChromeからChromeウェブストアにアクセスして、インストールをすることで簡単にダウンロードが可能です。
GA4タグのチェック方法
ウェブサイト上でGoogle Tag Assistantを作動させ1度、ブラウザを更新して読み込むことで、タグの判定が行われます。
以下のように判定はタグごとに色で表示されます。
- 緑色・・・エラーの心配なし
- 青色・・・軽度のエラーのため改善が必要
- 黄色・・・データに影響を与える可能性あり
- 赤色・・・タグが正常に動作しない重大なエラーが含まれている
コンバージョン設定に誤りがないか確認する
GA4のコンバージョンの設定に誤りがないか、確認をしてみましょう。イベントにおけるパラメータや演算子の使い方、値が少しでも誤っていると作動しなくなるため、細かい確認が必要です。Googleタグマネージャーでは、タグやトリガーの設定をチェックしましょう。
除外フィルタがかかっていないか確認する
コンバージョン設定やタグ、トリガーに誤りが見られない場合、フィルタの設定によりコンバージョンが計測されないケースも考えられます。除外フィルタとは、ある特定のIPアドレスやユーザーエージェント、特定の流入経路からのアクセスは計測しない設定のことです。
コンバージョン設定、GA4タグに誤りがないにもかかわらずコンバージョンが計測されない場合には、除外フィルタにかかっている可能性が考えられます。
除外フィルタは、GA4管理画面を開き、データストリームを選びます。タグ付けの詳細設定を選ぶと「除外する参照元のリスト」「内部トラフィックの定義」で確認できます。
時間を置く
GA4では、コンバージョン設定を行っても、すぐに計測が開始されデータとして反映されるとは限りません。設定後、計測結果のデータを確認するためには、数時間から1日ほどの時間がかかると考えておきましょう。
レポートのリアルタイムで有効になっているかは確認できますが、計測結果は時間を置いて確認をすることで反映されるようになります。
GA4イベントの種類は5つ
GA4におけるイベントは、5つの種類に分けられます。それぞれのイベントの特徴をみていきましょう。
- 自動的に収集されるイベント
- 測定機能の強化イベント
- 計測ができる主なイベント
- 測定機能の強化イベント
- カスタムイベント
自動的に収集されるイベント
GA4では手動で設定をしなくてもデフォルトのイベントとして用意されているものがあります。
- first_visit(初回の訪問)
- session_start(訪問をした回数)
- ad_click(広告のクリック数)
- ad_impression(広告の表示)
- screen_view(画面の遷移)
screen_viewは、アプリのみに適用されます。
測定機能の強化イベント
測定機能の強化イベントとは、拡張イベント計測機能とも呼ばれています。GA4の管理画面のプロパティで有効にすることで計測が開始されるイベントです。
コードの設定を手動で行う必要がないため、簡単に計測ができます。コードの変更という複雑な設定が不要のため比較的簡単に計測を開始できるでしょう。
計測ができる主なイベント
計測できるイベントは下記の7つが挙げられます。
- page_view(ページの閲覧数)
- scroll(スクロールの割合)
- click(外部へクリックをした数)
- video_start(動画エンゲージメント)
- view_search_result(サイト内検索)
- file_download(ファイルのダウンロードした数)
- form_start(フォームの操作)
scroll(スクロールの割合)とは、アクセスしたユーザーが閲覧したページのうち、どれくらいスクロールをしたかどうかがわかるイベントです。スクロールの場合は10%・25%・50%・75%以降と段階ごとに計測されるシステムです。
測定機能の強化イベント
計測可能な推奨イベントの例は、以下のとおりです。
- login(ログイン)
- purchase(購入)
- search(検索)
- share(共有)
- sign_up(ユーザー登録)
カスタムイベント
カスタムイベントとは、上記のイベントとは異なる独自の計測データが必要なときに設定するイベントです。管理画面から手動で設定を行います。パラメータ名やイベント名も任意で付けることが可能です。
たとえば、スクロールの割合をもっと細かく計測したい、特定のページのクリック数を知りたいなどすでにあるイベントやパラメータをカスタマイズして条件を設定する、もしくはまったくオリジナルのイベントも作成できます。
GA4のコンバージョンでよくある質問
GA4のコンバージョン設定において、よくある質問や疑問をまとめてみました。
- 従来のアナリティクスとの違いは
- GA4のコンバージョン設定する前に準備するものは?
従来のアナリティクスとの違いは
これまでのユニバーサルアナリティクスとの違いを紹介します。
分析軸の違い
GA4とこれまでのユニバーサルアナリティクスとの大きな違いは、分析をする軸が違うことです。従来のユニバーサルアナリティクスではPC・スマートフォンなどのデバイスによりユーザーを識別していました。
同じユーザーが違うデバイスを使ってアクセスしても、別のユーザーとしてカウントされてしまうため、ユーザーがどのような行動やアクションを行ったか正確に把握できませんでした。
今回のGA4では、ユーザーを中心とした分析が可能となりました。違うデバイスやアプリを使って訪問したユーザーでも同じユーザーとして判断・計測されます。
機械学習の導入
もうひとつの違いは、GA4では機械学習が導入されたことです。機械学習が過去のデータをもとに、ユーザーが取るであろう行動を予測できる予測指標の活用ができるようになりました。
具体的には、対象となるウェブサイトやアプリを訪問したユーザーが今後7日以内に商品を購入する可能性を予測する「購入の可能性」やウェブサイトやアプリを7日以内に利用しなくなる可能性を予測する「離脱の可能性」などがあります。
プライバシー保護
プライバシー保護がより強化されたことも挙げられるでしょう。GA4では、国際的なデータであるGDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)に準拠しています。
従来のユニバーサルアナリティクスは、2023年7月1日でサポートが終了するため、GA4を導入・移行していくことが推奨されています。
GA4のコンバージョン設定する前に準備するものは?
GA4のコンバージョン設定のためには、事前に対象となるウェブサイト上に2種類のページを作成しておく必要があります。
- コンバージョンのアクションが取れるページ
- サンクスページ
コンバージョンのアクションが取れるページ
コンバージョンのアクションが取れるページは、ユーザーに取ってもらいたい行動がわかるページのことです。具体的には、資料請求のためのフォーム、問い合わせフォーム、決済のページなどを指します。
サンクスページ
サンクスページは、ウェブサイトで商品を購入した、資料をダウンロード、請求した後に遷移される際「ご購入ありがとうございました」や「お問い合わせを受け付けました」など、ユーザーへの感謝を示すページです。
GA4のコンバージョン設定|まとめ
GA4におけるコンバージョン設定の方法や分析の方法、UAとの違いを紹介しました。GA4ではニーズにあわせ、ユーザーを中心とした分析軸で計測が可能です。GA4ではすべてイベントを基準として設定できます。UAでは測定できた部分が、GA4では反映されないところもあります。
正しいアクセス分析を行うためには、コンバージョン設定がとても重要なポイントです。適切にコンバージョン設定を行い、定期的にコンバージョンを分析することで、ウェブサイトの改善に役立てられるでしょう。
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もしも今現在、
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上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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