オウンドメディアの効果的なSEO対策とは|11の手法と重要性を解説
- オウンドメディア運用におけるSEO対策の重要性とは?
- オウンドメディア構築時・運用時の具体的なSEO対策とは?
- オウンドメディアで集客を上げるための効果測定の方法とは?
オウンドメディアによる自社の宣伝・広報を行なう際、重要となるのが「SEO対策」です。
自社のメディアを保有することが以前よりも一般的となり、テレビや新聞に広告を出稿しなくても自社の宣伝を行えるようになりました。
一方で、SEO対策が不十分なメディア運用をしてしまうと、集客効果が見込めないだけでなく企業ブランド低下につながる恐れがあります。
本記事では、オウンドメディアを運用している広報担当の方・個人事業主の方に向けて、SEO対策の具体的な手法について解説します。
SEO対策において意識すべき点や重要性についても解説しますので、集客力の高いメディアを育成するための参考にしてください。
もしも今現在、
- 検索アルゴリズムの変更でサイト流入が減ってしまった
- 外部リンクがもらえない
- 上位表示されるキーワード選定ができない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
オウンドメディアを運用するメリット
具体的なSEO対策について解説する前に、オウンドメディアを運用する3つのメリットを紹介します。
- 広告宣伝コストを抑えられる
- 自由度の高いブランディングが行える
- ネット上に残り続ける資産となる
広告宣伝コストを抑えられる
自社でメディアを保有・運用することで、広告宣伝コストを大きく抑えられます。
ネットが普及する前までは、TVやラジオのCM・新聞や雑誌への出稿など、社外のメディアに頼るしか広告の方法がありませんでした。費用も高額で、広告を打ち出したとしても配信期間が限定されているものがほとんどです。
オウンドメディアであれば、サイトのサーバー代・ドメイン代などが必要なものの、記事を公開するための費用はかかりません。うまく運用できれば、膨大な広告費をかけ続けなくても、多くの人に訴求し続けられる広告・宣伝を行うことが可能です。
自由度の高いブランディングが行える
オウンドメディアを持っていれば、自由度の高いブランディングを行うことが可能です。
自社商品の認知度を上げたい・自社のファンを増やしたい・企業のイメージアップを図りたいなど、企業によって広告の目的はさまざまでしょう。オウンドメディアなら、メディア運用の目的や発信する情報の精査を自分たちで決定できます。
ネット上に残り続ける資産となる
公開したオウンドメディアは、ネット上で半永久的に残り続ける「資産」にもなるでしょう。
CMや広告出稿などとは違い、投稿者が記事を削除しない限り、コンテンツが残り続けます。一過性の効果ではなく、長期的な効果が継続するのです。
SEO対策を行い、自社メディアの記事がGoogle検索結果の上位に表示されれば、常に多くの人の目に触れられます。新たな広告を出さなくても集客ができる、価値ある資産となるのです。
オウンドメディアにおけるSEO対策の重要性
オウンドメディア運用によるメリットは大きいですが、その効果を十分引き出すには、SEO対策が非常に重要となります。その理由は「Googleの検索結果で上位表示されるから」です。
seoClarityが2021年に行った調査によると、Googleの検索結果で表示される順位とクリック率は、以下のとおりです。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
SEO対策を行い検索順位が上がるほど、サイトのクリック率が上がり、多くの人に見てもらえる確率が高まります。検索順位を意識せず、サイトを立ち上げるだけ・記事を公開するだけでは、集客は見込めません。
SEO対策を行い、狙った検索キーワードで検索上位を上げることで、オウンドメディア運用のメリットを享受できます。
オウンドメディアのSEO対策において意識すべき3つの前提
SEO対策にはさまざまな手法がありますが、その前に「SEO対策を行う上で意識すべき3つの前提」を紹介します。
- Googleが掲げる「10の事実」を認識する
- ユーザーファーストを心がける
- メディアの育成には時間を要する
メディアの立ち上げ・運用を始める前に、これらを常に意識することが重要です。
Googleが掲げる「10の事実」を認識する
世界の検索エンジン市場シェア率の約90%を独占するGoogle。そのGoogleが「10の事実」と呼ばれる項目を以下の通り掲げています。
- ユーザーに焦点を絞れば他のものはみな後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
「10の事実」を意識したメディア・コンテンツ作りを心がけることが、そのままSEO対策へとつながります。これから本記事で解説するSEO対策の手法も、基本的にはこの「10の事実」に即したものとなっています。
SEO対策を行う上で必要不可欠な考え方として、しっかり把握しておきましょう。
ユーザーファーストを心がける
自社メディアのコンテンツを上位表示させるための手法ばかりに囚われるのではなく、ユーザーファーストの考えを根底に持ちましょう。
メディア運用の目的が「自社商品の購入を促したい」ものだったとしても、自分たちが伝えたい内容だけを盛り込んではいけません。広告だらけのサイト・検索キーワードが散りばめられているだけで読者の知りたい情報がないコンテンツは、読者の心象を悪くしてしまいます。
メディアによって発信したい内容と、読者が求めている情報のバランスをとりながら、読者の役に立つコンテンツ作りを意識することが大切です。
メディアの育成には時間が要する
自社メディアのコンテンツが多くの人の目に触れるようになるには、少なくとも半年以上の時間がかかることを想定しておきましょう。
メディアを立ち上げてコンテンツを公開しても、すぐに集客や成果が得られるわけではありません。SEO対策を行った質の高いコンテンツが増え、メディアが育つことで集客効果が次第に上昇します。コンテンツを公開したあとも、定期的な効果測定やメンテナンスを行うことも重要です。
途中で挫折してしまっては意味がありません。オウンドメディアによる効果には即効性を期待せず、長期的な戦略を視野に入れましょう。
オウンドメディア構築時のSEO対策
オウンドメディアにおけるSEO対策は、メディアの構築時・運用時でそれぞれ存在します。まずはメディア構築時のSEO対策5つについて紹介します。
- メディアの運用目的・ターゲットを明確化する
- 上位表示を狙いたい検索キーワードを設定する
- サイト全体の構造を設計する
- モバイル端末に対応したサイトデザインにする
- セキュリティ対策(常時SSL化)を行う
メディアの運用目的・ターゲットを明確化する
まずはオウンドメディアの運用目的とターゲットを明確にすることから始めましょう。
オウンドメディアは不特定多数の人に情報を発信できる点が強みです。一方で、どんな目的で運用するか・誰に何を伝えたいかがぼやけてしまうと、まとまりのないコンテンツとなり訴求効果は低くなります。
メディアを構築する段階からペルソナ設定を行い、メディアを訪れた読者にどんなアクションを起こして欲しいのか、ゴールを想定しましょう。
上位表示を狙いたい検索キーワードを設定する
Google検索結果で上位を狙いたい検索キーワードを設定しましょう。キーワードは、サイトのテーマとなるメインキーワードと、メインキーワードに関連したサブキーワードを選定します。
メインキーワードには、検索ボリューム数がそれなりに多いものを選びます。メディアにもよりますが、月間平均検索ボリュームが1,000件以下だとメインキーワードとしては弱いでしょう。
メインキーワードの設定だけでは、競合に勝てずコンテンツが埋もれてしまう可能性があります。そこでサブキーワードを組み合わせることで、競合との差別化ができ、上位表示を狙いやすくなるのです。
読者の興味を引くキーワード候補を書き出して、検索ボリュームや検索インデックスを調べてみましょう。
サイト全体の構造を設計する
キーワードを選定したら、サイト全体の構造を設計しましょう。
上位表示を狙いたいメインキーワードを上部に配置し、そこからサブキーワードを含んだコンテンツを枝分かれ状に配置して、キーワードのツリーを作ります。階層構造のツリーを作成することで、サイト全体を可視化し、コンテンツを把握しやすくなります。
ツリーを作成する際は、階層を深くしすぎないよう注意しましょう。階層の深い構造になると、Googleがページを評価して検索結果に表示させるまでの時間がかかってしまいます。
Googleからスムーズに評価してもらう(クローラビリティ最適化)ために、シンプルかつ論理的な構造となるよう意識しましょう。
モバイル端末に対応したサイトデザインにする
モバイル端末で閲覧しやすいサイトデザインになっているか配慮することも、SEO対策において非常に重要です。
スマホが普及し、多くの読者はPCよりもスマホで情報収集する機会が増えました。これに伴い、Googleではモバイル端末に対応したサイトとなっているかを明確な評価ポイントとしています。
閲覧ユーザーの画面サイズに合わせてレイアウトを最適化する「レスポンシブルデザイン」を導入することは高評価に欠かせない要素です。コンテンツの修正・更新が容易になるといったメリットもあるため、レスポンシブルデザインは必ず導入しましょう。
セキュリティ対策(常時SSL化)を行う
読者からの信頼を得るために、忘れてはならないものがセキュリティ対策です。具体的には「常時SSL化」と呼ばれる対策を行います。
常時SSL化とは、暗号化されていないhttpプロトコルによる通信から、常に暗号化された安全な通信であるhttpsに変更することです。暗号化された通信を用いると、個人情報を盗まれるといった第三者による悪意ある攻撃から守られるようになります。
メディアによっては、読者やサイトユーザーに会員登録を促し、個人情報を入力させるケースも多いでしょう。オウンドメディア運用において、SSL化は必ず行う必要があります。
オウンドメディア運用時のSEO対策
続いて、メディア運用時のSEO対策3つについて、以下を紹介します。
- 読者が求める質の高いコンテンツを公開する
- 効果的な内部リンクを設置する
- 表示スピードを高速化させる
読者が求める質の高いコンテンツを公開する
ユーザーファーストの考えに基づき、読者が本当に求めている質の高いコンテンツを作り込みましょう。
質の高いコンテンツとは、ただ情報が多ければよいというものではありません。読者の知りたい情報に関連性のあるキーワードが並んでいても、読者の悩みを解決できなければ質の高いコンテンツとはいえないのです。
記載内容に誤りはないか・信憑性があるか・読みやすい文章になっているかなど、さまざまな視点からGoogleによって評価されます。Googleが掲げた10の事実を意識しながら、良質なコンテンツづくりを意識しましょう。
効果的な内部リンクを設置する
オウンドメディアのコンテンツが充実してきたら、内部リンクを活用しましょう。内部リンクとは、サイト内のコンテンツ同士をつなぐリンクのことを指します。
サイト内にある似た内容のコンテンツを関連づけてサイト滞在時間を伸ばすことで、集客やコンバージョンの増加につながるのです。読者の行動分析を行うこともでき、サイト構造を見直すヒントにもなります。
わかりやすく十分な内部リンクがあるか・論理的な階層作りができているかはGoogleが重視している評価ポイントです。Googleのクローラーは内部リンクを辿った巡回を行うため、内部リンクが整理されていれば素早くインデックスしてもらえるメリットもあります。
表示スピードを高速化させる
コンテンツのURLをクリックしたあと、どれくらい早くページが表示されるかどうかもSEOにおいて重要な指標です。
Googleは2018年7月から、スピードアップデートとよばれるアルゴリズムを導入しました。コンテンツの表示速度が極端に遅いと、検索順位に反映されてしまいます。同等の質のコンテンツがあった場合、検索順位は表示速度によって決まる形となるのです。
モバイルサイトのページ読み込み速度が1秒から5秒に増えると、訪問者の直帰率が90%に増えるとGoogleが発表しています。SEO対策の観点においても、ユーザーファーストの観点においても、表示速度の高速化は常に意識しましょう。
オウンドメディアを育成するために行うべき施策
最後に、直接的なSEO対策ではないものも含まれますが、メディアの育成にあたって行うべき3つの施策を紹介します。
- 継続的な効果測定を行う
- SNSを運用し流入経路を確保する
- 定期的なメンテナンス(リライト)を行う
継続的な効果測定を行う
公開したコンテンツが集客に結びついているか、継続的な効果測定を行いましょう。
効果測定はさまざまな視点で行う必要がありますが、代表的なものは以下のとおりです。
- どの記事がアクセス数を増やしているのか?
- 想定したペルソナと似た読者層を取り込めているか?
- なぜ検索順位が下がったのか?
- なぜ直帰率が高いのか?
オウンドメディアは、コンテンツを公開して終わりではありません。効果測定・改善を繰り返し、少しずつメディアを育成していきましょう。
SNSを運用し流入経路を確保する
オウンドメディアへの流入を確保するためには、SNSの運用が効果的となります。
メディアへの集客を増やすには、コンテンツを追加するだけでは不十分です。特にメディアを立ち上げて間もない段階では、多くの人に認知してもらうためのプロモーションが必要となります。
そのために効果的となるのが、SNSの運用です。SNSによる発信を行うことで、多くのユーザーに訴求できるほか、第三者の拡散によってさらに多くの人に認知してもらえる可能性があります。
オウンドメディアはSNSと非常に相性のいいコンテンツです。集客力の向上・メディア育成のために、SNS運用もぜひ検討してみましょう。
定期的なメンテナンス(リライト)を行う
集客力の高いメディアを育てるには、コンテンツの定期的なメンテナンス(リライト)が必要不可欠です。
どんなジャンルにおいても、情報や常識は常にアップデートされます。古い情報を公開し続けたままにしていると、読者の満足度が下がり、Googleからの評価も下がってしまうでしょう。
他に、コンテンツの読みにくい部分・わかりにくい部分を修正することも、良質なコンテンツと判定されるために必要な作業です。狙っているキーワードで上位表示されている競合を参考にしながら、情報の刷新や読みやすさの改善を定期的に行いましょう。
まとめ
オウンドメディアの運用は、低コストかつ高い集客効果を見込める、メリットの大きいPR方法です。集客や販売促進に効果的なメディアを構築するにはSEO対策が重要となり、専門的な知識やノウハウが求められます。
SEO対策を効果的に行うには、経験や実績の伴ったプロに頼るのが一番です。「比較ビズ」は、オウンドメディア構想と制作の面で高い実績を持つ業者を一括で検索できます。
相見積もりも取りやすいため、費用対効果の高い効果的なオウンドメディアを運用するためにぜひ活用してください。
マーケティングコンサルティングとして、上場企業から地方中小企業まで延べ100社以上のご支援を経験。戦略設計から実行、人材育成まで会社において事業面を全てご支援範囲としている。WEBマーケティングにおいても、WEB広告及び制作関連も全て対応。過去実績:集客改善PJ(WEBマーケ改善率 110%〜160%)、マーケティング人材育成PJ(人材育成後、集客が2.5倍改善)
オウンドメディアをより多くの方に知ってもらうためのSEO対策も本記事にてご紹介の通り、基本的なSEO対策を地道に続けていくことでおそらく半年から1年で結果に変化が表れてくるかと思います。
ただし、SEO対策において気を付けなければいけないのは「施策にとらわれてしまわない」ということになります。一般的なSEO対策を従順に実施をした場合のページは非常に読みづらかったり、ページそのものが見にくかったりしてしまうことが多々あります。
あくまでページは「ユーザーが情報取得がしやすく、ストレスがないもの」というのが前提となり、現在Googleが推奨するページの作り方ともなっております。
良い多くの方に見てもらうためのSEO対策をして、せっかく1ページ目に入ってきても読みにくいページであればもちろん問い合わせにつながることはありません。逆に立場になったと考えれば、その行動は容易に想像がつくでしょう。
ユーザーが読みやすく使いやすいページ構成であり、そしてSEO対策を実施することで自社にとって強力な集客媒体に育てていくことをお勧めいたします。
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もしも今現在、
- 検索アルゴリズムの変更でサイト流入が減ってしまった
- 外部リンクがもらえない
- 上位表示されるキーワード選定ができない
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