ヒートマップツールとは何か?おすすめツールについても紹介

株式会社ロードマップ
監修者
株式会社ロードマップ 代表取締役 石川 真実
最終更新日:2023年01月11日
ヒートマップツールとは何か?おすすめツールについても紹介
この記事で解決できるお悩み
  • ヒートマップツールとは何か?
  • ヒートマップツールを導入するメリット・デメリットは?
  • おすすめのヒートマップツールはどれ?

ヒートマップツールとは、自社サイトを訪れた読者がページを読む際の行動を解析するためのツールです。

サイトのPV数だけでなくCVも向上するためには、ヒートマップツールによる自社サイト解析が有効です。

この記事では、ヒートマップツールの概要を解説します。基本機能の説明のほかに、導入するメリットやおすすめツールも紹介しますので、サイト解析を行いCVを上げたいメディア運営者の方はぜひ参考にしてください。

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ヒートマップツールとは:ページ内の読者行動を解析するツール

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ヒートマップツールとは、サイトを訪れた読者がページを読む際に起こす行動を解析するためのツールです。自社サイトの各ページに対して、読者がどの位置までページを閲覧したか・どこをクリックしたか・どこで離脱したのかなどを可視化できます。

特徴は、解析結果が色の濃淡で視覚的に表現される点です。読者が熟読する箇所やよくクリックする箇所は赤くなり、読者があまり行動を起こさない箇所は青くなるなど、直感的にわかるようになっています。

ユーザー行動に基づいて自社サイトを客観的に解析できるため、ページの改善やCV向上に有効なツールです。

ヒートマップツールを導入するメリット

  • ユーザー行動を客観的かつ詳細に分析できる
  • サイトデザイン改善に活用できる

ユーザー行動を客観的かつ詳細に分析できる

ヒートマップツールを導入することで、読者がページ内でどういった行動を起こしているのか、客観的かつ詳細にわかります。読者が離脱しやすい箇所を特定し改善すれば、直帰率を下げることができ、サイトの回遊率・滞在時間も向上できるでしょう。

特に読んでほしい箇所が意外と読者に読み飛ばされていたり、反対に想定外の箇所がよく読まれていたりすることもあります。ヒートマップツールは、単純なPV数だけでは測れない、ユーザーのニーズを把握するために有効です。

分析結果は色によって可視化されるので、見るだけで直感的に理解できる点もポイント。分析だけでなく、改善を提案する際の資料や根拠としても活用しやすいでしょう。

サイトデザイン改善に活用できる

ヒートマップツールは、サイトデザインの改善にも効果的です。

メディア運営者にとって、問い合わせボタンや商品購入ボタンをどこに設置すべきか検討するのは悩ましいポイントでしょう。ツールを利用すれば、ユーザーがよくクリックする箇所やスクロールする箇所がわかるため、クリックされやすい位置を予測してボタンを配置できます。

ボタンを効果的に配置することはユーザー体験の向上につながり、Googleから有益なコンテンツと判断してもらいやすくなるでしょう。

ヒートマップツールを導入するデメリット

ヒートマップツールは導入メリットの大きいツールですが、デメリットも存在します。メリットとデメリットそれぞれを検討したうえで利用するとよいでしょう。

  • サイト全体の分析はできない
  • PV数が少ないと正確なデータが得られない

サイト全体の分析はできない

ヒートマップツールによる分析では、サイト全体を対象としたユーザー行動の分析はできません。基本的に、ページ毎の分析のみ可能なツールとなっています。

サイト全体の解析・改善を行いたい場合は、ヒートマップツールだけでは不十分です。Googleアナリティクスといったアクセス解析ツールを別途導入するといいでしょう。

PV数が少ないと正確なデータが得られない

ヒートマップツールを用いて分析したいページにある程度のPVがないと、信頼できる正確なデータになりません。

PVが少ないページにツールを導入しても、読者の行動の傾向が把握できず、改善すべきポイントが見つけられない可能性が高まります。安としては、100PV以上になったらある程度正確な分析ができるようになる、とイメージしておきましょう。

ヒートマップツールの主な機能

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ヒートマップツールに備わっている主な機能は以下の通りです。

  • 熟読エリアの分析
  • スクロールエリアの分析
  • マウスエリアの分析
  • タッチアクション分析
  • セグメント機能

熟読エリアの分析

読者がページ内のどの部分を熟読しているのか、読者の端末のディスプレイに表示された時間で分析できる機能です。アテンションヒートマップとも呼ばれています。

どのコンテンツに読者が興味を持っているか・どこが読み飛ばされているかがわかり、読者のニーズを推測する際に有効です。ツールによって異なりますが、一般的によく読まれているページが赤くなり、読まれていないページは青く表現されます。

スクロールエリアの分析

読者がページ内のどこまでスクロールしているかがわかる機能です。スクロールヒートマップとも呼ばれています。

読者がどこで離脱しているのかがわかるため、直帰率改善・滞在時間の向上に有効です。

マウスエリアの分析

ページ内で読者がマウスでクリックした場所や、マウスカーソルの軌跡などがわかる機能です。マウスフローヒートマップとも呼ばれています。

マウスの軌跡を辿ることで、読者はコンテンツのどこを注目して読んでいるのか・どこにボタンを配置すれば効果的かといった分析が可能です。

タッチアクション分析

読者がスマートフォンでページを閲覧している際、どこでタップやスクロールされているかがわかる機能です。

多くの人がスマホを持ち、スマホで調べ物をする現代において、スマホ画面の分析は重要となります。PCだけでなく、スマホで閲覧した際のユーザー体験を向上させたい方はぜひ活用しましょう。

セグメント機能

セグメント機能とは、読者を指定したグループにわける機能のことです。

例えば、コンバージョンに至った読者と至らなかった読者でグループ分けを行い、読者の行動を比較できます。読者の年齢や性別によってもグルーピングできるため、サイトの改善すべき点がより見えてくることでしょう。

CV率改善や、読者のターゲット層を分析したい場合は、セグメント機能が効果的です。

ヒートマップツールの選び方

ヒートマップツールは多くの企業から提供されており、さまざまなツールが存在します。ツールを選ぶ際は、以下の2点を意識するといいでしょう。

  • 分析したいデータ・使いたい機能を明確にしてから選ぶ
  • データ保管量・保管期間を比較する

ツールによって、分析が得意なデータや備わっている機能が異なります。ツールを選ぶ前に、どういったデータを収集したいか・どんなアウトプットを行いたいか・何を改善したいかを明確にしましょう。

データを保管できる量や保管期間も、ツールによってさまざまです。特に無料で利用できるツールは、保管・分析できるページ数や最大PV数が少ない場合があります。

利用したい機能とデータ保管量が決まったら、条件に合致したツールを絞り込み、コスト比較を行ってツールを決定しましょう。

おすすめのヒートマップツール6選

数あるヒートマップツールの中でも、本記事がおすすめするツールを6つ紹介します。

  • ミエルカヒートマップ
  • User Heat
  • Mouseflow
  • Sitest
  • Ptengin
  • Contentsquare

それぞれのツールについて、特徴や強みを解説します。

ミエルカヒートマップ

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引用:ミエルカヒートマップ

  • 組織規模に応じて6つのプランから選べる
  • 有料プランならURL数が無制限で計測できる
  • ページ変更履歴を自動で保存できる

株式会社Faber Companyが提供している、ミエルカヒートマップ。豊富なプランがあり、目的に応じて必要な機能が備わったものを選びやすくなっています。

サポートも充実しており、通話による導入前レクチャーや動画マニュアルも用意されているため、初めて使う人にもおすすめのツールです。

User Heat

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引用:User Heat

  • 幅広い機能が無料で利用できる
  • 対象ページのURLを入力するだけで解析できる
  • 月間30万PVまで無料で計測できる

株式会社ユーザーローカルが提供するUser Heatは、無料のヒートマップ解析ツールです。無料で使えるにも関わらず、利用できる機能が多く、月間30万PVまで計測できます。

まずヒートマップツールをお試しで利用したい方におすすめです。

Mouseflow

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引用:Mouseflow

  • 世界で16万社以上の導入実績がある
  • 読者の行動を録画できる
  • CVを阻害しているフィールドがわかる

デンマークに本社を置くMouseflow社が提供しているMouseflow。世界中で人気のツールとなっており、豊富な導入実績があります。

ユーザーのマウス動作を分析できる「マウスフローヒートマップ」を備えており、PCからの閲覧が多いBtoBサイトにおすすめです。ヒートマップツールのほかに、読者のスクロールやマウス動作といった行動を録画できる「セッションリプレイ機能」を利用できます。

Sitest

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引用:Sitest

  • A/Bテストやエントリーフォーム最適化(EFO)が利用できる
  • ウェブサイト全体の解析から改善まで一元化できる
  • 国内の有名企業による導入実績が豊富である

Sitestは、特定のページだけでなく、サイト全体の解析・改善をサポートしてくれるツールです。

ページを2通り作成し、どちらがより効果の高い成果を出せるか検証する「A/Bテスト」が利用できます。ほかにもサイト訪問者のフォーム入力を支援する「エントリーフォーム最適化」といった、ヒートマップツール以外の機能も充実している点が特徴です。

Ptengin

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引用:Ptengin

  • シンプルかつ直感的に理解しやすいデザイン
  • Googleアナリティクスと連携機能がある
  • CVに至ったユーザーの行動を詳細に分析できる

株式会社Ptmindが提供しているPtengin。ヒートマップツールを使ったことがない初心者の方でも扱いやすいデザインが特徴です。

分析したいデータを直感的に調査できる点が特徴で、2013年にはグッドデザイン賞を受賞しています。Googleアナリティクスと連携できる機能もあり、ページ単体のだけでなくサイト全体の分析が可能なツールです。

Contentsquare

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引用:Contentsquare

  • 問題点や改善点を自動で提示してくれる
  • コンテンツ単位のROI(投資利益率)を可視化できる
  • 離脱率・クリック率などをグラフ化して直感的に理解できる

ニューヨークに本社を置くContentsquare社によって提供されている、Contentsquare。ヒートマップツールも使えるほか、サイト全体の改善点を提示してくれる機能があります。

大きな成果を生み出すヒントとなるデータを、特別なカスタマイズを行わなくても自動的にアウトプットしてくれるツールです。アウトプットされたデータは、誰が見ても直感的に理解できる形で可視化されています。

ヒートマップツールの導入・活用事例

ヒートマップツールを導入し、CV改善や成約率向上に成功した事例は多数存在します。

ミエルカヒートマップを導入した「株式会社キャンバス」では、導入後2ヶ月でCV250%増を実現しました。さらに、1顧客の獲得コストも50%削減しているのです。

他にも、改善点の共通認識が社内で揃った・ユーザーのサイト内の動きがわかったなど、ユーザー体験の向上に大きく貢献した事例が多く見られます。

導入事例は、各ヒートマップツールのサイトにも多数掲載されているので、自社で活用できそうな事例を探してみるといいでしょう。

まとめ

ヒートマップツールの導入により、ユーザー行動を詳細に把握できるようになります。自社の目的にあったツールやサービスを活用すれば、自社サイトの改善・CVアップに役立つことでしょう。

どのヒートマップツールを使えばいいかわからない場合は「比較ビズ」の利用がおすすめ。「比較ビズ」では、ヒートマップツールを提供している業者を一括で検索できます。

相見積もりも取りやすいため、費用対効果の高い効果的なヒートマップツールを導入するためにぜひ活用してみてください。

監修者のコメント
株式会社ロードマップ
代表取締役 石川 真実

株式会社ロードマップ代表取締役。1980年岩手県奥州市出身。SEOを中心としたWEB制作から集客を行う攻めの部分と、WEBサイトのセキュリティ診断など守りのサービスをワンストップで提供。特に相談が多い誹謗中傷・風評被害対策をメインにサービス提供しており4000億売上がある企業のレピュテーションリスク予防を実施し結果を出し契約継続中。

Webページ上のユーザーの行動や滞在時間をサーモグラフィーのような色で可視化するヒートマップツールは、ユーザーのマウスの動きやクリック箇所から、コンテンツのどの部分に注目しているのかなど、Web解析において重要なユーザー心理を把握できます。

ヒートマップは1800年代に最初に開発されました。その後、ソフトウェア設計者のコーマックキニーが金融市場のデータをグラフィカルに表示するツールを作成したことが始まりと言われており、現在では金融業界はもちろん、Webマーケティング、統計の分野で使用されています。

最近では、検索ユーザーの意図に合致したコンテンツを提供し、ユーザーを満足させる概念「SXO(Search Experience Optimization)」という言葉が生まれています。アクセス解析だけでは見えなかったサイト改善に向けての課題を発見することができるヒートマップツールの重要度は高まっているのです。

Webサイトの改善に悩んでいて、まだヒートマップを活用していない方は、無料で利用できるツールから導入してみてはいかがでしょうか。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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