SEO対策に強い見出しの書き方は?基本ルールやhタグの順番を解説

株式会社WEBCOS
監修者
株式会社WEBCOS 代表取締役 川浦 剛志
最終更新日:2023年06月12日
SEO対策に強い見出しの書き方は?基本ルールやhタグの順番を解説
この記事で解決できるお悩み
  • SEO対策における見出しの役割は?
  • SEOを意識した見出し設定の基本ルールは?
  • SEOに強い見出しの書き方は?

適切な見出し設定をすることはSEO対策における基本です。しかし、「SEOに強い見出しの書き方がわからない」と悩む方もいるでしょう。

本記事では、SEO対策における見出しの役割やルールから、効果的な書き方まで詳しく解説します。ポイントや注意点もまとめているため、「SEOを意識した見出しを作成して検索順位を上げたい」という経営者・担当者の方はぜひご一読ください。

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SEO対策における見出しの役割3つ

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SEO対策において見出しは重要な役割を持ちます。理解しておくべき3つの役割を見ていきましょう。

  1. 見出し(目次)だけで記事の内容がわかる
  2. 検索エンジンが記事の情報を正しく理解できる
  3. ユーザーが理解しやすいよう伝える

見出しの役割を知り、適切に作成することがSEOに大きな影響を与えます。

1. 見出し(目次)だけで記事の内容がわかる

見出し設定をしたテキストは目次機能によりまとめられ、記事の上部に表示させることができます。

ユーザーにとって、記事を開いてすぐに表示される目次で記事の内容がわかることは、読み進めるかどうかを決める上で重要な判断基準になります。「自分が知りたい情報がありそうだ」と判断すれば、そのままスクロールして記事を読み進めるでしょう。

ユーザーが離脱せずに記事を読み進めることは、SEOにおいて良い評価につながります。見出しで記事の内容がわかると、ユーザーにとって有益であるだけでなく、SEO対策に効果的です。

2. 検索エンジンが記事の情報を正しく理解できる

検索エンジンはテキスト情報だけでは記事をスムーズに判断できません。見出しのタグを設定することで正しく記事の情報を読み込めて、適切な評価を下せます

見出しタグは検索アルゴリズムに対して、記事の内容を箇条書きにして提出しているようなものです。記事の内容を読み込み、ニーズを満たす高品質な情報が掲載されていると判断すれば、優良なサイトと評価してもらえます。

3. ユーザーが理解しやすいよう伝える

見出しは長い記事を見やすく区切り、話の流れを明確にすることに役立ちます。上手な見出し設定はユーザーが楽に記事を読み込んでいく助けとなるのです。

一般的にユーザーは文字が長々と羅列している状態だと、読む気を失ってサイトを離脱してしまいます。適切な間隔で見出しを設けることによって、スッキリと記事を構築することができ、読み進めやすくできるのです。

ユーザーの満足度を高め、離脱率の低下によりSEOにも良い評価をしてもらえます。

SEOを意識した見出し設定の基本ルール

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見出し設定では基本的なルールを守ることが大切です。

  1. hタグを使う
  2. 文字数は30文字程度で作る
  3. 適切に階層立てる

ルールを守らなければ、SEOで適切な評価を得られません。しっかりと確認していきましょう。

1. hタグを使う

見出しには「hタグ」を使います。hタグとは、Webサイトの見出しを設定するときに使うHTMLタグです。h1からh6まであり、数字が大きくなるにつれて見出しのカテゴリーが小さくなります。

h1は記事全体のタイトルもしくはテーマとなる大見出しです。記事内では主にh2とh3が使われます。記事内の章ごとにつけるのがh2タグで、さらに詳しい説明をするときに使うのがh3タグです。基本的にh2とh3の見出しで目次を構成します。

それぞれのタグに意味があるため、正しく対応させて使いましょう。単に文字の大きさによって決めるのではなく、役割に応じて設置するという原則を守ることが大切です。

2. 文字数は30文字程度で作る

見出しの文字数は「30文字程度」が推奨されています。短すぎると情報が不足しやすく、長すぎるとパッと見て読みにくいです。過不足のない情報量にすることを意識しましょう。

特に、h1で設定するタイトルの文字数が長すぎると、検索結果で表示された際に見切れてしまいます。情報を十分に伝えきるためにも、文字数に注意して見出しを設定してください。

また目的のキーワードや具体的な数字を入れるとSEO対策に効果的です。文字数を意識しながら入れるようにしましょう。

3. 適切に階層立てる

見出しタグは適切に階層立てるようにします。以下の2点を理解しておきましょう。

  • h1→h2→h3→h4の順番を守る
  • 上の階層のタグ内に下の階層のタグを複数設置できる

hタグはh2のなかにh3、h3のなかにh4がある状態にします。「記事内で最初からh3を使う」「h2のなかにいきなりh4を設置する」などがないように注意しましょう。

さらに、h2のなかにはh3を、h3のなかにはh4を複数設置できます。複数設置する場合は、表現や書き方を揃えると読みやすくなり、SEOにも効果的です。

【hタグ別】SEOに強い見出しの書き方

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hタグにはh1からh6まであるとお伝えしました。それぞれの見出しの書き方を理解しておきましょう。

  • 【h1】タイトル・テーマ
  • 【h2】目次・章
  • 【h3】各章のポイント
  • 【h4〜h6】補足情報

各hタグを適切に活用することで、まとまりのある記事の構成が作れます。

【h1】タイトル・テーマ

h1は最も大きいhタグです。記事タイトルやコンテンツページのテーマを設定します。全体をわかりやすくまとめた文章にしましょう。

SEO対策として、目的のキーワードやサジェストワードなどを入れます。競合サイトのh1も調査して差別化できる文章にすると、ユーザーの注目を集めやすくなり効果的です。

【h2】目次・章

h2は記事内における大見出しで、章立てするときに使います。目次でまとめられる部分のため、内容がわかる文章にするといいでしょう。

h2で「◯選」「◯つのコツ」「◯ステップ」など数字を入れ、h3で複数の内容を紹介すると、まとまりのある構成となります。下の階層を意識して設定してください。

【h3】各章のポイント

h3は記事内における中見出しで、h2の章を詳しく説明するときに使います。

複数のh3を設けて内容を紹介するときは、数字を振ってナンバリングをすることもおすすめです。ナンバリングをすると、ユーザーが見通しを持って読み進めやすくなり、理解度アップや離脱率の低下につながります。

各h3の文章表現を揃えると見た目がよく、ユーザーがパッと見たときにわかりやすいです。用言止めや体言止めなど、統一しましょう。

【h4〜h6】補足情報

h4からh6は記事内における小見出しで、h3よりさらに詳しい補足情報を記載するときに使います。内容の細分化や具体例の紹介に適しているでしょう。

ただし、一般的に使われるのはh4までで、h5以降はほぼ使いません。h5以降まで使用すると階層が深く複雑になり、ユーザーにとって読みにくいためです。基本的にはh4までで見出しを作りましょう

SEO対策に効果的な見出し設定のポイント5つ

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SEO対策に効果的な見出し設定のポイントをお伝えします。

  1. 主張や結論を明記する
  2. 平易でわかりやすい言葉を選ぶ
  3. 全体の流れを作る
  4. 読み手に合わせた用語を使う
  5. 適切にキーワードを入れる

上記の5つを取り入れると、高評価を得られる見出しを作成できます。

1. 主張や結論を明記する

見出しは主張や結論を明記し、目次を見るだけで要点がわかるようにしましょう。目次で記事全体の内容を把握でき、詳細を知るために読み進めるような構成が理想的です。

具体的な例として、「〜〜〜とは?」という見出しよりも「〜〜〜とは◯◯◯」と結論まで書かれているといいでしょう。メディアの雰囲気によってはあえて結論まで書かずに興味を持たせる手法をとることもありますが、基本的にはアンサーコンテンツにするのがおすすめです。

2. 平易でわかりやすい言葉を選ぶ

見出しには平易でわかりやすい言葉を選ぶようにしましょう。ユーザーがパッと見て理解できそうだと感じられると、記事を読むハードルが下がります

また漢字をひらがなにひらくことも大切です。漢字の割合が多いと読みにくく感じられます。「お勧め」ではなく「おすすめ」など、自然なひらがな表記を意識しましょう。

目的のキーワードが専門用語の場合など、難しい言葉を入れなければならない場合は仕方ありません。本文執筆時にわかりやすい解説を入れることが大切です。

3. 全体の流れを作る

見出し設定では全体の流れを作るようにします。SEOを意識した記事制作では、基本的に見出しを作成したのちに本文を作成するため、見出し時点で記事全体の流れをイメージするのが一般的です。

記事全体に自然な流れがあると、ユーザーはスムーズに記事を読み進めて理解を深められます。一方で、ぶつ切りの前後のつながりを意識して見出しを設定しましょう。

4. 読み手に合わせた用語を使う

見出し設定では、読み手に合わせた用語を使いましょう。どのようなユーザーに向けた記事なのかを想定した上で用語選びをすることがコツです。

同じ意味でも年齢やエリアによって使われるワードが異なることがあります。たとえば、年齢によって「パンツ」と「ズボン」の意味の捉え方が変わってくることがあります。また、地域によって「紫蘇」と「大葉」と呼び方が変わるものも多いです。

サイトを作る際には、事前準備としてターゲティングをしているはずです。年齢や性別、場合によってはエリアを限定することもあるでしょう。読み手がどんな言葉を用いるかを考えて見出し語として選ぶことが重要です。

5. 適切にキーワードを入れる

SEOに効果的な見出しを設定するなら、適切にキーワードを入れます。特にh1とh2には自然な文章を意識しながらキーワードを入れましょう

キーワードを意識しすぎると、あとから読み返したときに日本語が不自然になっていることがあります。あくまでユーザーの読みやすさを重視して見出しを考えてください。

SEO対策における見出し設定で避けるべき注意点

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SEO対策における見出し設定で避けるべき注意点を3つ覚えておきましょう。

  1. 見出しを作りすぎない
  2. キーワードを詰め込みすぎない
  3. 見出しを長くしすぎない

注意しなければ見出しが正しく表示されなかったり、SEOに効果的に働かなかったりします。

1. 見出しを作りすぎない

SEO対策には見出しが重要だからといって、たくさん作りすぎないように注意しましょう。見出しばかりが目立って、見出し下の文章が少なく内容の薄い記事となるためです。

見出しが多く本文が少ないと、情報量が不十分と判断されて検索エンジンからの評価が下げられる可能性があります。ユーザーとしても内容に乏しい記事では満足度が下がって離脱しやすいです。

見出しの数について明確な基準はありませんが、上位表示されている記事を参考に見出しを設け、各見出し200〜300文字の情報量を確保することが重要です。

2. キーワードを詰め込みすぎない

キーワードを不自然なほどたくさん詰め込むことはSEOに逆効果です。実際にGoogleでも「キーワードの乱用」について注意喚起がされています。

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参照:Google検索セントラル

キーワードを詰め込みすぎるとユーザーの離脱が増える原因となり、サイトの質が低いと判断されかねません。見出し作成後に見返して、あくまで自然な文章となるよう気をつけましょう。

3. 見出しを長くしすぎない

見出しを長くしすぎないことも大切です。長々と見出しを作ると、納まりが悪くなって見栄えが悪くなります。1つの見出しに1つの内容を意識して、簡単で短いものにしましょう

ページの表示状況を見て、折り返しがなく1行で収まる程度にまとめると理想的です。

見出しをそのまま目次に使う場合には、なおさら長さを意識するようにしましょう。目次が長いと見にくく、読者が読む気を失ってしまいます。

SEOを意識した見出し作成でよくある質問

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SEOを意識した見出し作成でよくある質問をまとめました。

  • Q1. 見出しはテキストではなく画像でもいい?
  • Q2. 見出しに改行を入れられる?
  • Q3. h1タグは何度も使える?
  • Q4. フォントサイズを変更してもいい?
  • Q5. 見出しの流れの作り方は?

見出し作成でぶつかる疑問を解消しておきましょう。

Q1. 見出しはテキストではなく画像でもいい?

SEOの観点では、テキストに見出し設定をすることが望ましいといえます。検索アルゴリズムでは見出しタグのテキストからキーワードや記事の骨子を把握しているためです。

見出しタグの下にテキストがないと判断材料がなく、適切なクロールができません。その結果SEO対策の効果が薄れ、検索結果への反映が難しくなります。

画像を設置したい場合、見出しをテキストで作り、直下に画像を挿入するのが効果的です。どうしてもhタグに画像を入れたい場合は、画像を貼るタグの中で「alt」タグを使い、画像の説明をテキストで加えましょう。

altタグを設定すると、ある程度は見出しテキストと同じように、検索エンジンが内容を把握できるようになります。

Q2. 見出しに改行を入れられる?

見出しに改行を入れることは可能ですが、基本的には改行の必要がない程度に短くシンプルな見出しがおすすめです。見出しで余計なスペースを取られず、見た目もすっきりします。

見出しに改行を入れることでSEOに不利になることはありません。ただし改行によりかえって見栄えが悪くなる場合、ユーザーの満足度が低下してSEOに影響する可能性はあります。

Q3. h1タグは何度も使える?

h1タグは1ページで1つのみとしましょう。何度も使えないことはありませんが、一般的にh1タグはページのタイトルやテーマとなるものなので、複数設置することは不自然です。

タグにはそれぞれの役割があるため、基本的な活用方法に則り使用するといいでしょう。

Q4. フォントサイズを変更してもいい?

見出しのフォントサイズを変更することは問題ありません。ただし、見出しタグでフォントサイズを指定したら、ほかの箇所でも同じサイズにしましょう。たとえば、h2を16ptにする場合、記事内のすべてのh2を16ptに統一します。

見出し内のフォントサイズの指定はCSSを使って行うのが自然です。CSSで指定することで、表記や検索アルゴリズムによるクロールに問題が生じません。

Q5. 見出しの流れの作り方は?

見出しの流れの作り方には「起承転結」「ニーズの高い順」などがあります。それぞれのサイトの特性やユーザーの傾向によって判断するといいでしょう。

「起承転結」は多くの読者にとって慣れている構成で、読みやすく自然であることがメリットです。また、「ニーズの高い順」はいきなり結論から入り、後にその結論に至る説明を加えていくという流れなので、ユーザーの満足度を高めやすくなります。

まとめ:SEOを意識してわかりやすい見出しを作成しよう!

SEOにおいて見出しはユーザーへ適切な情報を伝え、検索エンジンに正しく読み込ませるために役立ちます。上手に活用することで、ユーザー満足度とアクセス向上に貢献してくれるのです。

見出しを作るときは、想定ユーザーを意識し、シンプルで要点を突いた表現を用いましょう。コーディング上のルールをきちんと理解して、正確にタグ付けをしていくことも必要です。

SEO対策や見出し作成に不安がある場合は、Webコンテンツ制作会社に依頼する方法もあります。外注先探しでは無料で一括見積もりができる「比較ビズ」の利用がおすすめです。

監修者のコメント
株式会社WEBCOS
代表取締役 川浦 剛志

群馬県出身。Googleデジタルマーケティング認定資格保有。飲食業界の現場と役職経験を経て、2012年不動産業界に転身。東京都内の高級賃貸会社Modern Standard(現:RENOSY PLUS)にて、SEO対策を中心としたWEB集客・マーケティング・戦略構築の実務担当・責任者を経て、2019年にITの街東京都渋谷区にてWEBCOSを設立。これまで中小企業から上場会社まで幅広い規模のウェブサイトのサポートを行なってきた経験を通して、日本全国の中小企業を中心に再現性の高いSEO対策、ホームページ制作、システム開発からITツールを活用した業務効率化を支援している。

見出し構成は基本的なSEO内部対策です。今回の記事のようにしっかりとした構造になっていなければマイナスになる、というものでもありません。しかしながら、仮に同じ記事コンテンツがあったとすると、構造が最適化されたコンテンツのほうが評価は上がると考えられます。

また、見出し構成の最適化はアクセスアップのための方法という側面もありますが、視覚障害を持った方が音声ブラウザを使用する場合や、ホームページの内容を音声で読み上げさせたい場合などでは、見出し部分が強調されゆっくりと読み上げたり、見出しリストだけを抜き出して読み上げたりとウェブアクセシビリティの面でもより親切になります。

ユーザビリティを意識したコンテンツづくりとそうでないコンテンツ、どちらが検索エンジンに評価をされやすいのかは一目瞭然。ひと手間をかけることで、ユーザーのためにもなるわかりやすいコンテンツづくりを心がけてみると良いでしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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