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ホームページ制作会社にリニューアルの一括見積もりを取ってみた【第7弾】

最終更新日:2023年04月18日
ホームページ制作会社にリニューアルの一括見積もりを取ってみた【第7弾】
この記事で解決できるお悩み
  • ホームページ制作会社への依頼の実情は?
  • どのように依頼をすると効率的?
  • ホームページ制作の見積もり相場は?

「ホームページ制作会社への見積もりを検討している」という方必見!この記事ではホームページリニューアルに向けて、実際に制作会社に見積もりを取った場合の体験談をレポートしました。最後まで読むことで、制作会社の見積もり相場や、依頼前の準備のポイントがわかります。

渋谷区、京都市、中央区など地域ごとの見積もり結果についても紹介するため、条件比較をしてからホームページ制作会社に依頼したい方もぜひ参考にしてください。

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依頼した見積もり内容

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今回は、以下の内容でホームページ制作会社3社へ見積もり依頼をします。

目的既存ホームページのリニューアル
具体的な内容・デザインが陳腐化してきたためイメージを刷新したい。
・現状ページ更新を毎回制作会社に依頼しており、社内で簡単に更新できるようにしたい。
・スマホに最適化したい。
ページ数20ページ
対象URL株式会社ワンズマインド
ターゲット層法人企業
動的コンテンツの有無
画像修正の有無

見積もり依頼をしたのは、比較ビズに掲載しているホームページ制作会社3社です。今回の趣旨を伝えた上で、見積もり依頼をしました。(対象URLはすでにスマホ対応していますが、リニューアルする場合と仮定した見積もりです。)

見積もりした結果

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今回は、次の3社のホームページ制作会社に見積もりを依頼しました。

  • A社:東京渋谷区
  • B社:京都府京都市
  • C社:東京都中央区
  A社 B社 C社
見積金額 78万円 46万円 114万円
制作期間(納期) 1.5カ月〜2.5カ月 1カ月 2〜3カ月
所在地 東京都渋谷区 京都府京都市 東京都中央区
従業員数 10名 5名 25名

A社(渋谷区:78万円)

東京都渋谷区にある従業員数10名の制作会社に78万円で見積もりいただきました。

見積書の内訳は、次のとおりです。

A社の見積書の内訳
項目名 単価 金額
ディレクション 100,000 1 100,000
TOPページデザイン 100,000 1 100,000
下層ページデザイン 20,000 19 380,000
お問い合わせフォーム 10,000 1 10,000
コーディング 10,000 20 200,000
CMS(更新システム各種設定) 30000 1 30,000
SEO(内部対策) 50,000 1 50,000
SNS各種リンク 5,000 1 5,000
HP更新レクチャー 5,000 1 5,000
特別調整割引 -100,000 1 -100,000
小計(税別) 780,000

A社の特徴

A社をB社・C社と比較した際の特徴は、次のとおりです。

  • 繁忙期前であれば特別割引として10万円の割引有
  • リニューアルの案を積極的に提案をしてくれた
  • 比較的短納期で対応(1.5カ月〜2.5カ月)
  • 今年で10年目と長年の実績がある企業

A社の所感

A社は見積書内に納品後のフォロー内容を記載していた点が好印象でした。B社やC社では、納品後フォローに関する具体的な記載はありませんでした。

A社の主なサポート内容は、次のとおりです。

  • ホームページ更新レクチャー
  • SEO対策
  • SNS各種リンク

※SEO対策は内部施策を中心とした施策
※SEO対策コンテンツ制作は含まない
※CMS(更新システム)はWordpressを想定

リニューアルに際して、こちらの要望だけではなく先方から積極的なアドバイスを受けられた点が印象的でした。訴求したいポイントの提示やページの統合案など、積極的な提案があったホームページ制作会社です。

見積内容から、依頼した部分のみではなく、ホームページ改善のために自発的に動いてくれる制作会社であると伝わります。クライアントの結果にこだわった制作会社である印象を受けました。

B社(京都市:46万円)

京都市にある従業員数5名の制作会社に46万円で見積もりいただきました。

見積書の内訳は、次のとおりです。

B社の見積書の内訳
項目名 単価 金額
TOPページデザイン(3案) 150,000 1 150,000
下層ページデザイン 5,000 19 95,000
TOPコーディング 50,000 1 50,000
下層ページコーディング 5,000 29 145,000
Wordpress設置費用 20,000 1 20,000
小計(税別) 460,000

B社の特徴

B社の特徴をまとめると、次の点が挙げられます。

  • 一番安い合計見積額を提示してくれた
  • 見積書内の内訳単価も非常にリーズナブル
  • 納期が1カ月と非常に短い
  • 会社が少数(5名)でありサポートや品質に不安あり

B社の所感

B社の見積書では、TOPと下層ページがデザインとコーディングで分かれているため、どの程度費用が発生するかすぐわかります。しかし、A社と比較すると見積書の項目が少なく、Wordpressの操作方法のレクチャーを受けられるか不安を感じます。

見積書にディレクション費や企画構成費などの費用が含まれていません。項目不足の見積書を提示された場合、追加費用が発生しないか確認しておく必要があります。

とはいえ、見積額が46万円と非常に安い点は魅力的でしょう。過去の実績がたくさんあれば信用できるとわかるため、さらなるやり取りを踏まえて利用を検討したい制作会社です。

C社(中央区:114万円)

東京都中央区にある従業員数25名の制作会社に114万円で見積もりいただきました。

C社の見積書の内訳
項目名 単価 金額
企画・構成 100,000 1 100,000
PC_TOPページ制作 175,000 1 175,000
PC_下層ページ制作 25,000 14 350,000
SP_TOPページ制作 75,000 1 75,000
SP_下層ページ制作 15,000 14 210,000
CMSインストール費 50,000 1 50,000
CMSカスタマイズ費 150,000 1 150,000
お問い合わせフォーム構築費 30,000 1 30,000
小計(税別) 1,140,000

C社の特徴

C社の特徴は次のとおりです。

  • 制作実績が豊富
  • 今年で15年目の制作会社
  • 納期は3社の中で一番長い(2カ月〜3カ月)
  • IT導入支援事業者で補助金の提案をしてくれた
  • パソコン用サイトとスマホ用サイトを別々で制作する見積書である

C社の所感

C社の見積もり金額は3社の中で一番高額ですが、対応が速くいい印象を抱きました。現状整理と契約後の流れを見積もり段階でていねいに提示しており、納品までの流れが明確な点も特徴的です。

見積書と一緒にディレクトリマップや納品までの工程をまとめた資料を頂きました。ディレクトリマップとは、現状の階層を示す一覧表です。

ただ見積書がPCとSP(スマホ)でわかれており、スマホ用サイトを別に作成する提案に不安を感じました。Googleはレスポンシブサイトを推奨しているといわれており、ホームページの評価が下がる可能性があるためです。

IT導入補助金の提案

3社の中でC社のみ、IT導入補助金の提案をしてくれました。IT導入補助金は、導入費用の2分の1以内(最低15万円〜最高50万円)が補助される制度です。

IT導入補助金を申請するためには、発注先が「IT導入支援事業者」として認定されている必要があります。IT導入支援事業者と認められるためには申請が必要で、公募期間があるため年中申請できるわけではありません。

ホームページリニューアルの依頼前にやるべきこと

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ホームページのリニューアルを制作会社に発注する前に、予め準備しておきべきことがいくつかあります。見積もりをとる際に依頼内容が具体的に固まっていれば、追加料金の発生や納期の大幅変更のリスクが軽減可能です。

わかりやすい資料作成は、正確な見積もりがすぐに貰えるだけではなく、先方の業務負担の軽減につながります。スムーズに商談ができれば、ディレクション費や企画構成費を削減できる可能性があります。

具体的に必要な準備は次の2つです。

  • ディレクトリマップを作る
  • リニューアルする目的を明確にする

ディレクトリマップを作る

リニューアル前のホームページををすべてまとめておくことで、見積もりが非常にスムーズになります。

制作会社側はリニューアルの相談を受けた際、どこに何のページがどのくらいあるかを詳しく調査します。詳細を把握していなければ、正確な見積もりができなかったりリニューアル漏れが発生したりなど、トラブルの可能性があるためです。

ディレクトリマップには、さまざまな種類やフォーマットがあります。見積もり依頼の段階では、Excelでまとめておくと便利でしょう。

ディレクトリマップ作成のカギは「階層」

ディレクトリマップを作成する際は、パッと見てすぐにホームページの階層がわかるマップを目指しましょう。ホームページは「階層」の概念があり、ホームページリニューアルには各ページの親階層は何か、子階層は何かを示す情報が重要なためです。

例として「会社概要」メニューがあり、クリックすると「代表者の声」「沿革」「所在地」があるとします。上記のページは下記のように構成されている場合がほとんどでしょう。

会社概要(/company/)
├ 代表者の声(/company/voice/)
├ 沿革(/company/history/)
└ 所在地(/company/map/)

「会社概要」が第1階層「代表者の声」「沿革」「所在地」は第2階層です。Excelでまとめる際には、第1階層、第2階層...のページのタイトルと、URLを記載しましょう。

リニューアルする目的を明確にする

どのようなホームページにリニューアルしたいのか、正確に伝えるようにしましょう。目的がしっかりしていないと、制作会社がリニューアルの方向性がわからないためです。

自社のホームページをリニューアルする目的は、1つではありません。よくある例として、次の理由が挙げられます。

  • デザインが陳腐化してきたため刷新したい
  • ホームページ経由のお問い合わせ件数をもっと増やしたい
  • ページを自社で簡単に更新できるようにしたい
  • 採用をもっと強化したい
  • セキュリティ上の管理をしっかりしたい

理由によって、ホームページリニューアルの際に制作会社が注力するポイントが異なります。スムーズなやり取りを実現するためには、目的地の共有が大切です。

まとめ

今回は3社からリニューアルの見積書を貰いました。結果として、78万円、46万円、114万円と会社によって金額が大きく異なる見積もりが提示されています。

しかし価格が安いか高いかだけで発注先を判断するべきではありません。見積書の項目を見ると、それぞれで提示された業務範囲が異なるためです。見積もりを通して金額の内訳を把握し、最適な発注先を見つける必要があります。

比較ビズでは、複数の業者から同時に無料で見積もりがとれます。条件を比較して発注先を決めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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