Googleアナリティクスの見方は?サイト改善のために理解すべき要素と活用方法
- アナリティクスの見方は?
- アナリティクスの情報の活用方法は?
- データを元にしたサイトの改善はどうやる?
「アナリティクスを使用したいが見方や活用方法がわからない」とお悩みの方は、必見です!アナリティクスとは、サイトを運営・改善をするうえで欠かせない分析ツールです。専門用語が頻出するため、苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。
本記事ではアナリティクスの基本的な見方を解説しながら、データをサイト改善に活用する方法を紹介します。最後まで読めばアナリティクスの見方を理解し、サイトを改善する知識が身につくでしょう。
アナリティクスの見方がわからない方は、ぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
- 検索アルゴリズムの変更でサイト流入が減ってしまった
- 外部リンクがもらえない
- 上位表示されるキーワード選定ができない
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アナリティクスとは
アナリティクスはサイト内でのユーザーの動きをデータとして可視化できる無料ツールです。サイトを分析するうえで欠かせません。
アナリティクスは独自の専門用語が多く、データ画面も多岐にわたることから苦手意識を持つ方も多いです。
アナリティクスを使えるようになるだけで、自社サイトの強みや改善点などを把握できます。アナリティクスを使いこなし、サイトを正確に分析することで、より効果的なサイト作りの参考にしましょう。
アナリティクスといえばGoogleアナリティクス4
現代ではアナリティクスといえば、Googleアナリティクス4を指すことが多いです。以前まではGoogleが提供していたユニバーサルアナリティクス(UA)がありましたが、2023年7月にてサポートを終了しました。現在ではGoogleアナリティクス4プロパティ(GA4 )へ完全移行しています。
一般的に、アナリティクスといわれる場合、多くはGoogleアナリティクス4を指すことが多いため、注意しましょう。
Googleアナリティクス4でできること
GA4は、UAのプラウザ単位の計測とは異なり、ユーザー中心の分析が可能となりました。GA4では異なるデバイスからのアクセスであっても同一ユーザーとして分析するように見直され、サイト内での動きを数値化できる点が大きな特徴です。
そのほか、GA4のUAとの違いは下記のとおりです。
- プラウザとアプリ両方の計測が可能
- 過去の分析結果から未来の数値を予想できる
- よりプライバシーに配慮されている
GA4で収集できる主な情報は以下の4つです。
- どのような人が訪れているのか
- どこからユーザーがサイトへ到達したのか
- ユーザーがサイト内で何をしたのか
- サイト内目標(商品の購入や会員登録)を達成したのか
アナリティクスに表示される5つの情報の見方
GA4には数多くの分析画面が存在しますが、必ず見ておきたい情報が5つあります。
- ユーザー属性
- 集客
- エンゲージメント
- 収益化
- 維持率
GA4のなかでも特に重要な情報になるため、見方を理解しておきましょう。
1. ユーザー属性
GA4ではユーザーの属性を確認できます。ユーザー属性とは具体的には以下の情報です。
- 地域(国、市区町村)
- 言語
- 年齢
- 性別
- インタレストカテゴリ
運営しているサイトへ訪問しているユーザーの属性を知ることで、ターゲットと訪問者がマッチしているかを確認できます。
たとえば、男性向けの筋力トレーニングコンテンツを扱っているサイトの訪問者の比率として女性が多ければ、サイト内目標の達成は見込めません。男性が流入しやすい仕様へ調整が必要です。
2. 集客
GA4では、ユーザーがどこから流入してきたかを分析できます。主な流入経路には以下のものが挙げられます。
- 検索流入
- リンクからの流入
- ディスプレイ広告からの流入
- facebookからの流入
- X(旧:Twitter)からの流入
GA4では、ウェブサイトへアクセスされたことをセッションと呼びます。1アクセス=1セッションです。セッション数が多いほどウェブサイトを訪れたユーザーが多いことを示しています。
GA4では異なるデバイスからのアクセスも1ユーザーとみなします。サイトから離脱した場合や日づけが変わった場合でも引き続き1セッションとなり、セッション数が低く表示されることが特徴です。
3. エンゲージメント
GA4へ移行してから、エンゲージメントと呼ばれる指標が新たに追加されました。エンゲージメントとは「サイトやアプリに対するユーザー操作」と定義されます。
エンゲージメントが高いほど、サイト内でのスクロールやクリックなどのユーザアクションが多く、関心がある状態です。
ほかにも新たに下記の指標が設けられました。
エンゲージメント率 | 1セッションでユーザが行動を起こした割合 |
---|---|
エンゲージメント時間 | マルチタスク環境下でユーザーがサイトを開いていた時間 |
4. 収益化
収益化は、サイト内で実際に商品が購入されたことを分析する指標です。eコマース購入レポートを「収益化」の項目で確認できます。具体的なレポートの指標は以下のとおりです。
- カートに追加
- 表示後にカートに追加された商品の割合
- eコマース購入数
- 商品の購入数
- アイテムの収益
- アイテムの表示回数
- 表示後購入された商品の割合
上記の指標を組みあわせることで、商品購入に対する正確なサイト内動向が分析可能です。
最も収益を出しているカテゴリーや最も表示回数が少ない商品、カートに追加されている商品などの情報も分析できます。
5. 維持率
ユーザーが最初に訪問した時点から、サイト内でどの程度アクティブに滞在したかを表す指標に維持率があります。維持率レポートではユーザーがエンゲージメントを行った頻度と期間が表示されます。
ユーザー維持率として、ユーザーが1回目にサイトを訪問した日を起点として、42日の間に再アクセスしたユーザーの割合も分析可能です。
単純なセッションのみでの分析だけではなく、ユーザーごとの特性や行動にフォーカスした分析ができます。
アナリティクスの正しい見方に必要な9つの専門用語
初心者がGA4を使用するうえでつまずきやすいポイントが独自の専門用語です。GA4で使用される専門用語をすべて覚える必要はありませんが、正しく分析を行うために、最低限の専門用語は理解しておきましょう。
指標に関する4つの用語
分析するうえで重要となる指標に関する用語を理解しましょう。
1. イベント
ページ閲覧やページクリック、スクロールなどのユーザーが起こしたアクションをイベントといいます。たとえば、ページを閲覧した場合にはpage_viewとよばれるイベントがURLやサイト名とともにGA4に送信され、記録されます。
2. コンバージョン
コンバージョンはページ内目標の達成数を指します。たとえば、商品購入や会員登録、資料請求などが達成されると、コンバージョンの数値が上昇します。GA4では、サイトごとにコンバージョンの基準となる目標がそれぞれ設定可能です。
3. ユーザー
ユーザーはサイトに訪問した人数のことです。ユーザーにははじめてサイトを訪れた新規ユーザーと、2回以上サイト訪問をしているリピーターがいます。
4. 表示回数
表示回数とはページが表示された回数を指します。UAではページビュー数と表記されていました。表示回数はページが表示されたトータルの数を示すため、同一ユーザーにより同ページが繰り返し表示された場合もカウントされます。
紹介した4つの用語に先述したエンゲージメントをくわえた5つの指標をもとに、サイトの分析をおこない、運営の改善に活用しましょう。
機能に関する5つの用語
GA4に搭載されている分析画面は数多くありますが、基本的な5つの機能に関する用語を理解しましょう。
1. ホーム
ホームとはGA4のホーム画面では、実際に計測されているサイトの状況や、頻繁に利用しているレポートの確認が可能です。
2. レポート
レポートとはそれぞれの分析データが確認できる集計レポート機能です。GA4を使用するユーザーが自身の好みや機能性にあわせてカスタマイズが可能です。
UAからリアルタイムやユーザーなどいくつかの指標をあらわす用語に変更がありましたが、基本的なレポート画面はUAと共通になっています。
3. 探索
探索とはUAではカスタムレポートと呼ばれていた機能です。GA4では名称が変更になりました。複数の指標を組みあわせて自社のサイト運営の目的にあった表やグラフを作成し、データを取得できる機能です。
4. 広告
広告とは事前にGA4のユーザーが設定したコンバージョンイベントのデータやGoogle広告でのデータが把握できる機能です。
ユーザーの年齢や性別、ユーザーの行動などに基づいてリマーケティングリストを作成したり、アナリティクスレポートで使用したりされます。
5. 設定
設定とはデータを収集するうえで重要な指標となる、イベントやカスタム定義、サイト内目標をカスタマイズする機能です。GA4を有効に使用するうえで欠かせない機能になります。
基本的に分析する機能やデータは設定画面からカスタマイズできます。
【目的別】アナリティクスをサイト改善に活用するための見方
改善したいポイントによって、参考にするべきデータは違います。コンバージョンを増やしたいのか、イベント数を増やしたいのかなど目的にあわせてサイトの運営方法を改善しましょう。
具体的な目的にあわせて、GA4を活用する見方を紹介します。
1. サイトを訪れる人を増やしたい
サイトを訪れるユーザー数を増やして認知を拡大したい場合には、セクション数とユーザー数、表示回数を参考にしましょう。現状で最も活用されている流入経路を把握することで、集客方法の改善を図れます。
サイトによって流入経路には特徴があります。たとえば、SNS経由での流入が多い場合は、SNS広告へ広告費用をさくべきです。直接検索での流入が多い場合はSEO施策を講じたサイト作成が必要です。
流入経路ごとに対策をし、アクセス数が増えることで、セッション数やユーザー数を増やせます。
2. サイトに長く滞在させたい
ユーザーのサイト滞在時間を増やしたい場合は、エンゲージメントやイベント数を参考にしましょう。ユーザーのアクション数が増えればサイトの滞在時間は増加する傾向にあります。アクション数を増やすための仕掛けを意識した運営改善をすることが必要です。
具体的にはサイト内に動画を掲載することや、内部リンクによるサイト内回遊を可能にすることで、サイト滞在時間の延長が図れます。GA4では、サイト内のスクロール数の計測も可能なため、重点的に読まれている点や、離脱が多い点などを分析し改善しましょう。
3. コンバージョンを増やしたい
コンバージョンを増やしたい場合は特定のデータだけではなく、ユーザー属性や維持率、収益化などを総合的に分析する必要があります。
特に、eコマースサイトにおける収益化の数値分析はコンバージョンを増やすうえでは必須です。最も収益を見込める商品と収益化が乏しい商品の分析をし、表示方法を工夫することでコンバージョンにつなげましょう。
ユーザーがサイト内に辿り着いてから、サイト内をどのように動いているのかを分析・把握しましょう。コンバージョンが途切れている地点を把握することで、改善するべき部分が明確になります。
【ケース別】アナリティクスにデータが反映しない場合の見方
1. リアルタイムデータが反映されない
アナリティクスではたびたびリアルタイムデータが反映されない場合があります。意外に多い理由はアクティブユーザーが存在しないことです。サイト内にユーザーがいない状態では分析のしようがありません。
リアルタイムレポートでは一定期間ユーザーの流入がない場合は、データ表示が停止されてしまいます。アクティブユーザーがいない場合は、まずサイトへの流入経路を確立し、ユーザー数やセッション回数の増加を図りましょう。
2. 当日のデータが反映されない
当日のデータが反映されない場合には24〜48時間おいて確認してみましょう。無料版GA4はデータが反映されるまでに、24〜48時間かかるとされています。
当日のデータが反映されていない場合はGA4ではレイトショットとよばれる、イベント発生後すぐには送信されないデータも存在します。最大で72時間のタイムラグが発生するため、少し時間をおいてから確認してみましょう。
多くの場合は24〜48時間で十分な精度のデータが更新されます。
3. 過去のデータが反映されない
過去のデータが反映されていない場合は、当日データとは異なり、計測設定の見直しが必要です。過去データが全く反映されていないときの対処法は後述の計測タグの項を参考にしてください。
計測タグを正しく設置できていない
計測タグを正しく設置できていない場合はデータが反映されません。計測タグはトラフィックが正常にデータを受信できているかを確認します。
正しく計測できている場合はデータストリームから対象ストリームを選択すると「データ収集は、過去 48 時間有効になっています」と表示されます。
正しく設置できていない場合は下記のように表示されるため、計測タグの設置位置や初期設定の見直しが必要です。
- 過去48時間に受信したデータはありません
- データ収集がウェブサイトで有効になっていません。 タグを実装してから48 時間以上経過している場合はタグが適切に設定されていることをご確認ください。
まとめ
GA4は効果的なサイト運営のためにデータ分析ができるツールです。見方を理解することで、ユーザー行動を把握でき、サイト改善に必要な要素を導き出せます。
GA4は専門用語も多く、表示されるデータを完全に理解するのは容易ではありません。見方がわかっても、具体的な改善点を洗い出せない場合も多くあるでしょう。
計測タグの設置や修正などは専門的な知識や経験も必要であり、初心者がいきなり行うにはハードルが高いです。
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ユーザー中心の測定が可能になったことで、ユーザーの行動分析がよりわかるようになり、よりWEBサイトの改善に役立つツールとして活用できるようになることでしょう。WEBサイトひとつにとっても対象(ターゲット)が変わればデザインも言葉も変わります。
狙った層と実際の閲覧層が一致していなければ効果が出にくくなります。どのような方がサイトを見ているのかを把握することはビジネスを加速させる一歩につながることでしょう。また、「アナリティクス4」と組み合わせて、ユーザー行動が可視化できる「ヒートマップ」などを併用することで、より確度の高い分析が可能になります。
外部からの流入も見れることから、WEBサイトと外部サイト(SNS)との連携・導線の見直しも「アナリティクス4」への以降を機に、て確認しておくとよいでしょう。
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もしも今現在、
- 検索アルゴリズムの変更でサイト流入が減ってしまった
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