動画制作の見積もり金額は「人件費」「機材費」「諸経費」の合計です。 しかし制作会社によって制作に参加するスタッフの数も異なれば、1日あたりの人件費や制作日数も異なります。カメラの台数やグレードの違い、スタジオをレンタルするか否かでも総額は大きく変動するでしょう。
【まとめ】動画制作の見積もり相場は?3つの注意点と依頼までの流れを解説
- 動画制作の見積もり相場は?
- 動画制作の見積もり依頼方法は?
- 動画制作を依頼する時の注意点は?
「動画制作を外部に依頼したい」という方必見! この記事では動画制作の見積もり方法について解説します。 最後まで読むことで、動画制作の相場や見積もりの注意点がわかります。
見積もり依頼に記載すべき内容も紹介するため、これから外注を検討している方はぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
- どの会社に依頼したらいいかわからない
- 見積もり金額を安く抑えたい
- 同業界で実績がある会社に依頼したい
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動画制作の見積もり相場
動画制作の見積もり相場は、依頼先や内容によって変動します。5分程度の短い簡単な動画を作る場合と、1〜2時間のセミナー動画では見積もり金額は大きく異なるでしょう。
動画の種類別費用の例は、以下のとおりです。
動画の種類 | 制作費用の目安 | 平均的な相場 |
---|---|---|
会社紹介動画 | 30〜200万円 | 100万円 |
YouTube動画 | 10〜40万円 | 25万円 |
ブランディング動画 | 100〜300万円 | 200万円 |
商品・サービス紹介動画 | 30〜100万円 | 50万円 |
展示会動画 | 50〜200万円 | 100万円 |
マニュアル動画 | 30〜80万円 | 50万円 |
セミナー動画 | 20〜50万円 | 30万円 |
イベント動画 | 30〜80万円 | 50万円 |
CM動画 | 50〜300万円 | 100万円 |
上記から4つピックアップして説明します。
YouTube動画(10分以下):10万円〜
10分以下のYouTube動画の見積もりは、10〜40万円です。動画制作にかかる費用は、どの程度制作を依頼するかによって大きく変わります。
具体的なYouTube動画制作の工程ごとの費用目安は、次のとおりです。
- 企画・構成費:5〜15万円
- 撮影費:3〜10万円
- 編集費:3〜8万円
- 音響費:3〜8万円
企画から撮影までを自分で行い、素材を業者に渡して編集してもらえば費用は6〜16万円で抑えられます。企画から編集まですべてを依頼した場合には、費用合計は40万円前後になります。
動画が10分以上の場合は上記よりも高い見積もりを提示されるでしょう。複雑な編集(ナレーションやエフェクトなど)のリクエストがあれば、オプション料金が追加されることがあります。
ブランディング動画:100万円〜
ブランディング動画の制作は、100万円〜300万円かかります。200万円前後の予算があると、納得のいくブランディング動画の出来栄えが期待できます。ブランディング動画は商品や企業に関する情報を視聴者に伝え、商品の魅力を引き出す内容が重要です。
動画自体のデザイン性が大切なだけではなく、事業への想いがこもっている必要があります。ブランディング動画は商品や企業の顔ともいえます。競合他社との差別化をはかるためにも、テンプレートではなくオリジナリティのある内容が好ましいでしょう。
展示会動画:50万円〜
展示会動画は、50万円から制作ができます。長さや内容によって制作費用が大きく変動し、簡単なものであれば50万円以下のケースもあるでしょう。
展示会動画には、来場者をブースに誘導するための働きがあります。そのため、商品やサービスのブランド価値をアピールするような魅力的なコンテンツが必要です。
ブランディングを意識した動画は内容を作り込む必要があるので、手間がかかればかかるほど費用は高額になります。1つの動画で制作費が200万円かかることもあり、価格幅の広い動画タイプといえます。
セミナー動画(1〜2時間):20万円〜
セミナーの様子を撮影して動画に編集したものは、20万円から制作可能です。セミナーにおもむいてカメラマンが撮影する費用と簡単な編集が見積もり項目のメインとなり、相場は30万円程度です。
セミナー動画はブランディング動画やCM動画に比べると複雑な編集が少なく、エフェクトや音響がシンプルな傾向があります。そのため費用も抑えめで、依頼しやすい点が特徴です。
動画制作の見積もり依頼に記載すべき4つの項目
動画制作の見積もり依頼には、以下の4つの内容を含みましょう。
- 動画制作の目的
- 動画制作の予算
- 目安納期
- キャスト・素材
1. 動画制作の目的
見積もり依頼の際は、制作する動画の目的・ゴール・用途・コンセプト・メッセージ・具体的な完成イメージを明確にしておきましょう。依頼用の資料を作成するなど、事前準備を入念に行っておくことが大切です。
あやふやな依頼内容では、動画制作会社の裁量が大きくなり費用が高額になってしまうためです。指示が不明瞭なケースでは動画制作会社が「修正・変更に備えた費用マージン」を高めに設定するため、見積もりが高額になる傾向があります。
イメージに近い動画サンプルを用意する、自社ニーズをまとめた「RFP(提案依頼書)」を用意するなどがおすすめです。
2. 動画制作の予算
見積もり依頼をする際には、予算を提示しましょう。動画制作内容の詳細が決定している場合は内容に基づいて金額が提示されますが、予算にあわせて制作内容を提示されるケースもあるためです。
予算を提示せずに見積もりをとると、さまざまなオプションが含まれた内容で提示されることがあります。価格と内容のバランスがとれるよう、見積もり依頼時におおまかな予算を伝えるのがおすすめです。
3. 目安納期
動画制作の見積もり依頼では、目安納期を伝えておくことが大切です。納期が定まっている依頼はスケジュールを立てやすく、具体的な計画を立てながら内容を煮詰められるためです。
たとえば展示会動画を依頼する場合、内容すり合わせや作業期間を考慮すると遅くとも2ヶ月前には打ち合わせを始める必要があります。展示会数日前には納品するイメージを共有できれば、双方が納品日に向かってスケジュールを組みやすくなります。
4. キャスト・素材
どのようなキャストや素材を利用したいかは、見積もり段階で明示しておきましょう。キャストや素材を用意するための費用が見積もり金額を大きく左右するためです。
動画に限らず、制作費用を抑えるのに効果的なのが「人件費」の削減です。しかし、クオリティに影響をおよぼすスタッフ人件費には手を付けるべきではありません。
キャストに自社従業員を起用する、既存の自社キャラクターを活用するなど、素材部分で費用削減を検討しましょう。
動画制作の見積もりで注意すべき3つのこと
動画制作の見積もりをとる際は、いくつか注意点があります。契約後にトラブルにならないためにも、見積もりは細かいところまで目を通して内容を確認しましょう。
注意点は、以下の3つです。
- 知的財産権の所在を明確にする
- 不明点は必ず質問する
- 提供できる素材を詳細に提示する
1. 知的財産権の所在を明確にする
制作会社に動画制作を発注する際には、動画の著作権がだれに帰属するのかを明確にしておきましょう。二次利用する場合、動画の知的財産権の所在を明確にしておかなければ、トラブルになる可能性があるためです。
クライアントが依頼したものであっても、一般的に制作された動画の著作権は制作会社やディレクターに帰属しています。契約内容によっては、動画の活用場面が制限されてしまう可能性があります。
後々のトラブルを避けるためにも、追加の利用料の明確化をはじめ、契約時にしっかりと二次利用の条件を決めておくことが重要です。キャラクターの著作権はデザイナーに帰属するため、アニメーションのケースではさらに注意が必要です。
2. 不明点は必ず質問する
動画制作に関して、わからないことがあれば必ず確認するようにしましょう。見積書の書き方は、企業によって異なるため初見では内容をすべて把握できないことがあります。
たとえば必要な諸経費が項目ごとに明示されずに「諸経費込みの機材費・人件費」として総合して記載されるケースも。費用項目になにが含まれているのかを細かく確認することで契約後の齟齬が防げ、削減できる費用が検討しやすくなります。
3. 提供できる素材を詳細に提示する
提供できる素材を提示しておくと費用を抑えることができます。見積もり金額は「人件費」「機材費」「諸経費」の合計です。大きな割合を占めているのが人件費で、カメラや照明などの機材費や、スタジオレンタル費・移動費などが合算されます。
制作会社によって制作に参加するスタッフの数も異なれば、1日あたりの人件費や制作日数も異なります。カメラの台数やグレードの違い、スタジオをレンタルするかでも総額は大きく変動するでしょう。人件費は、動画制作の見積もり金額に幅が生じる原因です。
なるべく費用を抑えて動画制作を目指す場合、見積もり依頼段階で使える素材を提示しておきましょう。
動画制作を依頼する流れ
動画制作依頼では、次の5つ手順を踏みましょう。
- 動画の方向性を決める
- 動画制作会社の実績を確認・選定する
- 面談で内容をすり合わせる
- 企画提案・見積もりをもらう
1. 動画の方向性を決める
まずは動画の方向性を決めます。最低限依頼に必要なポイントは「目的」「予算」「納期」です。動画の具体的なイメージや長さなど、決まっている詳細はすべて共有できるようにしましょう。
動画の方向性が決まらなければ制作会社選びにも迷ってしまいます。動画制作会社によって得意な動画の系統が異なるためです。動画制作会社に共有しやすいよう、この段階で動画に関する資料を作成しましょう。
2. 動画制作会社の実績を確認・選定する
動画の方向性が決まったら、動画制作会社を選定します。依頼する動画内容にあわせて、得意な系統が近い制作会社をいくつか見つけておきましょう。
動画制作会社に見積もり依頼をする際は、1社に限定せず複数社からの見積もりを受けることが大切です。提案内容や条件を比較して、最適な選択肢を選べるためです。
納得できる仕上がりの動画にするためにも、制作した動画の雰囲気や、これまでの制作実績を確認しておく必要があります。
3. 面談で内容をすり合わせる
見積もり依頼のために面談で内容をすり合わせます。この際、なるべくメールだけのやり取りではなく対面やオンラインの面談を実施しましょう。
面談では、制作した資料を提示して動画の方向性を共有します。資料を一緒に見ながら内容を伝えることで、動画の仕上がりイメージを伝えやすくなります。
納期や素材など具体的な動画の内容を話す可能性があるので、質問にスムーズに答えられるように準備して臨みましょう。
4. 企画提案・見積もりをもらう
内容に応じて制作会社から企画提案・見積もりを受けます。見積もり確認では費用の合計金額だけではなく、項目ごとの内訳を提示してもらうようにしましょう。動画制作の見積もりは、一般的に次の費用が含まれます。
- 企画・構成費(人件費)
- シナリオ作成費(人件費)
- ディレクター費(人件費)
- カメラマン・アシスタント費(人件費)
- 技術エンジニア費(人件費)
- キャスト費(人件費)
- 撮影機材費(機材費)
- ビデオ・サウンドエディター費(人件費)
- モーショングラフィックス・テロップ費(人件費)
- ナレーション費(人件費)
- BGM・効果音・スタジオ費(諸経費)
すべての費用が必ず発生するわけではなく、動画の種類によっては必要ない費用もあるでしょう。項目別に見積もりを出してもらうことで、不要な費用を削減して制作費の調整がしやすくなります。
見積もりを受け取ったら、項目ごとの費用や提案内容をていねいに比較して依頼する制作会社を検討しましょう。
まとめ
動画制作にかかる費用は、動画の種類や内容によって大きく異なります。動画制作費用の相場はあくまで相場であるため、参考程度に見るようにしましょう。
動画制作依頼は複数の制作会社に見積もり依頼をする必要があります。1社のみの依頼では、比較対象がなく内容が良いか悪いか判断がつきにくいためです。
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制作意図や目的がなく企業へ丸投げ依頼をしてしまうと、本来必要ではない業務部分や社内リソースで補えるはずの業務も見積もりに含まれており、想像以上に見積額が高かったと感じるケースも非常に多いです。
本記事の項目を参考に、依頼する要件や目的、外注したい業務をあらかじめ明確にすることで、詳細な見積金額を知ることがで費用を安く抑えることにつながります。制作を依頼する際には社内で制作意図や動画の目的を明確にして依頼をかけましょう。
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もしも今現在、
- どの会社に依頼したらいいかわからない
- 見積もり金額を安く抑えたい
- 同業界で実績がある会社に依頼したい
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