スパムリンクがサイトにもたらす影響とは?被リンクチェックツールや対処法を紹介

株式会社ロードマップ
監修者
株式会社ロードマップ 代表取締役 石川 真実
最終更新日:2024年03月22日
スパムリンクがサイトにもたらす影響とは?被リンクチェックツールや対処法を紹介
この記事で解決できるお悩み
  • スパムリンクはサイトにどのような影響がある?
  • スパムリンクをチェックする方法は?
  • スパムリンクを発見した際の対処法は?

「スパムリンクは自社サイトにどのような影響があるの?」とお悩みのサイト運営者、必見です。スパムリンクはSEOに大きく影響し、サイト評価を下げるリスクがあります。スパムリンクを発見した場合は、該当サイトに直接連絡するか、Googleサーチコンソールでリンクを否認してください。

この記事では、スパムリンクがサイトにもたらす影響や被リンクチェックツール・対処法を紹介します。

記事を読み終わった頃には、スパムリンクの影響を理解して適切に対応できるようになり、自社サイトを安全に運営できるでしょう。

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スパムリンクはSEOに大きな影響がある

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スパムリンクは、SEOに大きく影響します。スパムリンクとは、Googleのガイドラインに抵触した「内容が希薄なコンテンツ」にリンクを貼られることです。

Googleのガイドラインに抵触したサイトにリンクを貼られると、コンテンツ内容がよくてもサイト評価を下げるおそれがあります。自サイトの内容だけではなく、外部リンクの影響でページ評価を下げたり低下した評価を上げにくくしたりするため注意が必要です。

スパムリンクの対策を行うべき3つの理由

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スパムリンクの対策を行うべき3つの理由は、以下のとおりです。

  • Googleが注意喚起を行っている
  • アクセスを集めるサイトが狙われる
  • Googleはスパムリンク対策を強化している

Webサイトを運営している場合、SEOで集客する場合はスパムリンク対策は必須です。コンテンツの内容ではなく、外部の被リンクの影響を受けるため、注意深く観察する必要があります。Googleも注意喚起を行っており、スパムリンク対策は欠かせません。

Googleが注意喚起を行っている

スパムリンクは、Googleが注意喚起を行っています。Googleで自サイトを検索結果に表示するためには、スパムに関するポリシーに準拠することが条件です。以下に該当する行為をポリシー違反とみなし、検索結果で順位を下げたり非表示にしたりします。

クローキング検索で評価を上げるために、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを意図的に表示する
誘導ページ類似の検索キーワードでの上位表示やユーザーの誘導を目的に複数作成されたサイトやページ
ハッキングされたコンテンツサイトのセキュリティ上の脆弱性を利用し、許可なくサイトに配置されたコンテンツ
隠しテキストと隠しリンク検索エンジンの操作を目的として、ページにコンテンツを配置しながら、人間のユーザーには見えにくいようにする行為
キーワードの乱用検索結果を操作する目的で、ページ内に過剰にキーワードや数字を乱用すること
リンクスパム検索結果を操作する目的でリンクを不自然に設置すること
機械生成トラフィック・Googleへの自動生成クエリの送信
・ランキング確認を目的としたスクレイピングや許可なくGoogle検索に自動アクセスする行為
マルウェアや悪意のある動作ユーザーの同意なしにソフトウェアのインストールや有害なウイルスをインストールするなどの悪意ある動作
誤解を招く機能コンテンツやサービスにアクセスできない状態にもかかわらず、アクセスできるとユーザーに思わせること
無断で複製されたコンテンツ検索結果で上位表示されているサイトから無断で内容をコピーしたコンテンツやサイト
不正なリダイレクト最初にリクエストされたURLとは別のURLに移動させること
スパム行為のある自動生成コンテンツ自動ツールをはじめとするプログラムで生成されたコンテンツ
内容の薄いアフィリエイトページアフィリエイトリンクを含み独自コンテンツや付加価値のないページ
ユーザー生成スパムスパムコメントやスパム投稿など、ユーザーコンテンツを対象としたチャネルを経て、ユーザーに追加されたスパムコンテンツ
ランキングの降格や削除につながる可能性のある他の行為・法律に基づく削除
・個人情報の削除
・ポリシーの回避
・詐欺や不正行為

参照:Google検索の基本事項|Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー

アクセスを集めるサイトが狙われる

スパムリンクは、アクセスを集めるサイトを狙います。SEO対策に成功しているサイトの被リンクで評価上昇に便乗するためです。

Webサイト運営が軌道に乗り、検索ランキングで上位表示され出したら注意しましょう。定期的にスパムリンクが増えていないかチェックする必要があります。

Googleはスパムリンク対策を強化している

Googleはアップデートの際にスパムリンク対策を強化しています。検索順位を操作する目的で、意図的にリンクを設置していないかを監視するためのものです。2021年7月に実施され、直近では2022年12月にも実施されています。

過去にはスパムリンクが一定のSEO効果を得ているケースがありました。現在はアルゴリズムのアップデートにより、悪質なスパムリンクは評価が無効化されています。スパムリンク対策を行わないと、サイト評価を下げるリスクがあるため、スパムリンク対策を行いましょう。

Googleサーチコンソールでスパムリンク有無のチェック方法

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Googleサーチコンソールでスパムリンクの有無は以下の手順でチェックしましょう。

  1. Google Search Consoleにログイン後、リンク情報を確認する
  2. 上位のリンク元サイトの詳細を確認する
  3. 被リンクの多い外部サイトからのリンク数を確認する
  4. サイトを確認する

スパムリンクは、Googleサーチコンソールで確認できます。以下に該当するケースは、スパムリンクの可能性が高いです。

  • 関連性のないサイトからの被リンク
  • 隠しリンクが使われている
  • 不自然に多数のリンクが張られている

調査の結果、以上の状態が確認できた場合は適切に対処しましょう。

1. Googleサーチコンソールにログイン後、リンク情報を確認する

Googleサーチコンソールの利用時にはGoogleアカウントが必要です。Googleサーチコンソールにログインすると管理画面が表示されます。左側のメニューバーからあらゆる機能が利用可能です。

被リンクにスパムリンクがあるかを確認するためには、メニューバーの下部にある「リンク」の項目を選択します。「リンク」のページでは、左部分に外部リンク・右半分に内部リンクの情報が掲載されています。被リンクは外部リンク情報のため、左部分を確認しましょう。

外部リンク情報は上から順に3つに分類されています。

上位のリンクされているページ外部に貼られているリンクが多い自社サイトのページ
上位のリンク元サイト自社サイトのリンクを多く貼っている外部サイト
上位のリンク元テキスト自社サイトのリンクが多く埋め込まれている外部サイトのテキスト

表のなかから「上位のリンク元サイト」を確認します。

2. 上位のリンク元サイトの詳細を確認する

「上位のリンク元サイト」を確認すると、自社サイトが受けている被リンクの総数や外部サイトの情報が記載されています。

サイト自社サイトのリンクを貼っている外部サイトのドメイン
リンクしているページ外部サイトに貼られている自社サイトのリンクの数
ターゲットページ外部サイトにリンクが貼られている自社サイトのページ数

被リンクがあるすべてのサイトをチェックできます。1つのサイトで異常な数の被リンクがある場合、悪意のあるスパムリンクの可能性が高いです。

3. 被リンクの多い外部サイトからのリンク数を確認する

それぞれの外部サイトのリンク数を確認し、被リンクの総数が異常に多いサイトをチェックします。被リンクの総数が多い場合、ナチュラルリンクを多く貼っているケースとスパムリンクであるケースに分類可能です。

ナチュラルリンクの場合、被リンク数だけではなくターゲットページも多い傾向があります。似たような情報を提供しているサイトで、自社サイトを情報源として使用している可能性があるためです。

ターゲットページが少ない場合は、意図的に大量の被リンクを作っているスパムリンクの可能性が高いと考えられます。

4. サイトを確認する

被リンク数が多いサイトから順にアクセスして、サイトを確認します。1ページ内に大量のリンクを貼っている・ページにリンクだけを貼っている場合はスパムリンクです。

ページの中にリンクらしいものが見当たらないのに、リンクが貼られていると判定される場合もあります。不審なサイトにリンクされている場合は、否認の手続きを行いましょう。

被リンクツールでスパムリンクの有無をチェックする方法

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スパムリンクの有無をチェックするおすすめの被リンクツールは、以下の3つです。

  • Ahrefs(有料)
  • MOZ(有料)
  • hanasakigani.jp(無料)

被リンクツールは有料と無料があります。ツールを利用することで、簡単にスパムリンクのチェックを行えるため、自社にあったツールを選びましょう。

Ahrefs(有料)

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Ahrefsは、60万人が導入する世界最大級のSEO分析有料ツールです。分析したいサイトのドメインやURLを入力するだけで、被リンクの数・ドメインの価値を確認できます。キーワードごとの検索ボリュームや上位表示の難易度・SNSシェア数など、SEOに重要なデータの可視化が可能です。

スパムリンクが追加された場合はすぐに通知されるため、被リンクの確認や対処を迅速に対応できます。スパムリンクのページタイトルも確認できるため、海外の怪しいサイトも見つけやすいです。

MOZ(有料)

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MOZは、世界的に有名な有料の被リンクチェックツールです。被リンクの数・ドメインランク・ページランクなどを数値化できます。

スパムリンクのチェックには「Spam Score(スパムスコア)」が便利です。被リンクの安全度を数値と色付きグラフで可視化できます。危険度の高い「赤色」から優先的にチェックすることで、効率よくスパムリンクを確認できるでしょう。

hanasakigani.jp(無料)

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hanasakigani.jpは、無料で利用できる被リンクチェックツールです。チェックしたいサイトのURLを入力するだけで、被リンクの数・被リンク元のサイト数(ドメイン数)が確認できます。自社サイトだけではなく、競合サイトの被リンク状況も確認可能です。

スパムリンクを調べたい場合は「OBL」をチェックしてください。OBLとはアウトバウンドリンクスの略で、発リンク数(リンク元のページから発しているリンクの総数)を表しています。OBLが極端に多く、身に覚えのないページがある場合は、スパムリンクの可能性があるためチェックしましょう。

スパムリンクを発見した際の対処法

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スパムリンクを発見した際の対処法は、以下の2つです。

  • スパムリンク元のサイトにリンク削除を依頼する
  • Googleサーチコンソールでスパムリンクを否認する

スパムリンクを発見した場合は、スパムリンク元のサイトに連絡し、リンクの削除を依頼してください。難しい場合は、Googleサーチコンソールで被リンクを否認するといいでしょう。

スパムリンク元のサイトにリンク削除を依頼する

スパムリンクを発見した場合は、スパムリンク元のサイトに連絡し、リンク削除を依頼してください。スパムリンクの調査を行い、スパムリンク元の運営会社もしくは管理者に連絡します。

運営会社・管理者の連絡先が書いてある場合は連絡が可能ですが、運営会社・管理者に連絡できない場合や海外サイトの場合は連絡が難しいでしょう。「スパムリンク元を見つけ出して連絡するだけ」ですが、対応に時間がかかる・対応してくれない可能性があるなど、簡単な作業ではありません。

Googleサーチコンソールでスパムリンクを否認する

スパムリンクの被リンクを解除するためには、Googleサーチコンソールでスパムリンクを否認する方法があります。該当の被リンクを一方的に否認する方法です。外部との接触を避けられるため、安全かつ確実な方法といえるでしょう。

具体的な手順は、以下のとおりです。

  1. Googleサーチコンソールにログインして「リンク」をクリックする
  2. 「外部リンクをエクスポート」をクリックして被リンク一覧表「その他のサンプルリンク」をダウンロードする
  3. 否認する被リンクをテキストファイルにまとめる
  4. 「Googleサーチコンソール|否認ツール」をクリックする
  5. 「プロパティの選択」から対象のサイトを選択して「否認リストをアップロード」からテキストファイルをアップロードする
  6. 否認したドメインとURLの数を確認する

否認リストは、基本的に1行につき1つのドメインもしくはURLを記載します。最大ファイルサイズは2MB(10,000行)のため、入り切らない場合はテキストファイルを追加してください。

まとめ

スパムリンクとは、内容が希薄なコンテンツにリンクを貼られることです。スパムリンクを貼られると、Googleの制裁により検索順位が降下します。定期的にGoogleサーチコンソールや被リンクチェックツールを利用して確認しましょう。

スパムリンクを見つけた場合は、被リンク元に直接連絡してリンクの解除を依頼することをおすすめします。難しい場合は、Googleサーチコンソールで被リンクの否認手続きを行いましょう。

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監修者のコメント
株式会社ロードマップ
代表取締役 石川 真実

株式会社ロードマップ代表取締役。1980年岩手県奥州市出身。SEOを中心としたWEB制作から集客を行う攻めの部分と、WEBサイトのセキュリティ診断など守りのサービスをワンストップで提供。特に相談が多い誹謗中傷・風評被害対策をメインにサービス提供しており4000億売上がある企業のレピュテーションリスク予防を実施し結果を出し契約継続中。

Webサイトの評価を下げてしまうスパムリンクですが、Googleは対策を講じていないわけではありません。Googleはスパムリンクに対処するため、2016年に「ペンギンアップデート4.0」というアルゴリズムの更新を実施しました。このアルゴリズムは、スパムに罰を与えるのではなく、スパムによる効果を無効にするというものです。

ようするに、低品質なサイトからのスパムリンクにペナルティを与えるのではなく、無視する方向に変わったのです。アルゴリズムで検出できるスパムは、プラスにもマイナスにもなりません。ただし、明らかに自演リンクだと思われるものについては、手動による対策を受けるかもしれません。現在もスパムリンクに対抗する取り組みは続いており、2021年7月には「リンクスパムアップデート」を実施し、対策を強化しています。

スパムリンクは無視されていますが、自然な被リンクはSEOにおいて重要な指標です。今後も、高品質なコンテンツを提供し、自然な被リンクを獲得することがWebサイト運営を成功に導く近道でしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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