相続で困らない税理士の選び方6選!失敗せずに安く済ませるには?

藤本悟史税理士事務所
監修者
藤本悟史税理士事務所 税理士 藤本悟史
最終更新日:2023年12月19日
相続で困らない税理士の選び方6選!失敗せずに安く済ませるには?
この記事で解決できるお悩み
  • 相続に強い税理士の選び方は?
  • 無料相談では何ができるの?
  • 地元で税理士を探したい

「相続に強い税理士を探したい」「相続手続きを失敗したくない」とお悩みの方必見。相続手続きをスムーズに行い、その後も困らないためには、税理士選びが重要です。

この記事では、税理士への相続相談を検討している方向けに、税理士の選び方・依頼のポイントを解説します。この記事を読み終わった頃には、自分の相続ケースに合った依頼先を探し始められるでしょう。

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相続手続きに関わる依頼先

相続に関わる専門家は税理士だけではありません。「相続トラブルの相談をしたいなら弁護士」「不動産登記の相談をしたいなら司法書士」というように、自分が置かれている状況に応じて適切な依頼先に相談しましょう。

判断に悩む場合は、横断的にカバーできるよう複数の専門家が所属している事務所、もしくは複数の士業の方へ相談するのもよいでしょう。

  専門分野 できること できないこと
税理士 税法、相続税法、所得税法など税務に関連する分野 ・税金関連のアドバイス
・税金申告書作成 
・税金の最適化の提供
・相続税申告と計算
・法的な文書作成や法的代理業務(弁護士の専門分野)
・司法書士や行政書士と同様の業務(登記や手続きなど)
弁護士 弁護士民事法、相続法、不動産法など法律に関連する分野 ・法文書の作成とレビュー
・契約の交渉と作成
・法に基づく調査
・法的なアドバイスの提供
・紛争解決および話し合いの代理人
・税金の詳細な計算(税理士の専門分野)
・司法書士や行政書士と同様の業務(登記や手続きなど)
司法書士 司法書士不動産法、登記法、相続などの文書作成と登記に関連する分野 ・不動産登記手続きの代行
・法的文書の作成と提出
・証明書の発行手続き
・法的なアドバイス(弁護士の専門分野)
・税金関連の業務(税理士の専門分野)
行政書士 行政書士行政手続き、届出、申請書類の作成など官公庁との関連する分野 ・行政訴訟の代理
・法的文書の作成と提出
・許認可申請のサポート
・契約書作成と提出
・法的なアドバイス(弁護士の専門分野)
・税金関連の業務(税理士の専門分野)

相続時に頼れる税理士を選ぶ6つのポイント

税理士を選ぶ際の大切なポイントは「相続専門であること」「費用が適正であること」など、全部で6つ挙げられます。

  1. 相続専門である
  2. 評判と実績がある
  3. コミュニケーションがとりやすい
  4. 費用が適正である
  5. 税務調査率が低い
  6. 最新情報を把握している

ポイントの内容と見極め方を、詳しく説明していきます。

1. 相続専門である

税理士の業務は広く、税金に関わる全般です。ベテラン税理士であっても、相続を扱った経験が浅い場合も多いです。相続は案件ごとに内容が違い複雑なため、相続に特化している税理士を探しましょう。HPで「相続専門」と謳っていることを確認するとよいでしょう。

担当する方が、税理士資格を持っていることも確認しましょう。

2. 評判と実績がある

参照:比較ビズ

税理士を選ぶ際には、評判と実績をみて比較しましょう。この口コミからは、「丁寧で依頼人に寄り添った対応であること」「二次相続も踏まえて提案してくれること」「アフターフォローがしっかりしていること」などがわかります。

HPや比較サイトで過去の事例、 口コミなどを調べ、評価が高く実績豊富な税理士を選びましょう。友人や家族からの推薦も参考になりますが、相続は案件ごとに内容が違うため、鵜吞みにするのではなく自分で吟味しましょう。

3. コミュニケーションがとりやすい

相続手続きは長期にわたる可能性があります。相談するにあたり個人的な内容も含む為、コミュニケーションの相性が大切です。依頼する前に、連絡の内容や対応速度などを通して、「こちらの意図をくみ取ってくれるか」「スムーズにやり取りが進められるか」を確認しましょう。

4. 費用が適正である

サービス料金や契約条件を明確に確認し、予算内で収められる税理士を選びましょう。根拠に基づいた提案であるか精査することが大切です。

相談の無料または有料 、初回相談が無料かどうか、料金体系を隈なく確認し、希望に合った選択をしましょう。なお、税理士報酬の相場は遺産総額の0.4〜1%と言われています。

費用相場の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

5. 税務調査率が低い

税務調査率が低いことも、税理士を選ぶ際に大切なポイントです。相続税の税務調査では、9割弱が財産の計上漏れを指摘されています。年によって税務調査率の平均は変わるため、直近の「税務調査率の平均」と「税務調査率」を聞きましょう。平均よりも低い数値が理想です。

6. 最新情報を把握している

相続に関係する法や制度は変わっていきます。最新情報を把握している税理士であれば、その時の制度を十分に活用して最適な節税の提案をしてくれるでしょう。HPや比較サイトの掲載情報を確認しましょう。

相続税理士に任せるメリット

相続を税理士に任せるメリットは4つあります。

  • 相続税が節税できる
  • 申告ミスが減らせる
  • 税務調査率を下げられる
  • 申告後も助言を受けられる

相続税が節税できる

相続税の節税は、税理士に任せる最も大きなメリットといえるでしょう。税金にまつわる制度をすべて理解するのは難しいです。税理士は、相続に関わる制度や法を熟知しています。また、過去の案件の蓄積があるため、適切な節税案を提示してくれるでしょう。

申告ミスが減らせる

相続の手続きは複雑で知識がないと難しいです。行う機会が少ないこともあり、自分で調べて手続きをするとミスをしやすいです。期限内に正確に申告するためには、税理士に任せるとよいでしょう。

申告にミスがあるとどうなるの?

申告漏れはペナルティの対象です。指摘を受けた後に追徴税や、延納税が加算されます。

税務調査率を下げられる

個人で手続きをした場合は、税務調査が入る可能性が高いです。税理士は、作成した書類に署名押印をしなければなりません。そのため、税務署は署名捺印欄を見るだけで個人で作成したか否かがわかります。税理士に任せていれば、税務調査が入った場合でも立ち合いをお願いできます。

申告後も助言を受けられる

相続は申告して終わりではありません。相続した財産をどのように扱うかや、二次相続に向けた対策も考える必要があります。多くの税理士は申告以後の相談も対応しています。アフターケアも、税理士に依頼する大きなメリットといえるでしょう。

相続手続きの依頼料を安く済ませる2つの方法

相続手続きの依頼料金は、ケースによって異なります。節税をしても、依頼料が高額では本末転倒です。大切な資産を削らないために、費用を安く済ませる方法をご紹介します。

1. 複数の税理士に見積もりを出してもらう

見積もりを出してもらうことで、費用の相場をつかめます。相続関係の依頼料は案件ごとに異なるため、複数の見積もりを比較し、適切な費用で依頼しましょう。

見積もりを取る前に情報を整理し、依頼内容を的確に伝えられるようにしておきましょう。

2.財産の土地に近い税理士へ依頼する

相続財産に不動産が含まれる場合、財産に近く相続人が集まりやすい場所で税理士を探しましょう。不動産の現地調査には出張費用がかかります。財産の近くの税理士に頼めば、出張費用を安く抑えられます。

また、税務調査が入った場合には、なるべく多くの相続人が同席する必要があるため、交通費を鑑みて、相続人の集まりやすさも考慮しておくとよいでしょう。

無料相談でできることは基礎的な知識のみ

個人に合わせた質問は答えられない

税理士を探す際に「無料相談」という言葉をよく目にします。無料相談は税理士が行っているものや、税務署で受け付けているものなどがありますが、いずれも内容は法や制度の基本的なことに限定されます。

個人的な内容には助言できないため、制度が自分に適応しているのかどうかや、どのように手続きするのかなど、具体的な情報は得ることができません。自分で手続きをする場合の制度確認や税理士事務所の雰囲気を確認する際に活用できるでしょう。

相続で失敗しないために集めておくべき情報

相続は扱う金額も大きく、時間もかかります。失敗しないための準備として以下の情報を集めましょう。

  • 対応地域・やり取りの方法
  • 税理士の得意分野
  • 複数社からの見積もり

対応地域・やり取りの方法

対応地域を確認の上、自分の状況に合わせてやり取りの方法を選択しましょう。対面だけではなく、オンライン対応可能な税理士も増えています。ただ、リモート面談であっても事務所の所在地は考慮する必要があります。

相続手続きには、地域の法律や制度が関わってくる場合があるため、その地域に精通している税理士を選ぶとよいでしょう。自分の財産の所在地を基準に対応している税理士を探し、面談に適宜オンラインを取り入れるのがおすすめです

税理士の得意分野

税理士はHPや比較サイトで得意分野を打ち出していることが多いです。「相続」を得意とした税理士の中でも、「不動産に強い」「株式に強い」などの強みを確認し、自分の相続内容と照らし合わせて選びましょう

複数社からの見積もり

税理士の対応方法と得意分野を確認したら、複数社から少なくとも4社は見積もりを集めましょう。費用形態が異なるため、明瞭に提示してもらったうえで、追加で費用が発生するケースも併せて確認しましょう。

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まとめ

相続に困らないための税理士の選び方を解説してきました。専門性や実績など、上記で述べた6つのポイントを基に、自分に合った税理士を探しはじめましょう。

比較ビズを利用すれば、目的と地域を絞り、一括で複数の見積もりを取ることができます。特色や口コミも掲載されているため、サクッと比較して自分に合った税理士を探せます。無料で使用できるため、ぜひ試してみてください。

監修者のコメント
藤本悟史税理士事務所
税理士 藤本悟史

立川、八王子、国立、国分寺その他東京近辺で活動している税理士。1992年東京都八王子市出身。趣味は銭湯やサウナ。好きな動物はネコ。 税理士試験、個人の税理士事務所及び相続税専門の税理士法人の勤務を経て、2020年に税理士として独立開業。税理士全体としては5.5%しかいない30代以下の開業税理士として、若年層や若い後継者に世代交代を行っている経営者から圧倒的な人気を誇る。法人税申告、個人確定申告、相続税申告と幅広い分野で数多くの申告実績あり。大手予備校で税理士試験の講師やセミナーを担当。東京税理士会の支部の幹事も務め、研修部長として公的な研修を主催している。

相続税申告は、単発の業務で、かつ、専門的な知識が必要となるために税理士の中でも得意不得意が生じる分野です。相続の規模によっては、担当する税理士によって納税額に大きな差が出ることも少なくありません。

また、税理士との相性もあります。親身になってくれる税理士や淡々と業務をこなしてくれる税理士さんなど、自分に合った税理士さんと会うため複数の方との面談をお勧めします。

は一生に何度も生じるものではありません。自分で調べながら行うことは、心理的にもハードルが非常に高いです。困った時は、一度税理士さんに相談してみましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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